「郡山見聞録」カテゴリーアーカイブ

郡山地域の個人的なコラムをお伝えする,見聞録シリーズです.

郡山見聞録【81-85】[一括掲載]

以下の記事は2006~2007年に掲載したものです)

No.85 「郡山」よ,ありがとう(最終回)

4年間とちょっとにわたり連載を続けてきたこのコーナーも,郡山を離れることになり,今回が最終回となってしまいました.「郡山」らしい出来事,住んでみないとわからないこと,郡山の情報を少しでも多くの方に知ってもらいたくて,情報を発信しました.まだまだ,お伝えしたいことは沢山あるのですが,時間切れです.
また,このコーナーには色々な方からメールや励ましをいただくことが多く,大変励みになっていました.ご訪問してくださった方々に改めて感謝いたします.さて,今度は何処の「見聞録」を発行することになるのでしょうか!!?.引越作業が落ち着いたら,新見聞録を立ち上げますので,他ページ共々,今後ともよろしくお願いします.
では,最後に,「郡山」よ,ありがとう・・・・・.(2007,06)

No.84 ネギ嫌いに嬉しい「比内やサスケ」の親子丼

親子丼には,タマネギがどっさり混ざっているのが普通である.玉子とタマネギと鶏肉が密着し,食べるときに分けて食べづらいので,ネギ嫌いにとって親子丼はあまり乗り気になれない食べ物である.しかし,うすい前のなかまち夢通りから,ビルの中に入って通っている芭蕉小路を進んでいったところに蔵造りの建物があって,その中で比内地鶏を中心としたメニューを提供する店が「比内やサスケ」である.昼は親子丼専門店,夜は比内地鶏メニューを中心とした居酒屋となる.この店は築100年経過している蔵の中で営業をしており,店内のインテリアも赤松を使用するといったこだわりを見せており,店内は落ち着いた雰囲気となっている.ここの名物が「親子丼」なのである.炭火で焼いた鶏肉と,半熟の玉子がマッチして,非常に上品な親子丼が出されるのであるが,なんといっても大変嬉しいのは,「ネギが入っていない!」ということなのである.玉子と炭火の香ばしい鶏肉の,まさに親子のみが,絶妙なハーモニーで味わうことができるのである.親子丼も色々な種類があって,地玉子2個を使用した「あっさり味親子丼」,地玉子3個を使用した「究極の親子丼」,上質の肉を使用した「極上の親子丼」,玉子が嫌いな人のための「照り焼き丼」,すき焼き風にした「極上鶏すき丼」など,好みに合わせてメニューを選ぶことができる.いずれもネギが入っていないところが,大変嬉しい限りである,ネギ嫌いにとっては・・・.(2007,06)

No.83 365mania(フリーペーパー)

365mania(サン・ロク・ゴ・マニア)とは,郡山で発行されている月刊のフリーペーパーで,「郡山人の、郡山人による、郡山人のための情報誌」である.4月(2007年)より,巷で発行されているフリーペーパーのような本の体裁となり,ホットペッパーのように郡山市内各所にラックを置いて配布している.毎月1日の発行で,発行部数は70,000部,協賛している各店舗にも設置されている.ホットペッパーほどの店舗の情報量はないが,なんといっても読み応えのある点は,郡山で編集しているので,巻頭の特集やインタビューなど郡山に関する記事が掲載されていて,地元ネタを詳しく知ることが出来るところにある.「365」は,この「365マニア」のフリーペーパー,「365ブログ」,そして「365カード」と呼ばれる加盟店での共通ポイント制度の3つで構成されている.加盟店になって協賛をしないと,その店の情報は掲載されないようであるが(フリーペーパーなので),郡山にある商業施設が全て「365」に加盟するようになれば,読み応えのあるフリーペーパーになるに違いない.本の体裁は見劣りしない内容でフルカラーとなっており,郡山で完結するフリーペーパーがあったことに嬉しくなった.(2007,04)

No.82 丸井郡山店閉店決定

若者向けファッションを中心に販売していた○|○|(丸井百貨店)郡山店が,来年(2008年)2月を目途に閉店する方針となった.新聞報道(福島民報)によると,売り上げの伸び悩みやテナント関係の課題,老朽化した店舗面積も狭いため改装効果も薄いことなどが理由として挙げられている.郡山店は昭和50年にオープンし,8階建て,売り場面積8800m2,駅前の一等地である交差点前に建っている.郡山(というより福島県内)では,若者向けのデパートとして数少ない存在で,GAPなどの若者家族に人気のショップや,充実した時計売り場などがあり,丸井に行けばわざわざ仙台や東京に行かなくても,ちょっとしたカジュアルな品物は揃えることができる店だった.新宿伊勢丹で欲しいと思っていた商品が,郡山丸井で見つけることができたりしていたので,丸井が閉店してしまうことは,郡山の若者ファッション文化にとって大きな痛手となることは間違いない.郡山店は,丸井の店舗の中では最北に位置しており,東北では唯一の店舗であった(現在,仙台に出店を計画しているという).そんなことからも,郡山に丸井があるということは,郡山の都市としてのステータスにもなっていた.
近年の丸井は,東京近郊の店舗(津田沼・所沢・川越・戸塚・川口など)を相次いで閉店させる一方で,百貨店の競合激戦地となっている新宿においては,新宿3丁目にシネコンを備えた丸井シティーを2館オープンさせるなど,店舗の再統合を行っているようである.地方(東京近郊)の売り上げの小さい店は閉鎖して,激戦地への投資を重点的に行っている感じである.しかし,津田沼や所沢など,1時間も電車に乗れば新宿などの都心にでれるのであればともかく,高い交通費を払って仙台や東京まで時間をかけなければ行けない郡山とは,商業圏としての都市のバックグラウンドが違うような気もする.
駅前の中心市街地を活性化させる議論が活発になっているが,ますます市街地の空洞化が懸念される残念な出来事である.年始恒例のスパークリングセールも,来年で最後なのである.

No.81 ピカピカ光るビッグアイ

ビッグアイ(Big-i)は郡山駅前に建つ,福島県で最も高いビルである.郡山市街地からは大抵どこからでも見ることができ,市民にとってのランドマークとしても役立っている.そんなビッグアイが,夜になると「ピカピカ」光っているのである.ビッグアイを外から見ると,最上階のふれあいパーク内にある球形のプラネタリウム(宇宙劇場)部分が,英語の小文字の「i」の点の部分になっていて,ビル全体が「i」の文字にデザインされている.その「i」の点の部分が,夜になるとピカピカ光るのである.光るのは,毎時00分,15分,30分,45分の15分おきで,時間になると,球形の部分にスポットライトやカラフルなライトが当てられて,チカチカリズミカルに瞬くのである.決して明るい光りではないので,なかなか目立たなくて気づきにくいのであるが,よーく見ていると,宇宙の幻想を思わせるような光りの競演が1分間程度行われているのである.また,00分の時には,違ったバージョンの光りの競演も見られ,ちょっとしたところに遊び心のあるビッグアイなのであった.
ちなみに,このことに気づいたのは,郡山ビューホテルアネックスの最上階13階にあるバー「スターロード」のソファーに座って,郡山駅方面の煌めく夜景を眺めながらカクテルを味わっていたときに,瞬くビッグアイが望めたのである.この店は,カクテルの他にも各種ワインやウイスキーなど色々なお酒を味わえるが(勿論,メニューにないカクテルも自由に作ってもらえる),カクテル1杯1000円程度~,ワインもそれなりの値段がする(ハーフボトル有り)ので,郡山で最も贅沢なバーの1つと言ってよい店である.ビッグアイのピカピカ光りの競演は,ひっそりとそして贅沢な空間からしか,味わえないのであった.

(この記事は2006~2007年に掲載したものです)

郡山見聞録【61-80】[一括掲載]

(このページは2006~07年に掲載したものです)

No.80 高速バスの早割・ネット割(あぶくま号・新宿行)

高速バスにも飛行機のチケットのような,早割やネット割があるのをご存じだろうか.JRバス各社が共同で運営する「高速バスネット」という予約サイトがあり,ここからチケットの購入をすると,購入した日に応じて早期割引が適用され,さらにクレジットカード決済を行うとネット割引が適用されるというものである.この割引は,JRバス全路線で設定されているというわけではなく,一部の路線に限られている.
福島県内発着でこの割引制度が実施されている路線は,福島・郡山駅-新宿駅新南口を結んでいる「あぶくま号」のみとなっている.割引率も路線毎に違っていて,あぶくま号の場合,21日前まで購入「早割21」で20%,14日前までの購入「早割14」で15%,7日前までの購入「早割7」で10%,クレジットカード決済をする「ネット割」で5%となっている.注意したいのは,一度予約購入したチケットの便変更がきかないこと(変更したい場合は100円の取消手数料を払って一旦取り消してから再度購入という手続きになる),早割の割引は普通片道運賃に対しての割引になっているため,往復割引だけで10%割引となっていることを考えると,早割7の恩恵は片道利用のときだけになることが挙げられる.クレジットカード決済のネット割で購入した場合は,WEB乗車票を印刷して持参するか,携帯電話のWEB乗車票を表示して,乗車時に決済で使用したクレジットカードを乗務員に提示して乗車することとなる.
なかなか前もって乗車券が購入できない方にとっては,乗車するバスの始発バス停発車時刻の2時間前まで購入できる往復割引(10%引き)のネット割(5%引き)を利用すること(合わせて14.5%引きとなる)が,実質的に多く利用する割引率ではないだろうか.ちなみに,郡山駅-新宿駅までの普通片道運賃は4,000円(往復8,000円)なので,往復割引では7,200円,ネット割を使うと6,840円となる.ネット購入を利用する場合は個人登録(無料)が必要となる.

No.79 休日の郡山駅前の歩き方

ブログでも記載してますが,私なりの休日の郡山駅前の歩き方を紹介します.郡山駅前にぶらつきにきたときは,大抵ルートが決まっています.まず,中央大町バス停でバスを降りるのがお昼ころなので,昼食を近くのレストランなどでランチします.それから,まずうすい百貨店に入ります.エレベータで10階の八重洲ブックセンターまで行き,1時間くらい雑誌の立ち読み,それからエスカレーターで順々に降りていき,興味のあるところでフロアーを歩く.デパ地下の食品売り場を回って「うすい」はおしまい.
続いて,丸井デパートへ.丸井は8階の時計売り場が充実しているので,いいなぁーと羨望のまなざしでガラスケースを覗いて,店員からは「ご希望の商品をお出ししましょうか」と言われますが,買うつもりは全くないので,「結構です」と断ります.エスカレータで降りていき,5万円くらいするコートなどを眺めながら下の階へと向かいます.
街頭で配られるティッシュをもらって,ピヨピヨ音がしている横断歩道をわたりアティーへ.昔は西武百貨店だったアティーも,いまでは専門店街として定着しています.アティーに入るテナントは,高校生やヤングをターゲットにした店が多く,僕のような30代のお兄さん(ということにしておきましょう)にとっては,ちょっと目当ての品があまりない店なのですが,7階にある100円ショップと8階のインターネットカフェにあるマッサージチェアーは,よく利用させてもらっています.お金があるときは1階の宝くじ売り場で,スクラッチ5枚を買い付けます.
駅ビルの中にある食品街ピボットに入り,一番右奥にある魚屋「北辰」まで歩きます.この魚屋は鮮度がよいものが多く並べられていて,郡山では定評のある魚屋です.値段もそれなりにしますが,この魚屋で買ったものは非常に美味しいです.肉屋も色々な種類を量り売りをしてくれるので主婦にとっても重宝されているとか.
さらに外に出て,ヨドバシカメラへ.女性がアクセサリーやバックなどに目がいくのと同じで,男はオーディオやパソコンなどの電気機器製品に目がいくものです.ポイントカードも使わなければなりません.ヨドバシも,コジマやヤマダ,ケーズなどとの競争が激しいのか,近年のヨドバシでも当日価格の張り紙を貼って価格競争を繰り広げていますが,原則的に全国のヨドバシと値段が同じなのがヨドバシです.本日限りの値札が貼ってある欲しい商品を見つけると,夜に車で再びわざわざ買いに来たこともあります.
駅に戻って,ちょいと歩き疲れたので,ドトールで好物のロイヤルミルクティーを飲みます.新幹線の改札口前にあるので,これから旅立つ人々に混ざりながら,ちょっと旅の気分を味わって,ロイヤルミルクティーを飲むのでした.
JRのびゅうプラザと,ちょっとアーケードに戻ってHISに立ち寄り,最近の旅行業界の動向を知るために,旅行パンフレットを集めます.
再び駅に戻って,改札口を通り過ぎS-PALへ.この駅構内にあるテナントも,人出が多い場所です.お気に入りはフレグランスを沢山並べてある専門店.僕の使用しているオードトワレも,ここには置いてありました.また,あまり知られていませんが,1階の一番の奥には,洋服を直してくれる店があり,コートのボタンがとれたときに15分105円でつけてもらったことがあります.マッサージもあります.
最後に,ビッグアイのモルティに入り,6階の市民広場で今日の新聞と雑誌を読んで,バスの発車時間まで時間を潰すのでした.これが,ほぼフルコースとなります.でも,まだまだ楽しい店は沢山ありますよ.郡山には何もないという人もいますが,まんざら郡山駅前もじっくり探せば捨てたもんじゃぁ~ありません.

No.78 郡山駅前までの休日の買い物は路線バスで

休みの日の郡山駅前周辺の交通渋滞はひどい.みんな車で買い物にやってきて,駅周辺の駐車場に止めるために,道路が混雑しているのである.特に午後から夕刻にかけての渋滞はひどく,とにかく車がノロノロと走っていくことが多い.こんなとき「どうせ道路が混んでいるのだから,バスに乗ったって同じだ!」と思っていたら大間違い.実は,バスはスイスイと走っていくことが多い.駅前や国道4号・うねめ通りなど片側2車線以上の車線があるときに有効なのであるが,バスは混雑しているときは空いている方の車線を走っていき,必要に応じて割り込んで走っていってくれるのである.駅前から安積町までの国道4号はバス優先レーンもある.小さな乗用車も大型のバスにウインカーを上げて割り込んでこられると,ライオンに襲われる子猫みたいなもので,素直にバスを割り込ませている.そのため,乗用車では通過に時間がかかる列をなしている渋滞も,バスは空いている車線を走っていって,ギリギリのところで車線変更して割り込んで走っていくので,スイスイなのである.荷物がかさばらない買い物ならば,駅前にはバスで行くことをお奨めする.慣れればバスの買い物も苦にならないものである.ただし,さくら通りは1車線でスイスイ走れないので,さくら通り経由のバスに乗らなければならない場合は諦めましょう!

No.77 薄皮茶屋(柏屋本店2階)

郡山市を代表する和菓子・薄皮饅頭を作っているのが柏屋である.駅前アーケード街の中町(中央大町バス停前)に本店があり,その2階にある甘味処が「薄皮茶屋」である.甘味処であるが食事もとることができ,小豆を使用したおこわや味噌おにぎりを江戸時代の弁当仕立てにしたメニューなど,なかなかユニークな和の料理を味わうことができる.まず,店に入って席につくと,お茶の他に薄皮饅頭1個がサービスで出される.店内には囲炉裏もあって,雰囲気はとてもよい.柏遊おこわ膳では,柏の葉っぱの上に2種類の小豆おこわのおにぎりと煮付けなどが出される.江戸時代のさっぱりとした味の和定食といった感じである.もちろんあんみつや焼きだんごなどもあるので,和の甘味処としてのメニューも欠かせない.さらに,この店内では「薄皮饅頭手作り体験(大人420円)」を行うことができ,自分たちの作った饅頭をその場でふかした出来たてを食べることもできるのである.手作り体験は10時~17時まで,薄皮饅頭の日(こんな日まであったのか!)である第3日曜日は無料で手作り体験ができる.また,毎月1日の午前6時~8時までは「朝茶会」が開かれており,無料で誰でも参加して出来たての薄皮饅頭と会話を楽しむ茶会が開かれている.ちょっと時間があれば,茶屋の和食を堪能してみるのも悪くない.

No.76 郡山駅前ビッグツリーページェント

今年もクリスマスイルミネーションの季節がやってきた.2006年12月1日の金曜日より,これまで開成山公園で行われていたクリスマスイルミネーションの装飾が,今年は駅前広場で開催されることになった.その名も「ビッグツリーページェント・フェスタ IN KORIYAMA」.駅前広場のケヤキや樹木・植え込み,タクシー乗り場の屋根,,アーケードの中などに約6万個の電球(LED含む)をつけて飾られる.11月22日の夜に駅前を通ってみると,試行的に青色発光ダイオードの装飾や,カラフルな色のイルミネーションが点灯されていて,幻想的な駅前空間を創造していた.青色の発光ダイオードは昨年に引き続き,イルミネーションカラーの流行のようである.12月16日(土)と17日(日)には,音楽イベントも開催されるとのことで,大いに盛り上がるクリスマスイベントが駅前で開催される.昨年開催された開成山公園のビッグツリーページェントに行ってみたが,だだっぴろい公園の一部の樹木にイルミネーションがついていて,公園の空間の広さとイルミネーションイベントを行っている範囲とのアンバランスさが,かえって寂しい感じになっていたので,駅前の建物の密集した狭い空間で,びっちりとイルミネーションを点灯するほうが,イルミネーションの感動は大きいように思われる.駅前だとバスなどの交通の便がいいので,公共交通を利用することで行きやすい.12月1日の夜が楽しみである.点灯時間は17時から22時まで.来年以降,順々に明かりの数を増やしていき,最終的には駅前全てのツリーを明るくするとのこと.

No.75 みどり書房・TUTAYA「桑野店」リニューアルオープン

うねめ通りと国道49号線の交差点から少し希望ヶ丘側に入ったところの,かつてケーヨーD2のホームセンターだったところに,みどり書房とTUTAYAがリニューアルオープンした.以前は国道49号線の交差点角にあって,店内も駐車場も手狭で車で入るのに渋滞を引き起こしていて,なかなか足を運ぶのにも億劫になる店構えであったが,うねめ通り向かい側のケーヨーD2が撤退したので,広々としたところに移転することになったのだろう.店内は,東日本最大級の広さを誇る規模で,このような本屋を待ち望んでいたところである.
みどり書房は,雑誌から専門書まで幅広いジャンルを取り扱っており,1日いても時間が潰せそうなところである.絵本などの児童書コーナーも充実しており,子供連れでも楽しめる本屋である.店内にあるタッチ画面の検索を利用すると,出版されている本を検索することができ,その中で在庫のある本は書棚番号が表示されるようになっている.TUTAYAも,レンタルから販売までを広い店内でカバーしており,初日から5日間は100円レンタルをやっていることもあって,ほとんどのDVDは貸出中でなくなっていた.
郡山で生活していると,近くに充実した本屋がないことがちょっと不満であったが,これだけ広い本屋で,しかも専門書も取り扱っているので,情報を得るうえで非常に嬉しい限りである.いくらインターネットが普及していても,信頼できる情報の質と量として考えると本や雑誌にかなうものはない.うすい百貨店の上階にある八重洲ブックセンターでも,かつては広い売り場面積で専門書を取り扱っていて気に入っていたが,うすい百貨店経営再建の時に規模を半分くらいに縮小してしまい,普通の本屋と変わりなくなってしまった(それでも,雑誌は面白そうな珍しい本が並べてあるので,時々立ち寄ってみたりする.特に東京や大阪に関する情報は八重洲ブックの方が多い気がする).
また,ドトールコーヒーの系列で,イタリアンエスプレッソを基調とした「エクセルシオールカフェ」も併せてオープンしており,ちょっと疲れたらカフェでコーヒーを飲みながらひと休みすることもできる.(ここでは「メープルロイヤルミルクティー」も飲める!) エクセルシオールカフェは福島県内で初オープンとなる.
午前9時から午前0時までオープン(カフェは22時まで)となっている.日曜日にはイベントも開かれていおり,駐車場が広くなっても休日の日中は混雑していて,かつての旧店舗の駐車場が臨時駐車場になっていたりする.こんどは,うねめ通りの反対側(希望ヶ丘から朝日町に向かう側の車線)が駐車場に入りきれなくて並んでいるようである.

No.74 北桜祭(日大工学部の学園祭)

日本大学工学部(郡山市田村町徳定)は,昭和22年より設置されている工学系4年制大学である.1966(昭和41)年より「第二工学部」から「工学部」へ名称を変更し,1993(平成5)年には情報工学科を開設している.ちなみに,船橋と駿河台にある工学系の日大は「理工学部」となっている.毎年10月下旬には「北桜祭(ほくおうさい)」と呼ばれる学園祭が開催され,この時期になると,郡山駅前のアーケードなどにはポスターが貼られるようになる.今年で第56回目を迎えることとなった.場所は,安積永盛駅から徒歩15分の阿武隈川ほとりの,広大なキャンパス構内である.
正門から入ると,まずは各団体による出店がずらっと並び様々な飲食物を販売している.メインストリートを進むと,10トントラックの半扉を開放して造ったメインステージが現れて,カラフルな衣裳をまとった若者達による「YOSAKOIそーらん踊り」が繰り広げられていた.本館の脇にある1号館では,各教室で展示が行われている.どこの学園祭でもそうだが,やる気のあるブースとそうでないブースとがくっきりと分けられていて,自分の大学時代を思い出してなんだか懐かしくなった.その展示のひとつである「建築研究会」では,建築設計競技会への出展作品を展示しており,ライトの落とされた展示室では,その展示に関して学生が熱心に説明してくれて,感心してしまった.そういったブースでは必然とお客さんも多く入っている.
2006(平成18)年に新しく完成した70号館ではオープンキャンパスを行っていて,各学科の体験コーナーなどが行われていた.地上42mの最上階・9階は,安積野を360度見られる大パノラマの円形多目的ホールとなっており,簡単なジュースを飲むことができた.天気のいい日には遠くの山々も見られる抜群の眺望であり,大学でなければちょっとしたデートスポットとなりうる場所である.夜になると郡山市中心部の夜景がきれいに見えるに違いない.
30周年記念館では工学部60年の歩みと題して,かつての写真が数多く展示がされていて,ちょっとした歴史を知ることができた.
大学構内は,広々とした空間に講義棟や研究棟が建ち並んでおり,このようなアカデミックな独特の雰囲気は個人的に好きである.一方,大学の周辺に目を向けると,ワンルームのアパートが密集して建てられており,道幅も車1台がやっと通れるようなところで,これほどまでに過密にアパート群が建てられているとは知らなかった.これだけ近いと,集団生活している寮と変わらないかも知れない.まさに「日大村」の様相を呈していた.

No.73 安積歴史博物館(旧福島県尋常中学校本館=現安積高校)

「安積歴史博物館」は,安積開拓が行われていた明治17年に設置された福島県唯一の尋常中学校の洋風建築校舎で,創建された場所に当時のままの建物で残るものとしては全国でも珍しい施設となっており,国の重要文化財に指定(1977年)されている.この建物は建設されてから約120年が経過していることになる.福島県尋常中学校とは,現在の県立安積高校(県内有数の進学校.質実剛健が教育方針で,自由自主の精神が強い.平成13年より男女共学となり服装もなくなって自由となった.地元では略して「あんこう」と呼ばれている)であり,この安積歴史博物館は安積高校の隣り(というか安積高校そのもの)に存在している.安積歴史博物館は,安積高校創立100周年を記念して整備されたものである.
館内は1階と2階の教室に17テーマの展示がされており,初めは安積開拓事業から始まる.全体的に,安積開拓の歴史の展示というよりは,安積高校の歴史といった内容になっており,安積高校の学校教育の歴史や,本校から輩出された朝河貫一(歴史学者)や今泉亀徹(角膜臓器移植の先駆者),久米正雄(作家)などの著名人の紹介が詳しく展示されている.
「安積に学びし人々」のコーナーでは,2教室分を使っていままでの卒業生の卒業写真を年次別に展示しており,安積高校卒業の知り合いがいる場合は,ここにくれば過去の初々しい頃の写真を見ることができる(恋人でもない限り,わざわざそれだけが目的で来ることはない).階段なども全て木製となっており,滑り止めがついていないので,つるつると滑りやすくて注意が必要である.「安積で学んだ教室」では,机とイスがくっついた昔の木製机が並んでおり,映画のワンシーンを見ているようである.施設の中でも,背中がゾクゾクしたものは,ローソク用の大きなシャンデリア(今はローソク型電球が点灯している)が2つ吊り下げられた「講堂」である.広々とした講堂には,古い建物とはミスマッチな金属パイプの椅子がずらりと並べられていたが,これは現在でも安積高校の学年集会などで使用されているからとのこと.映画のワンシーンでも使えそうな空間である.ちなみに,安積高校のスクールカラーは紫色,誇りと伝統の感じられる学校であった.入場料は300円.開成館から歩いて10分程度のところにある.

No.72 開成館(安積開拓発祥の地)

「開成館」とは,明治に入って行われた安積開拓の中心となる「福島県開拓掛」の事務所が置かれた建物で,明治7年に建築されたものである.県の重要文化財に指定されている.福島県開拓掛の役目が終わった後も,郡役所や県立農学校・桑野村役場・市営住宅などとして利用され,一時は荒廃していた建物であるが,昭和41年に補修復元が行われて,現在のような安積開拓の歴史を紹介する展示施設として保存されるようになった.この開成館の建っている「開成3丁目」は,安積開拓の中心を成していた地域であり,ここでは「開成館」の展示と併せて「安積開拓官舎(旧立岩一郎邸)」・「安積開拓入植者住宅(旧小山家・旧坪内家)」が展示保存されている.安積開拓入植者住宅は,上級クラスの建物と下級クラスの建物が展示されており,特に旧小山家の建物は,ほぼ当時の建物がそのまま保存されているので,家の中に入るとあの独特のいろりのすすけた臭いがして,昔の生活が嗅覚からも感じ取ることができる.郡山の発展と安積開拓は切っても切れない関係なので,安積疎水のことも含めて郡山の歴史が知りたいときは,開成館に行くことをお奨めする.入場料210円.
場所は,国道49号の麓山通りと交差する交差点(交番があるところ)を入ったところにある.
郡山駅からバスの場合は,(麓山経由)大槻・休石・山田原・御霊櫃峠行,または(市役所・柴宮経由)運転免許センター行に乗車し「開成館」で下車.約30分間隔で走っている.麓山経由に乗ると昔の開拓で中心だったところ(堂前・金透小学校・麓山公園・安積疎水事務所・五十鈴池)を,市役所経由に乗ると現在の中心地(中央大町・虎丸・市役所)を走るので,それぞれご参考にご旅行を.

No.71 東北新幹線のブレーキング

郡山に住んでいると,どこか遠くに出かけるときには東北新幹線に乗る機会が多いと思う.新幹線に乗っていて気になることがある.それは駅に到着する前のブレーキのかけ方(制御方法)についてである.
新幹線のブレーキ制御はATCと呼ばれる自動列車制御装置がつけられていて,運転席に示されたスピードよりもスピードが出ていると,運転手がブレーキをかけなくても自動的に制限速度以下までブレーキがかかる仕組みとなっている.新幹線の場合は,駅に到着する約5km手前より自動的にブレーキがかけられて段階的に速度が下げられる.まずは210kmまで下げると停車駅からの規定の距離に近づくまでしばらくそのまま走っていく.続いて160kmまで下げるとまたしばらくそのまま走っていき,そして次には110kmまで下げてまたまたしばらくそのまま走っていく.さらに70kmまで下げてまたまたまたしばらくそのまま走っていき,最後は時速30kmまで落として,やっとホームに滑り込みゆっくりと進んでいく.ここまでは,全てATCの自動制御となっているので,運転手にはどうすることもできず,時速30kmからホームの停止位置までのブレーキ操作で,やっと運転手がハンドルを操作して止めるようになっているのである.
時速160kmのブレーキがかかると車内放送が流れ出すので,席を立つ乗客の人がいるのであるが,デッキにいくとなかなか到着しないので,しばらく待たされることになる.もっと,サクッととめられないのかな,時速200km以上も出す新幹線なので安全を期してそのようなシステムになっているのかな,と思ってしまうが,ただ単純に東海道新幹線の開業当時のシステムをそのまま用いているからにすぎないらしい.
ところが,現在は「デジタルATC」と呼ばれる新型の制御方法が古川-八戸間で既に導入されていて,その他の区間でも今年度(2006年度)中には導入が決定されているという.このシステムになると,スピードと現在位置を把握しながら最適な制動距離を考慮した信号を示すことができるので,今までのような段階的なブレーキではなくて停止するまでスムーズに一気にブレーキをかけつづけることが可能になるということである.恐らく次のダイヤ改正時に変更されるのではないかと思われる.駅に到着する前の,あの独特な新幹線のブレーキングも間もなくなくなるということである.

その後,10月中旬に新幹線に乗ったところ,ブレーキをかけ始めていないのに到着の車内放送が流れ始めた.いつもは最初のブレーキがかけられたときに流れるのに,おかしいな?と思っていたら,一気に時速70kmまでスムーズなブレーキが行われているではないか! ダイヤ改正を待たずに,デジタルATCは既に導入されたのであった.そのためか,今までは駅に到着するとすぐ発車していたのに,スムーズなブレーキのおかげで時間短縮したために発車時間まで余裕ができたらしく,ちょっと待ってから発車している感じである.

No.70 須賀川市釈迦堂川全国花火大会

お盆の過ぎた週末の土曜日,毎年恒例の花火大会が須賀川市で行われている.今年(2006年)も19日に盛大に行われた.今年初めて見に行ってきたが,見応えのある花火大会であった.須賀川駅前から歩いてすぐの釈迦堂川と阿武隈川の合流点に位置する「市民スポーツ広場」が打ち上げ会場となって,約10000発の花火が午後7時から8時45分の間に次々と打ち上げられる.郡山市や矢吹町・白河市からも見物客が大勢やってくるので,普段は1時間に1本程度のJR東北本線も.当日は10~15分間隔ぐらいの本数で臨時列車が運転されていた.須賀川駅前から花火大会会場までは,約100店ほどの露天が並び,お盆最後の締めくくりとして,盛大に花火大会が行われているのである.約20万人の人出で賑わうという.
花火大会当日は,須賀川駅前で大会プログラムが配られており,打ち上げられる花火の名前と番号が全て記載されている.そして打ち上げが始まるとスピーカーからプログラム番号と花火の名前が呼び上げられてから花火があがるので,どの種類の花火が上がっているのかがよくわかるようになっている.花火教室では,花火の玉の大きさ,打ち上がる高さ,上空で花開く花の直径などを,小さい順に説明していって実際に打ち上げていき,花火の大きさを体系的に知ることが出来て興味深い.4号玉(4寸)・5号玉(5寸)・7号玉(7寸)・10号玉(尺玉)・15号玉(尺5寸),そして20号玉である2尺玉(直径60cm)が順々に上げられるのでとても面白い.2尺玉は,上空500mまで上がって幅500mも広がるらしく,打ち上がり初めの「ボン」という音も,他の玉とは違うズッシリとした重い響きがあって,時間をかけて上空まであがると大輪の花を咲かせるといった感じである.
全国選抜の尺玉の競演が3部にわたって打ち上げられる他,2尺玉が5玉もあげられ,ナイヤガラも2本,ラストのフィナーレでは尺玉の20連発と,息の切れることなく次々と豪華な花火が打ち上げられる花火大会であった.この花火大会が終わると,今年もお盆が無事終わって秋に向かう一抹の寂しさが心の中に残るのであった.

No.69 エコ定期券(環境定期券)

エコ定期券という制度をご存じでしょうか.これは,通勤定期券(通学は不可)を利用している人が,その利用者とその家族(同居に限る)が一緒にバスに乗る場合は,1人あたり100円でバスに乗れ,さらに定期利用の区間外で利用する場合にもどこまで乗っても1人あたり100円で乗ることができるというものである(ただし自社区間に限るし,高速バスは乗れない).利用日は土・日・祝日に限定されており,中心部における渋滞緩和を目指して,休日のお買いものなどになるべく公共交通を利用してもらい,大気汚染の低減にも寄与する地球に優しい制度なのである.これは,福島交通だけで実施しているのではなく,福島県の路線バス各会社(新常磐交通や会津バスなど)でも行っている.これを利用すれば,家族4人が郡山駅周辺に買い物などにいく場合,往復600円(本人は定期券利用とした場合)で行くことができるので,駐車場料金2時間分の値段と同じことになる.福島県では自家用車で移動することが生活の習慣となっているので,バスに乗って出かけるといった発想が浮かびにくいが,東京などに住んでいると電車やバスで移動するのが当たり前なので,慣れてしまうとバスで出かけるのはあまり苦にならないと思う.
もともと環境定期券は,1984年にスイスのバーゼルで公共交通を利用することを申告した自動車の通勤者を対象に,大幅な割引額の定期券を発売したのが始まりで,続いてドイツなどヨーロッパ各国で導入されているものである.バス事業者には市や州からの補助が入っている.このヨーロッパの環境定期券は,休みの日の家族割引ではなくて,通勤定期券の本人への割引のみということであるが,大幅な割引と持参人式にしたところ,1~2割の利用増加があったという.ちなみに運賃の割引率はかなり高くて,普通に支払う運賃額が1ヶ月30日間で1万円かかるとすると,1,500~3,500円程度で購入できるようになっているので,本当に大幅な割引となっている定期券なのである.
なお,福島交通(福島県内の路線バス会社)のエコ定期券の制度は平成18年9月30日までとなっていたが,更に1年間期間が延長されて平成19年9月30日までの制度となっている.是非とも近年の環境負荷の低減という意味合いからも,半永久的に実施してもらいたいと思うのであった.正直,この制度を利用している人がいるのか,はたして何人の人が知っているのかは疑問であるが(降りるときに,運転手に告げると最初は「はぁ?」といった顔をされることが多いので,ほとんど利用している人はいないと思われる),利用者がいなくても環境対策として続けてもらいたい制度である.同じ会社の路線は定期を持っていればどこまででも1乗車1人100円なのである(高速バスはのぞく).

No.68 埼玉県へ新路線・高速バス「あだたら号」

埼玉県・東京北部・千葉県に用事のある方には朗報である.平成18年7月25日より,郡山駅と東武伊勢崎線の新越谷駅(埼玉県)とを結ぶ高速バスが運行されることになった.1日6往復,料金は片道3,000円で往復割引(5,400円)もある.福島交通と東武バスとの共同運行で,時間は3時間20分.東京・新宿まで走っている「あぶくま号」の高速バスは,新宿駅まで行かなければ乗車することができず,埼玉や東京北部・東京東部・千葉方面から高速バスを利用する人にとっては,時間のロスが大きかった.
この新越谷駅に着目した点が注目される.新越谷駅が起終点となっているメリットは,埼玉県や東京北部に用事がある人にとっては,なんといっても郡山へ帰るときの時間ロスが少なく,さらに首都高速を走らなく総運行距離が短いこともあってか料金が安くなっている点にある.新越谷駅は東武伊勢崎線の駅であるが,同時にJR武蔵野線・南越谷駅(駅名は違うが実は東武線と同じ場所にある)が走っており,北千住や草加・春日部はもとより,新座や浦和・船橋・習志野などからもアクセスが容易なのである.浅草まで急行利用で約35分・350円であり,都心まで500円も出せば行けてしまうのである.
さらに平成18年3月の東武鉄道のダイヤ大改正も大きなポイントとなる.この大改正は大手術といってもいいほどの大きな改正が行われ,地下鉄半蔵門線との相互直通乗り入れの便数が大幅に増加し,いままで準急として走っていた種別を急行に名前を変えて,さらに急行は10分間隔で半蔵門線との直通乗り入れに変更したのである.半蔵門線は錦糸町や大手町・表参道・渋谷,渋谷からは東急田園都市線に乗り入れて二子玉川・長津田・中央林間まで,乗換なしで便利に行くことができるのである.新越谷から渋谷まで約60分,350である.
予約制となっているが,当日空席がある場合は現金での乗車もできるようになっている.興味のあるところとして,どのような経緯があってこの路線が開設されることになったのか,知りたいところである.東北出身の人は,東京北部や埼玉県に住居を構えている人が多いので,知名度が上がれば結構利用者が多くなるのではないかと思われる路線である.また,土日などの休日は,新宿行きの高速バスは満席で予約が取れないのであるが,新越谷行きは当日でも余裕で予約がとれて,しかも1人で座席を占有できるほど空いているので,都心での乗換が面倒でなければ利用価値はある.
その後,8月1日より新宿から発車する「あぶくま号」の下り便にも王子駅で乗車できるようになった(郡山福島行きと会津若松行き).これも新越谷線の開通を意識してのことであろう.

No.67 夜の駅前に徘徊する「カラス族」

最近,郡山駅前の風紀でちょっとした問題となっているのが「カラス族」と呼ばれる人々である.福島民報新聞の論説にも掲載されていたが,夜になると郡山駅前の広場に黒いスーツを着た若い男性群が複数でたむろして,若い女性を飲食店や風俗店にスカウトするために立っているのである.ひどいときには駅構内にまで入っていき,しつこく勧誘をするので,駅員に駈け込んで助けを求める女性がいたり,構内放送で「ただ今,しつこい勧誘が駅構内で行われていますので,ご注意ください」などといった放送が流されたりしていた.(だいたい,東京でさえこんな放送が駅構内で流されることは聞いたことがない.初めて郡山に訪れた人がこんな構内放送を聞いたら,驚くに違いない.) 高校生達も「いま,外に出るとやばくねぇ~.こぇ~よ」などと会話をしていたりしており,駅構内から外に出たとたん,治安の悪い外国を歩いているような,そんな雰囲気が感じられる夜の郡山駅前なのである.女性に限らず,男性でも駅前の飲屋街などを歩いていると,飲食店や風俗店などへの勧誘がしつこく行われるので,いずれにしても心地よい空間ではない.市民からの苦情も相次いでおり,郡山市でも独自の条例を施行するための検討に入り,警察でも重点的に取り締まりを強化しはじめているという.大都会では,ある一角にこのような治安の悪い地区というのがどこにでも存在しているのであるが,郡山の場合,駅前から全地区がそのような雰囲気を持っているので,夜の街も安心して歩けるような都会であって欲しいと願うのであった.

No.66 2つの郡山ビューホテル

郡山ビューホテルは,ハイセンスで海外からのゲストにも対応しているシティホテルである.「ホテルはまつ」とともにちょっとした高級感のある安心してゲストに紹介できるホテルであり,フロントには両替レートのボードや航空機の時刻表が置いてあり,郡山市の中でも貴重な国際感覚のあるホテルである.「ホテルはまつ」がマダム御用達といったイメージなのに対し,ビューホテルは都会的な洗練されたイメージがあり,駅から近いこともあって,いろいろな会合やホテルウェディングとしてよく利用されている.
そんなビューホテルであるが,郡山市には2つ存在しているのをご存じだろうか.なかまち夢通りのうすい百貨店奥の中町にあるホテルが「郡山ビューホテル」,駅前大通り沿いの明治安田生命のところにあるホテルが「郡山ビューホテルアネックス」である.名前の違いは,アネックスが付くかつかないか.どちらも同じ会社なため,最初に郡山に訪れた人にとっては間違えやすい.中町にあるホテルの名前が「ビューホテル」で止まっており,「郡山ビューホテル本館」とか「郡山ビューホテルメイン」などと,あとに固有名詞が続けば,どちらのホテルかが判別できるのであるが,「今度の総会はビューホテルで行います」などと言われると,どちらのビューホテルか実はわからないのである.ちなみに「アネックス」の意味は,「付加する」とか「別館」ということだとか.今では,どちらかというと別館であるアネックスの方が,駅からも近いし洗練されている感じがするけれど,いずれにしても郡山ビューホテルをご利用の際は,どちらのビューホテルか確認して来館いたしましょう.なお,ホテル内にあるレストランはいずれも味に定評があり,一度でいいのでアネックス上階にある鉄板焼き「海山」で最高級の2万円ほどするディナーを食べることが,僕の人生最大の夢であると思っている今日この頃でした.参考までに,ビューホテルの本社は浅草公園六区近くにある,浅草ビューホテルである.

No.65 JA農産直売所「愛情館」

焼肉店牛豊の隣りに,JA(農協)の直売所がある.ここでは,県内で生産された野菜をはじめ,花や肉,おもちなどの加工品が直売で売られている.野菜は,各方面のJAから届けられたプラスチックの容器がずらずらと並べられており,その中に生産者名のシールが貼られた新鮮な野菜が種類多く置かれている.地産地消であって鮮度が高いので,けっこう買い物に訪れる女性たちが多い.よもぎ餅などもあって,たまに訪れてみるのも楽しい.夕方5時には閉まってしまうのでお早めに.土日も営業している.

No.64 五百川パーキングエリアの手打ちそば

パーキングエリアの話題をもうひとつ.知り合いから情報提供があったので早速足を運んでみた.新潟・会津と郡山とを結んでいる磐越自動車道の五百川パーキングエリアに,ラーメンやそばを食べられるスナックコーナー(食堂)があるが,ここのそばのメニューにはわざわざ「手打ち」と書かれていて,他のパーキングのそばとはちょっと違うことがPRされている.大抵,PAやSAでそばを注文すると,立ち食いそばと同レベルの歯ごたえがゴムのようなそば(会津で美味しいそばを食べ慣れてしまうと,「そば」というよりは「そば風味」と言いたくなってしまうようなそばである)が提供されることが多い.しかし,ここ五百川PAのそばを注文してみると,これがなかなかいけるそばなのである.どちらかというと田舎そばの系統であるが,そばの色つやもよくてスナックコーナーのそばにしては美味しいそばである.値段は立ち食いソバ+200円といった感じで,ちょっとはお高くなっているが,それでもざるそばが約500円なので,小腹が空いたときの休憩には,五百川PAの手打ちそばを食べるのもよい.
ちなみに,PAの広場に看板が掲げられているのだが,これによると五百川の由来は,南北朝時代(1300年代)に京に住む公家の娘の萩娘が不治の病になっていたとき,不動明王の夢知らせに「都から五百本目の川岸に霊泉があり,それに浸れば病は治る」と聞いて,現在の磐梯熱海温泉地内に辿り着いたとこからこの名がついたという.磐梯熱海温泉街の中には五百川が流れているのである.

No.63 長登屋のおっぱいプリン

東北自動車道の阿武隈パーキングエリアの売店(上りでのみ確認)に行くと,おみやげコーナーに福島桃のゼリーと並んで,長登屋のおっぱいプリンが並べられている.パッケージには女性の絵柄が描かれていて,ちょうど胸のあたりに丸形のプリンのプラスチック容器を2つ並べて「おっぱい型」にして売られている.おもわず「にやり」としてしまう.長登屋は名古屋市に本社を置く,菓子や食品などを製造販売するメーカーであるが,磐梯熱海にゆべし工場があって,その工場でおっぱいプリンも作られていて,あぶくまパーキングエリアの売店で売られている.もともと「おっぱいプリン」は,在庫があまってしまったプリンをなんとか売ろうとして作られたのが始まりで,発売当初は雑誌やテレビで紹介されるほど話題を呼んだ商品であったらしい.名古屋限定だとか東京限定だとか,各地方限定のおっぱいプリンがあるようで,それぞれ個性ある柄のパッケージ包装で売られている.あぶくまPAで売られているのは,おっぱいプリンPart2というもので,Part1は既に販売中止になったとか.Part2は,Part1よりも中の女の子がかわいくなっているらしい.

No.62 路線バスメールサービス実験開始

国土交通省郡山国道事務所内に設置されている「郡山都心交通マネジメント検討会」により,路線バスの到着をメールで知らせたり,携帯電話から運行状況を確認できるサービスが実験で実施されている.東北では初だという.実施している路線は「コスモス循環」路線の1系統のみ,さらに平日のみのサービス実験となっている.コスモス循環は郡山駅前を出発してうねめ通りを先回りする西の内回りと,文化通りを先回りする池ノ台回りとあるが,循環路線であるが故に走行距離が長くなり,さらに市内の渋滞に巻き込まれて,遅れて到着することが多い路線であり,そんな路線での実験となっている.各バス車両にはバスの位置を確認するためのGPS端末が取り付けられている.サービス内容は,①バス停と出発時刻を登録しておくと,そのバスが5つ前のバス停を出発したとき,または到着3分前になるとメールで携帯に通知してくれるというものと,②携帯でアクセスするとバスが今どこの区間を走っているのかを確認できるというものである.登録している目的のバスがバス停に近づくとメールで知らせるというサービスは,地方都市であまりバスの本数が多くなく,毎日利用するバスの時刻が決まっている場合には非常に有効なサービスであり,強風がぴゅーぴゅーと吹き荒れる冬の郡山では,メールが来てから家を出るなどといったことが可能になる.全路線でサービスが受けられるようにしてもらえると,サービスの向上にもなるし,公共交通を利用する人も増えるかも知れない.利用するには携帯電話から登録が必要であるが無料となっている(http://www.doco-alpha.jp/busmail.html).ちなみに東京に走っている東京都交通局の都バスでは,全路線のバスの位置を携帯電話で見れるサービスをすでに実施していて,大変便利である.

No.61 地産地消の焼肉店「牛豊」

はっきり言って「うまい!」 内環状線沿いの朝日2丁目に,JA全農福島畜産部による直営の焼肉店「牛豊(ぎゅうほう)」が昨年(2005年)8月にオープンした.福島県産の黒毛和牛を出すところなど本物志向の旨さが評判を呼んでいる.「地産地消」をモットーに,店内で出される肉は全て福島県産の「福島牛」「あぶくま煌牛」「麓山高原豚」などを提供しており,肉に限らず野菜も福島県産を使用しているというこだわりよう.さすがは「JA全農福島」の成せる技といったところである.値段が高いといった評判も聞く.しかしメニュー単品を見ていると高く感じるが,焼肉の盛り合わせ(2~3人前)+ライスセット(スープ付き)+サラダバー+ワンドリンクを注文すれば,1人当たり約3,000円程度で済む.肉はジューシーで,肉厚が厚くて,とろけるような舌触り(リブロース・豚ロース)と,これだけおいしい肉を食べたのは久しぶりであった.福島牛の質を求める焼肉を楽しみたいのなら「牛豊」は是非お奨めである.サーロインステーキ250gで5,500円など高いメニューもあるが,郡山ビューホテルアネックス・レストラン「海山」の鉄板焼き牛肉ディナーセットでさえ1万円以上はするので,それと比較したら安いのかも知れない.地産地消に目をつけたところが素晴らしい.

(このページは2006~07年に掲載したものです)

郡山見聞録【41-60】[一括掲載]

(このページは2005年に掲載したものです)

No.60 寒波襲来!郡山もツルツル! 状況はライブカメラで

12月の中頃だというのにこの大雪.このまま寒気が弱まらなく,例年通りの1月2月がやってくるとなると,いったいどれだけの雪の量が降り積もるのか,特に会津地方ではぞっとするような気候が続いている.郡山でも突風と共に雪が降り続き,市内の通りはツルツルに凍り付いて,大渋滞となっていた.東北・磐越自動車道が通行止めになっていることもあって,特に渋滞がひどいのが国道4号・49号線であり,通常は車で15分程度のところが1時間もかかったりしていた.
ところでこんな時,とても重宝する情報はインターネットのライブカメラ画像である.国土交通省や福島県の道路管理者によって管理用に設置された道路カメラの映像をインターネットで24時間静止画像で公開しているもので,雪の状況や道路の渋滞状況がパソコンから見ることができ,「あらら,猪苗代は大雪で大渋滞だよ.こりゃ~,3時間はかかるな」などといったことが瞬時にわかる.ライブカメラは,
国土交通省 http://www.thr.mlit.go.jp/koriyama/
福島県 http://www.pref.fukushima.jp/kenchu/kensetsu/ で見ることができる.
また,NTT東日本で提供している
http://www.ntt-east.co.jp/fukushima/mado/live/index.html もお奨め.

No.59 郡山八景散策マップ

郡山の歴史というと「安積疎水」ははずせない.明治に入って安積疎水の通水による大槻原の開墾を行ったことは全国的な社会科の教科書にも掲載されるほどの大きな出来事である.しかし,そのことに異を唱えて郡山八景ワーキンググループで発行された散策マップがある.それが「郡山八景散策マップ」である.マップの巻頭には,「郡山は,安積疎水で発展したまちと言いますが,実際は有史以来重厚な歴史を持っているまちです.」という言葉から始まっているとおり,安積疎水ができる前から歴史があったんだということを強く訴え,江戸時代の郡山は,奥州街道の大宿場町として歴史遺産が数多くあることをPRしている.郡山八景とは,「弁天の松の雪」「如法寺の晩鐘」「八天狗の糸桜」「愛宕山の秋の月」「八幡森の明け烏」「皿沼の釣舟」「稲荷舘の夜雨」「八丁八橋の駒の跡」となっており,いずれも写真と解説がついており,「へぇ~,こんな歴史遺産があったんだ~」と,小さな街の発見をすることができて面白い.今年(2005年)の10月に駅やホテルなどで無料で配布され,B4判の大きさ,折り畳んで持ち運びができるものとなっている.製作は郡山青年会議所,編集は福島県県中建設事務所のワーキンググループで行った.麓山の福島県合同庁舎案内所前でも配布している.

No.58 宇宙劇場(ビッグアイ最上階のプラネタリウム)

駅前のビッグアイ最上階23階(外から見て「i」の字の点「・」の部分)には,郡山市の財団法人が運営する「郡山市ふれあい科学館「スペースパーク」」がある.そこには科学に関する展示を行う「展示ゾーン」などの施設とともに,「宇宙劇場」と呼ばれるプラネタリウムが存在している.宇宙劇場の上映時間は45分が基本で,プログラム内容は季節毎に変更するようになっている.入場料が大人400円というのは手軽な値段で大変うれしい.一般番組として宇宙の話を行うもの(12月までのテーマ:「宇宙の果ては?」)や,親と子の天文教室(12月までのテーマ:秋の星とペルセウス座物語),星と音楽の夕べとして各アーチストの曲とともに宇宙に関する映像やプラネタリウムが上映されるもの(過去に,平井堅やクイーン・カーペンターズなどが行われた)も夕方最終回のプログラムに組み込まれている.金曜日に限っては19時からの上映もあるので,仕事帰りにちょっと音楽と星座を見てリラックスをしよう!などといったことも可能である.
今月の「星と音楽の夕べ」のアーチストは中島みゆきであった.金曜日,仕事帰りにちょっと見てみることにした.宇宙劇場内は,映像を映し出すスクリーンである直径23mの傾斜型ドームがあって,座席数は234席となっている.プラネタリウム投影機や全天周映像装置・デジタルプロジェクターなど,最新の設備が設置されている.中島みゆきの「地上の星(プロジェクトXの主題歌)」から始まって,秋の星座が映し出された.今晩見ることのできる星座の解説があって,真っ暗な場内で煌めくような星の映像とともに「空と君のあいだに(ドラマ「家なき子」の主題歌)」「別れうた」「旅人のうた」が流れた.「誕生」の歌のときは,月の誕生について映像が流れ,最後の「ヘッドライト・テールライト(プロジェクトXの挿入歌)」の時は,アポロ13号の月面着陸時の映像が流れ,感動のあっというまの45分間であった.緻密にストーリーを組み立てており,飽きがこなくて見ていて楽しい,聴いていて心安らぐ「星と音楽の夕べ」であった.しかし,入場者が十数名しかおらず,この素晴らしいエンターテイメントにもっと足を運んでもらいたいと思うのは僕だけであろうか.「星と音楽の夕べ」は平日は15:30~,土日祝日(冬季)は17:00~,金曜のみ19:00~も開催される予定となっている.
ところで,クイーンのときは,ディスコ(今はクラブというのか)のようにみんな踊りまくっていたのであろうか? もう一度,平井堅とともに見てみたいと思うのであった.過去の特集も期間限定でアンコールしてもらいたい.

No.57 ゴミ屋敷騒動

全国のワイドショーで,ゴミを家に持ち込んでいるという男性の話題が連日放送された.それがなんと郡山市の赤木町.それも4軒にもわたってゴミをため込んでいるという.時々こういう報道を見かけるが,どうしてゴミを家の中に積み上げようという心理になるのかちょっと理解に苦しむが,周辺住民からも悪臭がするので撤去して欲しいと郡山市に苦情を言っているようだ.市役所では道路上のものは片づけられるが,家の中のものは撤去できないとのこと.早速,車で赤木町の住宅街の中を走ってみた.4軒もあるので,ぐるぐる走っていれば見つけることができるだろうと思い,うねめ通りの咲田から県合同庁舎に向かう2車線道路に曲がり,ブイチェーン(だったと思うが)の店舗脇の国道4号に抜けれる非常に狭い一方通行の道をしばらく走っていくと,早速ありましたよ,ゴミの入ったスーパーのビニール袋を築堤のように整然と積み上げて塀を造っている木造家屋が(右手側).途中で左に曲がり,またぐるぐると走っていると,今度はがらくたの積んである別の家も発見! そこでは道路脇で整理をしているおじさんがいて,タバコを吸ってこちらを睨んで立っていた. 【ビンゴ!】 恐らくこの人が張本人だと思われる.その脇には郡山市が設置した「不法投棄はやめましょう」の看板が.恐らく,ゴミ屋敷を見に来た人がいっぱいいたと思われる週末であった.

No.56 うねめ通りの街路樹も色づき・・・

日に日に朝晩の冷え込みが厳しくなり,木々は色づき始めている.国道4号の若葉町交差点から,咲田・西の内・並木・朝日・桑野・亀田と走って希望ヶ丘団地まで,4車線の「うねめ通り」が貫いている.地元の人は,通称「軍用道路」と呼ぶ人もいるが,かつて大槻には陸軍の基地(現在の自衛隊のところか)があって,そこまでの軍用道路としての役割を果たしていたことからこの名がついており,住宅地図を見てみると今でも軍用道路の記載が見受けられる.
そんな「うねめ通り」の西の内・並木(イトーヨーカドー)・朝日町付近の街路樹は色づきはじめている.おそらく「プラタナス」ではないかと思っていたが,よく見ると木の幹の樹皮が白くない.プラタナスは白い大きなカサブタのような樹皮が貼り付いているような感じになるのである.内環状線に植えられている街路樹は,間違いなくプラタナスであるが,うねめ通りの街路樹は似ている別種ではないかと思われる.
プラタナスは,和名では「すずかけのき」と呼ばれ,秋になると真っ黄色に色づき,秋を感じさせる街路樹である.パリのシャンゼリゼ通りにも植えられており,姉妹都市を提携している東京都の街路樹でも多く見ることができる木である.まさに今,並木・朝日町付近では,真っ黄色に色づいたプラタナスが,カサカサと音を立てながら寒風にゆられていた.まもなく,寒い寒い冬がやってくる.そんな,ちょっと寂寥感のある街の風景であった.余談であるが,かなり大きな葉っぱが道路上に舞い落ちており,毎年秋になると落ち葉の片づけが大変そうであるが,先日クレーンにのった作業員が剪定作業を行っていて,内環状線のプラタナスは葉が落ちる前に葉を削ぎ落とされ,丸裸にされていた.落ち葉の苦情が多いのかもしれないが,何か奇妙な光景でもある.

No.55 「辰美」のカレー南蛮そば

酒飲んだあとのラーメンならぬ「カレー南蛮そば」.陣屋の細いレンガ通りにある「辰美」のカレー南蛮は,「つう」には名の知れている店である.ちょっと綺麗とは言い難い店構えと店内であるが,のれんをくぐるとカレーの香ばしいにおいが鼻に入ってくる.カウンターに椅子がずらりと並べてあり,入ってきたお客のほとんどが「カレー南蛮」を注文する.店先の看板には,「お茶づけ・やきとり・生そば」と書かれていて,ビールや焼き鳥も注文することができるが,やっぱり人気はカレー南蛮なのである.なんといってもつゆがいい.カレー南蛮というと,普通のそばつゆにそばを入れて,申し訳なさそうに上にカレーのソースをかけるだけのカレー南蛮もあるが,ここのそばは「つゆそのもの」が「カレーつゆ」となっていて,味付けが程よくなされている.飲んだあとにはカレー南蛮,これもなかなかいける.

No.53 平成17年度の上半期が終わって・・・

10月に入って,今年度も下半期に突入した.9月30日は上半期の区切りの日とあって,いくつか大きな話題が入ってきた.
まず,交通の話題から.福島と福岡を結ぶ航空路線が来年の3月で休止されることとなった.開港当初から運行している老舗路線であるが,現在の搭乗率は約4割まで下がってしまい,やむなく休止とのことである.運行時間帯が夕方1便のみという不便さもあるが,思うように観光客誘致ができなかったらしい.やっぱりここは,福島空港を野口英世空港にして観光客誘致しか手はない.
郡山・福島と仙台とを結ぶ高速バス競争の火付け役となった富士交通が10月12日をもって運行を取りやめると決定した.富士交通はバス参入の規制緩和を受けて,低価格とサービスを売り物として既設バス会社に対抗して路線を開設したバス会社であり,熾烈な戦いぶりは本コラムのNo.6,No.27,No.49でも取り上げてきたところである.運賃が破格の安さになり,便数も当初の1日6便から大幅に増加していることから,乗客にとってはありがたい競争であったが,軍配は既存バス会社に上がったこととなる.なお,共同運行していた桜交通は,しばらく休止のあと再び仙台線での運行を再開するとしている.
福島県内の民放FM局「ふくしまFM」の本社が10月1日より福島市から郡山市に移転した.ちょうど開局10周年にあたる年に福島県の中心地・郡山に移転したことになる.やはり情報発信は県内どこに行くにも便利で,経済の中心地である郡山市の方がいいということなのだろうか.福島市は仙台までの高速バスの利便性もあって,ますます衰退していっているように感じる.
いわき市に本店を置く,カニピラフで有名なシーフードレストラン「メヒコ」が民事再生法を申請してしまった.営業は続けるそうだが,沖縄県から宮城県まで約20店舗を展開しており,最盛期には売上高約42億円を計上していた.負債は約28億円.なお,メヒコのカニピラフは楽天の通信販売で購入できるのでお試しを.いわきでは鹿島ショッピングセンターのダイエー撤退に続く暗いニュースである.
そんなこんなの上半期であった.

No.52 アサヒビール福島工場

国道4号線を北上し,郡山市から本宮町に入ってすぐ右側にアサヒビールの福島工場がある.1972年(昭和47年)からの操業で,敷地面積約25万m2,年間生産量約7億本(大ビン換算)を誇る国内でも最大級の生産能力を誇る工場である.福島工場からは,東北六県と新潟県・群馬県・栃木県に出荷されている.
ここには,工場に併設されてアサヒビール園があるので,できたてのアサヒビールを飲みながら人気のラム肉のジンギスカンとしゃぶしゃぶを頬張ることができるのであるが,ビール園もさることながら,ビール工場の見学を無料で行うことができるのも魅力のひとつである.原則予約制であるが,混雑していないときは飛び込みで見学を行うこともでき,仕込室・発酵工程・ビン詰工程・缶詰工程・再資源コーナーなどをガイドさんのわかりやすい説明を聞きながら見ることができる.でもなんといってもお楽しみは,最後に出される工場直送の生ビールの試飲(スーパードライと黒ビールから選べる)である.缶ビールのおいしい入れ方が印刷された特注非売品の「カッパえびせん」と「鴨の薫製」のつまみまで出されて,さらにお代わりOK(それなりの大きさのグラス一杯に注がれる)といった太っ腹なサービスで,これで見学無料というのだから,さすがは「アサヒビール」といった感じである.隣のおばちゃんなどは,「うわぁ~,おいし~ぃ! やっぱ,違うわ,これ!」と叫び我を忘れて大はしゃぎ.休みの日になると,大型バスで関東や東北各地から福島県を観光したついでに工場見学とビール園昼食セットでやってくる団体が多いらしく,大勢の人で賑わっており,郡山地方のちょっとした隠れた名所である.
2ヶ月後,案内したガイドさんから1枚の絵はがきが届いた.またお近くにお越しの際はお寄りくださいとのこと.さすがのアサヒビールであった.

No.51 母畑温泉「八幡屋」

郡山から車で1時間ほど南東に走ったところの石川町に母畑温泉がある.母畑温泉は複雑で珍しい岩質のある地質構造を持つ地域であることもあって,アルカリ性単純泉・ラジウム含有泉である放射能泉となっており,神経痛、リューマチ、打身、火傷、切傷に効能があるとされている.その母畑温泉のなかに,ひときわ大きな高級温泉旅館が存在する.その名は「八幡屋」である.
八幡屋は,泊まってみたい温泉宿10選にも選ばれたことがある(何の雑誌かは忘れてしまった!)ほどの名旅館で,一歩建物の中に入ると,ロの字型に宿泊棟が配置された大きな吹き抜けの空洞となっており,ガラス張りのエレベーターが優雅に上下に移動している.(そのエレベーターはドアが閉まると外の景色を見やすくするためにカゴ内のライトが暗くなる芸の細かな演出をしている) なんといっても八幡屋の素晴らしいところは,従業員たちのきめ細やかなおもてなしのサービスで,駐車場のドアまでやってきて荷物を持ってフロントまで案内してくれたり,荷物を持ってもらって部屋まで案内されると自己紹介と館内の説明,そしてお茶を入れてくれたり,宴会時や朝食時も同じ担当のまかないさんが世話をしてくれたりと,きめ細やかなサービスが提供される.
温泉も大きく広々とした浴槽となっており,面白いサウナとして横に寝ころぶラドンサウナ「せせらぎ」を体験することもできる.吹き抜けのホールでは,夜は屋台を並べた夜市が行われ,朝になると舞台の上で琴を優雅に弾いており,なんとも贅沢でくつろぎのある時間を過ごすことができたのであった.

No.50 ホットペッパー発行の地・郡山

郡山ではリクルート社発行の「ホットペッパー」が発行されている.ホットペッパーは駅やコンビニで入手できる居酒屋やレストランなどの割引クーポン券が印刷されている情報誌であり,毎月月末の金曜日に発行され,値段は「0円」無料となっている.色々な店の紹介の情報誌が無料で手にはいることもあり,結構ちまたでは人気の高い情報誌である.無料となっているカラクリは,掲載している店から広告料ということで収入を得ているためであり,情報誌を見てお店に足を運んでもらえれば,お店側としてはOKということになる.東北地方でホットペッパーが発行されているのは,仙台と郡山の2都市のみであり,そう考えると「郡山って東北第2の都市なんだ!」と感慨深いものがこみ上げてくる.
ホットペッパーが発行されている48都市で見てみると,発行部数が最も多い都市は「銀座・新橋(東京)」の35万部,ついで「大通り・すすきの(札幌)」,「新宿・池袋(東京)」などの30万部となっている.一方,最も少ないのは「長岡(新潟)」の4万部であり,「郡山」は5万1千部となっている.
広告掲載料で比較してみる.最も掲載料の高いのは「大通り・すすきの(札幌)」の6万円(最も枠の小さい1/18ページサイズにおける掲載料の場合.以下同じ)であり,「銀座」や「新宿」の5万円を上回っている.観光客の多く訪れる札幌すすきのを抱える札幌ならではの値段設定なのであろう.そして,最も安いのは,「郡山」と「長岡」の2都市のみで3万2千円となっている.
飲み会の時はホットペッパーを持参して,割引やフリードリンクサービスを受けるとお得感倍増である.ホットペッパーに載っているお店は新規開業のところも多く,新規開業の店は最初のうちは混んでいるが,半年も経つと飽きられて閉店に追い込まれ,また新しいお店が誕生してホットペッパーに掲載され・・・,といった繰り返しの店も多く見られる.読者の約8割が女性であるとのことであり,流行の情報感覚は女性の方が鋭いようである.男性陣は,赤提灯のぶら下がった心安らぐ「ママ」のいる小汚い居酒屋の常連さんの方が心地よいのかもしれない.
なお,ホットペッパーには飲食店の他に,美容室やエステ,スクールなども掲載されている.

No.49 郡山仙台線高速バスのその後

郡山仙台間の高速バスの熾烈な戦いについてはNo.27とNo.6でも述べた.その後どうなっているのか,状況をレポートする.
新規参入の富士交通(本社仙台市)が会社更生法を適用してからも高速バスの運行は続けているが,既存バス会社(福島交通・宮城交通・JRバス東北)による本数の増便や回数券の割引の追随攻撃を受けたことにより,乗車客数が伸び悩んでいるようで,新規参入組は当初に比べて本数を激減させており,車内でのお茶のサービス等もなくなっている.料金も往復回数券2,300円で落ち着いてきており,こうなると本数が多い既存3社にお客が流れていくのは当然で,現在では圧倒的に既存3社に軍配が上がっている.仙台駅広瀬通りの宮城交通バス乗り場では,相変わらずハンドマイクを使った案内放送合戦を繰り広げているが,既存3社は3人もの案内係を配置して(もちろんハンドマイク持参),東北各地に発車する高速バスの乗客達をさばいている.新規参入のパートナーである桜交通(本社白河市)も本数を減らしていて,路線がなくなるのも時間の問題であるように思われる.
利用する我々にとっては値下げ競争の結果,仙台に気軽に買い物に行けるようになり,日帰りで充分遊んでくることが可能なので喜ばしい限りであるが,バスが途中でパンクしたり故障して炎上したり,乗務員の過労による居眠り運転などがないよう,安全対策にしわ寄せがこないよう充分にお金を回して欲しいと思うのでありました.

No.48 東京まで一般道で行く

このご時世,少しでもお金を浮かせたい! 東京まで一般道で行くとどうなのか.2人以上の場合,徒歩を除いて最も安く東京に行く方法がこれなのである.郡山市から東京都心までは約250kmあり,食事タイムや休憩時間を入れておおよそ6時間の道中となる.ただひたすら国道4号を南下していくのである.
郡山から須賀川までは4車線(両側)であるが,そこから宇都宮の手前までは白河を除いて2車線の道路となる.ここまでの道のりはバイパスも整備されておらず,スピードも出せずにだらだらと走る感じでとても長く感じられ,那須塩原付近や氏家・矢板付近では大型商店の建ち並ぶ中を走るので,ちょっとした渋滞に巻き込まれる.
宇都宮の手前から4車線の道路となり,新4号バイパスも整備されて小山の南まで信号のほとんどないバイパスが続く.ここでは時速80km(制限速度は60kmですのでお間違いなく.捕まらないギリギリの速度が80kmか?)で快調に飛ばせるので,小山の南まではあっというまに移動することができる.昔は,2車線だったので4車線化の道路整備は着実に進捗していることが伺える.
利根川を渡る手前では再び2車線となるが,用地買収は終わっているようなので,あとは事業が進むのを待つだけであろう.利根川を渡って茨城県にちょっと入るのだが,かつてこの橋を渡るには有料であった.そして,今年オープンしたばかりの道の駅「ごか」(「こが」ではなく「ごか」.古河市ではなく猿島郡五霞町にあるので「ごか」)が左手に現れるので休憩をとるが,郡山東京間の国道4号沿道にある道の駅では唯一のものである.
春日部付近までは2車線であり,バイパスの2車線ではあるがノロノロとなる場合がある.春日部からは4車線となるが建物が建ち並ぶようになり,都会特有の車線の幅が狭い車線となる.僕の場合は途中から右に曲がって,東北自動車道の浦和ICを目差し,国道121号に左折して,鳩ヶ谷・赤羽・王子を走って都心を目差している.
費用は,ガソリン代のみ.燃費はリッター10kmとして,250kmで25リットルのガソリン,1リットル120円とすると片道3,000円となる.ちなみに,今年の夏は2日にわたり,行きと帰りで一般道走行をやったが,次の日はさすがに右肩から背中にかけて筋が張って痛みが残った.さらに,この日から腰痛に悩まされるようになり,長時間運転もほどほどにしないといけない.もう若くない体には,安さの代償にしては大きいものがある.
なお,都心の道路を走る際には,車線が狭いのに加えて,突然右折専用車線になったり,交差点を越えると車線数が変更になっていたりと,道の特性を知らないと予期せぬ事態に遭遇する.慌てずに落ち着いて,左右のサイドミラーを睨みながら安全運転に心がけましょう.

No.47 県内でもっとも高いビッグアイ

「ビッグアイ」とは郡山駅前にそびえ立つ高層ビルで,地上24階建ての高さ約133mの福島県内で最も高いビルディングである.ビル全体の外観が英子文字の「i」になっている.iの頭の点の部分(20~24階)には展望室とスペースパークと呼ばれる宇宙劇場(プラネタリウム)やふれあい科学館があって,展望室は無料で入ることができる.
この複合ビルには,1~5階にはMOLTI(モルティ)と呼ばれる専門店街,6~7階は土日でも住民票や印鑑証明などが発行できる市役所の市民プラザ(これは便利),8~14階は定時制単位制・通信制単位制の福島県立郡山萌世高校,15~19階はオフィスフロアとなっている.郡山駅西口の再開発事業で行われたのであるが,近年の経済不振によってテナントが思うように集まらずに苦心しているようである.
展望台に登ってみると安積平野が一望できて,緑に囲まれた平野であることが実感できる.かつての郡山駅を再現した鉄道模型のジオラマも展示してある.展望台に行くエレベータは3台あるが,そのうちの1台は直行エレベータでちょっとした細工が施されており,扉が閉まると真っ暗になって足下から赤や黄色のランプがピカピカと光り,宇宙空間を思わせるように「ゴー,ゴー」という効果音が流れてくる.ところが,子供に受けようとしてこの演出を行ったのであろうが,小さい子供は怖がってしまい,「帰りは明るいエレベータで下りるから大丈夫よ」などという光景も.また,女子高生などは冷めたもので,「このピカピカって分けわかんなぁ~い」などと言っている.しかし,このエレベータは全国的にも珍しい演出エレベータなので,みなさん,展望台に行くときは,是非とも一番右側の展望台直行エレベータに乗ってみましょう.

No.45 酪王牛乳のカフェオレ

巷で絶大な支持を得ているのが酪王牛乳のカフェオレである.酪王牛乳は福島県酪農協同組合が生産する牛乳のブランドであり,牛乳をはじめ各種乳飲料,ヨーグルト,バターなどを生産している組合である.本部は福島市であるが,工場は郡山市大槻町と会津若松市に存在し,福島県内ではスーパーやコンビニで見かけることのできるポピュラーな牛乳である.郡山市の小学生は大槻工場に社会科見学に行くらしい.なかでも,人気の高い商品が1976(昭和51)年より販売されている「カフェオレ」なのである.
酪王牛乳のカフェオレには2種類ある.生乳50%未満のカフェオレは「ハイ・カフェオレ(1000ml・300ml)」という商品であり,「カフェオレ」よりもよりコーヒー味が強く,こちらは「カフェオレ」とは別商品である.生乳約70%を使用したカフェオレが巷で人気の高い「カフェオレ(500ml・300ml・200ml)」であり,県外に住んでいる人が福島県に戻ってきたときは500mlのカフェオレを買いだめしてしまったり,一度飲んだら他のカフェオレは飲めないという人がいたりと,カフェオレに対する熱い思い入れを語る人は多い.というわけで,早速飲んでみた.この程よいビターな味わいが最高なのであろう.甘すぎず,かといって苦すぎず,一見すると甘ったるいカフェオレを想像してしまうが,このほろ苦さと牛乳のクリーミーさがリピーターを逃さない秘訣の味なのである.

No.44 鈍行で東京へ行くのも悪くはない

郡山から東京へ行くには,時間の早い新幹線,値段の安い高速バスと利用者のニーズに応じて交通機関を選択することができる.お金がないときは高速バスかな,といった考えがとっさに思いつくが,実はJRの鈍行で乗り換えながら東京に行くのもそんなに時間のかかることではない.新幹線が開業する前の東北本線は,仙台や盛岡・青森などへ向かう特急や急行列車が沢山走っていて,鈍行列車は通過待ち合わせのため時間がかかるものであったが,今では特急はほとんど走っておらず,夕方の寝台特急だって数本なので,普通列車のスピードも速くて思ったよりも時間がかからずに東京まで行くことができる.
郡山駅から東京までは直通列車は走っていないので,黒磯駅と宇都宮駅の2回の乗り換えが必要となるが,平成16年10月の時刻改正によって接続時間がよくなって,数分の待ち合わせで乗り換えができるようになり,さらに宇都宮から東京までの宇都宮線では「快速ラビット」との接続になっているので,よりスピーディに東京まで行けるダイヤになっている.さらに日中は湘南新宿ラインの快速との接続になっているので,新宿や渋谷方面にも行きやすくなっている.平成17年12月のダイヤ改正では,若干接続時間に余裕ができた反面,快速列車との接続が悪くなり,東北本線は各駅停車の接続となることが多くなり,時間も若干かかるようになった.それでも,郡山から東京までの所要時間は,概ね4時間といったところであり,高速バスでは約4時間(郡山・新宿間)なので,時間もほぼ互角といったところである.運賃は,郡山-東京都区内で大人片道3,890円(2日間有効の都区内乗り放題がついた東京自由乗車券だと往復7,200円)なので,高速バスの片道4,000円(往復割引だと7,000円)と互角といったところか.運賃も所要時間も高速バスとあまり変わらないのである.また,宇都宮から東京まではグリーン車が併設されている場合もあり,グリーン料金は事前購入のホリデー(土日)料金で750円(車内購入だと1,000円)なので,東京近郊で混雑しているときはグリーン車を使用してしまう手もある.
鈍行列車は,長距離を乗り通す人が少なくていずれ座れるので,壁際に座ってしまえば足を伸ばしてぐっすり眠っていくことも可能であり,ちょうど1時間程度の乗車ごとに乗り換えがあるので,気分転換を図るのにもちょうどよい.ただ,冬期間の黒磯から東京側の電車は非常に寒い(黒磯から以北の東北本線は逆に暖房が効き過ぎていて熱い!)ので,冬はやめといたほうがよい.また,乗り換え時間が少ないので,もたもたしていると乗り遅れるので,乗換駅では注意が必要である.列車にはトイレもついている(恐らく綺麗とは言えないと思うが・・・)ので心配はない.最近の普通列車は首都圏の通勤電車で見られるロングシートタイプが多くなっているが,黒磯以南では東京側の2両分のみはクロスシート(4人のボックスタイプ)が復活してきているので,のんびり景色を眺めながら行くのも悪くはない.

No.43 フルーツバー「AOKI」のフレッシュジュース

食べ物の話題を続けてもうひとつ.果物好きな僕としては是非紹介しておきたい.JR郡山駅の駅ビル・エスパル改札口(ビックアイ側の3階にある出口)を出た左手コンコース途中に,果物のフレッシュジュースを販売するフルーツバーAOKIがオープンした.この店は,郡山駅前のアーケード内で青果店を開いている「フルーツショップ青木(フルーツショップ青木のHPではないが,その店をインタビューしたときの様子を紹介している)」が経営している店で,同じくフルーツショップ青木が経営しているフルーツタルト「ル・ヴェルジェ」も併設して店をオープンさせた.青木のフルーツといえば,郡山では高級フルーツの代名詞となっており,「福島版千疋屋」といったところか.最近はフルーツタルトの方が有名にもなっている.
ここのフレッシュジュースは濃縮還元液や食品添加物などをいっさい使わず,甘さもフルーツシュガー(果糖)のみというこだわりの味で,果肉がごろごろとジュースの中に残っているので,キウイジュースなどは口径の大きいストローで飲むようになっている.ソフトクリームやフルーツタルトも売っていて店内には机とイスが置かれているので,その場で食べることも可能である.フレッシュジュースというと,果肉が細かくミキサーで砕かれているものをイメージしてしまうが,ここのは果肉が大きいまま残っているのと,砂糖の不自然な甘さではなくて自然の甘さなので,果物をそのまま食べている感覚で飲むことのできるフレッシュジュースである(僕が飲んだのはキウイジュース).こちらも,モーニングのヨーグルトと併せてお試しあれ.ちなみに,青木のフルーツバーは,県内ではうすい百貨店や郡山モール・郡山ジャスコに,仙台では長町モールに,そして東京のLIVINOZ大泉店・光が丘店などにも出店しているようである.福島県内の本物志向のお店がどんどん全国区になっていくことは嬉しい限りである.

No.42 「モーニング」のヨーグルト

「モーニング」という名前の郡山市安積町に本社(工場)のあるヨーグルト専門店がある.メロンやイチゴなど季節の生のフルーツを混ぜ込んでいるヨーグルトなどを量り売りで販売しており,若い女性をはじめヘルシー志向のブームもあって人気が高く,オシャレな店である.郡山市内在住の女性でモーニングのヨーグルトを知らない人はいないだろう.20年ほど前に一人のお母さんがヨーグルトのデザートを作ったのが始まりで,最初は小さなお店を開いていた.ヨーグルトはすべて手作りで,あだたら高原で育ったホルスタインの牛乳を用いて作られている.現在は郡山市内に8店舗(駅前モルティー,モール,安積町の工場直売など),いわき市に1店舗を展開しているが,関東・首都圏の人から「関東方面では開店しないのですか」といった問い合わせが多いらしく,3月より茨城県つくば市に初の県外店をオープンさせたところである.楽天市場においてWEB通販も開始された.
ヨーグルトはいろいろな種類が売られており,僕のお気に入りは大きな果実とナタデココの入ったイチゴヨーグルトとメロンヨーグルトである.甘すぎず,酸っぱすぎず,フルーツの大きな果肉とヨーグルトそしてナタデココのコリコリ感が程よく混ざっていて非常においしい.プレーンヨーグルトも砂糖入りと砂糖なしがあり,お好みのヨーグルトをショーケースを見ながら選ぶことができ,グラム単位の量り売りで容器に入れて売ってくれる.郡山駅に立ち寄った際は,駅前を出た右手のビックアイ(福島県で一番高い建物)の1階に店舗を開いているので,立ち寄って食べてみることをお勧めする.

No.41 格安高速バス登場で郡山-東京片道2000円!

ついに桜交通が東京までの格安高速バスを催行することになった.なんと郡山-東京間で片道2000円(福島-東京間は2500円.大人子供同額)である.この高速バスは,運行上は募集型企画旅行取引による主催旅行で,(株)さくら観光が主催するツアー(路線バスではなく貸切バス)ということになる.正確には「高速道路を走行するツアーバス」を略して「高速バス」といったところだろうか.全国的に見ても東京・大阪間や東京・仙台間などでも同じような観光バス専用会社による運行が行われ始めてきている.
申し込みはインターネットか電話申し込みとなってiおり,6月からは1日2往復の体制となった(時刻表などが随時変更しているので,その時の情報を確認したほうがよい).乗車券類などの発券は行っていない.また,バス乗り場もバス停などがあるわけではなく,何の案内板もないので不安になってしまうが,路線バスの扱いではなくツアーバスなので,道路占用許可などを役所に申請しなければならないバス停設置などは行わないと言ったところだろう.取消料は,既存の福島交通やJRバスなどと違って,旅行ツアーの取消料が適用される.前日では40%,当日では50%の手数料が取られるが,もともとの運賃が安いのでたいした額にはならない.既存の高速バスに乗り慣れていると,丁寧な車内案内がなくて不親切だな,のりばが分からなくて不安だな,トイレが付いていないな,などと思ってしまうが,ここは格安であるということを念頭において,乗客自身がしっかりと意識し納得(というか妥協)することが必要であろう.東京駅から郡山駅までは,時刻表では約4時間となっている(途中休憩2回ある)が,東京駅を出てすぐの箱崎ランプから首都高にのってしまうので,すいていれば約3時間30分程度でついてしまう.郡山駅まで直行するが須賀川インターを利用している.
現在のところ,東京では東京駅八重洲口の横断歩道を渡ったところにバス集合場所があるのだが(6月中旬から鍛冶橋駐車場に変更済み),そこには既存バスの千葉方面行きの高速バスのりばがあって,そこの案内係のひとが桜交通などの他社のバスが止まらないように,目を光らせていた.なかなか駐車スペースがなくて路上駐車や交通量の多い現在の場所で乗降させるのは大変だと思われるので,土日には交通量も少なくなる丸の内口のオフィス街のどこかの道路脇に乗降場所を変更したほうがよいのではないかと思った.多少,駅から歩いてもこの格安値段なので乗客も納得するはずである.なにしろ既存の高速バスの約半額,新幹線の約1/4の値段なわけなので.あまり,既存のバス会社や周辺関係者と敵対的関係にならずにこの格安高速バスを続けて欲しいと願うのでありました.なお,既存バス他会社の人に「桜交通の郡山行きのりばはここですか?」などといった質問は避けましょう.トヨタの営業マンに向かって「ホンダのフィットを買いたいのですが」と聞いているのと同じことになるので.のりばはインターネットの地図画面を印刷して,自分のことは自分で理解するようにするほうがよい.格安高速バスはある程度の自覚をして利用すべし!!

(このページは2005年に掲載したものです)

郡山見聞録【21-40】[一括掲載]

(このページは2003~04年に記載されたものです)

No.40 発車の「ぷっ!」

雨の日などはバスに乗って職場に通っている.ここで気になっていることがひとつある.郡山に限らず,福島県内の路線バスに乗ると大抵そうなのであるが,ドアを閉めてバスがバス停を発車する瞬間に,クラクションを「ぷっ!」と鳴らすのである.全国旅行に出かけているが,あまり発車の際にクラクションを鳴らすバスを見たことがない.東京でもクラクションはならさないし,仙台でもならしていないように思う.これは決まりでもあるのであろうか.恐らく,バスが発車するときに周囲に対して警告を発することにより,安全確保と注意喚起を促すためだと思われるが,これだけ車が多く走っている中でクラクションを鳴らされると,周辺の人々(ドライバーも含めて)は発車の合図なのか注意されているのか分からなくなってしまいそうな気がするのである.確かに,昔の映画などを見ると,バスが発車するときには,「ふぁ~ん」とクラクションを鳴らす光景が目に浮かぶが,運行規則か何かに「バスが発車するときはクラクションを鳴らすこと」といったことが記載されているに違いない.そう考えると,福島県内のバスの運転手さんは律儀で真面目であるということが言えるのである.

No.39 駅前アーケードが変わります!

郡山駅から国道4号にかけて通っている通称「郡山駅前通り」のアーケードが今年度中に立て替えられることになっている.併せて,現在3車線ある車道のうち外側の1車線をなくして歩道を広げる計画となっており,来年になれば見違えるような駅前空間が広がるようになるのである.歩道整備は県において,アーケードの建替えは地元商店街と商工会議所が主体となって事業を進めているが,中心市街地に人を呼び戻すための,郡山の発展のためのハードウエアの整備として,郡山市民を挙げて大いに期待しているところであろう.新聞発表によると,アーケードはシルバーを基調にしたシンプルなつくりで,音響設備などを備え,防犯対策としてテレビカメラを32基設置するという(福島民友より).あとは,ソフト対策であり,人を呼び込むためにいかに魅力ある街並みの空間や賑わいを創出することができるのかである.現在の,消費者金融と夜のネオンの店のみがずらずらと建ち並ぶアーケード街では誰も寄りつかない.道路占用許可も道路を有効に活用できるよう緩和される方向であるとの新聞記事を目にしたが,大道芸人や街中コンサート等のイベントを積極的に行っていったり,魅力ある店舗を誘致し開設しやすくするようにしたり,郡山の知名度アップに貢献している日本一水質の綺麗な猪苗代湖から流れてくる本物の安積疎水の水をアーケードの歩道にせせらぎとして流したりするなど,徹底的にアイデンティティーの確立を行うとともに,街並み空間の楽しさを演出する試みを併せて充実させていければいいのだけどな,と思う今日この頃でした.

No.38 郡山駅リニューアルオープン

4月に入り,JR郡山駅がリニューアルされてオープンした.今まで1階にあった「みどりの窓口」を2階に持っていき,新幹線乗り場のすぐ脇で長距離切符や指定券を購入することができるようになった.
1階には「郡山おみやげ館」という物産館がオープンし,郡山を代表する菓子店舗では「柏屋」「かんのや」「三万石」の御三家の他に「大黒屋」が入店しており,薄皮まんじゅうやゆべし,ままどおるなどを販売している.それ以外にも,会津塗りや会津名産「こづゆ」のレトルトパック,日本酒なども,さらに仙台名産阿倍の笹かまぼこまで置いてある.仙台出張の帰りなどには,郡山駅で土産を買うこともできるのである.
ほかに「FOOD BAZZAR」というショッピングセンターによくあるセルフサービス式の飲食フロアーが出来ていた.クレープやソフトクリーム・各種色付きジュース(とでもいっておこう.こういう類の飲み物は何というのだろうか.アジアンジュースとでもいうのか?)の「デザート王国」,お好み焼きと焼きそばを売るその名も「ふうふう」,石焼きビビンバの「東大門」,尾道ラーメン「岡本屋」,ロコモコとオムライスを売る「LOCOMOCO(ロコモコ)」がテナントとして入っている.ロコモコなんて初耳であるが,ご飯の上にハンバーグと目玉焼きとレタス等をのっけて特性のソースをかけた丼のことで,ハワイが発祥の地の食べ物だそうである.びっくりドンキーのエッグバーグデッシュのライスの上に具がのっているような感じである.客層は,学校帰りの高校生が多い.地方都市で駅を多く利用するのは,相対的に車を持たない学生達が多くなるということなのだろう.フードバザー内のインテリアは「和」の雰囲気で統一されているが,広い空間なので一人でちょこんと食事をするにはだだっ広すぎてちょっと落ち着かない感じである.ソファー席も用意されている.
おばあちゃんの民話茶屋も2階待合室の奥に健在であった.また,なめこそばが一部ちまたのファンで有名な(?)立ち食いそばやも,同じ場所で健在である.さらに,S-PALに向かう2階コンコースには,リラクゼーションサロン「カジュアル」の整体マッサージもオープンした.店名がローカルチックで気に入っていた「福豆屋食堂」はなくなっていた.さらに,1階にあったスパゲティ屋ではモーニングトーストセットをやっていてそこのバナナジュースがおいしかったのであるが,モーニングセットがピザトーストに変更になってしまいバナナジュースもなくなってしまった.残念!である.

No.37 国道49号線・中山峠のトンネルは凍結注意!

郡山と会津を結ぶ国道49号線.中通りと会津地方の境には中山峠があり,中山トンネルで両地方は結ばれている.ところが,このトンネルは凍結による事故が毎年起こっており,数年前には正面衝突による死亡事故まで起こっている.寒さの一番厳しい2月のとある日,この日は強い冬型の気圧配置で,会津地方は気温が低い上に猛烈な風による吹雪が舞い上がっていた.猪苗代から磐梯熱海に向かう国道49号を走っていたが,中山トンネルの手前は,大きな風力発電が1基置かれていることからも分かるように,非常に風の強い区間となっている.防雪柵が立っているにもかかわらずこの日も視界はゼロに近く,ノロノロの渋滞が続いていた.さらに渋滞は続いており,中山トンネルに入っても渋滞が収まらない.トンネル内で事故があったようで,パトカーによる事故処理が行われていた.凍結スリップによる正面衝突のようである.国道を管理する国土交通省も凍結を防止するための「凍結防止剤」をまいているのであろうが,なかなか四六時中凍結を防止することは無理なのだろう.
そんなことを思っていたトンネル内で,ふと車の窓を開けてみた.手を出してみるとすごい強風である.つまり,猪苗代から郡山方面に向かって風が吹き抜けていくのである.車の温度計を見てみたら「マイナス4度」に.つまり,中山トンネルは冬になると強風の吹き抜ける冷凍庫になっているのである.これでは,いくら凍結防止剤をまいても,すぐに路面が凍るわけである.車は一度滑り出すと,どうにもこうにもハンドルが効かなくなって,対向車線にはみ出して正面衝突するといった事故パターンなのであろう.中山トンネルをを通るときには,徐行して注意しながら通過しましょう.

No.36 「幸楽苑」の朝定・納豆定食の納豆

無性に納豆が食べたくなるときがある.外で納豆を食べようとすると,吉野家の牛丼で朝定・納豆定食を食べるということがすぐ思い浮かぶが,郡山市に本社のあるラーメンチェーン店「幸楽苑」の栄町店(国道4号沿い図景町の手前)では24時間営業をしており,朝定食をやっている.ここの納豆定食は304円と,吉野家に比べても安いのであるが,出てくる納豆がちょっと気に入ってしまった.
まず,小粒納豆であること.吉野家では大粒のいかにも「マメ・マメ」とした納豆なのであるが,こちらは食べやすい小粒である.次に,プラスチックの容器の底面にボツボツがついていること.これは,かき混ぜれるときに混ざりやすいようにするといった細かなアイデアが盛り込まれている容器なのである.そして,地元製造業者の納豆を使っていること.郡山市富久山町久保田にある郡山食品団地内にある「久米商店」というところで造られているもので,地産地消が図られているのである.ちなみに,吉野家の納豆は,茨城だか栃木だかの納豆であったように思う.
是非一度,幸楽苑の納豆定食を召し上がれ.朝定は早朝4時から午前11時までである.

No.35 風の強い冬の郡山

いやー寒い!郡山は雪の量もそれほど多くないし,気温も会津に比べれば暖かいのであるが,なんといっても風が強い.これだけは耐え難いものがある.雪が積もっていて風の強くない会津の方がよっぽど暖かく感じるのである.台風並みの強い風が吹くときもあって,「なんでこんなに強い風が吹くの?」といつもぶつぶつ言いながら,マフラーを巻いて郡山の街を歩いている.早く春が来ないかな,と待ち遠しい限りである.あんまり今回は中身がないが,とにかく寒いので記してみました.

No.34 ヨン様!福島空港に現れる

日本でも一大ブームを呼び起こした「冬のソナタ」の主人公,ぺ・ヨンジュン(ヨン様)がお忍び旅行で福島空港に現れた.先日,成田空港から来日したときは,ファンでごったがえしていたが,今回は,首都圏から最も近い地方空港で,こっそりと日本入りを目指したようである.このニュースは地もとNHK福島放送局が福島県内だけでニュースと報じたところから知れ渡ったのであるが,ヨン様が福島空港に来るという話が空港関係者に伝えられたのは当日の朝のようで,周辺関係者も大変驚いていたという.ヨン様は,アシアナ航空156便で12時20分頃に到着し,茶色っぽい帽子とサングラスにコート姿で現れ,1階の手荷物受取所南側の非常口から待機していた白いワゴン車に乗って東京方面に向かったとされている.同じ飛行機には約150人の日本人客も乗っていたというが,「近くの人がヨン様が乗っているよ,と教えてくれたので分かった.最初は幻影を見ているのではないかと思った.帽子をかぶり新聞で顔を隠して,カーテンで仕切られたファーストクラスにのっていたので近づけなかった.見に行きたいという気持ちを必死にこらえてた」と話していた(毎日新聞福島版より).
福島空港とソウル仁川空港には,週3便の定期便が飛んでいるが,福島空港発は日・火・金曜日となっている.昨日も,ヨン様が帰国するために福島に現れるのではないかということで,マスコミ数社が空港内で待機していたという.空港にはワイドショーなどのレポーターがやってきて,どこからヨン様が出て行ったか,姿はどうだったかなどと取材を行っていったとのことである.ひょんなことで,全国に有名となった福島空港であるが,ヨン様効果は我がHPにも影響を及ぼし,ヨン様が訪れた日の「福島空港から行く韓国ソウルへ」「福島空港航空時刻表リンク」へのアクセス数が約200ヒットも増えた.ヨン様,様々である.地元紙である福島民報では1面トップで報道し,福島県内ではちょっとしたヨン様ブームが巻き起こっている.

No.33 テアトル映画村

郡山には映画館が固まっているエリアがある.通称「テアトル映画村」と呼ばれているが,郡山テアトルという映画館の建物が3棟集まって建っており,合計で8つのスクリーンが集まるエリアである.外見は一昔前のボーリング場兼映画館といった感じで,決して今風のオシャレな外観ではない.上映映画も全国上映の映画のみで,いわゆるミニシアター系の「単館映画」は上映されていない.可もなく不可もなくといった感じの普通の映画館である.ただ,割引が多くあってよい.
毎月1日は「サービスデー」で1,000円(小・中学生・2歳以上800円),毎週月曜日は「メンズデー」で男性1,000円,毎週水曜日は「学生サービスデー」で学生証提示1,000円,毎週金曜日は「レディースデー」で女性1,000円,午後7時以降に上映される「レイトショー」は1,000円均一,どちらかが50歳以上の夫婦は「夫婦50割引」でペア2,000円(要証明)となっている.特に,レイトショー割引はありがたく,夜の上映は全て1000円というのだから,仕事帰りにちょいと映画を見るのにとてもいい.駐車場を利用する人は300円割引となっているが,重複しての割引は不可能であろう.通常の大人料金は1,800円である.
ちなみに,福島県内でミニシアター系の上映をやっている映画館は,福島市の福島フォーラムのみである.僕もわざわざフォーラムまで見に行ったこともあるが,是非,郡山市でもミニシアター系の上映をしていただきたいと思う,単館ムービーファンの僕でした.

No.32 猪苗代湖は今!(日本一水質のきれいな湖)

猪苗代湖は会津地方に存在するのであるが,湖の南側である「湖南」地区は郡山市に属しており,猪苗代湖は郡山市にも接している.郡山市民へのアンケート調査でも,猪苗代湖は最も誇りに思うもののひとつに挙げられており,福島県を代表する財産である.さて,先日猪苗代湖の水質保全対策についての講演を聴く機会があって,猪苗代湖の現状について興味深いことを知ることができた.
猪苗代湖は日本第4位の面積を誇る淡水湖で,日本最大の酸性湖となっている.猪苗代湖が酸性なのは,硫酸酸性の強い長瀬川(裏磐梯から流れてくるときの長瀬川は中性であるが,途中で安達太良山系から流れて合流する酸川が酸性である)が流入しているためで,このことが,魚やプランクトンが棲みにくい環境をつくりだし,結果として,水質や透明度は日本でもトップクラスの綺麗な湖となっている.湖沼の汚れを表す指標であるCODは毎年0.5mg/Lで推移し,現在も汚くなる傾向にはなっておらず,全国一の清澄な水質となっている.透明度は例年7~9mで推移していたものが平成14年度から上昇(つまり透明度が増している)していて,平成16年度は12.9mとなっている.アオコ等の富栄養化の元凶となる栄養塩(窒素やリン)の量も環境基準を大きく下回る量で,増加傾向も見られない.(いずれの測定も湖心による)
ところが,水質結果でひとつだけ懸念されることある.それは,PH(ペーハー)が平成8年度まではPH5前後の酸性で推移していたものが,徐々に上昇してきて,平成16年度はPH6.1となり中性化が進行している結果となっていることである.しかし,この中性化の原因がいまだに特定できていない.調査の結果,流入河川の水質にも変化が起こっていないし,平成8年に開通した磐越自動車道に冬期間まかれる凍結防止剤(塩化カルシウム・塩化ナトリウム)との因果関係も確認できなかった.今もって,猪苗代湖の中性化は謎に包まれているのである.
中性化が進むと,いままでの猪苗代湖の水環境が変化し,生態系の変化が予想される.僕も初めて知ったことなのだが,猪苗代湖の水の中では,長瀬川から流入した鉄やアルミニウムを含む酸性の水が,猪苗代湖内の有機物(有機リンや有機窒素など)と結合してフロック(濁りの固まりのような泥)を形成し,そのフロックが湖底に沈降していっているのだそうで,この中和反応によって猪苗代湖の水質は非常に良好になっているとのことである.ロボットカメラで湖底を眺めたら,3cm程度に積もった茶褐色のフロック(泥)が確認されている.そのため水面から2~30m程度以下の水深では,このフロックの影響で逆に濁度(濁り)が非常に大きくなっているとのことである.このまま中性化が進行すると,この中和反応による水質浄化が行われなくなり,長瀬川の流入水の影響が遠くて及ばない湖南地方などで,有機物による富栄養化が起こって水質が悪化することが懸念されている.
また,植生については,絶滅危惧種に指定されているアサザや,栄養塩を吸収するヨシなどは増殖している傾向にあると言っていた.水質改善という点ではいいことなのだが,増殖している背景には,成長に必要な栄養塩類が多く流入しているからであると予想されており,つまり,猪苗代湖に流入する水質に富栄養化の原因となる栄養塩が多く入り込むようになっているのではないかとのことであった.また,ヨシは栄養塩を吸収して水質の浄化は行うが,吸収された栄養塩はヨシの中に蓄積されていくということで,この蓄積が猪苗代湖の土に影響を与えないのか心配であるとの専門家の指摘があった.
猪苗代湖が綺麗で美しく,澄んだ水であることの背景には,強い酸性であるということが挙げられる(農業を行う側としては貧栄養の水なので敬遠される水質である.安積疎水の受益者は低温で貧栄養水なので大変だろう.)が,これは過去から受け継がれている猪苗代湖の財産なので,酸性を維持できるような対策を行って綺麗な猪苗代湖を維持していくべきであろう.

No.31 福島空港を改名して「福島野口英世空港」に

2004年11月1日より新千円札が発行された.肖像は野口英世.福島県が生んだ偉人である.福島県といっても広いのであるが,生まれは猪苗代町で,その後青春時代を会津若松市で過ごし,黄熱病研究のため外国に渡航したのである.地元福島の夕方のニュースは野口英世のニュースで占められており,新札発行に寄せる期待の大きさが伺える.ところで,諸外国の空港ではその国で活躍した著名人を空港名にすることが多い.例えば,パリのシャルルドゴール空港,ローマのレオナルドダビンチ空港,ニューヨークのジョンエフケネディ空港といった具合に.イギリスのリバプール空港はジョンレノン空港に改名している.日本でもこれに習って,坂本龍馬の高知空港では「高知龍馬空港」と改名しており,時刻表などの公の印刷物にも「高知龍馬」の文字が記載されている.
ここで,いっそのこと,福島空港も「福島野口英世空港」に改名したらどうだろうかとの意見が出されている.恐らく,東日本以外の人は野口英世が福島県出身だということを知っている人は少ないと思う.こうすれば観光客の増加によって,伸び悩んでいる福島空港の利活用にも多いに役立つのではないか.福島県民200万人を相手にするのではなく,日本総国民1億人を相手にPRをするのである.福島空港の存在している場所が,中通りの須賀川市・玉川村なので,野口英世とは関係ない土地だとの意見が,県内から出そうであるが,ここは広い視野に立って,会津の野口英世ではなく,福島県の野口英世という位置づけで考えたいものである.むしろ頑固な会津人から,福島空港は会津ではないので命名されては困る!などといった意見が出そうでもあるが,地元の猪苗代町の町議会では,「福島Dr野口英世空港」へ改名することへの意見書を提出し,地元住民の運動の盛り上がりを起こそうとしている.野口英世は世界の野口なので,成田野口英世空港にしてもいいくらいなのである.

No.30 三万石の「ままどおる」

薄皮まんじゅう,ゆべしを紹介したら,ままどおるも紹介して欲しいとの依頼があった.こちらも郡山では有名なお菓子である.郡山市に本社のある三万石の代表するお菓子で,ミルクとバターを使ったまろやかな味わいで,洋菓子のような和菓子!といった感じである.「ままどおる」とはスペイン語でお乳を飲む人々という意味だそうで,昭和42年に発売されてからの人気商品となっている.ホコホコとした感触で,この舌触りはなんと表現してよいのか,パンケーキの生地の中にクリームあんこが入った感じといったところか?

No.29 郡山にも「メロンパン」を求めて行列が・・・

郡山にも行列が出来る店ができた.駅前から国道4号線まで延びる駅前大通りのアーケード内に,全国展開するチェーン店の「ボンジュール神戸」という京都市に本社のあるパン屋さんが8月中旬にオープンしたのであるが,連日1個130円のメロンパンを求めるお客で行列ができているのである.休日には大行列となり,車の中からもその様子がよくわかる.このメロンパンは焼きたての無添加であることが売りで,口コミで市民の間に広がったといい,今では1人10個までの限定販売も行っている.まだ食べたことがないので,今度食べてみようと思う.この話題は新聞にも掲載されていたので,郡山で一般市民が行列を作っているという光景は,よっぽど珍しいのではないかと思う.

No.28 朝日町の飲屋(スナック)街

「忽然とネオンが浮かび上がる不思議な街」,朝日町の飲屋街はこんなイメージである.どうしてこの場所にこのような飲屋街が形成されているのか.郡山市役所と郡山郵便局と内環状線に囲まれた地区に,非常に不思議な空間が広がっている.駅からは遠いし,しかも,ゴチャゴチャとした路地に色々な形の建物が建っている飲屋街ではなく,5軒が1棟となっている長方形のアパートのような建物が,3~4棟程度ならんで建っており,入り口には同じようなネオンがつけられて,飲み屋やスナック・パブなどがずらりと並んでいるのである.歴史的に形成された街ではなく,あたかもとってつけたようにスナック街が形成されたような,「スナックのニュータウン」みたいな空間なのである.まったく同じような建物なので,どの店がどの名前なのか覚えづらい.夜に歩くと,「何なんだこの空間は?」と思わせる.一説には,市役所の裏だから飲屋街が形成されたんだ,という意見もあるが,真相を知りたい飲屋街であった.
そしてその後,タクシーの運転手さんに聞いてみた.すると,駅前よりも地価が安いために飲屋街が移ってきたといい,飲み代も安く済むのだということであった.

No.27 ますますヒートアップ,仙台郡山間の高速バス熾烈な戦い!

新規参入の富士交通の参加によって,仙台郡山間の高速バスの競争が激化していることはNo.6で紹介した.その後,熾烈な競争は留まることがなく,各社次々と戦略を打ち出している.新規参入組は仙台市に本社をおく富士交通のみであったが,福島県白河市に本社をおく桜交通が加り便数も増便され,新規参入2社あわせて1日14往復の運行となった.基本の片道運賃は1800円と変わりがないが,2枚綴りの回数券は既設運行3社(福島交通,宮城交通,JRバス東北)が2600円から2400円の同額に値下げすると,新規参入組はそれまでの2400円から2300円にまたまた値下げして差別化を図っている.さらに,既設3社組はいままで1時間に1本程度だった便数を倍増して約30分間隔とし,1日24往復の運行とした.そして,2004年6月19日より回数券の値段をさらに100円さげて,新規参入と同額の2300円に値下げすることを決定した.こうなってくるとイタチごっこで,どこまで値段が下がってくるのだろうか.片道1800円なのに対し,往復だと2300円なのだから,破格の割引率である.いつかは,片道1800円,往復1700円という時代がくるのだろうか?
お互いの熾烈な競争は随所に見ることができる.
仙台駅ののりばは宮城交通の待合所のとなりに,新規参入組のバス停がある.新規参入組には待合室がない(郡山にはある)のだが,宮城交通の待合所入り口には,「この待合室は下記のバス会社をご利用する方の待合室です.」と書かれた看板がわざわざ掲げられており,もちろん宮城交通と共同運行を行っている会社名のみが書かれている.待合室のガラスには,福島・郡山線の回数券がさらに値下げすることが大きく宣伝されている.
既設3社(宮城交通)のバス本数も多くなっていることから,2台が同時に止まれるように補助バス停が設けられた.その位置が,新規参入組が置いているバス停といままでの既設3社が利用していたバス停との間で,新規参入組のバス停にほど近い位置に置かれた.つまり,新規参入組のバスが止まっている場所に割り込ませるように補助バス停を設けたのである.新規参入組のバスが止まっているときは,この補助バス停にバスを止めることはできないが,新規参入組のバスが発車するとすかさず既設会社はバスを前に移動させて補助バス停を使うようにしている.でも,補助バス停の置かれている位置は,宮城交通の待合室の正面なので,先にバス停を置いた新規参入組の方が優位なのか,宮城交通の待合室は以前からあって,その前の位置なので補助バス停を置いてもいいではないかという理屈の方が優位なのか.こうなってくると,隣の家との境界争いみたいな話になってくる.
土曜日,買い物客が帰る時間帯である19時のバスに乗ったが,新規参入組は12名程度,既設会社組は6名程度であった.今は,往復で100円の料金差があってお茶が出される新規参入組の方が軍配が上がっていたようだが,いずれにせよ5社合わせて1日に38往復も走っているのだから,どう考えても供給過剰である.既設大手3社も,もう利益などは関係なく,会社のメンツにかけて意地になって競争しているようにも見える.利用する方としては,安くてガラガラのバスに乗れるのでありがたい.この競争どこまで続いていくのだろうか.ちなみに,一番最初に運行されたのは2000年3月15日で当時はたった1日6往復であった.
ところが,2004年8月,富士交通は会社更生法を適用し,事実上の倒産となってしまった.高速バスは続行するようであるが.

No.26 ホテルハマツ

駅前から延びるさくら通りを走っていき,坂を上った虎丸町に「ホテルハマツ」が建っている.郡山随一の高級ホテルで,かつては東京のアメリカ大使館隣に建っているホテルオークラの系列に加盟していた.もともとは,昭和28(1953)年に郡山で濱津衣装店として貸衣装を行っていたのが始まりで,冠婚葬祭業として成長していき,会津平安閣やはまつ典礼などをオープンさせていった.ホテルハマツは平成3年(1991)年に開業した比較的新しいホテルであるが,ふくしま国体開催時の秋篠宮殿下の来館をはじめ,皇太子殿下および妃殿下,常陸宮殿下及び妃殿下などの皇族方も利用したことのある気品あるホテルとなっている.ところが,バブル崩壊の波はこのホテルにも押し寄せ,ホテルハマツを経営する「ホテルはまつ」が120億円の負債を抱えて民事再生法の適用を昨年の夏(2003年8月)に受けた.産業再生機構の支援を受けたうすい百貨店もそうであるが,高級感を目指した大きな施設が相次いで破産していることは残念である.地方都市においては,高級派よりも庶民派の施設の方が生き残れるのかもしれないが,地域の文化レベルの向上を図る上では重要な施設である.
ちなみに,1泊の宿泊料金は約15,000円~.インペリアルスイートルーム(124.8m2)として1泊1室231,000円(2人まで可)の部屋もある.平日昼には1,050円のランチタイムを実施しており,ちょっとした料理が手頃な値段!?で食べることができる.しかし,奥様方の来店が多いこと,多いこと! クリスマスシーズンになると,正面には大きな電飾ツリーが飾られ,恒例の「中森明菜ディナーショー」が行われている.(2004年は美川憲一ショーであった.)

No.25 おにぎり「たけや」

堂前町におにぎりや団子の専門店「たけや」がある.ここのおにぎりはお勧めである.梅,たらこ,味ご飯,きのこ,わかめ,いなりずしなど,手作りおにぎりがショーウィンドーに並べられ,さらにお総菜や団子なども売っている.値段も110円程度とコンビニとさほど変わりなく,ご飯の味もよい.包装もなかなか凝っていて,日本昔話にでてくる握り飯を竹の笹でくるんだような包装紙におにぎりが詰められて,左右から重ねるようにフタをして,ぺらぺらの紙で包んでくれる.透明なプラスチック製のパックと違い,なかなか食欲をそそる包装なのである.土日の昼時になると,一方通行の道路には車がびっしり止められて行列ができる程で,店内のおばちゃんは忙しそうに客をさばいている.場所は,国道4号線の消防署前から裁判所方面に入っていったところの,如法寺前にある.ちなみに,うすい百貨店のB1階にも出店しているが,包装がプラスチックのパックであり,本店で造った商品を運んでくるようなので,できたての味があじわえず,販売の回転率が良い本店で買う方がよい.また,県道郡山湖南線から静団地に入ったところに姉妹店「さくら」が営業している.

No.24 桜前線は南下中

厳しい冬もやっと過ぎ去り,ようやく桜がほころぶ季節となった.今,郡山市では桜が満開で,あちこちでピンク色の桜が咲き誇っている.不思議なことに福島県の中通り・会津では,桜前線は南下していく.一番早く桜が咲くのは,一番北に位置する「福島市」で(福島県内で最も早いのは「いわき」だが・・),その後に「郡山市」,さらに時期が遅れて一番南の「白河市」と咲いていく.白河と同じくらいの時期に会津若松市が満開となり,その後に,南会津の田島町,猪苗代湖のある猪苗代町へと移っていく.これは,桜の咲くための条件である気温が密接に関係しており,暖かくなる順番に桜が咲いていっている.福島市の海抜は66m,郡山市は海抜245m,白河市は361mなのである.南に行くに従って,標高が高くなっているのである.
このため,冬も南の方が寒い傾向にあり,仙台から東京に出張に行くビジネスマンが,仙台では全く雪がなかったのに,新幹線に乗って車窓を眺めていると,南に向かっているにもかかわらず,段々と白い雪景色と変わっていき,栃木県の那須を過ぎると,また雪が無くなってくるといった不思議な風景がよく見られる.ちなみに,会津若松市の海抜は218m,南会津の田島町は海抜550m,日本第4位の湖である猪苗代湖は海抜514mのところにある.

No.23 寒波の大雪で大渋滞!

冬も最も厳しい季節になってきた.福島=雪の多く降る所というイメージがあるが,実際大雪が降るのは会津地方で,中通りでは思ったほどは雪が積もらない地域であり,春先にドカッと降る程度のようである(といっても今年初めて住むので実際のところは判らないが・・・).
ところが先日,郡山市で35cmの積雪があり,街中大混乱に陥った.道路は大渋滞,バスはこないしタクシーはつかまらない.完全な交通マヒ状態になったのである.郡山でこれだけの雪が降ると,もうお手上げ状態である.除雪も慣れていない地域なので,会津地方のように綺麗でスムーズな除雪作業が完了せず,ボコボコになった圧雪がいつまでも道路上に残ってしまう結果となってしまう.特にひどいのが,日陰の路地裏の通りであり,ボコボコでツルツルになった氷(雪がいつのまにか踏み固まって氷になっている)が路面に残ってしまい,車のハンドルが思うように効かず左右に振られながら超徐行で走っている.このときばかりは4WDでよかったな,と思ってしまう.4駆でないと前輪がスリップして発進できなかったり,車の尻が振られてクルリとまわったりと,思った通りに車が動いてくれないのである.
すでに雪が降って4日間が経過したが,未だに日陰部の道路の雪は解けず,道路は大渋滞となっている今日この頃であった・・・.

No.22 大雪でも「普通の靴」

冬将軍の到来である.寒波によって会津では大雪となった週末であったが,郡山でも雪となり道路は圧雪シャーベット状となっている.駐車場なども雪と水でビショビショであり,車から降りた人々は足早に店へと走っていく.会津では,大雪になるとたいていは「長靴」を履いて買い物などに出かけるのであるが,郡山では大雪でも99%の人が普通の靴を履いていた.確かに,長靴は見た目も格好も悪い.東京でも雪が降ったからと言って長靴を履いて街を歩いている人など皆無であり,長靴は「ダサイ」の代名詞なのである.僕は今日,CDを買いに「TUTAYA」に長靴を履いていったら,誰も長靴なんて履いている人がいないではないか.でも,声を大にして言いたい.大雪には長靴が最適である!長靴に勝るものはない!スノトレということも考えられるが,やっぱりビショビショの雪と氷と逃げ場の失っている水が溜まっている駐車場を歩くには,「長靴」が最高なのである.

No.21 国道4号線のイルミネーション群

クリスマスシーズンを控え,あちこちでイルミネーションが見られるようになった.そんな中で,車を運転していて特にイルミネーションが目につく地区がある.それは,国道4号線の郡山駅から須賀川方面に走って図景町までの三菱電機の工場がある「本町」や「栄町」付近である.お互いのビルが競い合っているように,それぞれのビルでツリー型の電飾にしたり,入口の屋根に電飾を飾っていたりしている.まさに,イルミネーションストリートである.郡山の冬は初めてであるが,これほどまでに街中がイルミネーションに包まれているとは思わなかった.気温が低下し,寒い冬がやって来ているが,ちょっと心がホッとするイルミネーションであった.

(このページは2003~04年に記載されたものです)

郡山見聞録【1-20】[一括掲載]

(このページは2003年に記載されたものです)

No.20 おばあちゃんの民話茶屋

郡山駅の2階・新幹線改札口付近に「おばあちゃんの民話茶屋」というコーナーがある.ここでは毎日,県内各地からの語り部さんが来て,地元の民話を聞かせてくれるという,一風変わった施設である.上演時間は11時,13時,15時の3回あり,無料で出されるお茶を飲みながら,椅子に座って昔話を聞くことができるのである.さらに,店内では民芸品の販売も行っている.コンコースでは,もんぺ(?)のような服をきた人が呼び込みを行っており,平日の昼間でも年配の方などが,話に聞き入っている.運営は,NPO(特定非営利活動法人)である「語りと方言の会」が行っており,福島の文化・伝統を伝える施設として,なかなかユニークなものである.お時間がある時に,寄ってみてくなんしょ!!

No.19 並木温泉

郡山市街地の中に温泉がある.うねめ通りの福島トヨタのディーラーから入ったところの並木3丁目に「並木温泉」がある.ここに温泉施設ができたのは1985年頃だといい,当時は小さい浴槽がある小さな温泉施設であった.2000年に現代風に建て直して今の「並木温泉・ゆの郷」となった.入浴料は500円.この安さで温泉に入れるのだからたまらない.タオルなどを持ってこなくても,プラス200円でレンタルのタオルセット(大小2つのタオルが入っている)が用意されているので,突然温泉に入りにきても何の問題もない.泉質はナトリウム硫酸塩泉で,効能は高血圧,動脈硬化,腰痛,皮膚病などとなっており,透き通った無色透明の湯です。温泉は,薄めたりしていないので,湯上がりには温泉の成分が体に染みついて「ぽっかぽか」となる.サウナも付いているので,サウナ好きにもたまらない.食堂も付いているので,お腹がすいているときも大丈夫である.もちろんビン牛乳も売っている.ちなみに回数券も販売されているが,5000円で11枚綴りなのはいいのだが有効期限が1ヶ月しかないので,毎日入るくらいじゃないと回数券は使えない.

No.18 西部プラザ内の「ビレッジ・ヴァンガード」

西ノ内の西部自動車学校跡地に「西部ブラザ」がある.第1期工事分として平成元年にイトーヨーカドーをキーテナントとしたビルが完成し,第2期工事分として平成12年にケーズデンキやスーパースポーツゼビオなどをテナントとしたビルが完成した.これらのビルは高架の空中歩道で結ばれている.そのケーズデンキの入る1階の奥の方に,ちょっと面白い「ビレッジ・ヴァンガード」という店がある.
この店はエキサイティング・ブックストアーとして全国展開している本屋(本社:名古屋)なのであるが,一歩店に入った感じでは本屋という雰囲気よりは,混沌としたカオス状態の雑貨といった方が似合っている.確かに商品は「本」が一番多いのであるが,それ以外に,菓子,CD,ライター,グッズ,おもちゃ,ポスター写真など,有りとあらゆる物が並べられており,見ていて楽しい.
それも,非常にマニアックな奥の深い雑貨が並べられており,建築都市の部門では「コルビジェを歩こう」という本があったり,お菓子ではキムチ焼きそばやドクターペッパー,懐かしのスプライトやカナダのジンジャーエール,ビンのコーラ,アメリカの年代物のジュークボックス,郡山出身のロック歌手のCD,物珍しいインテリア商品,ドクタースランプあられちゃんの漫画,旅のコーナーでは香港の九龍(カオルン)城の写真集があったりと,各分野マニアックでその筋の世界のことをよく知っている人にとっては,興味のそそる品揃えをしていると感じる.見ているだけでも飽きない店である.
ちなみに,郡山ではこの他に駅前のアティー(前西武百貨店)5Fに店を出している.

No.17 郡山ユラックス熱海

郡山市にも「熱海」と呼ばれる地名がある.本場,静岡県の熱海と同じく温泉が湧き出る温泉街で,こちらの熱海は頭に「磐梯」がついて「磐梯熱海温泉」となっている.泉質は単純泉,単純硫化水素泉で,胃腸病,皮膚病,リューマチ,婦人病,神経性諸疾患に効能がある.ここに,郡山市観光振興公社が運営する複合温泉施設「ユラックス熱海」がある.日帰り温泉入浴施設の他に,レストランや会議室,3000名収容の大ホール,温水プールにスケート場,トレーニングルームなどが備わる施設である.入浴料は,1回400円(休憩室利用の場合は1日1000円)と破格の安さで,さすがは公共施設のなせる技である.タオルなどは付かない.露天風呂やサウナもついており,風呂場も広々としている.値段の安さもあって,休みの日は家族連れで賑わっており,休憩室を利用して1日がかりで温泉にやってゴロゴロする団体も多い.
男女の入口が別れるところでの,小さな娘1人,息子1人と父母の家族の一コマ・・・・
父 「こっち(男湯)に来るか・・・・」
子 「こっち(女湯)に行く」
母 「ほら,お父さんから誘いが来ているわよ!」
子 「やだ!」
父 「じゃぁ,お母さん大変だけどよろしくー(笑顔).」
母 「(苦笑い)」
お父さんは子供達と一緒に入りたいけれども,面倒を見るのが面倒くさいので一人ゆっくり入れることに成功(でも,内心寂しい思いをしているのかもしれない).お母さんも,お父さんに預けたかったのだが,子供達と一緒に入ることになった.ユラックス熱海の休日には,このような光景がよく見られる.

No.16 郡山駅ビル・ピボット(Pivot)

郡山駅の東京寄り新幹線高架下に駅ビルのショッピング街「ピボット(Pivot)」がある.この中には17店舗のテナントが入っており,パン屋や総菜屋,食料品,飲食店などがあって,駅前において食料品などの買い物ができる場所となっている.この中でお気に入りの店がいくつかある.
まず,輸入食品を扱っている「ジュピター」.ここでは,世界各国の輸入食料品を扱っており,さながら外国のスーパーで買い物をしている感じになる.手に入れにくい輸入食品はここにくれば大抵揃うのではないか.コーヒーや紅茶を始め,各種のチーズ,パスタ,タイなどのエスニック食品,中華材料,香辛料など豊富に品揃えがある.ベルギー王室御用達のゴディバのチョコレートが人気商品だとか.買う物がなくても,なんとなくふらっと立ち寄ってしまう店である.
次に立ち寄るのが一番奥にある「食品館」.一見するとワンフロワーでスーパーのように品物が並べられているのであるが,野菜・果物屋,肉屋,魚屋の3店の販売区画が厳密に区切られており,それぞれの品物は,それぞれのレジに持っていって精算しなければならない(現在は共同になった).つまりキャベツと鶏肉を買いたいときは,まずキャベツを青果のレジで精算し,そのあと鶏肉を持って肉屋のレジで精算しなければならない.最初はちょっととまどったが,魚屋の鮮魚・刺身などは色つやもよく鮮度の良い商品が並べられ,肉の種類も豊富で量り売りが多い.ここの魚屋「北辰」は,活きが良くて新鮮なことで主婦の間でも評判が高く,はるばる遠くから買い付けに来る客も多いとか.寿司が好きなので,よく魚屋で寿司を買うのだが,面白い商品として「貝づくし(480円)」というのがあって,「ホタテ貝」「赤貝」「ホッキ貝」「トリ貝」「ロコ貝」「ミル貝」の6つの貝だけが入っているセットがある.「貝好き」にはたまらない商品である.

No.15 セブンイレブンにATM

郡山だけの話題ではなく福島県全体の話であるが,2003年10月より福島県の主要なセブンイレブンとイトーヨーカドーにアイワイバンク銀行のATMが設置されるようになり,東邦銀行とアイワイバンクとの間で提携を結んだことにより,コンビニで24時間お金が下ろせるようになった.東京などでは既に導入されていたが,東北では初めてであるとのこと.アイワイバンクは郵便貯金とも提携を結んでいるので,郵便局のキャッシュカードでもお金を下ろすことができ,非常に便利になった.手数料は,東邦銀行のカードでも郵便局のカードでも,アイワイバンクのATMを使用していることになるので,他行で出し入れするときの手数料が適用される.平日の日中は105円,それ以外は210円となる.ただし,東邦銀行のカードは来年の1月まで手数料割引(105円引き)を行っているので,今のところ平日昼間は手数料がかからないようになっている.ただ,ちりも積もれば山となる,手数料は以外とバカにならない.郡山郵便局では平日は23時まで手数料無料でお金が下ろせるし,土曜日は21時まで,日曜日でも19時までやっているので,多少手間がかかっても銀行や郵便局でお金を出し入れする方が面倒くさいけれども得ではある.

No.14 郡山駅の立ち食いソバ

郡山駅の新幹線改札口を入ってすぐのところに伯養軒NREが営業する立ち食いソバ屋がある.まぁ,どこにでもある店構えであるが,ここのお気に入りメニューとして「なめこそば」がある.なめこと言うと,みそ汁にいれる小さいネバネバしたなめこを連想するが,ここのなめこは大きな傘をもつ直径2cm位のなめこがたっぷり入ったご当地そばといったところである.これが,あっさりしていてきのこファンにはたまらない.新幹線までの時間にちょっと余裕があるときなど,軽く腹ごしらえをするのにはちょうどよい.380円である.ちなみにこの店は新幹線の構内と,2階の自由通路の両方にカウンターがあるので,新幹線の切符を買わなくても2階コンコースに行けば,誰でも食べることができる.なお,「きのこそば」というのもあるので,お間違えないように.きのこそばでは,色々なキノコが入っているそばがでてきます.

No.13 大宮駅を利用しよう(新幹線で東京へ行く場合の知恵)

東京に行くのに新幹線は大変便利である.なにしろ郡山から東京駅まで約1時間30分で到着してしまうのだから,移動時間としてはちょうどよい時間である.しかし,ビジネスで交通費がでるならともかく,運賃が高いのがちょっとネックである.大人「普通運賃+特急券指定席」で片道7970円,往復15,940円もかかってしまうのである.しかし,これを少しでも安くする方法がある.それは大宮駅を利用することなのである.
新幹線の特急料金は距離200kmを境に料金が変わるようになっている.郡山-東京間は226.7km,郡山-大宮間は196.4kmであり,それぞれ指定席特急料金は,東京駅までが4,080円,大宮駅までが3,030円となる.つまり,大宮駅で下車すると,片道1,050円,往復では2,100円も安く済ませることができるのである.これを利用すれば,往復13,840円で新幹線に乗ることができる.時間的な視点からも比較をしてみると,実は大宮・東京駅間は騒音問題による周辺住民との協定により,最高時速が110kmに押さられているため,思ったよりも時間がかかり,26分の乗車時間となる.一方,東北本線や高崎線の在来線を利用した場合の乗車時間は,上野・大宮駅間でなんと25分なのである.つまり,東京から大宮までは在来線でもさほど時間が変わらないのであり,大宮駅で新幹線を下車して,在来線に乗り換えて東京に向かった方が,大変お得になるのである.新宿や渋谷方面に向かうのであれば,大宮で埼京線に乗り換えれば,快速で30分程度で池袋まで行くことができる.
さらにお得な方法として,指定席のついた新幹線特急回数券のばら売りを利用する方法がある.これは,6枚綴りで売られている回数券を金券ショップなどでバラで購入するのである.これを利用すると大宮駅までの切符では,片道約5,800円(往復11,600円・金券ショップによって値段が違う)で購入することができる.ただし,回数券を利用する場合は大宮駅までのきっぷなので,都内の下車駅では精算することになる.しかし,ここでもお得な方法があって,大宮から先の東京方面では「特定区間運賃」が設定されているため,通常の運賃計算表ではなく,さらに安い運賃計算表を用いて計算される.そうなると,とおしで郡山から東京都内までの切符を買うよりも,大宮でわざわざ一旦下車して都内までの切符を買い直した方が,実は安くなることが多いのである.ちなみに,大宮駅から東京駅までの片道運賃は540円(往復1080円)となる.大宮駅までの回数券バラ売りを使用して東京駅で大宮・東京駅間を精算をした場合は,往復12,680円となるのだから,回数券のばら売りを利用して下車駅で大宮駅からの運賃を精算する方法が,一番安いということになる.ばら売りの回数券が買えなくても,自由席の特急券で大宮駅乗り換えを利用すれば,指定席回数券のばら売りとそれほど差はなくなるので,突然の旅行の時でも自由席で大宮駅乗り換えの方法はお得である.

乗車券 特急券 運賃 備考
郡山-東京(普通乗車券) 郡山-東京指定席 往復
15,940円
郡山-東京(普通乗車券) 郡山-大宮指定席 往復
13,840円
郡山-大宮(回数券)
+大宮・東京間の普通運賃
郡山-大宮指定席回数券) 往復
12,680円
下車駅で精算のこと
金券ショップで5,800円で購入の場合
郡山-東京(普通乗車券) 郡山-東京自由席 往復
14,920円
郡山-東京(普通乗車券) 郡山-大宮自由席 往復
12,820円

No.12 うすい(USUI)百貨店

うすい百貨店は郡山を代表する地元百貨店である.創業は江戸時代の寛文2(1662)年の物産問屋が前進で,1967年に地元デパートを買収してうすい百貨店を設立したものである.当時は大変な賑わいだったというが,郊外への大型店の出店により客足は減少していた.そこで,1999年に駅前再開発事業に合わせて全面リニューアルし,地上11階建て地下1階の売り場面積31,500m2の東北最大級の売り場面積をもつデパートに生まれ変わったのだが,長引く景気低迷も影響し売り上げが伸び悩んでおり,産業再生機構の支援が決定した.
福島県の消費文化の向上には,うすい百貨店の存在は欠かせない.なにしろ高級ブランドである「ルイ・ヴィトン」や「ティファニー」,「シャネル」,「クリスチャンディオール」などの店舗が入り,地下の食品売り場では「京都鼓月」や「自由が丘ポエムドメリー」,「赤坂トップス」など全国の銘菓が並べられている.地下では,いわきの「メヒコ」も出店しており,あの名物「かにピラフ」を買うこともできる.
個人的によく足を運ぶのが9階の「八重洲ブックセンター」.ちょっとした本を東京で買うときは,神田神保町などに足を運んで探してみるが,最後には東京駅八重洲口南口の八重洲ブックセンター本店で買うことが多い.というのも,この本屋は本の分類による陳列が非常によくまとめられており,目的の本をわかりやすく並べてあり見つけやすい.これは店員の「目利き」によるところが大きいと思われる.郡山店の場合は,本店ほど整然と並べられていなかったが,専門書も含めて本の種類の多さでは郡山でも最大級の方であるように思う.(その後平成16年12月の大塚家具の出店と同時期に,八重洲ブックセンターの専門書などのコーナーは無くなってしまい,売り場面積が半分くらいになってしまった.普通の本屋と変わらなくなってしまった.場所も10階に移動.)
うすい百貨店は,是非再建計画による再生を乗り切ってもらいたいデパートである.

No.11 柏屋の「薄皮饅頭」

「お帰りなさい,故郷へ」のCMでおなじみの柏屋である.「かんのやのゆべし」を紹介したからには,「柏屋の薄皮饅頭」を紹介しないわけにはいかない.「かんのや」が東の横綱だったら,「柏屋」は西の横綱と言ったところか.柏屋と言えば「薄皮饅頭」である.
柏屋(本社:郡山市)の薄皮饅頭は嘉永5(1852)年に,柏屋の初代である本名善兵衛 が、奥州街道の宿場町として賑わった郡山で薄皮茶屋を創業したのが始まりである.以来150年にわたり少しずつ味を変えながら,市民に愛されている銘菓なのである.
個人的には「あんこ」よりも「皮」の方が好きなので,「薄皮」などと聞くとゾッとするのであるが,あんこが大好きな饅頭ファンにとっては,大変うれしいウスカワである.「こしあん」と「つぶあん」の2種類があり,好みのあんこを選ぶことができる.写真左が「こしあん」で,写真右が「つぶあん」である.郡山駅や市内のイトーヨーカドー系のスーパーでは大抵販売している.

No.10 新幹線通勤

中通りは新幹線が縦断して走っている.北海道・岩手に次いで,日本第3位の面積を誇る福島県は,「会津・中通り・浜通り」と3地方に分けられている.県内に転勤になったときに,中通り地方圏内は新幹線が通っているおかげで自宅から新幹線通勤を行うことができる地域なのであるが,結構平日の朝や夕方にホームに行くと,かなりの数のサラリーマン達が自由席乗り場に列をなしており,こんなに新幹線を利用している人が多いのかと驚いてしまう.今は,2階建てのMAXが主体となっているので,座れないことはないそうだが,最も利用客が多いと思われる「郡山から福島まで」はたったの15分という早さ.寝ている暇もないほどの乗車時間である.
この「15分」という時間であるが,飲み会などで酒を飲んだあとに乗る場合は,気を付けなければならないのだという.つい,うとうとと寝てしまうと「OUT!」 気がつくと仙台だったり,気がつくと宇都宮だったりと,ひどい人の場合は大宮だった,なんてこともあるらしい.乗り越しの経験は誰でもあると思うが,新幹線の場合,乗り越しによる移動距離の度合いが桁外れになってしまい,戻るにも料金がかなりお高くつくという欠点がある.通勤電車で2~3駅といった次元とは話が違うのである.
郡山・福島間の新幹線通勤定期代は52,450円(H15.8現在)となっている.今は東北本線の在来線よりも,新幹線のほうが本数が多く便利になっており,最終も23時頃着まで走っている.

No.9 幸楽苑のラーメン(会津っぽ)

最近東京進出を果たしたラーメンチェーン店の「幸楽苑」であるが,本社は郡山市に存在する.福島県で数少ない東証1部に上場を果たしている企業である.福島県民にとっては「会津っぽ」という店名のほうが馴染み深いのであるが,低価格な品揃え(中華そば390円)とバランスのとれた味が大ヒットし,平日はビジネス客で週末は家族連れでいつも混雑しているラーメンチェーン店である.もともとの創業は,城下町「会津若松市」に味よし食堂として昭和29年に開業したのが始まりで,その後事業を拡大するために会津若松に工場を建設していったが,徐々に工場や本部を郡山市田村町へシフトし,現在に至っている.北は秋田県,南は静岡県まで展開しており,最近関東地方への進出を果たした.
全国展開をするにあたって「会津っぽ」という名前をやめて,「幸楽苑」という店名を全面に出すようにしている.会津若松生まれで会津ファンの僕としては,会津で創業したラーメン店なのだから「会津っぽ」という店名を残して事業展開して欲しかったが,麺の太さは会津で食されているものとはちょっと変えており,日本国万民に愛されるように中太の麺(いわゆる東京の人にとっては普通の麺)となっている.そういう意味では会津ラーメンとは言えないラーメンが今は出されているのかと思うが,多加水熟成麺という製造法は同じである.会津ラーメンは,ご存じ「喜多方ラーメン」と同じく太い縮れ麺で,あの太麺を食べないと僕なんかはラーメンを食べた気がしないのであるが,地元の商店街(特に若松の方)では「会津ラーメン」と「喜多方ラーメン」は違うんだ!と頑固に主張している人もいる.会津で食されているラーメンは喜多方ラーメンと一緒であると思う.ただ,昔の幸楽苑の味を知る40歳代以上の方がこの「会津っぽ」のラーメンを食べると,「そのまま昔の味を再現していて懐かしい」と言う声が聞かれる.
なにはともあれ,会津若松で生まれた幸楽苑のラーメンが,いまや東日本にチェーン展開される大きなラーメン店に変貌し,福島県を代表する大企業に成長しているのであった.(幸楽苑ホームページ)

No.8 パチンコ名古屋

郡山駅前アーケード商店街の一角(駅から見ると中程を右に曲がった一番奥)に「パチンコ名古屋」という地区が存在する.その名の通りパチンコ屋が何軒か並んでいたためにこのような名前が付けられているのだが,近年の郊外型パチンコ店の登場により,ちょっと客足はいまひとつとなっている.アーケード入り口の上部には,「ナゴヤビル御案内・パチンコ名古屋」という看板が掛かっているが,パチンコが駅前にしかなかった時代の往年の賑わいを連想させる風景である.その中の1件に「名古屋ホール」というパチンコ屋があるが,この店は今は設置されていない機種の台を1台ずつ「ずらずら」と並べてあり,その数も2シマにも3シマにもわたっていて,半端ではない様々な懐かしい台が置いてある.すべて現金機で打つようになっており,これまた懐かしの500円や100円玉をいれて玉を自分で手ですくって台に流し込む方式で,台の上には回転数などを示す情報板などはついておらず,呼び出し用のボタントランプだけがついている店である.消して換金率は高くなく,1箱だして3500円程度であるが,かつてのなつかしの台を打ちたいならお勧めのお店である.

No.7 かんのやの「ゆべし」

福島県で「ゆべし」といえば,三角形の形をした茶色いものを連想する.ゆべしとは,漢字で書くと「柚餅子」となり,味噌・米粉・うどん粉・砂糖・クルミなどをまぜ,柚の実の汁を加えてこねて蒸した菓子のこと(広辞苑より)であるとのことなので,全国各地いろいろな形の柚餅子があってもおかしくない.
このかんのや(本社:郡山市)の柚餅子は歴史が古く,300年以上も昔の江戸時代,三春において戦闘にいく兵士の食料としてつくられたのが始まりで,故事にならって鶴の形をイメージして三角形になっているとのことである.それ以来,かんのやの代表的なお菓子として,現在でも有名になっているのである.姉妹品として,うめあんのゆべし,くろごまゆべし,くるみゆべしなどがある.東京では,三越と伊勢丹などでしか手に入らないお菓子である.

No.6 富士交通の殴り込み!(仙台・郡山間の高速バス)

東北の大都市・仙台へ向けて,郡山駅からも高速バスが走っている.福島交通・JRバス東北・宮城交通の3社の共同運行によって運行されていたが,バス事業の自由化に伴って昨年(2002年)の秋に観光バス事業だけをやっていた仙台市の富士交通が参入することになった.高速バスは旅客収入が安定して入ることから,バス会社でもドル箱路線となっているところが多い.ところが,運輸業界というのは駅前乗り入れに関して既得権が幅を利かせていて,富士交通が郡山駅ターミナルに乗り入れたい旨を申し込んだところ,既設の3社から「No」を突きつけられ,駅前ターミナルへの乗り入れが実現しなかった.そこで,富士交通だけが郡山駅ターミナルから離れたアーケードの延びる通り沿いにバス停を設けて運行する羽目になった.
そこで,後発の富士交通は,衛星放送テレビを放映し,バスガイドを乗務させ,お茶のサービスを行うといったサービスをすることとし,運賃も既設会社よりも安く設定してスタートさせた.運賃については,既設3社も値下げを行って対抗処置を施し,現在は片道の運賃については同額となっている.郡山仙台間の高速バスは既設3社も新規参入の富士交通も,どちらも1時間に1本程度の割合で運行されているのであるが,仙台駅の乗り場は既設3社も駅前ターミナルから発車しておらず,仙台駅では富士交通も既設3社の隣にバス停を置くことができた.これを最大限に利用して過激な営業戦略を行っており,なんと面白いことに富士交通のバスは発車時間を,既設3社の10分前に発車するように設定したのである.発車前にはきれいな(!?)バスガイドがハンドマイクを使って,「富士交通の郡山行き高速バスはこちらです」と,既設3社のバス停に並んでいる客に向かって案内し,乗客を呼び込むというすごさ.これでは,既設3社も黙っていられまい.
運賃は片道1800円で,これは両者とも同じ料金なのであるが,既設3社は3枚綴りの共通回数券を販売(片道1枚あたり1500円)としているが,富士交通は回数券を発行せずに往復割引(往復で2600円,つまり片道あたり1300円)で対抗している.既設3社が3枚綴りとしている点はミソで,これは富士交通に軍配を上げる枚数であるように感じる.つまりたいてい高速バスは往復で使用することが多いと思われ,3枚だと最後の1枚が余ってしまうことと,余った1枚を次に使用したときは,また帰りの便に乗ることが予想され,「帰りは回数券も切れたしお茶のでる富士交通に乗ってみようかな?」と思わせてしまうのではないか.(平成16年1月現在,既存3社の3枚綴りの回数券は2枚綴りに変更され,さらに片道1枚あたり1300円に値下げされた.これに伴って,新規参入2社は回数券の片道1枚あたりの値段を更にさげて,1200円としている)
まぁ,なにはともあれ運賃が安くなることは大歓迎であり,これからも大いに安くなって欲しいと願うところである.ちなみに富士交通は,福島・仙台間にも高速バスを展開しており,こちらはJR東日本の電車も巻き込んで,JRでは快速電車の増発や普通運賃よりも安い往復割引切符を発行するなどし,競争が激化過熱している.

No.5 東北のシカゴ

今でも郡山のことをこのように呼ぶ人は多い.かつての郡山は暴力団による発砲事件が多く発生しており,治安があまりよくなかった.犯罪統計などを見て比較しているわけではないので実際のところはわからないが,人口30万人の都市であることを考えると,人口比では発砲事件発生率は高いのかもしれない.かつて,歩道に落ちている拳銃を通学中の小学生が拾ったとか,暴力団同士の抗争事件が多発していたとか,昭和3~40年代の頃からこのように呼ばれている.
最近は発砲事件も昔ほどではないらしく,郡山以外でも全国的に不可解な凶悪事件が多発していることもあって,東北のシカゴという印象は薄れつつあるが,このように呼ばれるのも都市活動が盛んである郡山を端的に表現しているように感じる.また,別の意味合いとして,商業活動が盛んなために「東北のシカゴ」と呼ばれるようになったという褒められる意味の解釈をしている人もいるようだが,これは間違いで,本来は事件の多い都市であるという汚名の代名詞なのである.
ところで,アメリカのシカゴとはどういうイメージの都市なのか.かつてのシカゴは,アンタッチャブルという映画に出てくるギャングのボス・アルカポネが1930年代の街を闊歩するマフィアの都市というイメージがつきまとっていたのかもしれないが,シカゴ=犯罪都市という図式があったのは間違いないようである.「東北のシカゴ」とは,シカゴにとってもいい迷惑な代名詞ではある.
でも,「東北のシカゴ」などと言われると,どことなく格好良く聞こえてしまうのは不思議である.郡山出身の人が「郡山は東北のシカゴだぜ!」などと言うと,平和な地域が多い福島県の中でも経済都市No.1を自負する「気合い」が感じられ,まんざらでもない様子である.

No.4 新宿駅(東京)行高速バス「あぶくま号」

郡山からも各方面へ高速バスが運行している.中通り地方は福島交通というバス会社がバス事業を展開しており,各方面へ路線を運行させている.東京方面にも高速バスが走っており,「あぶくま号」という名称がつけられている.郡山は東北新幹線が走っているので,東京までの移動時間では勝負にはならない.新幹線に乗ってしまえば東京駅まで1時間30分程度でついてしまうのである.やはり勝負は値段の安さであり,JRの普通運賃程度で東京まで行けてしまうことが魅力であろう.新幹線では東京駅まで片道7480円(自由席)であるが,高速バスでは往復割引を使って7500円となっている.
郡山駅始発のバスもあるが,福島駅が始発となって二本松を経由し郡山駅にやってくる便もある.福島駅から乗車すると新宿駅まで約5時間20分もかかるので,福島駅から乗車する人は少ないようである.時間と体力があって金欠ぎみのときに高速バスを利用するように感じる.いわき東京線ほど本数が多くないのは,この乗車時間の違いによるものであると思われ,郡山駅から新宿駅までも約4時間かかるので,値段は高いが時間が短い新幹線を利用する乗客は多い.いわきの場合は,JRの特急スーパーひたちの時間とバスの時間がこれほどまで差が大きくなく,かつ乗車時間が3時間程度であり,さらに充実したパークアンドライドを行っているため,東京便の利用客が大きく伸びているように感じる.
郡山駅を出発すると須賀川に停まってから高速自動車道に乗り,高速自動車道上にある白河の西郷バスストップに停車して新宿駅新南口に向かう.東京では,JR京浜東北線の王子駅に停まり,明治通りを通って池袋駅東口の三越裏に停まってから新宿駅新南口(高島屋の下)に向かう.新宿駅周辺の大渋滞はすごいようなので,手前の王子や池袋で下車するほうが賢明である.
ちなみにこの「あぶくま号」は全席指定となっているが,席の配置は原則的に男性と女性が一緒にならないよう販売されている.いつも隣りに座っているのが「あぶらっこいおじさんばっかりだ」という理由はここにある.なお,販売の状況により例外もあるのでご注意を.

No.3 「はぁ」と「ばい」

中通りで地元の方(特に40代以上)と話をしていると,会話の途中や語尾に聞き慣れない「間投詞」が入ることがある.同じ福島県内である「会津」や「いわき」でも聞くことはないその言葉とは,「はぁ」と「ばい」である.
これだけだと何のことやらさっぱり解らないと思う.
「はぁ」という言葉は「さー」とか「○○ね,」というのと同じ意味合いで使われているらしく,例えば,
「北海道に行ったらさー,熊に出会ってびっくりした」
などというときは,
「北海道に行ったらはぁー,熊に出会ってびっくりした」
など使われたりする.この「はぁ」は語気を強めて話をすることが多く,聞き慣れないうちは,突然「はぁ」などと言葉が入るのでなんだろうか,と思ったりしたものだった.
そして「ばい」.これは会話の語尾に付けられる言葉で,
「昨日,駅前のパチンコ屋に行ったでしょ」
などというときは,
「昨日,駅前のパチンコ屋に行ったばい」
などと語尾に付けられる.どちらも中通り,特に郡山近辺で聞かれる言葉のようである.

No.2 フロンティアスピリットの街

郡山が本格的に発展したのは明治に入ってからである.大槻原(現開成山)一体の開拓を行うにあたってかんがい用水が必要であり,そこで日本第4位の広さを誇る「猪苗代湖」から奥羽山脈を超えて水を引き,開拓を行ったのが始まりである.安積疎水については,郡山の歴史を語る上では外せないものであり,また後日のコラムで説明することとしたいが,その開拓が国の直轄事業として認められることが決まると,明治11(1878)年より九州の旧久留米藩士から入植が始まり,松山藩や土佐藩,岡山藩や鳥取藩など全9藩,約2000人が郡山に移ってきたのである.九州の人の街頭インタビューをテレビで見ていると,訛りが似ていると感じるのはここにルーツがある.
江戸時代に最も反映していたのは会津若松であるが,ご存じのように幕末の悲劇によって「賊軍」の汚名を着せられて,会津は解体されてしまい,会津は明治になってからそのまま繁栄を受け継ぐことが難しくなっていた.東北の大動脈は奥州街道(東北本線)となり,交通の利便性もあって,郡山は様々な地域から人が集まってきて,どんどんと発展していったのである.つまり,郡山の歴史は北海道と同じであり,入植者のフロンティアスピリットによって形成されてきた街なのである.
あまり個性や特徴のない「郡山」との印象を受けるのは,入植によって新しく作られた街であることから起因しているのであろうと感じる.歴史の重厚さがある「会津」とは対照的である.そのようなことから,郡山に住む人々はあまり土着的なベタッとした感覚はもっておらず,物事の考え方に都会的センスを持っている.福島県は,歴史の重みがある「会津」,海の広がる「いわき」,そしてフロンティアスピリットの街「郡山」と,都市のコンテクストを考える上でも,非常に興味深い三者三様の街が集まっている県なのである.

No.1 経済県都「郡山」

郡山は福島県の経済の中心地である.県庁所在地は福島であるが,福島市よりも郡山市のほうが経済的には大きい.「福島市」が官庁街のワシントンなら,「郡山市」は商業の中心地ニューヨークといったところだろうか.人口は約30万人,東北新幹線が通り,南北に東北自動車道,東西に磐越自動車道が走る,交通の要所でもある.一見,地味で特徴のない「郡山」(実際,福島県では会津の個性が強く,全国的にも会津のほうが知名度が高い)のように思えるのだが,福島随一の都会とあって,商業やサービス業は充実している.これから,郡山の見聞録をシリーズで掲載します.お楽しみに・・・・

(このページは2003年に記載されたものです)