ブリューゲル展(郡山市立美術館)【郡山見聞録#114】

画家一族150年の系譜「ブリューゲル展」が郡山市立美術館で開催されている.ブリューゲルは16世紀の半ばに活動した画家で,子供や孫に才能が受け継がれて150年にわたり優れた作品を作ってきた.

欧米の個人のコレクションが今回公開されたもので,作品数(キャプションナンバー)は101(品),第1章から第7章まで(宗教と道徳,自然へのまなざし,冬の風景と城砦,旅の風景と物語,寓意と神話,静物画の隆盛,農民たちの踊り)で構成されている.日本初公開となるため多くの人が訪れる特別展となっており,昨年(2018年)1月23日から上野の東京都美術館(東京展)で始まったのを皮切りに,これまで愛知展,北海道展,広島展と開催され,最後に福島展(郡山)となっている(東北唯一の開催).

そんなすごい特別展が郡山で見られるとあって,いつもよりも多くの人で賑わいを見せていた美術館であったが,それでも東京の人気のある展示ほどの芋洗い状態ではなかったので(今はそうであり,3月は混雑するかもしれない),ゆっくりと観覧することができてよかった.

また子供でも絵に興味が持てるように,展示されている絵画を見てクイズに答える「家族で楽しむブリューゲルクイズ」があって,答えを応募用紙に書いて応募するとブリューゲル×スマーフグッズがあたるというイベントも行われている(中学生以下対象).生き物や動物の好きな子供にはとてもよいクイズである。

出口にはミュージアムショップがある.レアで購入したくなる品が並べられている.虫の好きな息子は,トンボのキーホルダーを購入した.

開催は2019(平成31)年3月31日まで.9:30~17:00.入場料大人1,500円,高校・大学生900円,中学生以下は無料.郡山駅から路線バス(東部ニュータウン行き)と臨時バス(郡山市立美術館行き)も運行されている(土日祝はおよそ25分~50分間隔.所要時間約10分).

美術館1階ホール
第7章は撮影OK.「農民の婚礼(6点連作)」