束松峠ウォーキング大会(会津坂下町)【会津考察#38】

Tabanematsu Pass walking Festival (Aizubange-Town)


束松峠ウォーキング大会のスタート地点
高寺公民館

 


 束松峠は,福島県会津若松から新潟県新発田に通じる旧越後街道にある峠で,江戸時代における参勤交代路でもあり,また越後から入ってくる塩の道であったことから,当時は大変賑わっていた峠である.旧街道沿いには沢山の史跡が残されており,地元団体である「束松峠を護る会」の活動によって旧街道の保全活動などが行われており,毎年秋には束松峠ウォーキング大会実行委員会(高寺地区公民館)主催によってウォーキング大会が開催されている.

高寺公民館に集合.受付を済ませる.
 
史跡の紹介写真が掲示されている.
右の写真は,只見川に架けられていた舟橋.高寺(舟渡)と片門を結んでいた.

最初は,アスファルトの道路を歩いていく.
 
束松事件現場.手書きの案内看板が立てられている.
元越前藩士・久保村文四郎が会津藩士・高津仲三郎らによって殺害された事件とのこと.

県道・別舟渡線を歩く.

天屋・本名の集落を歩く.
近世の越後街道がここを通るようになると,宿(間の宿)として賑わったところ.
旅籠が軒を並べて,中追馬の基地であった.
束松峠に向かって,道路右側が「天屋(てんや)」,
道路左側が「本名(ほんな)」の集落となる.

集落を過ぎると,なだらかな土の道となる.
 
地元団体の方により,案内板などがつけられている
 
よく見ないと分からないが,歩きやすくするために敷かれた石畳道.
 
一里塚.
越後街道の会津側に残る唯一のもの.男壇と女壇がある.
 
洞門の入口
1882(明治15)年,越後街道の道としてこれまでの急峻な束松峠ではなく,
藤峠(現在の国道49号)を経由にすることになった.
そこで,高寺地区民は旧越後街道の賑やかさを再び取り戻そうとして,
自力で230m程の洞門を掘った.
しかし,鉄道の時代が到来し,夢は叶えられることなく,洞門跡が残ったものである.
夢とロマンのある洞門なのである.

束松峠の頂上.標高460m.
その名の通り,かつては峠の茶屋が2軒並んでいて,あんこ餅が有名だったとか.
はるか彼方に磐梯山が望める.
 
峠の茶屋の名物だった「あんこ餅」
三本松で振る舞われる.
 
松が束ねられているから「束松」
そのひこ(曽孫)にあたる松が生えている.県の天然記念物.
 
ゴールの高寺公民館では,豚汁が振る舞われる.

ウォーキング大会で配布されたマップ
【公共交通案内】
●JR只見線 塔寺駅下車 車で約10分