平和祈念展示資料館(新宿住友ビル)【東京考察#189】

The peace prayer display museum(Shinjuku Sumitomo building)


資料館の看板

 


 超高層ビル街の新宿住友ビル31階に,戦争体験の労苦を語り継ぐ場として「平和祈念展示資料館」が開設されている.独立行政法人平和祈念展示資料館が運営を行っており,第二次世界大戦による尊い戦争犠牲を銘記し,同時に永遠の平和を祈念するため,いわゆる恩給欠格者,戦後強制抑留者,引揚者の方々等の労苦について国民の理解を深めるために昭和63年に「平和祈念事業特別基金等に関する法律」に基づき設立された団体である.沖縄県の平和祈念資料館も同じ団体による資料館である.
展示内容は大きく分けて「導入部」・「恩給欠格者コーナー」・「戦後強制抑留コーナー」・「海外からの引揚げコーナー」・「語り継ぐ場」からなっている.入口を入ると,昭和元年からの年表が貼ってある導入部から始まり,現物の「招集赤紙」や「軍隊手帳」,「袖無しの防寒外套」,海外での収容生活の状況や引揚げの様子などがわかりやすく,そして生々しく展示してある.戦争が終わって60年が経過し,戦争体験を風化させないためにも語り継ぐ場として展示が行われている.入場は無料である.館内は撮影禁止だったので,外側の状況だけ掲載する.

住友ビル31階フロアー

住友三角ビル