大久保アジアエスニックタウン(韓国人街)【東京考察#89】

The Asia ethnic minority town at Okubo(Korean town)

 


 2002年夏の日韓共催によるワールドカップは盛り上がった.最も暑く燃えていた地区のひとつに,ここが挙げられるだろう.エスニックとは少数民族という意味であるが,大久保・新大久保駅から職安通りにかけての大久保・百人町には,中国や東南アジア,韓国出身の人々が多く住んでいる.
この周辺には,日本語学校が集中していることと,家賃の安い木賃アパートが多く残っていることから,少しでも経済的に安く済ませようとする外国人に受け入れられていった.新宿という大都市が近くに存在していることも大きな魅力のひとつであろう.目立って多く居住するようになったのは,バブル絶頂期における労働力不足が背景にあった1980年あたりからである.
近年は職安通り付近の地価が上昇し,職安通り周辺は裕福な韓国人による韓国料理店などの出店が多く見られるようになった.そのため,石焼きビビンバやチジミ,冷麺など本場の韓国料理を味わうことができる.一方,大久保駅から新大久保駅にかけての大久保通り周辺では,インドネシアやベトナム,タイ,中国などのアジア各国の料理も味わうことができ,ここにくると「アジアの中のニッポン」を十分感じることができる.
韓国から日本へやってくる旅行者は,この街に立ち寄って情報を得たり,異国への不安を取り除いているのではないだろうか.


ハングルの旗が立つ職安通り


無料の情報誌 住まいの情報等


中国語やハングルの看板が多い大久保通り


ホテル入口 看板もハングル


中国アジア食品館


インターネットカフェの垂れ幕


「南大門市場」という名のスーパー


パチンコ屋の宣伝看板もハングル


本場の韓国料理が味わえる

 
専門学校などの文教施設が多くある一方で,
隣にはラブホテル街も存在する.
防犯抑止効果のチラシには,ハングルと中国語が併記されている.