![]() 新宿ゴールデン街 |
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戦後マーケットの露天街の雰囲気がそのまま残る飲屋街が新宿ゴールデン街である.新宿区役所と花園神社に挟まれた区域に存在している.昭和24年に,屋台による飲み屋街の移転命令を受けて現在の歌舞伎町1丁目に移ってきたのが始まりで,昭和33年の売春禁止法が制定されるまでは「青線」地帯として賑わっていた.その後,青線の廃止によって飲み屋やバーの連なる地域として再出発していき,昭和40年頃にゴールデン街という名称が生まれたという.全盛期には200軒程度あった店だが,今は150軒程度になっている. 一般的に新宿ゴールデン街と呼ばれている地域は,南側の新宿ゴールデン街商業組合による「新宿ゴールデン街」と,北側の新宿三光商店街振興組合による「花園街」から成り立っている.串刺しに6本の細い道路が走っており,4店程度が1つの建物となる長屋がびっしりと建ち並んでいる.かつては,やくざや暴力団が支配する怖い街・常連さんだけの飲屋街などといったイメージがあったが,最近は若い人が店を経営しているところもあり,世代交代も進んでいることもあって,少しずつ活気を取り戻している.作家や文化人と称する人々が常連として,議論を深めた場所でもある. 夜になると賑わうであろうこの地区の,まだ喧噪前の昼の様子をお届けする. |
![]() マップ.小さな店が軒を連ねている. 北側(青色色)が花園街.南側(赤色系)が新宿ゴールデン街. |
![]() こちらは花園街.見た目にはどちらも同じ雰囲気. ただ,花園街の方が,長屋建物の長さが長く, 8店程度が1つの棟となっている. |
![]() 東京でこのような狭い路地を見られる地域は 少なくなってきた.防災上は問題なんだろうが・・・. |
![]() ![]() これは,集中管理?している「火災受信所」 各店からの火災報知を一括して知らせるシステムらしい. |
![]() 花園街の北端より撮影 隣りには,バブル期の地上げによって駐車場と化した空き地が広がる |
![]() ![]() 靖国通りの交差点からは「四季の路」の遊歩道が整備されている. ここはかつて都電の線路が走っていたところ. 昔は店の裏側で都電の走りゆく音が聞こえたのだろう. ゴールデン街へはここから入っていくと行きやすい. |
![]() 長屋と長屋の間にある路地 すれ違うのがやっとの幅である. |