小田急線が地下化した下北沢の街並み【東京考察#377】

小田急線の下北沢駅が地下化されたのは,2013(平成25)年3月である.かつての下北沢駅は擁壁のコンクリートがむき出しの壁があったり,ホームの幅も狭く,井の頭線との乗り換え客でごった返す状況が続いていた.

 地下化から既に10年以上も経過してのであるが,駅前の真新しさは遜色がない.「シモキタ」は,劇場やライブハウスなどが集まるほか,古着店やヴィンテージショップなども多く並んでおり,カレーのお店が多いことでも知られる,サブカルチャーの街である.

 地下化前のシモキタは,駅前に狭い路地が張り巡らされていて,洗練された街というよりは,どちらかというと人間くさい庶民的な雰囲気も漂う街であった.駅前がきれいになったことにより,その雰囲気もなくなってしまったのかと思いきや,路地裏の人間くさい雑然とした街並みは今も健在で,このヒューマンスケールの街並みは,多くの若者らの心をつかんでいる.

 僕がシモキタに足を運んでいたのは,かれこれ約40年も前,中学・高校の通学に小田急線を利用していて,水曜日や土曜日は半日で授業が終わるため,下北沢駅で途中下車して,友達と昼食を食べて遊んで帰る,そんな思い出の街なのでありました.

 新しくなった駅前と,当時と変わらぬ街並みをお送りします.

小田急線下北沢駅.京王井の頭線は昔から高架であったので,地下化したのは平面を走っていた小田急線のほう.かつての雑然とした駅前の雰囲気はなくなっていた.

へぇ~,これがシモキタ? というような駅前の真新しさ.

これこれ,この雰囲気が昔からのシモキタなんですよ.細い路地裏にびっしりとショップが並ぶこの街並み,駅前を離れるとまだまだ健在でした.

これが毎週のように通っていた「餃子の王将」.駅からここまでぶらぶら歩いて,昼飯を食って帰っていた懐かしの思い出の店.いまだに健在しているのが嬉しい!

若い頃は気づかなかったが,庚申堂という御堂があった.

路地裏のドンキ,なんか不思議な感じ.

ファーストキッチンも健在! 当時,ちょうど発売されたベーコンエッグバーガーを食べましたよ.

本多劇場.シモキタでは有名ですね.

いろいろと小劇場がある.

ここもシモキタを象徴する施設,ザ・スズナリ.小劇場の原点とも言われている劇場.昭和を彷彿させる.

本多劇場の脇には居酒屋街が.夜にやると賑やかになるでしょう.

下北沢駅まで戻り,こちらは「ミカン下北」.渋谷まで結ぶ京王井の頭線の高架下を利用して2022(令和4)年3月にオープンした商業施設.「常に未完」という意味も含まれているとか.こちらは真新しい,洗練された空間である.

これまでの雑多なシモキタの雰囲気とはがらりと変わり,小田急線が地下化されて生み出された地上部分の線路跡地・全長1.7kmに「下北線路街」が生み出され,その施設のひとつが「reload」と呼ばれる個店街.写真はそのマップ.

不思議な導線をもつ建物.1階から2階へ,歩いて巡ると面白い.

電動キックボードLUUP.レンタルできる.

SIDEWALK COFFE ショップ.ここは日本なんです.

歩いて行くと,東北沢駅まで回遊できる.