とげぬき地蔵(巣鴨)【東京考察#65】

Togenuki Jizo (Sugamo Guardian deity of children)


高岩寺・洗い観音


 「おばあちゃんの原宿」としてすっかり有名となった巣鴨地蔵通り商店街.その目的はとげぬき地蔵にお参りに行くことである.毎月4日,14日,24日は縁日となって,門前市として発達していったとげぬき地蔵通り商店街には露店が建ち並び,賑やかな通りとなる.これこそが「縁日」といった感じである.
とげぬき地蔵(高岩寺)は,慶長3年(1598)の創建と伝えられており,本尊の延命地蔵菩薩はとげぬき地蔵として江戸時代から有名なところである.この本尊のお札を患部に貼って祈ればとげを抜いてくれるという言い伝えがある.これは,江戸長州藩邸の下女が誤って針を呑み込んでしまったが、本尊の尊影を水で飲み込んだところ、無事に針を吐き出す事ができたということからきている.


生地を買う人々


ボタンや裁縫道具が並ぶ
池袋・キンカ堂のようだ


甘味処は欠かせない


キルトベスト ¥2,000

 
かるめ焼き 七味唐辛子 どちらも縁日には欠かせない

 
もんぺは人気商品のひとつ


煙を患部にかける.
外国で発行されている「JAPAN」のガイドブックには,
必ずこの写真が掲載されている


「洗い観音」を洗うために並んでいる行列!


団子を食べる 1本100円


お花の販売


「塩大福」は有名


商店街入口

 しかし,おばあちゃんの原宿といっているが,おじいちゃんの存在はどこに行ってしまったのだろうか?
確かに街中を歩いているのは,おばあちゃんばっかりである.老後における男と女の行動力の差を見ているようで,男というのは定年を迎えてしまうと今までがむしゃらに働いてきた精魂を使い果たしたかのようにしぼんでしまうのは何故なのだろうか? 「男」として生きている生物学的な定めなのだろうか?