会津若松市にある祖父母(息子からみたら曾祖父母)の家には,用排水路を利用した小さな洗い場がある.生き物や昆虫に興味のある息子は,冬の間はバッタやカマキリ,ヤゴやスジエビなどの虫たちを捕まえることができず,早く春が来るのを待ちわびていたのでした.
が,寒い冬のとある日,その洗い場(小さな池といっていい)に1匹の魚の影を発見した.
早速,網ですくってみると・・・
「うわー,でかい鯉だ~」
寒さから動きが鈍いようで,簡単にすくうことができたが,こんなにでかい魚がいるなんて思ってもいなかった.
のちのち,詳しい人に写真を見せると,
「これは,ブラックバス,それもコクチバスだね~」
ブ・ブ・ブラックバス!(生まれて初めて見た!)
この日以来,虫好きな息子の興味は,一気に釣りへと傾いていった.
「釣りがしたい,釣りがしたい」
いままでほとんど釣りをしたことがない私.何からどうやって釣りを始めればよいのか? じっとがまんして魚が釣れるまで待つのは何が楽しいのか,魚はスーパーで買えばよい,私の釣りへのイメージはそんな感じであった.
アングラー(釣り人)への道を歩み始めるきっかけとなった出来事でした.