タイの屋台
バンコクの屋台。道路脇の歩道の上で所狭しと並んでいる。スープ、炒め物、麺類など何でもそろっているが、タイ人庶民の味だからなのか、どうも私の口にはちょいと合わない。味はスパイシー(辛口)なものが多く、独特の強い香りのする葉っぱが使われている料理が多いような気がする。バンコクは1年中暖かく、このときも1月中旬にもかかわらず半袖でOKであった。
バンコクでは夕方になると、洋服屋や小物、絵、カバン、靴などを売る露天商(上野アメ横をもっとすごくしたような感じ)が、歩道上に所狭しと並んで、アジア的な賑わいを見せる。
バンコクの渋滞
バンコクの渋滞は世界一。噂では聞いていたが、実際その通りである。その上、燃料が悪いのか排ガス対策が遅れているからなのか、非常に空気が悪い。トゥクトゥクと呼ばれる小型の三輪タクシーが、黒煙をあげながら「ブンブン」走り回っている。渋滞の切り札として新交通システムの工事が進んでいる。(現在は開通した)
チャオプラヤー川の水上バス
バンコクは水の都でもある。チャオブラヤー川には水上バスが運行されているが、バンコクを訪れたら是非この公共交通機関に乗ってみるべきである。木製の舟には唸るように響くバイクから付け替えられたエンジンが高く鳴り響き、桟橋に近づくと車掌が笛を「ピーーー、ピーーー」と吹いて、桟橋で待っている乗客に舟が近づいたことを知らせる。桟橋に近づくと荒々しい操縦で舟を桟橋のタイヤの緩衝材に「ゴツン」とぶつけ、乗客が乗り降りする。このワイルドな乗り心地は日本では味わえない。混雑するときは、舟が沈むのではないかというほど乗客を乗せて出航する。川の水は茶色に濁っていた。
水上バスの乗降口 サンダルはタイの基本仕様
水上バスの乗降口は舟の後ろにある。柵などが設けられているわけでもなく、桟橋に着くと乗客がポンポン飛び降りていく。クツを履いているのは白人の観光客のみ。タイの人々の基本は「サンダル履き」であった。
(旅行年月:1999年1月)