ちょっとブレイク[南アフリカ旅行記#7]

★ちょっとブレイク★

南アについてもっと詳しく教えてください,というメールをよく頂きます.
そこで,これまでに返信したメッセージをお伝えします.

Q1.南アフリカの旅行について詳しく教えてください.

僕が南アフリカに訪れたのは,1999年のゴールデンウィークで,4月29日から5月8日までの10日間でした.10日間といっても移動に1日半もかかるところですから,実質7日間くらいの旅となってしまいます.

さて,南アには美しい自然と遠い国と未知の好奇心ということで訪れました.本当はもっと南アの人と色々な話しをして,国の現状を聞きたいところなのですが,なにせつたない英語しかはなせなくて・・・・.ソエトのツアーにも参加したのですが,ちょっとしか内容が分かりませんでした!!現地ではいろいろと話しを伺ってみたいところです.

ゴールデンウィークと言うこともあって,飛行機代はめちゃ高く,マレーシア航空(これが一番安いと思います)で17万円弱でした.クアラルンプールでの接続に7時間くらいあるので,ちょっと時間がかかるルートかと思います.
成田10時30分→KUL16:35 01:05→JNB05:40着(計搭乗時間17時間40分)
シンガポール航空とかキャセイだとさらに1万円くらい高かったような気がします.帰りはケープタウンから乗って,ヨハネスブルグ経由で帰りました.

ヨハネスブルグには早朝に到着します.ちょっと怖い感じでしたが,僕も両替は空港ロビーでやりました!ミニバスタクシーでプレトリアに移動し(白人ばかり),ホテルに荷物を置いて,2泊しました.詳しくはHPのとおりです! まぁ,首都らしい落ち着いた空気の漂う街でした.

次の訪問地アピントンまでの移動は長距離バスを考えていたので,駅ターミナルでチケットを予約購入し,プレトリア8:30発の2階建てバスに乗りました.車内は快適で女性車掌が2人乗務し,珈琲や茶菓のサービスがあって全然危険なことは感じませんでした.南アとしては料金が高いので,それなりの方が乗っているのだろうと思います.アピントンまでは11時間の乗車.途中休憩をとりますが,日本の高速バスと違って30分以上の休憩なので,食事をしたりすることができます.

アピントンでは,本当にのんびりすることが出来ました.南アは治安が悪いと言われていたので,非常に緊張して街を歩いていたのですが,アピントンにきてやっと本来の緊張感のない旅をすることができたと思います.プレトリアなどではじろじろ睨まれることが多く,治安の悪さを肌で感じ取っていたのですが,アピントンではそんな思いはせず,むしろちょっとした雑談をしたりして,好意的に受け入れてもらえました.やはり田舎街はどこも,のんびりとして人間らしい街が形成されていることを実感したところです.

ケープタウンまでは夜行高速バスで移動しました.チケットはプレトリアで一緒に買っていました.南アの長距離バスは隔日運行というものもあり,この便も1日おきの運行なので,旅程には注意が必要です.バスの時刻表などは,日本の南ア政府観光局に資料請求してコピーを送っていただきましたが,とても親切な方でいろいろと南アの情報も教えていただきました.今ではインターネットでも時刻表を見ることができると思います.夜行バスもそれほど危険を感じることはなく,快適な旅(といっても疲れますが・・)でした.

ケープタウンは非常に見慣れた風景の広がる都市でした.それ故,アフリカらしさは薄れていますが,観光客にとっては歩きやすい街でした.ケープタウンにきたら,テーブルマウンテンと喜望峰は外せません.時間があればステレンボッシュのワインテイスティングもお勧めです.
ケープ半島の喜望峰には交通機関がないので,ツアーに参加するかタクシー・レンタカーなどで行かなければなりません.たまたま乗車したタクシーの運転手さん(白人)が,「ケープ半島に行くなら明日案内するよ,決まったら電話をして」と名刺をくれたので,その話しにのっかって,1日タクシーで移動しました.といっても,翌日になると車はタクシーではなく,ダグラス(運転手)さんの個人の車らしく(日本車のマツダだった),つまり自分の車で個人的に案内しているのでした!
つまり白タクといったところでしょうか.お金も払いましたが,個人プライベートツアーにしてはまぁまぁかなと思うので,まぁよしとしましょう.今考えると,ちょっと危険な行為かなとも思ってしまいますが,ダグラスさんはとても良い人で,来年にはアメリカに渡ると言っていましたので,僕としてはとても良い思い出であり,効率よくケープ半島(ステレンボッシュも行きました)を回ることができました.25歳でとてもしっかりとした考えを持っている人で,外国の人っていうのは日本人の同じ年齢の人よりも自立していると思います.
次の日の朝,空港まで送ってもらいました.

滞在のホテルは1泊1万円位でした.僕の場合シティーホテルに泊まることが多いのですが,
ホテルを現地で探すのは時間がもったいないので,いつも日本で予約をしていきます.
しかし,南アの場合は旅行代理店でもなかなかとれないので,直接ホテルにFAXを送信して,予約表を送り返してもらいました.その紙をもって当日チェックインすれば,つたない英語でも大丈夫でした.

Q2. 管理人さんのように、ヨハネスブルクも行ってみたいのですが、やはり治安面で心配なので、無理に時間を割くよりは他のところで時間を作った方が良いのかなと、色々と迷っています。どうでしょうか。

そうですね.
でも,僕もヨハネスブルグでは一切外には降りていないんですよ.ヨハネスブルグの空港には,朝の5時30分頃到着したので,明るくなるまでの1時間ぐらいは空港のロビーのイスで待機していて,(このときに,何人かの性格の明るい黒人に宿などの手配について声をかけられましたが,空港内は警備がしっかりしているのでいざとなっても大丈夫だと思います)明るくなってから,ミニバスタイプ(つまりワゴン車)の白人用の乗り合いタクシーで移動し,(空港のタクシーカウンターに行ったら,白人用のタクシーに案内されました.日本人は,名誉白人ということで,ホワイトではないですが,扱いは白人として見てくれているようです)プレトリアのホテル前まで連れて行ってくれて,ホテルのロビーで今晩宿泊することを伝えて荷物を預かってもらい,プレトリアの町中を観光しに行きました.

ヨハネスブルグのソエト(黒人居住区)は是非とも訪れて見ておくべきところだと思います.南アの現実が見られて,いろいろと考えさせられるものがあります.プレトリアからもホテル前集合の英語のツアーバスがでていて,4人程度のツアー客と白人ガイドとで,ミニバスで案内してくれます.
ホテルのカウンターデスクで申し込むことができます.(それ相応のホテル(1泊1室1万円程度)に泊まらないとだめですが) この時も一切外に出て自由にブラブラ歩くことは禁止されていて,(ネルソンマンデラの生家だけは降りれました)車内から外を観光したツアーでした.

Q3.管理人さんのような長距離バス移動も可能なのですね。私一人でバスを利用するのは、何となく心配ですし、時間もかなりかかると思うので、移動手段は長距離は飛行機、短い距離はタクシーになるのかな、とは思っているのですが、実際如何でしたか?

プレトリアからはヨハネスブルグ経由のアピントンという都市にインターケープの長距離バスで移動したのですが,ヨハネスブルグでは駅のターミナルには立ち寄りますが,外に下車しないので,安心してそのまま移動できました.
プレトリアに宿をとったのも,ヨハネスブルグが危険だからであり,長距離バスもプレトリアが始発となって南方面の長距離バスが発車しているので,南ア北部はプレトリアを拠点にするといいと思います.

インターケープなどの長距離バスは,南アの中では高い運賃のようで,車内に乗っている人たちも身なりのいい黒人や白人が多くのっていました.飛行機のように荷物にはタグを付けてトランクで管理するので,安心してのることができます.お金のない人は冷房の効かないミニバスで移動するようです.

タクシーはプレトリアとケープタウンで乗りました.

プレトリアで乗ったタクシーは黒人の運転手で,やたらとメーターが早くカチャカチャと上がっていく感じで,なんだかぼったくられたのではないかと思う感じでした.

ケープタウンでは白人の運転手さんでとても親切な人でした.喜望峰へは路線バスなどないので,ツアーバスに参加するか,タクシーをチャーターするしか行く方法がないのですが,その白人の運転手さんが,明日行くなら車を○○ランドで出したあげるから,決まったら名刺の連絡先に電話を頂戴といわれて,ホテルに帰ってから電話で案内をお願いしたのでした.

次の日は,タクシーの営業車でくるのかと思いきや,ホンダのマイカーでやってきて,格好もタクシーに乗っていたときとは違ってラフなジーパン姿でつまり,白タク営業みたいな感じで案内をしてくれたようでした.でも,ワインランドや喜望峰をゆっくりと1日案内してくれて,次の日の朝にはホテルから空港までも送ってくれて(もちろんそれ相場のお金は払いましたが)ラッキーな人に巡り会うことができました.

ホテルをターミナルや市街地の近くにしていて歩いていけるところにしていたので,それほど多くタクシーを利用することはありませんでした.

バス移動のメリットは国内の風景を眺めながら移動することが出来ることです.といっても,乾燥地帯の砂漠とサトウキビ?麦?畑の広がる風景が延々と続いていましたが・・・.

Q4.治安が悪いと聞いていますが,どうなんでしょうか.

確かに治安は良いとは言えないでしょう.特にヨハネスブルグでは「世界最悪」と言っていいくらいです.南アの政府観光局の人にも「絶対にヨハネスブルグでは外を歩かないでください」と言われていたほどです.年間約2万人が殺人事件で殺害(毎日50人が殺されていることになる)され,殺人未遂事件が約3万件,強姦や強盗は年間あわせて約27万件が発生し,路上では大人数で暴力的に襲われて財布や荷物が奪われ,夜はあまりにも危険なので赤信号で車は止まらない,近郊の鉄道では身ぐるみはがされて窓から放り投げ出される,ピアノ線を道路に貼って車をパンクさせて強奪する,停車中の車のフロントガラスを割って荷物を奪う,などなど,色々な情報が耳に入ってきます.国の外務省の海外安全ホームページでも下記のように記載しているくらいですので,治安については相当悪いと言っていいでしょう.日中の明るいうちに,複数の人数(できれば男2人以上が望ましい)で移動は極力車にするといった行動すれば,よいのではないかと思います.

●在留邦人安全対策マニュアル在南アフリカ共和国日本国大使館発行

【2006年7月現在の南アフリカの海外安全ホームページ】
1.概況
(1)南アフリカは世界でも有数の犯罪発生率の高い国の一つであり、一般犯罪による治安は深刻な状況にあります。また、犯罪の特徴は、犯行時に銃器を使用する等、悪質且つ凶悪であること、また、複数犯で犯行に及ぶことです。南アフリカは銃社会であり、比較的簡単に銃器が所持出来る他、違法な銃器が犯罪社会に氾濫し、しかも安易に使用・発砲されることもあります。また、外国人により組織された犯罪シンジケートが230以上あるとも言われており、これら犯罪シンジゲートの活動や職を持たない貧困層の増加、周辺諸国からの不法移民等の流入のため、犯罪は都市部及びその周辺地域に集中しています。このうち、ヨハネスブルグのダウンタウン地区は最も危険であり、邦人旅行者に対する強盗被害も頻発しています。
(2)ヨハネスブルグやプレトリア等の都市部では、武装強盗、強姦、窃盗  等の犯罪が多発しており、悪化した治安状況は依然として改善の兆しが見られません。特に、銀行やショッピングセンター等を武装集団が襲撃する事件や現金輸送車襲撃、カージャック等の犯罪が多発しており、その殆どが銃器を使用した凶悪犯罪で、銃撃戦になる場合もあります。
(3)低所得者の間には、好転しない失業率や労働条件等への不満が潜在的に存在しますので、各種労働団体等による賃上げや労働条件改善要求等のストライキやデモが断続的に発生しています。また、最近はこれらストライキやデモが暴力的になってきています。
2.地域情勢
(1)ヨハネスブルグ
ヨハネスブルグのダウンタウン地区(カールトンセンター付近から鉄道のヨハネスブルグ中央駅及びヒルブローに至る地区)では、殺人、強盗、強姦、恐喝、暴行、引ったくり、車上狙い、麻薬売買等の犯罪が時間、場所を問わずに発生している現状にあります。特に鉄道のヨハネスブルグ中央駅付近やバスターミナルのパークステーション等において、公共交通機関(長距離バス等)を利用する邦人旅行者が、バスターミナル付近を歩行中に路上強盗(突然背後から首を絞めて複数で襲い所持品を奪う等)に襲われる事件が頻発しており危険な状態ですので、可能な限り公共交通手段の利用は避け、同地区には立ち入らないようおすすめします。また、比較的安全と思われていたサントンシティにおいても、近年、在留邦人や旅行者がよく利用するサントンシティ・ショッピングセンターの宝石店で武装強盗事件が発生し、レストランに押し入った武装強盗による被害が報告されていますので、十分な注意が必要です。
(2)プレトリア
ツワネ・メトロ・エリア(プレトリア市及びその周辺地区)では、セントラル地区において強盗や窃盗等の犯罪が日常的に発生している他、同地区以外のマメロディ地区、サニーサイド地区、ウエスト地区でも住居侵入強盗やスマッシュ・アンド・グラブ(3.(3)(イ)  参照)、カージャック、殺人や強姦といった凶悪犯罪、自動車・バイク  盗難等が多発しています。また、最近は邦人が居住しているブルックリン地区においても武装強盗事件の増加が報告されており、治安が悪化しています。特に、プレトリア駅周辺やバスターミナル付近では、日中でも邦人旅行者が路上強盗(首絞め強盗)に遭う事件が報告されておりますので、周囲に対する警戒を怠らず、身の安全を第一に考えて慎重に行動してください。
(3)ケープタウン
ケープタウン市街地及びケープフラット地域においては、強盗、窃盗、ひったくり、置き引き等の一般犯罪が増加しています。特にケープフラット地域の中でカエリチャ(KHAYELITSHA)等の貧困者居住地(タウンシップ)は、人口75万人とも言われる大きな地域で、ギャング、麻薬密売者などが多く、観光客にとっては大変危険な地域です。また、外国人観光客が必ず訪れるウォーターフロントでも、スリ、置き引き、ATM犯罪(ATMの外に強盗が待ち伏せしていたり、ATMのカード差し込み口を使用不能にしておいて、困った使用者に親切を装ってカード情報を盗む等)の被害が多発しておりますので注意が必要です。
(4)ダーバン
南アフリカ国内の他の大都市の例に漏れず、治安状況は悪く、殺人、住居侵入強盗、路上強盗の犯罪が多発しています。昼夜を問わず一人歩きは避け、慎重に行動する必要があります。また、マリーンパレード等の海岸沿いの通りにおいては、邦人旅行者が複数の犯罪者に取り囲まれナイフを突きつけられて所持品を奪われたり、ホテル等のロビーで置き引き被害に遭う被害例が報告されています。つきましては、上記の各地域に渡航・滞在される方は、犯罪や事件に巻き込まれないよう、それぞれの情勢を踏まえ、十分注意してください。
3.防犯対策
(1)空港からの追尾強盗の被害も発生していますので、夜間到着の便は避けると共に空港では多額の両替はしないでください。
(2)電車、バス、ミニバス等の公共交通機関(ブルートレイン等の特別な列車は除く)は、車内で強盗やスリ等の被害に遭う確率が高いので可能な限り利用を避けてください。
(3)交差点で停車中の自動車の助手席側の窓ガラスを割り、座席に置いてあるバッグ等を強奪する事件(スマッシュ・アンド・グラブと言われる手口)が多発しています。ドアは必ずロックし、助手席等外部から見える場所にバッグやウエストポーチ、貴重品等を置かないでください。また、ヒッチハイクをしている者は乗せない、暗闇には停車しない等の注意も必要です。
(4)拳銃等の銃器を使用したカージャックが多発しています。不審な尾行車や行き先地で待ち伏せしているような不審車(者)がある時は、不用意に行き先地へ行くことはせず、尾行がなくなるまで走行し続けるか、最寄りの警察署へ一時立ち寄る等して安全を確認してください。
(5)昼夜を問わず、一人歩きは狙われやすいので極力控えるとともに、やむを得ず出歩く場合には、周囲の警戒を怠らないようにし、高価な所持品の携行や華美な服装は避けてください。特に、ヨハネスブルグのダウンタウン地区、ケープフラット地域には日中でも立ち入らないようおすすめします。
(6)ヨハネスブルグに滞在する場合には、ローズバンクやサントンといった北部地区の中でも定評のある著名なホテルを利用してください。
(7)クレジットカードやキャッシュカードで現金を引き出すために、ATMを利用する場合には、場所、時間、周囲の状況等に留意し、尾行等のある場合には最寄りの警備員や警察に通報してください。ATMの親切盗(ATMのカード差込口に予め紙などを差し込んでおいて、利用者(特に外国人)がカードが差し込めない等、操作にまごついている様子を見て近づき、「どうしましたか。私がやってあげましょう」などと言ってカードを持ち去ったり、ATMを操作し出てきた現金からいくらか抜き取り、残りを利用者に渡す手口)にもご注意ください。
(8)ヨハネスブルグの中央駅(鉄道)付近、セントラルパークステーション(バスターミナル)、プレトリア駅付近では鉄道やバス、ミニバス等を利用する邦人旅行者が日中歩行中に突然背後から首を締められ身動きできない状態で複数にとり囲まれ金品を強奪される路上強盗事件が多発しております、可能な限り同地区には立ち入らないようおすすめします。
(9)道路を走行中に別の車(青色灯を点滅させて覆面パトカーを装う場合もある。)が近づいてきて、助手席に乗っている男がIDカードのような物を提示、停車を求めた上で、警察官や麻薬取締官を名乗り、銃器や麻薬捜査を口実に所持品を検査して、現金や貴重品を強奪する事件(ブルーライト・ギャングと言われる手口)が発生しています。覆面パトカーや私服警察官を装う者から停車を求められた場合は、理解できない振りをして停車しないことが肝要です。進路前方に割り込んだり、拳銃を向けてくる等、停車せざるを得ない場合は相手を刺激せず、路肩ではなくガソリンスタンド等の人の大勢いる場所で停車するように心掛けてください。その上で相手の身分(IDカード、所属、氏名)や停車の目的などを確認するようにしてください。なお、強盗だと判明すれば絶対に抵抗せず、相手の人相・着衣、自動車のナンバー・形・色等を可能な限り記憶するように心掛けてください。
(10)419号事件(国際的詐欺事件)
 従来、ナイジェリアを舞台にした国際的詐欺事件(通称419号事件)が南アフリカにおいても頻繁に発生しています。今まであったようなアフリカ各国政府高官や公社の名を名乗る裏資金洗浄を装った詐欺だけでなく、通常の商取引を装った詐欺により多数の邦人被害者がでています。本件に関しての被害は詐欺だけに止まらず、強盗、武装犯人による監禁、身代金要求と言った凶悪犯罪の被害に及びます(被害者の中には殺害された外国人の例もあります)。
 つきましては、南アフリカにおいて多額の金銭を扱う取引・銀行口座開設の誘いがある場合は十分注意してください。また、多額の配当や成功報酬を約束するようなFAXやEメールによる誘いは間違いなく本件詐欺事件ですから、その誘いに乗って南アフリカへ渡航することのないよう十分ご注意ください。また、犯人側と接触した場合は、生命に危険が及ぶ可能性があることを十分ご理解ください。