郡山うねめまつり【郡山見聞録#87】

夏の風物詩「うねめまつり」が,今年も8月6日から8日までの3日間開催された.采女(うねめ)とは,日本の朝廷で天皇や皇后の近くで,食事など身の回りの世話行う女官のことを指し,平安時代ころまで続いていたという.
ではなぜ,郡山でうねめ祭りかというと,約1300年前の安積(郡山)は冷害つづきで,朝廷への貢ぎ物ができなかった.王様が郡山へやってきたとき,おもてなしの宴を開催した際,「春姫」という女性に心惹かれ,この春姫をうねめとして朝廷へ献上することを条件に,貢ぎ物を3年間免除することとなった.春姫は恋する次郎という男性と別れを告げて都(奈良)へ向かったが,愛する次郎のことが忘れられず,こっそり郡山へ戻ってきた.しかし,次郎は既に死んでおり,後を追って身を投げたという郷土の伝説があり,それを主題とした「うねめまつり」を開催しようとのことで,1965(昭和40)年から開催されるようになったのである.今年は第51回目となる.
駅前大通りと駅前アーケード,うすい百貨店前のなかまち夢通りは交通規制がかけられ,屋台などが出店する.そして,7日と8日の夕方に行われる市民参加型の「うねめ流し踊り」で,祭りの頂点を迎える.1部と2部に分かれて17時30分から2時間,それが2日間行われるので,合計4つのグループに分かれ,1グループあたり25団体が参加,つまり2日間でのべ約100団体が参加することになる.踊りを見てみると,踊りの基本形はあるが,それぞれアレンジをして自由に踊っている感じで,観客に見せるというよりは,参加して楽しむといった感じである.そして,踊りの列の途中で何故だかひょっとこの踊りが突如として現れるのであるが,せわしなく水槽の中で動くイトミミズのようであり,なんだか滑稽である.プログラムを見てみると「うねめ流し踊り・ひょっとこ踊り」と記載されているので,高柴デコ屋敷の「ひょっとこ」出現もオフィシャルなものとして認められている.(2015,09)