王57 赤羽駅東口⇔豊島五丁目団地[都バスで東京発見]

豊島五丁目団地の居住者が多く利用する通勤通学路線

王57 赤羽駅東口⇔豊島五丁目団地(経由)北区神谷町・王子駅 北営業所

路線keyword:豊島五丁目団地,北本通り,王子五丁目団地


この路線は王子駅を境にして性格が変わる。王子駅・豊島五丁目団地間は団地の住人や豊島四丁目にある職場・工場への通勤者が多く利用してかなり混雑するが、王子駅・赤羽駅間は北本通り沿線の住人が主に利用してそれほど混雑はしない。乗客が多いのは、王子駅から豊島五丁目団地までの区間である。
国際興業バスが多く走る赤羽駅東口を発車すると、ロータリーをぐるりと旋回してUターンする。しばらく走ると地下鉄南北線赤羽岩淵駅前となって右折し、国道122号線・北本通りを王子へ向けて走る。東北自動車道が川口インターで首都高速とつながる以前は、都心と東北道とを結ぶ、さらに交通量の多い道路だった。道路下には地下鉄南北線が王子まで平行して走っている。
荒川放水路と隅田川とを分水する岩淵水門のある岩淵町を過ぎ、緩やかな右カーブによって、いつの間にか東から南へと方向が変化していく。右手に建替工事中の清掃工場の煙突が現れ、左手はこのバスの営業所・北車庫となって、何台もの都バスが並んでいる光景が目に入る。工場が多く存在している。
環七通りの宮堀陸橋をくぐり、団地やマンションが多く目につくようになると王子五丁目・王子神谷駅前となる。右手に現れている高層住宅群は公団の王子五丁目団地である。ここからは王子のオンパレードとなる。王子三丁目より商店街となって、右手にバスターミナルが現れて王子駅前となる。
このバスはバスターミナルには入らず、降車専用停留所にて下車客を降ろし、道路突き当たりを左折した別の停留所で乗客を乗せる。王子駅からは団地へ帰宅する人々で、車内は混雑する。王子駅からはバス便も増発される。南北線開業前は赤羽からの便が多かったが、現在は半減されてその分が王子駅始発の便となった。
王子駅から終点の豊島五丁目団地までは、王40系統と同じルートを走る。豊島五丁目団地は、日産化学工業王子工場の跡地に、日本住宅公団(現、住宅・都市整備公団)が昭和47(1972)年に団地開発をしたところである。団地内にバスの操車場が設けられており、当時としては珍しいものであった。