四谷(新宿駅西口=廃止)からベイエリア晴海埠頭までを走る路線
都03 四谷駅⇔晴海埠頭(経由)四谷駅・銀座四 杉並営業所
路線keyword:新宿超高層ビル,歌舞伎町,皇居・桜田濠,銀座,勝鬨橋,晴海埠頭,グリーンアローズ
さまざまな個性ある、見所多いポイントを走り、新宿から晴海までを横切る路線である。気分転換を図りたいとき、東京観光を行いたいときは、この路線を完乗することを薦める。とにかく、新宿歌舞伎町・皇居・銀座・勝鬨橋・ベイエリア晴海埠頭と変化に富む車窓には飽きが来ない。本数もほどほど走っており、気軽に乗れるバスである。
新宿副都心の超高層ビルを眺められる新宿駅西口のバスターミナルを発車すると、青梅街道で右に曲がってJRの大ガードをくぐり、東口の歌舞伎町を走る。左側が魅惑のネオン輝く歌舞伎町となり、道路にはゴミが散乱して汚い。新宿5丁目で右に曲がり、伊勢丹や丸井を見て、新宿3丁目で新宿通りに左折する。新宿の繁華街をひととおり眺めることができる。同性愛者の街・新宿2丁目にさしかかると、外を歩く同性のカップルが目につく。そして、新宿御苑前を過ぎると、四谷界隈へと変わっていく。
高いビルが道路に建ち並び、四谷駅前となると、右手に上智大学が現れる。麹町を走り、突き当たりに皇居が見えてくると、半蔵門となって、バスは右に曲がる。左手には緑々とした美しい皇居(本当に美しいと思える風景である)が広くて大きな道路と共に開放的な空間を形成しており、三宅坂の下り坂をバスは快走する。右手に国立劇場、最高裁判所、警視庁が現れ、桜田門の横を走り過ぎる。そして、日比谷となる。
有楽町・銀座界隈となり、JR線をくぐると、数寄屋橋交差点。そして、銀座の中心地・銀座四丁目交差点となり、銀座の街の中を横切っていく。すぐ左手に歌舞伎座の風格ある建物が現れ、築地となる。バスは、ひたすら晴海通りを直進する。
隅田川に架かる橋の中で、もっとも下流に位置する勝鬨橋(かつては中央部が「ハ」の字に開く橋だった)を渡り、勝どきとなる。運河を渡り、晴海埠頭に入ると右に曲がり、東京国際貿易センター(かつての晴海見本市会場)を右に見て、終点晴海埠頭となる。終点には、豪華客船などの大型客船が発着する晴海客船ターミナルがあり、ここからはレインボーブリッジの美しい姿を目の前で見ることができるデートスポットとなっている。
平成12年12月、新宿駅西口-四谷駅間が廃止された。都心を横断する見所多い場所を走るだけに、残念である。おそらく、新宿駅周辺の渋滞が激しく、定時運行が困難になったためだろうと思われる。