阿佐ヶ谷住宅 (傾斜屋根タイプのテラスハウス) |
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阿佐ヶ谷住宅は,日本住宅公団が開発を行った分譲集合住宅であり,1958(昭和33)年に完成した.中層(3~4階)の住宅118戸と,低層2階建てのテラスハウスが232戸存在しているが,テラスハウスは公団が設計したヨウカン型の陸屋根タイプと,前川國男建築設計事務所が設計した傾斜屋根タイプの2種類がある.日本住宅公団が設立された当初の団地開発として,大変貴重な存在である. この阿佐ヶ谷住宅では,築50年が経過して老朽化が激しいことなどにより,現在は全350戸中100戸程度しか入居しておらず,しかもその入居者のほとんどが70歳以上の高齢者であることなどから,1994(平成6)年から再開発委員会を発足させ,2006(平成18)年には組合が発足し,建て替え再開発の計画が進められている.一部6階建ての再開発組合側の案に対して,6階建て案に対する近隣住民からの反対意見などがあるが,再開発工事に向けて都市計画審議会が進められ,2009(平成21)年9月の解体工事,2012(平成24)年の完成を予定している. |
傾斜屋根タイプのテラスハウス |
陸屋根タイプのテラスハウス |
中層の住宅 |
入居者がいないところはコンパネが立てられている |
地盤沈下&老朽化の激しさが伺える |
右の部分は庭に増築された部屋であろうと思われるが, 地盤沈下と思われる影響により,傾き始めている. |
真ん中にある公園.ここも私有地だとか. |
住宅案内図 |
近隣住民が立てている反対の旗 |
給水塔が見守っている |
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