石鍋商店のくず餅[ぶらっと!王子1丁目#8]

 僕,くず餅が大好物なんです!

 くず餅は,関西と関東では全く違うもので,関東のくず餅は小麦粉からグルテンを分離させた後の浮き粉を発酵させたもので,葛粉を使用する関西のものとは,原料も製法も全く異なる.関東のくず餅は漢字で「久寿餅」と書く.

 家族からは美味しいという言葉があまり発せられない(残念!)のであるが,あの独特の酸味と,きな粉と黒蜜をかけて弾力のあるくず餅を食べると,僕は,絶頂の幸福感が味わえるのである.

 江戸時代後期から,葛飾郡(現在の東京都区部東部を含む地域)の「葛」に由来して,関西のものと区別するために「久寿」と当て字をしたと言われており,かつて葛飾郡だった江東区の亀戸天神社のほか,池上本門寺(大田区),川崎大師(川崎市)の門前町,王子近くでは西新井大師(足立区)の参道のお店でも食べることができる.

 そして,王子稲荷神社に向かう途中にも,久寿餅で有名な「石鍋商店」がある.

久寿餅と書かれたのぼり旗もあって,中に入るとショーケースと狭いながらイートインスペースもあって店で食べることもできる.

何か歴史や言われが書かれているようだが・・・.

王子には大晦日に各地から集まった狐が,大きな木の下で装束を整えて王子稲荷神社に詣でたという伝承があり,毎年,大晦日から元旦にかけて,狐の行列が行われている.今は外国人にとても人気のあるイベントとなっているようで,こういったローカルな催しが外国人には大変受け入れられているという.

これが久寿餅の外観.
消費期限が翌日まで(製造日から2日以内)なので,長持ちしない.つまりお土産としてもレアな商品なのである.ちなみに船橋屋のくず餅はあさって(製造日より3日)まで持つとなっているので,ここ石鍋商店のくず餅はさらにレアなのである.

ふたを開けると,くず餅の上に,別包装できな粉と黒蜜が入っている.

説明書.
「久寿餅は発酵食品の為,酸味やにおいがありますが,これは品質の劣化ではなく,発酵食品独特の風味ですので安心してお召し上がりください」うちの家族に受け入れられないのは,この部分なんですよね.でも,これがくず餅の大きな特徴なのである!

別に包装されている.

くず餅1枚.
「切れているものをください」と言うと,写真のように食べやすく三角形に切られた商品が渡される.
通常は切れていない1枚のくず餅を食べやすい大きさに切って食べる.

どばっ!と黒蜜ときな粉をかける!

僕はこうやって,フォークでザクザク刺して食べています!う~ん・美味しい!幸せ!

風情がある店先.