旧喰丸小学校(昭和村)【会津考察#42】

Former Kuimaru Elementary School (Showa-Village)


旧喰丸小学校の校舎玄関

 



旧喰丸小学校は,田島から国道400号を走ってきて,
国道401号とのT字交差点を越えた右側にある.
(住所は,福島県大沼郡昭和村大字喰丸字宮ノ前1374)
 旧喰丸小学校は,福島県大沼郡昭和村にあった小学校である.1937(昭和12)年に現存する木造校舎が建てられたが,1980(昭和55)年に統廃合により昭和小学校へ統合されて廃校となった.老朽化が激しく取り壊される予定であった木造校舎であるが,坪川拓史監督の映画「ハーメルン」の舞台として撮影されることとなり,撮影完了まで取り壊しが延期されることとなった.2013年7月現在でも校舎の取り壊しは行われていないが,いずれ解体の決断が下されるときを静かに待っている感じがする校舎である.校舎の前には大きなイチョウの木があって,これもまた木造校舎にとてもよいアクセントを与えている.今回は展示会を校舎内で開催していたため,中に入ることができた.

からむし織の里フェア実行委員会の主催により,
森本紀久子展を開催していた.

玄関(入口)を入ったところ

校舎内には,当時の小学生が描いた絵画が
そのまま壁に掛けられている.
机の上に置かれているのは,今回展示の作品.

1・2年生が使っていた教室
  
昔ながらの木の机が残っている.
映画ハーメルンでは,この教室も使われた.当時のまま.

教育目標.当時のまま.

勉強のしかた.当時のまま.

映画のシーンに出てくる鳥・キツツキ?

1979(昭和54)年,廃校前当時の写真がそのまま廊下に掲示されている.
これも映画ハーメルンに出てくる.

静かに余生を送っている旧喰丸小学校なのである.
【公共交通案内】
●会津鉄道 会津田島駅下車 車で約40分
==映画「ハーメルン」の感想==
 能楽を見ているかのような静かにゆったりと流れる映画です.つまり,見る人の感性と想像力によって,それぞれ感動の場面が違ってくる映画です.じんわりと涙が溢れてくる映画でした.
本当の主人公は,校長先生であり,綾子先生であり,リツコのお父さんだと思います.大きな懐の優しさと,だんだんと消えていく寂しさと,けれど最後は心地よい充足感に満たされる映画でした.イチョウから降ってくる鶴の折り紙は,現役世代の野田へ託された願いだったのでしょう・・・,これを見て野田が微笑んでいる姿がとっても救われました.
恐らく,きっと,ミドル世代(それも女性)からじわじわと口コミが広がる映画です.繰り返しになりますが,このゆっくりとした流れが,最後に心地よい感動と満足感につながります.