いわき小名浜見聞録【#1-#20】[一括掲載]

(このページは2000年~01年に掲載したものです)

No.1 小名浜のテレビ

小名浜のテレビは、福島県でありながら福島のテレビは入りにくい。東京の4・6・8・10・12チャンネルの方が良く映るのである。福島のテレビで良く映るのは、NHK(福島版)と福島テレビ(フジ系)であり、それ以外は映りが悪く、見れるような状態ではない。当然、天気予報は関東のものが放映され、ここは茨城県の水戸を参考にして判断している。福島県にいながら、福島に居るような感じがしない。会津や中通りのことを忘れてしまいそうな、そんな所である。市民もみんな関東圏に目を向けて生活している。

No.2 いわき市のゴミ分別

いわき市のゴミ分別は、非常にややこしい。つまり、分別の種類が多く、全部で8分類に分けなければならない。リサイクルや環境という観点からはとても良いことなのであるが、よそから来た人間にとって、この分類になれるまでには、少々時間がかかりそうである。
8分類とは、
①缶類・ペットボトル(2週に1回)
②ビン類(2週に1回)
③燃えるゴミ(週2回)……生ゴミ・紙類・繊維類・やわらかいプラスチック(シャンプーの容器など)
④燃えないゴミ(4週に1回)……ガラス・せともの・蛍光灯・固いプラスチック(ビデオテープなど)
⑤小型家電製品・金属類(4週に1回)……ドライヤー・炊飯器・アイロン・ワープロ
⑥古紙類(4週に1回)……新聞紙・雑誌・段ボール
⑦廃乾電池(年2回)
⑧大型ゴミ(申し込み制)……重さ10kg以上50kg未満・大きさ60cm以上のものはすべて大型に該当
これらをそれぞれ透明なゴミ袋にいれて分別し、指定された日に出さなければならない。ゴミカレンダーにはカラフルな色分けがされている。

No.3 小名浜のドライバー

小名浜のドライバーは非常に荒々しい。いわきの中でも飛び抜けて運転の荒い地域ではないかと思う。何しろ黄色は「進め」、赤は「注意」といったところである。直進車がいるにもかかわらず右折をしてくるし、こちらが直進車なのにブレーキを踏まなければならないときがよくある。僕も負けじと、強引な右折を時々やってしまうが、怖いのは右折したときに歩行者や自転車が歩道を歩いていたときであり、対向車が来ていて右折したと思ったら人が歩いていた!なんてことに遭遇すると、もうどうしようもない、車にぶつかるか歩行者をひき殺すしかなくなる。
それから、福島ナンバーの車は、いわきナンバーの車にぴったりくっつかれてよくあおられるような気がする。いわきナンバーはたちが悪い。僕の車もいっそのこといわきナンバーに変えてしまい、たちの悪いドライバーに変身しようかなと思う今日この頃である。(いわきナンバーのかたへ、気分を悪くしないで下さい。ほんの雑談ですので…)

No.4 夕刊・いわき民報

「いわき民報」これはいわき地方に発行されている「いわき民報社」発行の新聞の名称である。夕刊のみの発行で、地元の情報を新聞で発行しているのであるが、1ヶ月2150円で夕刊のみとなっている。テレビ欄も記載されているので、いわき民放のみを契約している世帯もあるのかなと思ってしまうが、メジャーな新聞ではないので、おそらく事務所などでの契約となっているのかと思う。サイズは夕刊フジなどと同様に普通の新聞よりもひとまわり小さいサイズとなっている。
内容は、「三崎公園北側と市道が直結・3年かけ街路を改良」とか、「気合いで冷水にザブーン・好間中早くもプール開き(4月12日付け)」などといった地元のローカルな話題が多く掲載されており、なかでも興味を引くのは、魚類の取引値などを記載した「市況」や、「魚海況速報」というタイトルで海況や漁況などの情報が天気図のような概況図とともに掲載されているところが、いかにも海の街いわきらしいところである。こうした地元コミュニティー新聞が民間の新聞社から毎日発刊されているのは素晴らしいことであり、いわき地方の独自の生活圏を作っていこうとする地域住民の意識の高さだと思う。なかなかこのような新聞を一民間新聞社が発行するということはあまり聞いたことがない。いわき住民のパワーを感じる。

No.5 魚のうまい買い方

小名浜市場の脇にはいくつかの市場直送の魚屋が立ち並んでいる。このあたりの魚屋はもちろん観光客目当てであるので、他の一般的な魚屋よりは少々値が高いという評判であるが、鮮度はよく、買った魚をさばいてくれたり、隣の食堂で食べさせてくれたりもする。店員も観光客慣れしており、駆け引きにも慣れており、客としては少しでも値を負けさせて買いたいところであるが、なかなか、つい店員のペースにのせられてしまい、気がつくと全部食べるのに何日かかるのか、山のように魚を買ってしまう羽目になる。
日本では外国のように交渉によって価格を決めるという習慣がないので、なかなかこつがつかみにくいが、ここの魚屋では値札はあるものの、交渉によってはサービスが付加されることがある。そのポイントとして、値段を負けてくれと交渉するのではなく、あと1匹つけてくれとか、となりのコレを1つサービスしてくれ、といったことで負けさせるのがポイント。値段を下げるのではなく、ブラスアルファーのサービスを要求する。こうすると店側も結構すんなりと納得する。また、1個で150円のものの場合、2つ買うから250円にして、3個買うから350円ではどう? などといった交渉も有効である。また、夕方4時~5時頃は店の閉まる時間帯であり、たたき売りが行われる。店のおっちゃんも「やけくそ」になっており、1400円のカレイが700円になったり、3匹1000円のイシモチが5匹で1000円になったりする。こうなってくると、いままでの値段はなんだったのか?と思ってしまうが、これにのせられた僕は、でかいイシモチをつい5匹も買ってしまったのだが、冷静に考えると1週間毎日イシモチを焼いて夕食のおかずとして食べないと処理できないことに気づいた。普段食べる魚は、スーパーのパックを買った方がお得である。

No.6 いわきのパチンコ屋

当然、いわきにもパチンコ屋は星の数ほど存在する。持ち玉で台移動自由、終日無制限、といった店が多い(交換率はまちまち。等価もあれば2.5円もある)のであるが、おもしろいのがドル箱の積み方。たいていドル箱は縦に4つまで積み、5箱目から隣の列に積み上げていくのが多いが、いわきでは、横に平らに4箱まで並べて、5箱目から2段目となって、また横に並べていくのである。なかなか賢い。これは考えるに、店側がたくさん玉を出しているように見せかけるための作戦である。縦に並べるより横に平面的に並べた方がぱっと見、多く出ているように感じる。明治団地の近くにある「大将軍」、小名浜の「つばめ」、なんだか中華料理店のような「珍萬(ちんまんと読む。野田というところにある珍萬は「のだちん」と呼ばれている)」、「ダイエー」や「ジャンボ」といった日本海側系のパチンコ店は見当たらない。

No.7 のっぺのっぺいわき

いわきには常磐交通という民間バス会社がバス事業を展開している。常磐交通は高速バス事業にも力をいれており、いわきから東京、仙台、郡山・会津若松、福島へとネットワークを展開している。
JR線との競争もあって、割引率の大きい回数券を発行するなどして、シェアを高めようと努力しているのであるが、そんな中で、東京線にはさらにお得になる特殊回数乗車券というものが発行されている。その名も「のっぺのっぺいわき、とくとくスタンプ24」。最初に乗車した日から1年以内に24回乗車すると、次回片道乗車券が無料になるというもので、高速バスでこのようなサービスをやっているところは数少ない。なかなか面白いのがこの「のっぺのっぺいわき」というネーミングである。「のっぺ」という訛りを表現しているところ、強い郷土精神といわきのアイデンティティー、そしてある種フロンティアスピリットが感じられる。実際、バス会社のもくろみは、いわきに住んでいる人に対して東京に行く際にバスに乗ってもらうために、あえて親しみをもつ訛りを用いて、繰り返し乗車してもらえるような回数券を発行したことであろうと思う。別にフロンティアスピリットでもなんでもないと思うが、見方によってはそのように感じることもできる。

No.8 月刊タウンマガジンいわき

この雑誌はいわきの情報を掲載した月刊誌である。地域コミュニティの情報誌として、コンビニ等で300円で売られている。東京や大阪、名古屋で売られている「週間ぴあ」の地方版であり、いわきにおけるイベント情報や映画、飲食店の紹介などが掲載されている。この手のタウン情報誌が発行されている都市は、札幌・青森・盛岡・秋田・山形・仙台・福島・郡山・宇都宮・新潟・長野・富山・静岡・浜松・岐阜・和歌山・奈良・岡山・広島・島根・香川・松山・徳島・高知・福岡・長崎・熊本・大分・佐賀・宮崎・鹿児島・沖縄となっており、1つの道府県で3つ発行されているのは福島県のみである。ちなみに次号の特集は「アクアマリンふくしま~小名浜熱風セレナーデ」となっている。

No.9 運転代行

いわきでも、運転代行は一般的な交通システムのひとつである。
東京や大阪などのように電車で移動できるところでは、お酒を飲んだあと、夜遅くまで走っている電車で最寄り駅まで行き、そこからタクシーなどで帰ることができるが、車で移動することが主な交通機関となっている地方都市では、お酒を飲んだ後は、運転代行によって帰ることが多い。つまり、行きは自分で運転してきた車を駐車場に入れ、飲んだあとに代行を呼んで、車の置いてある駐車場まで連れていってもらい、自分の車を代行運転手に運転してもらって帰ってくる。その時、代行運転手を帰りに乗っけていくために、後ろにもう1台の車があとをついてきて、代行運転手はその車に乗って戻っていく。つまり、2人がかり2台がかりのサービスである。
2人がかりのサービスなので、タクシーより高いのだろうと想像するが、タクシーよりも若干安く帰ることができる。このあたりの仕組みはちょっとよくわからないが、酒を飲むときは、バスで行ってタクシーで帰ってくるよりは、自分の車で行って代行で帰ってくる方が得である。(近場の場合はどうかわからないが)
料金の仕組みには2通りある。ひとつは、タクシー会社が運営する代行で、こちらは距離によるメーター制となっており、駐車場の無料券や4000円以上20%割引券を発行するなどしているが(無料券や割引券は飲み屋でもらえる)、割引券がないとちょっと割高になる。もうひとつは代行専門の会社で、こちらは乗車前に交渉によって料金を決定する仕組みになっている。日本でもこのように交渉によって料金が決まるシステムがあったのかと、日本の新たな側面を発見し驚いた(タイに行くとトゥクトゥクという交渉制の三輪タクシーがあり、言い値の半額まで下げさせないと相場の値段にはならない乗り物がある)のだが、だいたい相場は決まっており、事前にその料金を友人知人に聞いておいて、乗車前に「2000円で○○まで大丈夫?」などといった具合で交渉し、料金が決定する。ただ、相場を知らないと高い値段で交渉することになるのかなと思うが、おそらく代行会社の今後の評判につながってくるので、そうボッタクリの値段をふっかけてくることはないだろうと思う。ただ、なにせ酔っぱらい相手の商売、泥酔している乗客によっては……?(いつもタクシー会社の代行を使うので、よくわからないが…)

No.10 小名浜ミュウ花火大会

毎年8月第1土曜日は小名浜港(1号埠頭(ららミュウ)と2号埠頭(アクアマリン)の間)で花火が打ち上げられる。題して「いわき小名浜ミュウ花火大会」。15000発の花火が打ち上げられるというから、規模は大きいほうである。そして、今年初めて小名浜の花火大会を見物した。どの花火大会でもそうであるが、段々と打ち上げられる玉数が多くなってくるのが8時過ぎあたりからであり、小名浜でも例外ではない。3発同時打ち上げの尺玉(これが5回連続するからすごい。15発連発)、スターマイン、海中花火と、かなり見応えのある花火大会であった。ただ、一言いわせてもらえば、もう少しフィナーレの打ち上げ花火を盛大にやってもらいたかった。打ち上げ時間を1時間半位にして(現在は19時~21時の2時間)、打ち上げ玉数を減らさずに密度の濃い花火を上げれば、もっと感動するのではないだろうか。
花火終了後の人々で埋め尽くされたアナーキー状態の港湾道路も見応えあり。午後11時近くまで渋滞は続いていた……。

No.11 いわき弁の「け」

いわき弁の特徴として、語尾に「け」や「げ」をつけることが多い。例えば「行くか」というのは「いぐけー」、「そうかい」は「そうげー」という具合。この「け」は茨城県の北茨城や水戸でも聞くことができるので、やはり浜通りは茨城からの影響が大きい地域なのだろうと思う。小名浜のラーメンも細面で、水戸ラーメンといわれている細面とよく似ている。

No.12 いわきの冷し中華

いわきで冷し中華を注文すると、必ずカラシの他にマヨネーズがついてくる。食べる前に混ぜて食べるのである。ラーメンやご飯にマヨネーズを混ぜるのと同じ次元の話であり、初めは「うっそー」と思ったが、これがなかなかいける。これについては、ルーツなどはよく分からない。ただ、会津地方では、マヨネーズはついてこない。いわきのコンビニにいくと、冷やし中華の中にはマヨネーズが入っていないので、1本20円のチューブマヨネーズがすぐ横に置いてある。このことについて、情報をお待ちしています。

No.13 大黒屋デパート

このネーミング、インパクトのあるデパートである。いわき市の中心部「平(たいら)」にある、いわき市民なら誰でも知っているデパートである。いわき市民に限らず、耳にしたことのある人は多いはずで、ジャンボ宝くじでは必ず1等がでる「大黒様の宝くじ」で全国的(東日本といったほうが正確か?)に名の知れたデパートである。東京の電車の週刊誌の中吊り広告でも「大黒様の○○」などといって特集が組まれたこともあった。昭和45年開店(現在地での開店。創業は明治34年)とあって店内はちょっと古い感じが否めないが、シャネルやバーバリーの店舗が入っているところなど、いわきの高島屋(いわきの三越でもいいが)といった感じである。大黒屋という名前からは想像もつかないが。また、地下1階の食料品売場では、コーヒー豆販売所のとなりではコーヒーを、さらに紅茶売場のとなりではティーカウンターで午後の紅茶を味わえるのも本格的なデパートの証である。
屋上には大黒魂神社が祀られており、1階で宝くじを買って屋上で拝めば大当たり間違いなしである。店内は「がらがら」でも宝くじ売場だけは人が絶えない、それが大黒屋デパートである。ちなみに福島県のご当地デパートを紹介すると、郡山は「うすいデパート」、福島・会津若松では「中合デパート」といったところが、同じような系統のデパートではないだろうか。

No.14 フリーマーケット

大黒屋デパートの北側に新川公園というグリーンベルト地帯がある。おそらく、川を埋め立てたのか道路を廃止して公園にしたのか、細長い公園が平の町を東西に貫いているのであるが、そこの広場で毎週日曜日になるとフリーマーケットが細々と開催されている。衣服やがらくた(と言ってしまうと怒られるかもしれないが…)をはじめ、朝取れたての野菜や漬け物、ケーキなどを販売しており、なかなか楽しい。規模は非常に小さいのであるが、こういった光景があるとなんだかほっとするのは自分だけだろうか。中心市街地を活性化させる意味でも、もっともっと盛大にフリーマーケットが開催されることを思う。(店を出す人がいなければ話にならないのだろうけれど…) 同時に、ストリートパフォーマンスや海辺で開かれているライブ演奏などもやってみてはどうか。ただし、周辺住民から騒音についての苦情が殺到するような気もする。

No.15 SEA WAVE(FMいわき)

76.2MHz、このFMは福島県内のコミュニティーFMの周波数である。県内でコミュニティFMを開局しているのは、福島市のFMポコ、会津若松市のFM愛’s(FMあいづ)、そしていわき市のSEA・WAVE(シーウェーブ・FMいわき)である。これらのミニFM局は日中の一部と深夜の時間帯は東京のJ-WAVE(FMジャパン)を流しているのだが、それ以外の時間では地元ならではの番組が放送されている。
天気予報は勿来・小名浜・田人・遠野・湯本・平・三和・川前・小川・久ノ浜の10地区の気温やピンポイント予報が行われ、交通情報は主要交差点における各方面毎の渋滞情報を「国道6号、泉滝尻交差点、平方面は、信号1回待ちの渋滞が発生しております」などと言う具合にきめ細かく伝えている。某放送局のいつも同じ交差点だけが、ただ単に渋滞していますと放送されているのに比べよっぽど地元にとって有益な情報を提供している。また、リクエストされたコメントでは、「私の彼は植田のがんこラーメンで8丁目をたいらげる人です」などとジモピイでないと、何を言っているのかわからない会話が流れたりもする。(植田のがんこラーメンでは、辛さに応じて1丁目から8丁目まであるらしい。)いわきをドライブの際は、ダイアルを76.2MHzに合わせてみましょう。

No.16 「Umi-Tsukushi 」 「Wave Wave Wave」

小名浜2号埠頭の先端、アクアマリンふくしま隣にあるアクアマリンパーク。ここには面白い演出がなされている。
ひとつは「Umi-Tsukushi」と呼ばれるもので、地中から飛び出している伝声管と通して、今現在のナマの波の音や海中の音を聞くことができるものである。背の高い管から低い管まで10本立っているので、大人から子供まで楽しむことができる。耳を近づけると、「ちゃっぽんちゃっぽん」と音が聞こえてくる。夜になるとライトアップされ、音の強弱によって光が強くなったり弱くなったりし、ムード満点のベイエリアとなる。
もうひとつが「Wave Wave Wave」と呼ばれるもので、波の様子を構造物で表現した地上の波で、この波の上に乗って下を眺めると、本物のうち寄せる波を見ることができる。
これらの施設は、アクアマリンふくしま(2号埠頭)の先の方にあるので、気をつけて見ないと見過ごしてしまう。ぐるりとアクアマリンを一周すれば、必ずお目にかかれる。

No.17 いわき・東京線 高速バスVol.1

いわきから東京へのアクセスは、JR常磐線の特急スーパーひたち号を利用するか、常磐高速を走る高速バスに乗るか、または、マイカーで東京に行くか、の3パターンがある。JRの場合、定刻に早く到着できるが運賃は高い。特急指定席片道で6390円もかかる。一方の高速バスは、多少の渋滞が発生するが、いわき駅-東京駅が約3時間であり、電話予約なので席も確保されており、なにより運賃が片道3350円と破格の値段で乗車できる。さらに、4枚綴りの回数券を購入すると、1片道あたり2750円となる。
僕も東京へ行く場合、いままでJRを一度も使ったことがなく、高速バスのパークアンドバスライド方式を利用して、バス停近くにある無料駐車場に車を置いてバスを利用している。
いわきから東京へ行く場合は、常磐交通の予約センターに電話を入れて、便指定を受けなければならない。座席は自由であるが、便だけの指定を受けるものである。これを受けてない場合は、空席があれば乗車させてもらえるが、予約が満席の場合は最終乗車地の勿来ICのバス停でのみ、空席があれば乗車させてもらえる。
一方、東京駅から乗車する場合は、電話での予約はやっておらず、直接足を運んで、東京駅のバスチケット売場か東武トラベルの窓口にて便指定の予約を受けなければならない。しかし、東京駅からの便の場合は、たいてい直前の購入でも乗車することができ、混雑するのは午後3時以降のいわき行なのであるが、その時間帯は午後7時まで30分おきに発車しているので、満席の場合は、次のバスに乗ればよい。
土日などの休みの日には、いわき発の午前中の便が増便(2台)され、そのバスが帰ってくる東京駅午後3時以降の便も増便されていることがほとんどである。また、金曜日の午後5時以降のいわき発東京行(東武)は、増便されないので満席になることが多く、金曜の夜に東京に向かおうと思っている場合は、早めの予約が必要である。

No.18 木村牛乳

いわきの公衆浴場などに行くと大抵置いてある瓶牛乳が木村牛乳のパスチャライズミルクである。木村ミルクプラントは、いわき市平下神谷にあるプラントで、近くの説明板には、
「阿武隈山系の豊かな自然の中、安全で良質の飼料で育成された、健康体のホルスタインから朝一番で搾った新鮮な生乳を100%使用しています」
と書かれている。さらに、
「製法は昔ながらのパス殺菌法(パスチャリゼーション)で、本来ミルクがもっている特性を壊さないよう時間をかけて、優しく、やさしく低温処理しました。一般に市販されている普通牛乳(120~130度殺菌)、加工牛乳(脱脂粉乳使用)、LL牛乳(140~150度殺菌)に比べ自然の栄養素が生きています。このミルクは工場直送です。」
とある。いわき市で生産された牛乳を、温泉に浸かった後にごくりと飲みほすのが、真の「いわき人」である。

No.19 鹿島ショッピングセンター(鹿島SC)

平と小名浜の中間地点に、鹿島というところがある。平と小名浜を結ぶ県道を「鹿島街道」と呼ぶのは、この鹿島から付けられた名前であろうと思うが、この鹿島に巨大なショッピングセンターが存在する。それは、鹿島ショッピングセンター。建物は一つであるが、その中身はでかい! ダイエーとエブリアがキーテナントとして入っているが、ダイエーはご存じスーパーであり、エブリアは小さいテナントを集めた駅ビルのような感じの専門店街である。とにかく、なんでもそろっており、本屋・クリーニング屋・薬・洋服・パン屋・酒屋・たこ焼き屋・スーパー・ゲームセンター・花屋・文房具屋、銀行郵便局のCD…、まさに巨大デパートと言った趣のショッピングセンターである。ダイエーの品揃えも豊富で、近所のヨークベニマル(福島県版イトーヨーカドーである)などのスーパーと比較しても品揃えが多い。ただ、ちょっと難点は気軽に車を置いて買い物がしづらい点で、日曜などは駐車場が混雑しており、店に入るまでが一苦労。ダイエーが優勝した日には、大混雑すること間違いなしである。
鹿島にはショッピングセンターの他にも、鹿島ブックセンターといういわきでは一番大きいと思われる本屋や、中心市街地を寂れされる元凶の大規模小売店舗が建ち並んでいる。昔は鹿島街道のことを、ラブホテル街道などと呼ぶ時代もあったそうだが、いまとなっては飲食店や商業施設がぎっしり建ち並ぶ健全で賑やかな街道となっている。

No.20 ポートおなはま海援隊

武田鉄矢のバンドではない。福島県小名浜港利用促進協議会(共催:いわき市、小名浜港整備促進期成同盟会)が主催する、小名浜港を見学するツアーである。クルーズ船での洋上からの港見学、漁業基地、大剣コンテナ埠頭などの物流機能、アクアマリンふくしま水族館の見学を1日かけて行う市民(県民)のための勉強会である。参加費は2000円で昼食付き、参加資格は福島県内に居住するか通勤通学する15歳以上の人で、港への直接的な業務の関わりのない人となっている。
年に1回開催され、今年(2000年)で3回目となるそうだが、応募者が240人あって、抽選の結果40人が選ばれた。幸運にも当選したので、この海援隊に参加した。
各施設に関わりのある人から港湾の機能について詳しい解説があり、漁業から物流、親水機能まで、小名浜港を幅広くコンパクトに見て回れ、今まで気がつかなかった港湾の機能について知ることができ非常に有意義であった。詳しくは、「小名浜港の点風景」のページに掲載してあるのでご覧いただきたい。いわき市ではこういった市民のための研修会(いわき宇宙塾など。後頁に掲載予定)を積極的に行っており、参加費も安くて非常にお得である。まちづくりの基本はそこに住む住民なので、自分の居住する地域を理解することは、大変いいことだと思う。ただ、参加している年齢層が、5~60歳台のご夫婦と40歳台のおばさま方が非常に多い。これからを担う若い人がほんのちょっとだけいて、現状を見て考えてもらいたい3~40歳代の世の中を担っている男性諸氏の参加は少ないようである。つまり、日本のサラリーマンは忙しいのである。

(このページは2000年~01年に掲載したものです)