「昭和村」タグアーカイブ

奥会津(只見線)二次交通マップ&時刻表【会津見聞録#12】

とても乗りやすい!とは言い難いのであるが,只見線の駅に接続している路線バスなどの二次交通について,マップにまとめてみた.

只見線から会津鉄道までを結ぶバス(ワゴンタクシー)が走っており,只見駅から会津田島駅までの路線は,会津田島駅で東武鉄道の特急リバティに接続して浅草まで,1回の乗り換えで行くことができ,これは首都圏と只見を結ぶ新たなルートである.

玉梨八町温泉から東京に向かう場合も,温泉宿に宿泊して朝7時44分発の川口駅行きの会津バスに乗り,只見線で只見駅まで乗車,只見駅から9時10分発の自然首都・只見号に乗って会津田島駅で乗り換え,10時46分発の特急リバティーに乗れば,浅草に14時15分に到着する.

只見線沿線の温泉宿に宿泊して奥会津を満喫していただければ,心が癒やされることでしょう.

この資料は自由にコピー・配布・二次使用していただいて構いません.

奥会津・只見線 二次交通マップ&時刻表[PDFファイル]

奥会津・只見線二次交通マップ(JPEGファイル)

からむし織りの里(昭和村)【会津考察#45】

Village of the Karamushi texture (Showa-Village)


からむし織の里

 


 福島県昭和村はからむし織の里として知られている.からむし工芸博物館,織姫交流館,郷土食伝承館苧麻庵の3つを総称して「からむし織の里」と呼ばれる施設がある.からむしとはイラクサ科に属する植物で,苧麻(ちょま)・青苧(あおし)といわれ,これを原料とした織物が「からむし織」であり,このからむし織を織る女性を織姫と呼んでいる.からむし織は通気性があって軽く,吸湿性に優れているので,夏の被服素材として最適といわれているが,とても高価なものである.
からむし工芸博物館は,そのからむし織の全てを展示する博物館で,入場料300円,9時~17時の開館である.織姫交流館は,からむし織をはじめとする地場産品の展示販売の他に,からむし体験や生活工芸体験もできる施設となっている.苧麻庵(ちょまあん)は,郷土料理が食べられるレストランであり,10時~16時の営業(夏期),お子様メニューもあるレストランである.昭和村に来たときは,是非とも立ち寄りたい施設である.

広大な駐車場

織姫交流館
からむし織の販売のほかに,体験コーナーもある

地場産品の販売

農産物も売っている
 
からむし織の体験もできる

伝統工芸の実演もやっていた

からむし工芸博物館
中は撮影禁止なので外観のみ

苧麻庵 レストランである

苧麻庵はお座敷とテーブルが半々.清潔感ある店内である.
 
苧麻膳や郷土食膳などのほかに,お子様ランチもある.
  
左から順に,苧麻膳,郷土食膳,お子様ランチである.

世界の苧麻園として,世界各国64種類の苧麻が栽培されている.
【公共交通案内】
●会津鉄道 会津田島駅下車 車で約40分

旧喰丸小学校(昭和村)【会津考察#42】

Former Kuimaru Elementary School (Showa-Village)


旧喰丸小学校の校舎玄関

 



旧喰丸小学校は,田島から国道400号を走ってきて,
国道401号とのT字交差点を越えた右側にある.
(住所は,福島県大沼郡昭和村大字喰丸字宮ノ前1374)
 旧喰丸小学校は,福島県大沼郡昭和村にあった小学校である.1937(昭和12)年に現存する木造校舎が建てられたが,1980(昭和55)年に統廃合により昭和小学校へ統合されて廃校となった.老朽化が激しく取り壊される予定であった木造校舎であるが,坪川拓史監督の映画「ハーメルン」の舞台として撮影されることとなり,撮影完了まで取り壊しが延期されることとなった.2013年7月現在でも校舎の取り壊しは行われていないが,いずれ解体の決断が下されるときを静かに待っている感じがする校舎である.校舎の前には大きなイチョウの木があって,これもまた木造校舎にとてもよいアクセントを与えている.今回は展示会を校舎内で開催していたため,中に入ることができた.

からむし織の里フェア実行委員会の主催により,
森本紀久子展を開催していた.

玄関(入口)を入ったところ

校舎内には,当時の小学生が描いた絵画が
そのまま壁に掛けられている.
机の上に置かれているのは,今回展示の作品.

1・2年生が使っていた教室
  
昔ながらの木の机が残っている.
映画ハーメルンでは,この教室も使われた.当時のまま.

教育目標.当時のまま.

勉強のしかた.当時のまま.

映画のシーンに出てくる鳥・キツツキ?

1979(昭和54)年,廃校前当時の写真がそのまま廊下に掲示されている.
これも映画ハーメルンに出てくる.

静かに余生を送っている旧喰丸小学校なのである.
【公共交通案内】
●会津鉄道 会津田島駅下車 車で約40分
==映画「ハーメルン」の感想==
 能楽を見ているかのような静かにゆったりと流れる映画です.つまり,見る人の感性と想像力によって,それぞれ感動の場面が違ってくる映画です.じんわりと涙が溢れてくる映画でした.
本当の主人公は,校長先生であり,綾子先生であり,リツコのお父さんだと思います.大きな懐の優しさと,だんだんと消えていく寂しさと,けれど最後は心地よい充足感に満たされる映画でした.イチョウから降ってくる鶴の折り紙は,現役世代の野田へ託された願いだったのでしょう・・・,これを見て野田が微笑んでいる姿がとっても救われました.
恐らく,きっと,ミドル世代(それも女性)からじわじわと口コミが広がる映画です.繰り返しになりますが,このゆっくりとした流れが,最後に心地よい感動と満足感につながります.