青海埠頭・青海流通センターへの通勤アクセス路線
海01乙 東京テレポート駅⇔青海流通センター(経由)船の科学館駅 深川営業所
路線keyword:青海埠頭,臨海副都心,青海流通センター,船の科学館
臨海副都心のさらに南側・青海埠頭への通勤アクセスを考慮して設定された便であるが、本数が極端に少なく、乗車するときは時刻を調べておく必要がある。かつては門前仲町からの直通便だったが、平成8(1996)年の臨海高速鉄道東京テレポート駅の開業により区間が短縮され、東京テレポート駅発となった。
バス停行先や路線案内図では「青海流通センター」となっているのだが、バス方向幕やバス停時刻表には「青海埠頭」となっている。都営バスの場合、同じ場所を表しているのにもかかわらず、行先方向幕・バス停・路線案内図それぞれに記載されている名称が若干違っている場合がけっこう存在する。その地域に馴れていない場合、うっかりためらって乗り損なうこともあるので注意する必要がある。
真新しくて閑散としている東京テレポート駅前広場よりバスは発車した。土曜日だからなのか、乗客は私一人である。左にフジテレビ本社屋の建物を見て左折し、右手にレインボーブリッジ、デックス東京(商業施設ビル)が現れて、ゆりかもめ・台場駅前となる。お台場海浜公園、ホテル日航東京を右手に眺めながらバスは左折し、船の形をした船の科学館が右手に現れるとゆりかもめ・船の科学館駅前となる。
左手には空地とその空地の中心に唐突に立ち並ぶ街路樹の並木を眺め、大きく左にカーブしてテレコムセンタービル前となると、ゆりかもめ・テレコムセンター駅前となる。テレコムセンター駅前からは、青海地区南に存在する企業の送迎バスも発着しており、バス停に群がる人々は、ほとんどが企業送迎バスを待っている人々である。
テレコムセンター前交差点を右折するとすぐ左手に東京港青海サービスセンターがある。ここにはトラックドライバーのために朝6時30分から営業をして朝定食等を用意しているレストランと仮眠がとれる休憩室が入っている。もちろん誰でも朝定食を食べることができる。
ここから先は周囲の景観ががらりと変わる。近未来的なオフィス・商業ビルが立ち並ぶ地区から、コンテナや巨大な大型倉庫が建ち並ぶ埋立地特有の風景に変わる。外国籍のコンテナが多く、「EVERGREEN」「UNIGLORY」「WAN HAI」「HAN JIN」……などと書かれた色とりどりのコンテナが多く積まれている。
中央車線はゴミ処分場となっている中央防波堤廃棄物処理場へ続く第二航路海底トンネルに向かう車線となる。建設残土を積んだトラックや都のゴミ収集車が絶え間なくトンネルへ吸い込まれていく。一般車はこのトンネルを通って中央防波堤埋立地に行くことはできず、トンネル入口には監視員の小屋が建てられている。バスはトンネル左の側道にはいって突き当たりでUターンし、ワールド流通センターの巨大な建物の前に来て終点となる。道路脇には背丈程ある雑草が生い茂り、埋立地特有の無味乾燥とした情景を醸し出している。現在、臨海副都心としてきれいに整備されているところも、かつてはこのような風景が広がっており、船の科学館(1974年開館)を見学した時などはよく蚊に刺されたものである。