日暮里・舎人ライナー【東京考察#262】

Nippori Toneri Liner


無人運転の舎人ライナー


 日暮里舎人ライナーは,荒川区の日暮里駅と足立区の見沼代親水公園駅とを結ぶ全長9.7km・駅数13駅の新交通システムである.2008(平成20)年3月30日に開業し,東京都交通局により運行されている.足立区西部地区は,JR日暮里駅や王子駅,東武伊勢崎線西新井駅・竹の塚駅などとを結ぶバスのみが公共交通となっており,非常に不便な地域であった.そこで1985(昭和60)年の運輸政策審議会答申「東京都における都市高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」で位置付けられたのが,この路線建設のスタートとなっている.当初は地下鉄南北線(7号線)の一部として計画されていたが,その後変更された.
日暮里・舎人ライナーは,西日暮里駅から尾久橋通り上を,高架橋で真っ直ぐ北に向かって走っていく.雰囲気はお台場に走っている「ゆりかもめ」とほぼ同じである.高架橋が高いので,あまり高い建物のない荒川区・足立区の眺望がよい.荒川を渡るときには,首都高速中央環状線のさらに上を越えて交差するため,かなりの高さを舎人ライナーが走ることになり,眺めがかなりよい.無人運転なので,最前列のシートに座れば,運転士気分が味わえて面白い.

江北駅
尾久橋通りの上を走る

改札口
お台場とを結ぶ「ゆりかもめ」と基本的な構造が似ている

ホームの雰囲気も「ゆりかもめ」と一緒

シートは固定式のクロスシートで,方向が互い違いになっている.

高架橋を走っていくので,眺めはよい.
足立区を縦断して,街並みを眺望することができる.
 
日暮里舎人ライナーは無人運転なので,
最前列の座席に座ることもできる.運転士気分の味わえる特等席.

母なる川!?「荒川」
北区で育った私にとって,
人工的な曲線美を持つ荒川土手を見ると何かホッとする.

日暮里駅付近では,ビルの合間を走る.

終点・見沼代公園駅の先は,
高架橋の線路がポッツリと途切れている.
すぐ先は埼玉県草加市となる.