朝ラッシュ時の駅・ホーム 【東京考察#218】

The station at the time of Rush in the morning

朝の山手線(上野駅)


 東京にいて嫌なことのひとつに朝の通勤ラッシュ地獄がある.1日に与えられている時間は限られており,ラッシュによってその時間とエネルギーを奪われるのは,なんだかとても無駄なことだといつも感じてしまう.ラッシュは実際に体験してみないと,そのすごさは分からないのであるが,上野駅の山手線・京浜東北線の南方面行きの様子を撮影した.JR山手線でラッシュを体験したいのであれば,朝7時45分から8時30分頃の時間で,上野から御徒町までにかけて,代々木から原宿にかけてなどが,混雑度の高い区間として有名である.
近年は,フレックスタイムによる始業時刻の遅れや,鉄道整備などによって,混雑率は徐々に下がってきているが,それでも座って通勤などといった状況には程遠い.(なお,このページの写真は全て2004年7月に撮影したものである.作成しようと思っていたら忘れていて,過去の写真データを見ていたら出てきたので,思い出して改めて作成した)

上野駅では,終点となる宇都宮線や高崎線からの
乗換客であふれかえる

電車が到着すると階段に人が殺到する.
山手線や京浜東北線の電車が遅れているときは
ホームに人が溢れるので,危険防止のため入場規制が行われる

この区間の混雑率はおよそ200%とか
それでも今日は,山手線が遅れていないので,
ホームはすいているほうである.
電車が到着する直前は,3列に整然と並んだ人で溢れている

車内がいっぱいでも乗り込まなければならないときは,
前を向いて,手をドアの上に掛け,おしりをグイグイ押し入れて乗り込む.
このときカバンがドアに挟まれないよう注意が必要


ラッシュ時は駅員総出で対応(人を押し込んでドアを閉める)する
各ドアに一人ずつつかないと,ドアが閉まらない箇所もある
くどいようだが,乗り込むときにはドアに向かって前向きに.これポイント.

冬になるとコートなどを着込むので,
より車内は混雑する.俗に言う「着ぶくれラッシュ」


車内の奥に入りたいときは1台見送る

車内に入ったときのポイントは,
なるべく椅子の並んでいる奥に入ってしまった方が楽.
逆につり革のないドア前の中間部がいちばん辛い.

ラッシュ時は電車の運転間隔が密なので,
急に信号が変わって,速度制限のブレーキが自動制御でかかるときがあり,
将棋倒しが起こりやすい.加速しているのに突然ブレーキに転ずるのである.
こうなったら抵抗せずに力の動きに身を任せて,ドタドタと隣の人に寄りかかるしかない.
そして,足で踏ん張るか,つり革・棒などにつかまって,少しは慣性力を抑えることに努める.
これをしないと,本当にみんな倒れてしまう.
この急ブレーキはなんとかならないものかと,
通学で乗っていたときはいつも思った.