谷中七福神めぐり(東覚寺・青雲寺)【東京考察#308】

The Yanaka Seven Gods of Good Luck traveling


七福神

 


 谷中七福神は江戸最古の七福神と言われている.七福神めぐりとは「恵比寿」・「大黒天」・「毘沙門天」・「弁財天」・「福禄寿」・「寿老人」・「布袋尊」の七神が祀られている寺社をめぐって,家内安全や商売繁盛,縁結びなどの「万幅招来」を祈願するために,室町時代に京都から始まって,江戸時代に全国に広まり,お正月に参拝するものである.この期間には御神体を御開帳し,御朱印を授けてもらえる.七福神は人々に幸福をもたらす神として古くから信仰の象徴とされていて,この谷中七福神巡りを終えたあとの心のすがすがしさ,心のスッキリ感は何とも心地よい.
谷中七福神の御開帳,御朱印は,1月1日(元旦)~1月10日まで(2011年以降.かつては1月15日まで実施していた),時間は9時~17時まで行われる.谷中七福神御朱印和紙1000円をまずは購入(各寺で購入できる)し,各寺で御朱印を受ける際に200円ずつ納める.総距離は約5kmとなっていて,単純に計算すると約1時間30分で歩けそうであるが,寄り道などしていると結構時間の経つのが早くて,最低でも時間は3時間程度を見ておいた方がよい.(時間が短いと,御朱印をもらうためだけに急いで歩いているだけの感じがしてしまい,歩くことが楽しめなくなると思う)


田端駅→東覚寺 (約0.4km 約8分)

まずは,JR田端駅(北口)からスタート
改札口前には「谷中七福神巡り」の張り紙が貼られていた.
改札を出て左に歩いていくと,福禄寿が祀られている「東覚寺」がある.

<福禄寿・ふくろくじゅ>
①東覚寺・とうがくじ
ご利益:人望


室町中期の1491(延徳3)年に創建された寺.
写真にちょっと赤く写っているのは,一対の仁王像であり,
病の場所に赤紙を貼ると治ると言われている「赤紙仁王」.

入って左手の建物で,七福神の描かれた和紙(1000円)に
ここの御朱印(200円)が押された御朱印和紙を購入した.
御朱印和紙を購入すると,谷中七福神のマップももらえる.
これを見ながらゴール(上野不忍池弁天堂)を目指すことになる.

東覚寺本堂.中に御開帳された福禄寿が祀られている.
このお寺の福禄寿は杖と宝珠を持って,金襴の冠をかぶっており,両手で経巻を握っているとか.
 
東覚寺本堂の細い脇を通ると,裏側に日本庭園がある.


東覚寺→青雲寺  (約1km 約18分)

マップを見ながら住宅街の中を歩いていく

地図にも記載されている「千歳湯」
右側にある煙突が途中でなくなっているので,
廃業しているのかと思ったが,今はガスで湧かしている銭湯とのこと.

御朱印和紙は,折り目をつけたくないので,
このように丸めて持ち歩いた.
筒があると便利かも.

狭い路地を左に曲がると旗が見えて青雲寺となる.
<恵比寿・えびす>
②青雲寺・せいうんじ
ご利益:正直

青雲寺の本堂.
中に恵比寿神が祀られていて,御開帳時には拝むことができる.
宝暦年間(1760年頃)に興されたと伝えられているが,
現在の本堂は,第二次世界大戦の空襲で焼失したため,1960(昭和35)年に再建されたもの.
 
御朱印をもらうところには行列ができる.
本堂で参拝してから御朱印の列に並ぶ.

御朱印の他に「スタンプ」もある.
御朱印は200円かかるが,スタンプは無料で押印できる.
両方押している人も多かった.

私の御朱印和紙.
2つの七福神を拝んだ.あと5つ.
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