谷中七福神めぐり(修性院・長安寺)【東京考察#309】

The Yanaka Seven Gods of Good Luck traveling


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 谷中七福神は江戸最古の七福神と言われている.七福神めぐりとは「恵比寿」・「大黒天」・「毘沙門天」・「弁財天」・「福禄寿」・「寿老人」・「布袋尊」の七神が祀られている寺社をめぐって,家内安全や商売繁盛,縁結びなどの「万幅招来」を祈願するために,室町時代に京都から始まって,江戸時代に全国に広まり,お正月に参拝するものである.この期間には御神体を御開帳し,御朱印を授けてもらえる.七福神は人々に幸福をもたらす神として古くから信仰の象徴とされていて,この谷中七福神巡りを終えたあとの心のすがすがしさ,心のスッキリ感は何とも心地よい.
谷中七福神の御開帳,御朱印は,1月1日(元旦)~1月10日まで(2011年以降.かつては1月15日まで実施していた),時間は9時~17時まで行われる.谷中七福神御朱印和紙1000円をまずは購入(各寺で購入できる)し,各寺で御朱印を受ける際に200円ずつ納める.総距離は約5kmとなっていて,単純に計算すると約1時間30分で歩けそうであるが,寄り道などしていると結構時間の経つのが早くて,最低でも時間は3時間程度を見ておいた方がよい.(時間が短いと,御朱印をもらうためだけに急いで歩いているだけの感じがしてしまい,歩くことが楽しめなくなると思う)


青雲寺→修性院 (約0.1km 約2分)

青雲寺から修性院までは,細い路地を歩いてすぐのところにある.
100m約2分でつく.

塀に布袋尊のイラストが現れたら修性院となる.
<布袋尊・ほていそん>
③修性院・しゅしょういん
ご利益:大量

修性院の入口.
江戸時代,このあたりは「ひぐらし(日暮らし)の里」と呼ばれ,
花を楽しむ人々で賑わったところでもある.
修性院も,青雲寺とともに,花見寺として賑わっていた.

修性院の本堂.
参拝と御朱印をもらう人々で賑わっている.
布袋尊は約200kgもあるという巨大なもので,存在感がある.
「ひぐらしの布袋」として本堂内にて拝むことができる.
 
境内に移動カフェがある.コーヒー200円
日蓮宗のロータスカフェ.お寺とカフェのコラボレーション.


修性院→長安寺 (約0.7km 約13分)
 
修性院を出てすぐ左側に「富士見坂」がある.
今でも上にあがると,富士山が軸線上に見える.

残念ながら富士山は望めなかった.霞がないと,
街灯の富士山デザインの所(ビルとビルの間)に見える.

密集した住宅街となっている西日暮里

そして,谷中銀座となる.
外国人観光客もチラホラ歩いていて,
下町情緒たっぷりの商店街である.

階段を登って振り返ると,
よくテレビでもおなじみの「夕焼けだんだん」の風景となる.
猫がひなたぼっこしていた.

谷中の標記は,さすが多言語.

谷中らしい建物が現れてきた.
<寿老人・じゅろうじん>
④長安寺・ちょうあんじ
ご利益:長寿

長安寺には寿老人が祀られている.
1669(寛永9)年老山和尚による創建.
長安寺の寿老人は,徳川家康が納めたと言われており,等身大の寄木彫刻である.

乳母車を押して,子供達と一緒に,
家族連れで回っている人も見かける.

本堂内で御朱印をいただく.
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