日本橋兜町(証券街)【東京考察#75】

Security town (Nihonbashi Kabuto-cho)

 


 「兜町」は,明治11年に渋沢栄一や三井養之助らによって東京株式取引所が誕生したことにより,日本における証券市場の代名詞として知れ渡るようになった所である.東京証券取引所を中心に,さまざまな証券会社が店舗を構えており,ニューヨークの「ウォール街」,ロンドンの「シティ」とならんで,世界三大証券市場を形成しているのである.


東京証券取引所
TOKYO STOCK EXCHANGE

 東京証券取引所は,証券市場を開設して運営するところであり,市場で売買されている株式や債券(有価証券)の流通市場を管理している.かつては,紙切れをもった証券マンが場内をせわしなく歩き回って,株式の売買を行っていたが,現在は全てコンピュータによる管理になっており,かつてのような喧噪とした東京証券取引所は見ることができなくなった.証券取引所の館内は入口で受付を済ませれば,無料で誰でもガラス張りのマーケットセンターや取引の様子(といっても大画面に数字が羅列されているのを見るだけだが)を見学することができる.取引時間は,平日9:00~11:00,12:30~15:00となっている.


証券会社の看板が並ぶ(茅場町)


野村証券本社(日本橋)


労働組合のデモ


昼休みには「ホカ弁」も大混雑


居酒屋のランチ

 証券街の居酒屋でランチを食べたが,驚いたのは注文をしてからランチがでてくるまでの時間が短いことである.なんと,写真のメニューが「10秒」ででてきた.日替わりランチ以外のメニューでも,ランチメニューの定食(さしみ定食)は10秒で出されていた.さすがは,一寸の時間も惜しむ証券マンの街である.