Bancho
番町は江戸城の西側,外堀と内堀の間に広がっていた役職付きの旗本たちの住む武家地であった.番町の由来は,大番士の組屋敷が造られたことによる.明治維新後にはイギリスが大使館を置き,官吏や文化人の高級住宅街となっていく.また,番町には多くの学校が進出しており,特に女子教育の先駆的な学校が多くある.高級マンションやオフィスビルの進出により,姿を徐々に変えている番町であるが,住民たちによって「業務ビル街ではなく文教地区としての落ち着いた街並みに」といった運動も行われている.ちなみに新宿通り沿いに広がる「麹町」は,番町や赤坂に住む武士たちの買い物の場として,商人や職人の住む町人町であった.現在の行政上の町丁目名は,一番町から六番町までとなっている.
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