小名浜港の市場前の埠頭。日曜日の昼下がりは閑散としている。
埠頭から望む三崎公園のマリンタワー
サンマ船.
棒みたいなのは集光機でサンマを集めるためのライトである
埠頭は岸壁釣りを楽しむ人々で賑わう
市場直送の魚屋。なかなか客商売に慣れていて威勢がいい。
小名浜港にたたずむかもめと小名浜工業地帯、そしてアクアマリンふくしま。
昼の小名浜港・夜の風景・漁港の冷凍庫・物流機能
小名浜港は有数の漁港でもある。カツオやサンマをはじめ、イワシやカレイなど約4.53万トン、水揚げ金額で約38億円が水揚げされた(平成11年)。現在の漁業は、漁船の保冷設備が良くなったこともあって、漁場の近くの港に水揚げされるのではなく、少しでも値段の高くつく漁港に行って水揚げをするということであり、力のある仲買人のいる港で卸すことが多いという。
平成12年度は温暖化等の影響なのか暖流の勢力が強いため、いわき沖ではサンマが不漁である。金華山より北では、平年並みの漁獲が得られているということである。
そんな漁業基地に必ずあるのが冷凍庫。製氷倉庫と魚の冷凍庫をお見せします。
製氷するための冷凍庫内へ。室温はマイナス10度。漁業に出かける船や魚屋で使用される。
長方形に積まれた氷
倉庫内にあった氷は、このコンベアーで運ばれて砕かれた後に、管を落ちて船に積まれる。
こちらは魚の巨大な冷凍倉庫。冷風のエアーカーテンをくぐるとマイナス30度の世界となる。鼻毛がすぐ凍る。
魚のかたまり。すべて凍っている。
凍っているサンマ。
アクアマリンふくしま水族館やららみゅうの物産館だけが小名浜港ではない。もっと重要な、本来の機能が小名浜港にはある。それは、工業地帯小名浜の物流を支える機能である。
石炭などの原材料を荷揚げする埠頭、資材などを運搬するコンテナ埠頭、石油を荷揚げする石油基地、硫酸などの危険物薬品をあげる埠頭、丸太・角材を荷揚げする埠頭など、港湾としての本来の機能も果たしている。
荷揚げされた石炭(粉炭)【7号埠頭】
荷揚げされた原材料等はシートで保護する。飛散防止と雨を防ぐため。【3号埠頭】
セメントの原料は船からポンプで直接輸送管で圧送されている。【4号埠頭】
木材が積まれている。最近は加工材が多くなっている。【藤原埠頭】
石油タンク【大剣埠頭】
外国船。オーストラリアからの船が最も多いが、遠くは南アフリカから1ヶ月かけてやってくる船もある。【藤原埠頭】
大剣外貿コンテナ埠頭。たくさんのコンテナが並ぶ。外貿の定期航路は韓国のみ週3便。内貿は仙台・小名浜・那珂湊を経て東京港へ週2便.【大剣埠頭】
2000年9月に導入されたガントリークレーン。【大剣埠頭】