福島市制施行100周年記念事業のひとつとして,市内各所に存在している山車(だし)を駅前中心部に集結して練り歩く「祝賀山車フェスティバル」が2007年6月30日の夜に開催された.合計38台の山車(だし)が集結した.山車とは祭礼の時に飾り物をして引き出す車のことで,もともとは「出し物」の意で,神の依代として突き出した飾りに由来するのだという.国道13号線を全面的に通行止めにして祭りが行われ,市内各町内の山車が国道13号線に集結して,大きなかけ声と太鼓の囃子とともに練り歩く様子は,大いに盛り上がるものであった.
各町内の山車は色々な形,そしてお囃子のリズムがあって面白い.街路樹の樹木に当たらないように,山車の先端の部分をいちいち折りたたむのは,見ていて大変そうであった.山車の提灯の灯りも,発電機を積んで電球にしているものや,本物のロウソクを灯しているものなどあって,ロウソクを灯しているものは,ゆらゆらと光りが揺れるので風情が感じられるものである.旧長崎屋前の交差点では,最後に飯坂温泉の3台の山車による飯坂ケンカ祭り(岸和田のだんじり祭りとともに日本三大ケンカ祭りのひとつとされており,毎年10月第1土曜日に開催されている)のぶつかり合いも再現され,迫力ある山車の押し合いが見られた.
(撮影年月日:2007(平成19)年6月)
これから始まる祭りに向けて,準備している山車.国道13号を全面的に通行止めにして行われた.
駅前にある「中合デパート」では,クリアランスセールバーゲンの宣伝も行っていた.これだけ人が集まるのだから,絶好の広告チャンスである.普段の土日もこれだけ人出があればいいのにと思う.
矢剣町の山車.山車の上には人が乗っている.太鼓とお囃子が祭りを盛り上げる.
旧長崎屋の2階デッキ部分には,山車をみるための人だかりができていた.
土湯温泉のこけし山車.「かわいらしい」と評判だった.
国道13号にずらっと揃って練り歩いている.いろいろな山車があって面白い.
日が暮れると,提灯の灯りがより映える.
この山車は,街路樹を通るたびに,上に伸びている提灯を折りたたんでいて,練り歩くのには大変そうだった.
提灯がぞろぞろ.
飯坂ケンカ祭りの山車.両者の山車がぶつかり合ったところ.