箱根登山ケーブルカー[ぐるり箱根・乗り物旅#2]

■箱根登山ケーブルカー■ [強羅~早雲山]

箱根登山ケーブルカーの歴史は古く,1921(大正10)年に強羅(旧駅名:下強羅)-早雲山(旧駅名:上強羅)間で開業している.駅は,強羅-公園下-公園上-中強羅-上強羅-早雲山の6カ所で総延長は1.2kmであるが,ケーブルカーは2つの車両を頂上のモーターを経由した滑車を通して鋼索ロープで結んでいるため,中間地点ですれ違いの分岐点が設けられており,さらに駅と駅との距離が均等になっている.高低差は214m.

公園下駅のホーム.ホームそのものも傾斜している.これが線路の勾配である.

ずっと真っ直ぐ登っていく.

ホームは左右両側にあって,ケーブルカーが到着すると両方の扉が開くので,どちら側のホームで待っていても乗降することができる.駅によっては線路を跨いですぐに反対側へ行くことができないところもあるので,目的地側のホームに降りた方がよい.

ケーブルカーの車両
1995(平成7)年に4代目車両として運行を開始した車両で,線路の幅(ゲージ)を1000mmから983mmに変更して導入された.
スイスのガングロフ社製.2両編成.

これがロープ.動いているときは「カラカラ」と音がなっている.いつも疑問に思うこととして,ケーブルカーは上に行くほど勾配が急になっていくので,このロープがピーンと引っ張られて空中に浮いてしまうことがないのかと思うが,恐らく,車両と乗客の重さに比べて,このロープの重さは相対的に非常に重いので,上に浮かび上がることはないのかと推測している.当たっているのかどうか....
ロープが2本並んでいるときは,2つの車両が下にあることを意味する.

運転台(後ろ側)からの眺望.中間地点には上下線のすれ違いのため,分岐(ポイント)がある.

車内の様子.勾配に合わせて,車内も階段状になっている.

頂上の早雲山駅から撮影

車両が到着.

早雲山駅
ここで,箱根ロープウェイに乗り換えることができる.