木11甲 東陽七丁目⇔新木場循環[都バスで東京発見]

東陽町と木材の貯木場・新木場を結ぶ循環路線

木11甲 東陽七丁目⇔新木場循環(経由)東陽町駅・新木場駅 深川営業所

路線keyword:新木場(貯木場),東京ヘリポート,夢の島,明治通り


木11系統は東陽町駅・新木場駅と新木場・若洲を結ぶ路線であり、貯木場を中心にぐるりと循環する木11甲系統、新砂一丁目から右折して潮見駅までを結ぶ木11乙系統、そして、新木場よりさらに南に位置する若洲キャンプ場までを結ぶ木11折返系統が存在する。

東陽七丁目・東陽町間は非常に本数が少なく、1日に数本しか運行されていない。
東陽7-東陽町駅 未乗

東陽町駅を出ると永代通りを東に走り、団地やマンション等の高層住宅を眺めながら、右手に江東運転免許試験場を見て、境川交差点を明治通りへ右折する。
沿線には大倉庫・工場が立ち並び、渋谷・新宿・池袋の明治通りとは全く違った景観を見せる。左手に新東京郵便局・東京小包郵便局を見て、夢の島大橋を渡る。橋の上からは、プレジャーボート等が係留されている夢の島マリーナを左手に見ることができる。
橋を渡ると、夢の島となる。夢の島は、東京都内の生ごみの処理場として、昭和32(1957)年に埋め立てが開始され、昭和42(1967)年に終了した14号埋立地のことである。一時期「ゴミの島」などと揶揄されたこともあったが、現在は、熱帯植物園、マリーナ、第五福竜丸展示館、夢の島公園、総合体育館などが存在し、「夢の島」はレクリエーションの場として定着している。「夢の島」という名称は正式な町丁目名であり、住所も「東京都江東区夢の島……」となっている。首都高速湾岸線、JR京葉線の高架をくぐると、新木場駅前となる。
新木場駅からは循環ループ運行となり、第一貯木場・第二貯木場を中心として右回りに走っていく。新木場は、それまで木場に集中していた木材業者を、水上交通の不便さと防災上の観点から移転させてできた木材流通基地である。
新木場一丁目、新木場東と過ぎ、左手に管制塔が現れると、東京のヘリコプターの基地である東京ヘリポートとなる。バスは右折し、車窓には角材の積まれた山が現れる。窓を開けると木の香りが車内にまで漂ってくる。そして新木場三丁目となる。
左折するとバスは最徐行し、上下に規則正しく小刻みにガタガタ揺れながら右カーブを走る。スピード防止のため、道路路面にバンブと呼ばれる凹凸が付けられているのである。たまに通過するなら楽しめるが、毎日通過する運転手や乗客にとっては気の毒な存在である。
左手に砂町南運河が広がった。向こうに見える陸は若洲である。雑草の茂る空き地も多く、埋立地特有の荒涼さも感じられる。
再びバンブを通過して右に曲がり、南千石橋を渡る。左右を見渡すと、水に浮かぶ木材を見つけることができる。そして、しばらく走ると新木場駅となり、バスは再び明治通りを戻っていき、東陽町を目指して走っていく。