戸山公園(箱根山地区)【東京考察#204】

Toyama park (Hakoneyama area)


戸山公園の散策路


 戸山公園は,昭和29年に開園した面積約18万m2(両地区合計)の都立公園であり,明治通りを挟んで大久保地区と箱根山地区に分けられている.箱根山地区は,山手線内で最も標高の高い「箱根山」(標高44.6m)があり,ちょっとした登山(というほどの標高ではないが)を味わうことができる.江戸時代に尾張藩の徳川光友が東海道五十三次に似せてつくったという池泉回遊式の戸山荘庭園があり,その中心にあった築山が現在の箱根山となっているのである.
また,箱根山の麓は明治6年から終戦まで陸軍兵学校や軍医学校などの軍施設があったことでも有名で,戸山といえば陸軍というイメージを持つ年配の方も多い.その陸軍施設のひとつである「旧陸軍軍医学校防疫研究室」も設置されていた(現在は国立感染症研究所となっている)が,ここでは細菌兵器を造るための人体実験を行っていたらしく,1989年には頭と腰の人骨だけが不自然な形で約100体ほど発見され,過去の凄惨な歴史を感じる場所でもある.そんなことからなのか,心霊スポットとしても話題の多い公園である.
戸山公園へは,都バスだと池86系統の池袋駅東口-新宿追分-渋谷駅に乗車して大久保通り停留所で下車,地下鉄では都営大江戸線東新宿駅または東西線早稲田駅で下車が便利である.

公園そのものは不思議な形をしている
公園の周りは都営戸山ハイツアパートに囲まれている
つまり,戸山ハイツに囲まれたグルーピングの中に公園がある感じ
 
公園のようす.右の写真はいきいき広場

近くの早稲田大学の空手部は,
公園のスペースを使って練習「気合い!」を入れている

花を育てる「花の広場」

スポーツ広場ではキャッチボールなどをしている

せせらぎもある

「箱根山-陸軍戸山學校址」と刻まれている
 
箱根山頂上への登山口
といってもすぐに頂上となる

頂上からの景色
夏は葉が生い茂り,遠くは何も見えない

戸山教会の下階に残っている遺跡.
周囲には説明の看板など全く立っておらず,
樹木の茂みの中にひっそりと佇む様子はかえって不気味なのであるが,
これは,終戦まで使われていた陸軍戸山学校将校の集会所だったと伝えられている.
公のガイドブックなどではほとんど紹介されていない遺跡である.
 
周囲は都営戸山ハイツアパートで囲まれている
もともと「戸山ハイツ」と言えば,米軍の兵舎払い下げ資材で昭和24(1949)年に建てられた
約1000戸の都営木造アパートのことで団地開発の元祖ともいわれた.
今の都営アパートは昭和45年から鉄筋コンクリート造りに建て替えられたものである.

都心の団地商店街でもシャッター化が進んでいる