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「お台場」と言えば,今となっては東京の新しい名所として,非日常的なアミューズメント施設の建ち並ぶ再開発地を指すようになったが,元々の由来はこの地に「台場」と呼ばれる砲台跡が現存していることから名付けられた.台場は江戸幕府が黒船来航に備えて品川沖に築いたもので,1853年から着工され,全部で6基の台場がつくられた.現在は第三台場と第六台場のみが残されており,このうち第三台場は「台場公園」として誰でも中に立ち入ることができるようになっている.周囲には海面から5~7mの石垣積みの土手が築かれ,黒松が植えられている.また,内側にあるくぼ地には陣屋や弾薬庫跡などが現存している. そして「お台場」の街開きと同時に,かつては第三台場貯木場だったところに人工的な渚をつくって海浜公園としたものが,現在のお台場海浜公園である.砂浜の広がる海浜公園から,レインボーブリッジの美しい吊り橋と江戸時代に黒船襲来から守るためにつくられた砲台跡・台場を同時に眺めながら,東京の優雅な浜辺を体験することができる. お台場海浜公園
第三台場(台場公園)
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