渋沢×北区 青天を衝け 大河ドラマ館(飛鳥山)【東京考察#361】

SHIBUSAWA×KITAKU SEITENwoTSUKE TAIGA DORAMAKAN

 コロナ感染者数も減少し,緊急事態宣言も解除され,約2年ぶりに東京へやってきた.今回は,僕の育った王子から「青天を衝け 大河ドラマ館」をお伝えする.

 渋沢栄一は埼玉県深谷市で生まれているが,37歳の時(1877(明治10)年)に飛鳥山に別邸を構え,61歳(1901(明治34)年)から本邸として亡くなるまで過ごしたのが王子の飛鳥山なのであ~る.

 なぜ飛鳥山に居を構えたかといえば,近代化のシンボルとして製紙工場を王子に設置し,その工場が見える場所に建てたとのこと.
(当時王子にあった製紙工場は現在の日本製紙が受け継いでいるが,今の王子製紙ももとをたどれば当時の王子製紙にたどり着くのだが,このあたりの話はちょっと複雑で,詳しくは東京考察#41飛鳥山公園と3つの博物館に記載していますので,そちらを参照してください)

 飛鳥山邸では,国内外の賓客を迎えるなど,渋沢栄一の活動にとって重要な社交の場だった.

 当時の別邸・本邸は戦争によって焼失しており,晩香廬(洋風茶室)と青淵文庫(書庫および接客の場)の2つの建物しか残っていないが,現在は,飛鳥山公園の一部として昼間は周辺を散策することができる(昔は柵が巡らされていて入ることができなかった).

 NHKの大河ドラマの放送とあわせて,北区飛鳥山博物館内に「青天を衝け 大河ドラマ館」がオープンしている.「北区飛鳥山博物館」の隣には,製紙関連を中心とした会社の協力によって運営されている「紙の博物館」と,渋沢栄一記念財団が運営する「渋沢資料館」が併設されており,飛鳥山の3つの博物館と呼ばれている.

王子には路面電車「都電」が走る.ガード下に王子駅中央口の改札があり,壁面は一面大河ドラマ館のPRとなっている.

飛鳥山へは無料で乗れるモノレール「アスカルゴ」で行くことができるが,階段で行った方がとても早い.子供たちにも人気があるため,待ち時間が長い.頂上まで2分程度.定員16名.滝野川出身の倍賞千恵子さんが車内の自動放送で案内している.

飛鳥山上からの眺め.

飛鳥山公園内には大河ドラマ館ののぼり旗が立てられている.

チケット売り場でチケットを購入.基本的には予約制だが,当日に空きがある場合は,すぐに購入することができる.北区民は割引あり.

大河ドラマ館正面.北区飛鳥山博物館内にドラマ館がある.

大河ドラマ館の内部.サインや映像を除いては撮影可能となっている.

写真を撮影して,オリジナルの1万円札を作ることができるコーナーがある.


京浜東北線の線路を挟んだ反対側に,日本製紙が運営するサンスクエアビル(東武ストアやボーリング場が入る,日本製紙の登記上の本店があるところ)があり,その1階に「北区の自動販売機」がある.北区ゆかりの企業の商品などが買える.