亀戸から浅草駒形を経由して臨海部・豊海水産埠頭までを結ぶ路線
門33 豊海水産埠頭⇔亀戸駅(経由)門前仲町・業平橋 江東営業所
路線keyword:豊海水産埠頭,清澄通り,数々の運河,国技館,江戸東京博物館
亀戸駅から一旦北へ向かい駒形を経由し、ぐるりと方向を変えて臨海部の豊海水産埠頭までを走る路線であり、特に両国から門前仲町・月島にかけては乗客数が多い路線である。現在、この区間には地下鉄12号線の建設工事がされており、地下鉄が開通すると、バスの利用客もぐっと減るのではないかと思われる。
亀戸駅をでると明治通りの商店街を北に向けて走り、福神橋で浅草通りに左折する。都内では珍しい風情ある柳の街路樹の道路を北十間川に沿って走っていく。
墨田区と江東区の地図を眺めてみると、この北十間川をはじめ縦横無尽に運河が張り巡らせていることに気づく。この北十間川は隅田川と旧中川を結ぶために万治年間(1660年頃・江戸初期)に開削されたもので、木材輸送に重要な役割を果たした運河である。豊海海産埠頭に向かうこのバスは、これからこのような数々の運河を渡っていくことになる。
駒形橋東詰めで左折し清澄通りに入る。あとはひたすら南下していくのみである。横網1丁目というバス停、いかにも相撲らしい名前と思ってしまうが実は横綱ではなく、横網なのである。すると右手には両国国技館と江戸東京博物館が現れて、両国駅となる。
JR総武線と交差し、地下鉄工事の続く清澄通りを走っていく。運河を越えるたびに町丁目が、緑、森下、清澄、深川……と変わっていく。そして、門前仲町となる。バスは混雑し、また運河を渡って、左手に商船大学が見えて越中島、また橋を渡って佃・月島、またまた橋を渡って勝どき、またまたまた新島橋を渡ると終点豊海水産埠頭となる。豊海水産埠頭は、その名の通り水産関係の会社や冷蔵庫・冷凍庫がたくさん並ぶ埠頭であり、都営住宅なども建ち並ぶ地域でもある。