都08 日暮里駅⇔錦糸町駅[都バスで東京発見]

川の手地域を走る利用価値の高い都市新バス・グリーンリバー

都08 日暮里駅⇔錦糸町駅(経由)千束・押上 南千住営業所

路線keyword:川の手(下町)地域,碁盤の目道路,リバーピア吾妻橋,日暮里駄菓子屋,グリーンリバー


電車では遠回りをしなければならない区間である日暮里駅と錦糸町駅とを結ぶ、比較的利用価値の高い都市新バス・グリーンリバー路線であり、かつての里23系統である。グリーンリバーとは「川の手」地域を走るということで付けられた名称である。「川の手」という言葉は、武蔵野台地に広がる「山の手」という言葉に対抗して作られたもので、川の多い下町低地の広がる地域を「川の手」と呼んで、地域のアイデンティティーを育んでいこうというものである。
錦糸町駅バスターミナルを出ると、JR線のガード下を通り、四ツ目通りを北上する。関東大震災後の帝都復興計画によって造られた錦糸公園を右手に見て、碁盤の目状に道路の入った地域を走っていく。太平、横川、業平と通過し、押上となると浅草通りへ左折する。北十間川北側に京成電鉄の本社がある。そして、商店街が続くようになると業平橋となり、こちらの北十間川北側には東武鉄道の本社が建っている。
吾妻橋二丁目交差点にて右前方の2車線の道に入るが、通りの名前は浅草通りで変わらない。右手には、リバーピア吾妻橋・吾妻橋ホール・アサヒビール本社・墨田区役所等のビルが建つ再開発事業地が現れ、すっかり名物になった金色の炎のオブジェがビルの上に乗っている。隅田川を吾妻橋で渡り、右手には東武鉄道の鉄橋、左手には駒形橋のアーチ橋、さらに後ろを振り向くと眩しい色彩を放つ金色の炎のオブジェを見ることが出来る。この「リバーピア吾妻橋周辺地区」の景観は、建設省主催による都市景観100選に選ばれている。
右手に水上バスのりば、東武浅草駅・浅草松屋デパートを見てバスは右折し、浅草松屋前となる。浅草二丁目で左折し、浅草寺の裏側を通って、西浅草三丁目で国際通りに右折する。
吉原遊郭で有名だった千束を抜け、竜泉となるとバスは狭い2車線道路に左折する。遊郭は千束四丁目あたりに存在していた。現在でも特殊浴場街として知られる場所である。
竜泉からは住宅の密集する下町風情を色濃く残す地域を走っていく。くねくねとしばらく走っていくと、噴水のある駅前ロータリーに入って、終点日暮里駅前に到着する。駅の北側には10軒ほどの駄菓子問屋街があり、昔懐かしい駄菓子を買うことができる。これも下町風情のひとつである。