復原された東京駅赤煉瓦駅舎(丸の内口)【東京考察#316】

Tokyo Station red brick station building (Marunouchi exit)


復原された東京駅赤煉瓦駅舎

 


 2012(平成24)年10月に東京駅赤煉瓦駅舎(丸の内口)が復原された.赤煉瓦駅舎は1914(大正3)年に辰野金吾の設計により創建され,来年(2014年)には創建100周年を迎える.1945(昭和20)年には戦災によって南北ドームと屋根などを消失し,戦後は3階建ての駅舎だったものを2階建てとして復原していた.それを今回,駅舎の耐震化工事とあわせて,歴史的建造物を恒久的に未来へ残すために,戦前の姿に戻したのである.
新しく復原された駅舎を外で見ていると,2階が3階になっただけなのかと思ってしまうが,見えない地下部分も大きく変わっている.これまで松杭による基礎で赤煉瓦駅舎はささえられていたが,地下1~2階に駐車場を新設して場所打ちコンクリート杭を用いた基礎として,さらに免震装置を設置して,さらなる大規模地震に恒久的に備えられるようにしている(そもそも関東大震災でも崩れていないので,松杭でも耐震性強度の効果は発揮していたと思われる).
東京駅赤煉瓦駅舎は,国の重要文化財に指定されている.

復原された赤煉瓦駅舎.
3階部分(小窓のところ)が復原されている.
 
丸の内北口側
ドームも復原された.
 
丸の内北口側のドーム内部

丸の内北口には,セブン銀行のATMの他に,
世界最大級の外貨両替専門店であるトラベレックス(Travelex)がある.

丸の内中央口近くにある正面.
まっすぐ垂直線上に皇居がある.

赤い矢印から上が復原された3階部分.
煉瓦の色が若干違うのが見て取れる.

東京ステーションホテル入口
一度でいいから泊まってみたい.

南方面を望む

丸ビルから見た赤煉瓦駅舎