マーチエキュート万世橋(旧万世橋駅)【東京考察#320】

The mAAch ecute Kanda manseibashi(Old Manseibashi station)


マーチエキュート神田万世橋


 マーチエキュート神田万世橋は,2013(平成25)年9月にオープンした商業施設である.JR中央線の御茶ノ水~神田間には旧万世橋駅があったが,1943(昭和18)年に閉鎖されていた.しかし,旧ホームや階段が当時のまま残されており,併設されていた交通博物館の閉館によって再開発が行われ,中央線の高架下と旧万世橋駅の遺構を活用したマーチエキュート神田万世橋がオープンしたのである.
旧万世橋駅の開業時に造られたホーム部分は「2013プラットホーム」として整備されて電車が展望できるデッキとなっており,カフェデッキも併設されている.神田川の流れとともに旧万世橋駅の遺構がよみがえって,オシャレな空間が演出されている商業施設である.
ちなみに,肉の万世は,交差点を挟んだすぐ向かいのビルとなっている.

神田川の流れが,またいい空間を演出している.

反対側にまわると,商業施設が軒を連ねる.
赤煉瓦のアーチ形高架橋がいい雰囲気.

2階のカフェと展望デッキへは行列が...

当時のままの旧万世橋駅ホームへの階段
1912階段と名付けられている
(1912(明治45)年の開業当時に造られたため)

このタイルも建設当時のもの.
 
展望デッキでは,中央線が通ると間近に見ることができる.
なかなか面白い演出である.隣にはカフェが併設されている.
 
こちらは「1935階段」
(1935(昭和10)年に交通博物館が建設されたときに設置されたもの)

マーチエキュート神田万世橋の入口
 
高架下の空間を有効に使って商業施設としている.

お店の上に鉄橋の落橋防止装置がある.

背後のビルはJR神田万世橋ビル.
もともと交通博物館があったところ.
マーチエキュート神田万世橋とは隣接している.

JR神田万世橋ビルの前には,
当時の交通博物館の写真が置かれている.懐かしい.