東京ミレナリオ(丸の内)【東京考察#34】

End-of-the-year illuminations (at Marunouchi)

 


 この「東京ミレナリオ」は、12月24日から1月1日まで開催されていた光の彫刻である。
主催は、東京2000年祭実行委員会(会長 : 稲葉興作 (東京商工会議所 会頭)、名誉会長: 石原慎太郎 (東京都知事)) と東京ミレナリオ実行委員会(会長 : 植松敏(東京商工会議所 専務理事)、名誉顧問 : 木村茂 (千代田区長))との共同で開催されたものである。

 この光の彫刻は「パラトゥーラ」と呼ばれ、世界的に著名なイタリアのアートディレクター、ヴァレリオ・フェスティ氏と、作品プロデューサーの今岡寛和氏により創作されたものである。様々なデザイン様式のアーチ式構造体に、色とりどりの電球により彩色が施された三次元的なアート空間が、アーチ型構造体を数百メートルの道路上に設置した「Galleria(ガレリア)」と呼ばれる遠近感のある光の回廊などで構成されている。
 この「パラトゥーラ」は、80年代以降、イタリア、スペイン、フランス、アメリカ等の各都市で作品が展開され、日本では「ルミナリエ」の名称で95年の夏に和歌山、同年12月に阪神淡路大震災の復興として神戸で開催、以降神戸では毎年開催されている。
「パラトゥーラ」の作者、フェスティ氏と今岡氏は、かねてよりイタリア各界からの要請を受け、東京での開催を検討し、東京の各地区を視察の結果、東京の中心丸の内地区の都市空間が創作キャンパスとして評価され、1999年の開催に至った。(東京ミレナリオHPより抜粋)

東京ミレナリオでは、屋台や出店が全く出ておらず、人気のない無機質な丸の内ビル群の合間に、光の芸術が展開されているので、また独特の雰囲気がある。規模は神戸の方が上のように思うが、東京駅丸の内口の赤煉瓦駅舎のライトアップがこれほどまでに美しいものだったのかと、改めて認識させてくれるイベントでもあった。



大混雑。交差点ではプラカードを持って「止まってください」と合図


空を眺める、人、人、人。


東京駅丸の内口前にある彫刻


「東京ミレナリオ食堂」出現!!