南千住汐入【東京考察#15】

Housing redevelopment (in Minamisenju Shioiri)


上部の細い道路がかつての街路

 


南千住汐入(しおいり)、ここはかつて隅田川の中州だったところで、昔ながらの東京の風景を色濃く残す街だったところである。「東京23区物語」泉麻人著の中でも語られているとおり、この街は迷路のように細い路地が曲がりくねり、昭和30年代の東京の風景を色濃く残す地域であったところである。「あった」と過去形になっているのは、この隣に草ぼうぼうの日紡の工場跡地があったのだが、その跡地とともに再開発が行われ、現在では高層住宅が建ち並ぶ住宅団地が形成された。街の様子が一変したのである。住宅地再開発の事例として、「東京考察」に取り上げた。

再開発された街並み

取り壊される家。この家に住んでいた人々は、隣の高層住宅に移り住んだのであろうが、長年住んだ自分の家が取り壊されるのは、見ていてつらいであろう。


取り壊される家 防災の日の訓練にも使われた

かつての汐入の風景。1991(H3)年に訪れた時の風景。

京都都市計画事業白髭西地区 第二種市街地再開発事業

この事業は、震災対策の一環として防災拠点の整備を図るとともに、地域特性を考慮した生活環境の改善及び経済基盤の強化を図ることを目的としています。
計画内容は、混在した住・商・工を計画的に再配置し、安全でうるおいのある住環境を目指すとともに、隅田川と一体となった総合公園や近隣公園を整備します。また、災害時の避難路をなる都市計画道路をはじめ、各種の生活道路や学校・保育所・コミュニティー施設等の公益施設を整備し、水と緑の豊かな安心して住めるまちづくりを行います。

工事現場に掲げてあった看板の文面。