ポエム(詩), ■その他 駅 1993-06-04 BANCHAN 駅。 ビルの林立する谷間に どこからともなく集まってくる人、人、人 改札の機械音はなりやまず 銀の箱には屑物のやま 無造作に電車はやってきて 人々を飲み込んで去って行く 駅。 背には緑が生い茂り 小鳥がベンチで戯れる 時々列車がやってきて たとえ人がいなくとも、ホームは笑顔で出迎える 汽笛を鳴らして離れてみれば 風のささやきのみとなる 街の顔、それが駅 出会い、別れ、喜び、悲しみ 全てのものに人間が漂っている そんな駅を求めて 私はまた、旅に出る 関連記事: 旅 鉱山 流氷