光が丘団地【東京考察#118】

The Hikarigaoka housing complex


 「光が丘団地」は,戦争中は成増飛行場として,戦後は米軍の住宅地(グランドハイツ)として接収されていた土地を,昭和48年に返還してもらってできた土地に建設された住宅団地である.面積は186ha,約1万2千世帯,人口4万人が暮らす,都内でも最大級の団地である.昭和58(1983)年より入居が開始され,平成3(1991)年には団地建設が完了し,併せて都営地下鉄大江戸線(当時は12号線と呼んでいた)が開通して,徐々に「街」として成熟していった.
公団,東京都,住宅供給公社による開発なので,エリア内には行政区民センターや郵便局,学校や図書館などの公共施設も併設されており,日比谷公園の4倍の広さを持つ光が丘公園も存在している.団地内を歩いてみると,近年に開発された団地であることもあり,三角屋根を取り入れた設計や,壁面に煉瓦タイルを使用するなど,コンクリート一辺倒で無味乾燥としていた「いわゆる団地」といったイメージを払拭する造りとなっており,デザイン的にも配慮されたものとなっているように感じる.30階建ての超高層住宅もバランスよく配置されており,最上階からは都心を一望できる眺めであるに違いない.


煉瓦タイルの団地


壁面に煉瓦風タイルを配している


超高層住宅は空間のバランスを考えて配されている


イチョウ並木の中を・・・


超高層住宅では1階エントランスにオートロックシステムが完備されている


光が丘駅前には「IMA(イマ)」と呼ばれる
複合型ショッピングセンターがある.


100円の有料自転車置き場(コインパーキング)
鎖をつないで100円玉を入れる


街区と街区は,歩行者自転車専用のペデストリアンデッキで結ばれている