アメヤ横丁(上野御徒町)【東京考察#29】

Ameya Yokocho (at Ueno Okachimachi)


JR御徒町駅前のアメ横入口

 

 「アメ横」を知らない人はいないだろう。大晦日になると必ずといっていいほど、TV中継がされる商店街である。正式にはアメヤ横丁というが、戦後アメリカのものを売っていたことからこの名がついたという。なにしろ、このアメ横は普通の商店街を超越していて、アジア人としての日本を意識せずにはいられなくなる。混沌としたカオス状態なのである。魚屋のとなりに洋服屋があり、乾物屋のとなりでゴルフのクラブを売っている・・・。このアンバランスさと混沌とした状態が、いかにも「アジア」的でエキゾチックなのである。そして、この混沌とした風景に接したとき、なぜかホッとするのは、僕だけではないだろう。やはり、我々はアジアの中の日本人なのである。



JR線のガード下に所狭しと広がるアメ横


服を金物に引っかけて、上へ上へと陳列する タイのマーケットのようである


乾物屋の隣にあるアーミーショップ


洋服屋の隣で大トロやマグロを売る これがアメ横


魚屋のおっチャンとのやりとりも楽しい すぐ値引きが始まる


アメ横で買い物をするとき注意することがひとつある。それは、「本物を見極める目を養うこと」である。なにしろ値段が安いので、ついつい手を出したくなってしまうが、なかには縫製が甘かったり、鮮度の落ちたカニだったり、バッタものに出くわすことがある。ただ、元々値が安いのを承知で買っているのだから、それはそれとして、買い物を楽しむのがアメ横である。



日本ではないようだ


赤提灯の一杯飲み屋もある


モツ煮込みは下町飲み屋の定番