築地市場(場内)【東京考察#36】

The fish market in Tsukiji (inside market)

築地市場正門

 


 「築地の魚河岸」は有名である。それは、築地に東洋一の取扱量を誇る中央卸売市場があるからである。現在の築地の魚河岸(築地では青果も取り扱っている)は、関東大震災後に江戸時代より日本橋にあった魚市場を海軍兵学校跡地に移転したことに始まる。中央卸売市場の中を「場内」と呼ぶが、場内では小売りは行わずに原則として仲卸業者へのみの販売となる。小売りは「場外」と呼ばれる晴海通り沿いの市場で行っている。

築地に来たら、絶対に場内へ入ってみるべきである。この中に一歩足を踏み入れると、ここが日本なのか!と驚くほど威勢と活気と躍動感に満ちあふれており、気分が高揚してくる。この場内の風景を眺めていると、つくづく日本もアジア人だなと感じずにはいられない。とにかく、けたたましくて騒々しい。東京のエネルギーを十分すぎるほど肌で感じることができる場所である。

この築地市場は都市計画市場として位置づけられているが、場内の老朽化や手狭な敷地を解消するために、平成24年に豊洲への移転話が決定しており、この計画に反対運動も起きている。築地の魚河岸が過去の話として語られるときが、もうすぐそこまでやってきているのである。また、移転先の豊洲の埋め立て地において、土壌にベンゼンやヒ素などの有害物質が検出され、安全性の面からも移転反対の議論が沸き起こっている。

ちなみに、場内へは誰でも入ることができ、外国人観光客の姿も目にすることができる。一般者が見学するには、一段落する午前9時過ぎがちょうどいい時間であろう。が、ぼやぼやしていると場内を走っているリアカーやターレット車と呼ばれる三輪自動車にひき殺されそうになるので注意すること。すきがあればどんどん割り込んでくるし、待っているだけではいつまで経っても通路を横断することはできない。ぼけっと立っていると「ちょっとどいてー」と大声をかけられることになる。邪魔をしないように・・・。


動画コーナー

場内の様子1 (交差点の喧噪)

交通整理員が役目を果たしているのか・・・?不明.

場内の様子2 (交差点の喧噪)

 

場内の様子3 (建物内の喧噪)

 


新橋駅の市場行き都営バス(市01系統)
市場開催日には、午前5時02分が始発となる。
バスは築地市場正門から中に入っていき、場内で終点となる。
バスで行くと場内まですんなり入って行けるので便利である.


リアカーをひく


仲卸業者専用の店(小売りは行わない)

   


通路には番号が付けられている 「第五大通路」


巨大な冷凍マグロ


マグロをさばく

  
右のオレンジの荷車がターレット車 ハンドルの円形レバーを押すと走り出す


場内には食堂もある
休みの日には寿司屋など大行列である.

診療所もある


買い付けた荷をトラックに積む場所 買荷保管所


長靴や作業着なども売っている


某テレビ局の取材クルー



電通ビルから見た築地市場