夜のカレッタ汐留(電通本社ビル)【東京考察#211】

Karetta Shiodome at night (Dentsu headquarters building)


夜の電通本社ビル
地図が古いのでまだ白紙です


 旧国鉄の貨物ターミナル跡地である汐留の再開発(汐留シオサイト)のうちの1つの再開発ビルが「カレッタ汐留」である.カレッタ汐留には,電通東京本社ビルの高層ビルが建っており,低層階の商業スペースとともに,最上階には東京湾のお台場やレインボーブリッジ,東京タワーなどが一望できるレストラン街が造られている.この最上階レストラン街に一度行ってみたいと思いつづけて早3年,年末にやっと実現した.「電通」は世界でも最大の売り上げ規模を誇る広告代理店であり,サッカーワールドカップなど各種イベントの企画・運営などを行っている.
時代を先取りする広告代理店という性格からか,この高層ビルも含めたカレッタ汐留の再開発の空間は,非常に興味深いものである.館内には,いたるところにそれぞれ個性のある椅子が置いてあったり,吹き抜けでゆったりと流れる滝(というか水のモニュメントといった静かな感じである)があったり,ビル中央に見える高速エレベーター群がガラス張りで配されていたり,と演出がとても面白い.そんな夜のカレッタ汐留の様子をお送りします.

汐留には,新橋駅の「ゆりかもめ」乗り場の
コンコースを歩いていくと行きやすい
<<チェアー ライブラリー>>
いろいろな椅子を撮ってみた.
  
  
  

最上階(47階)にある椅子.ペアで並べてある.
お台場の夜景を眺めながら,カップルで未来の愛を語ることが出来る.
ここに来れば,彼氏&彼女もイチコロだ.
(書いていて恥ずかしい!)

47階へいくには,一旦46階で降りて,
別のエレベータか階段で登らなければならない.
46-47階が展望レストラン街となっていて,ここも空間構成が面白い.

46階エレベーターホール
雰囲気が伝わりますか? 気がつけば,すごい演出だとわかるんです,ここは.

正面に写っている扉がエレベータの扉で,それ以外はガラス張りになっており,
背景の東京の夜景がまるで宇宙のように見えるのである.
さらにすごいのは,エレベーターのカゴもほぼ全面ガラス張りなので,
エレベーターが到着して扉が開き,人が乗り降りしているときも,
ホールから見ていると,まるで宇宙船に乗るような感じで,
背景に夜景が瞬いて見えるのである.
なんともロマンチック!!

このエレベーターのスピードには逸話があって,
当初は世界最速のスピードであったが,
外が見える展望エレベーターなので
速すぎて怖いという意見がでてスピードが落とされたとか.
それでも,今乗ってもぐんぐん加速してスピードがあるなと感じる.
分速360m(時速約22km)でシースルーエレベーターでは日本最高速級.


外からエレベーターを見るとこんな感じ(昼)


47階のレストラン「ZIPANG
高級割烹「なだ万」系列の和食レストランである
レインボーブリッジから東京タワーまで一望できる
 
46階のダイニング&バー「ソラシオ
夜景(窓)に向かってペアで並んで座る席は人気(左写真の窓沿いと真ん中の白い布がテーブル)
写真は47階フロアー通路から吹き抜けの店内を眺めたところ(右写真)

夜のレストラン街は照明を落としているので
ムード満点である


近くにある,旧新橋停車場跡地のイルミネーション