東京駅八重洲口「グランルーフ」【東京考察#322】

Tokyo Station Yaesu-gate (Tokyosta_granroof)


東京駅八重洲口のグランルーフ


 東京駅八重洲口が新しくなった.最近,赤煉瓦駅舎の復原をはじめ,なにかと丸の内側の再開発が話題となっていた東京駅であったが,八重洲口側も負けてはいない.2013(平成25)年9月,グラントウキョウノースタワーとグラントウキョウサウスタワー(つまりは,八重洲口の北側と南側)をつなぐ空間に,大屋根・ペデストリアンデッキ・店舗・高速バスのりば等で構成される「グランルーフ」が完成した.開発面積は約14,000m2,長さ約230m・高さ約27mの屋根をはじめ,最大幅約9mのペデストリアンデッキによって,開放的な空間に生まれ変わった.
「光の帆」をデザインモチーフとした大屋根,賑わい空間と歩行者ネットワークを形成するペデストリアンデッキにより,「先進性」「先端性」を象徴する八重洲口の新たなランドマークとなっている.ペデストリアンデッキ上の壁面緑化・ドライミストの設置,大屋根に降った雨水や中水を植栽へ利用し,環境負荷の低減にも貢献している.
また,東京駅周辺の交通の円滑化,鉄道と二次交通との円滑な乗り換え,歩行者空間の拡充を目的として,八重洲口駅前広場整備を進めている.交通広場の奥行きを約32mから約45mに拡大され,タクシープール及び一般車乗降場が新たに整備され,バス・タクシーを南側,一般車を北側に配置して,車両動線を明確に分離している.

八重洲口の駅構内もすっきりときれいになった.
 
駅構内から外に出ると開放的な空間の高速バスのりばがある(南側).

2階へ上がるとペデストリアンデッキとなる
 
ペデストリアンデッキはこんな感じ.壁面緑化がされている.
 
2階からバスのりばを眺める.
 
高速バスチケット売り場
 
地下にある飲食店街.

多くの旅人を乗せて,高速バスは発車していく.