東京モノレール【東京考察#152】

The Tokyo monorail


レールが1本なので「モノレール」


 東京モノレールからの風景,僕は大好きである.気分転換を図りたいとき,モノレールに乗って湾岸地域の景色を眺めて羽田空港の飛行機を見に行ったりしていた.
東京モノレールは,東京国際空港の羽田空港へのアクセスとして昭和39年に開業したものである.JR山手線の浜松町駅から羽田空港までの16.9kmを約21分で結んでおり,日中でも4~5分おきに走っていることから,羽田空港へのアクセスとして気軽に乗れる交通機関である.しかし,最近は羽田空港の新ターミナル開業に伴って,それまで遠くに存在していた京浜急行の羽田空港駅が,ターミナル地下に直結することになって,東京モノレールは苦戦を強いられることになっている.京急は快速特急をバシバシ羽田空港へ乗り入れさせており,横浜方面と都営地下鉄を利用して都心方面からやってくる電車などを運転しているので,お客が取られているのが実情である.さらに追い打ちをかけているのがモノレール運賃の高さ.浜松町~羽田空港間で片道大人470円も取られる.近年はJR東日本が株を取得して事実上の親会社となったため,休日のみ限定の羽田空港から山手線内の駅まで500円均一切符などを販売して盛り返しを図っている.

でも,なんといっても東京モノレールの楽しさは,車窓から眺めることができる景色である.あえてこのHPでは車窓の写真は掲載しないことにした.
浜松町駅をでると,レインボーブリッジが過ぎ去り,天王洲アイルの再開発を通り抜け,運河と公団の高層住宅を眺めながら大井競馬場を通り過ぎ,倉庫群となって流通センター,海に落っこちそうになるほど傾いてモノレールは快走し,湾岸地帯の殺伐とした景色の中を走っていく.そして,飛行場が近づくと整備場となり,整備中の飛行機が間近に眺められ,ターミナルを遠くに眺めながら,地着陸するジャンボ機と滑走路が車窓いっぱいに広がる絶景となる.夜は更にムード満点.そして終点羽田空港となる.

是非一度お試しを.なお,羽田に向かって進行方向左側の窓がお薦めです.


羽田空港駅
ワンマン運転なのでホームにドアがついている


モノレール車内


車窓の写真を1枚だけ・・・
空港ターミナルと滑走路が丸見えとなる


天王洲アイル駅