「江戸川区」タグアーカイブ

地下鉄博物館(葛西)【東京考察#283】

The subway museum(Kasai)


葛西駅高架下にある地下鉄博物館


 地下鉄博物館は,東京メトロ東西線の葛西駅高架下にあり「メトロ文化財団」によって運営されている.1986(昭和61)年7月にオープンした.東京メトロ銀座線や丸ノ内線の旧型車両が展示されているほか,模型展示や運転シミュレーター,シールド工法の説明などがあり,地下鉄について詳しく知ることができる.入場料が大人210円,子供100円と手頃なことから,休みになると子供連れでやってくる家族が多い.10時~17時まで,月曜日閉館日.

入口は自動改札機で入場

懐かしの丸ノ内線
車内がピンク色の壁色となっているところも懐かしい.
アルゼンチン・ブエノスアイレスの地下鉄では現役で走っているとか.

銀座線開業時の車両

地下鉄トンネル内の安全装置の説明

懐かしの吊り掛け式モーターが唸る展示
車内の運転台でハンドルを回すと車輪が回る仕組みとなっている
 
模型メトロパノラマ HOゲージの模型となっている
11時,13時,14時,15時30分からショーが始まる
 
人気の運転シミュレーター

図書室もあるが,土日祝祭日のみ利用可となっている

ミュージアムショップ

葛西臨海公園【東京考察#196】

Tokyo Metropolitan Kasai Rinkai Sea Life Park


葛西臨海公園内


 葛西臨海公園は,臨海部の自然環境をふんだんに取り入れて造られた公園で,平成元年6月にオープン,面積約80ha,東京都によって整備された公園である.水族園あり,鳥類園あり,人工なぎさあり,大観覧車あり,芝生公園あり,バーベキュー広場ありと,家族連れでゆったりと自然環境を満喫できるオープンスペースである.休日になると家族連れなどで大変賑わう.

JR京葉線の葛西臨海公園駅前にある噴水広場

駅前交番では子供達に白バイの試乗会をやっていた

駅から公園へつづく道

バーベキュー広場もある

仲間とのんびり・わいわいと過ごせる公園である

園内を走る「なのはな号」

東京湾が広がる
海沿いは風が強くて冷たい

橋を渡って,人工なぎさに行くことが出来る

東なぎさ
左手に小さく見えるビル群は
東京ディズニーリゾートのホテル郡

足洗い場もある

ガラス張りの建物である
「展望レストハウス・クリスタルビュー」

鳥類園

水族園入口(紹介はまた別の機会に)

新小29乙 春江町終点⇔東新小岩四丁目[都バスで東京発見]

都営瑞江葬儀所のある春江町までを結ぶ路線

新小29乙 春江町終点⇔東新小岩四丁目(経由)一之江駅・菅原橋 臨海営業所

路線keyword:瑞江葬儀場,春江町,中川のボート,同潤会という名のバス停


東新小岩四丁目から一之江駅までは、新小29甲系統と同じルートを走る。非常に本数が少なく、捕まえにくい路線である。
一之江駅をでると、新中川を渡るかと思いきや、手前を左折。川に沿ってしばらく走る。右手にレジャーボートの係留を眺めながら、そして川を渡る。住宅街に入ってまもなくすると終点の春江町終点となる。何故、停留所の名前が「春江町」ではなく「春江町終点」なのか?謎である。かつての都電の終点だったのだろうか?隣には都営瑞江葬儀所がある。このバスは、この都営の葬儀所のために残っているのだろう。終点に葬儀所がある春江町終点。なんだか「終点」という停留所名に重みが感じられる。
この区間には京成バスが、小岩駅・葛西駅間でバスを運行している。

新小29甲 葛西駅⇔東新小岩四丁目[都バスで東京発見]

新小岩・同潤会・一之江・葛西と縦断する路線

新小29甲 葛西駅⇔東新小岩四丁目(経由)一之江駅・菅原橋 臨海営業所

路線keyword:一之江,江戸川区,同潤会という名のバス停


平日と土曜日の朝の時間帯は、バスは東新小岩四丁目までやって来ない。道路混雑のため、新小岩駅北口を起終点として右回りループ運行となってしまう為であり、隣の東新小岩三丁目で右に曲がってショートカットして一之江駅・葛西駅へと向かうルートとなる。
東新小岩四丁目を出発すると、蔵前橋通りを西に進み、巽橋交差点を左折、そして新小岩駅北口となる。JR総武線のガードをくぐってから左折し、狭い2車線道路を走っていく。
菅原橋にて千葉街道を横切り、右斜め前方の道路に入る。しばらく走って同潤会通りの商店街が現れるようになると同潤会停留所となる。
同潤会とは現在の住宅・都市整備公団の全身で、関東大震災罹災地の住宅建設のために設置された公益法人のことである。罹災者向け住宅を建設した後も同潤会は解散せず、大正14(1924)年~昭和3(1927)年にかけて青山、代官山、千駄ヶ谷、清砂通(東大工町)、中之郷、柳島などに鉄筋コンクリート造アパートを建設したことは特筆すべき事項であり、同潤会は住宅供給と団地計画で重要な役割を果たした。
この中央二丁目から松江二丁目にかけての地域が同潤会と呼ばれるのは、昭和初期に「東小松川」として同潤会の分譲住宅が建設された場所だからであろうと推測され、古地図を眺めてみると、現在の同潤会通りを中心に南北に長細く格子状道路が入り、そこには「同潤会住宅地」と印刷されていた。京葉道路との交差点近くには同潤会病院も健在している。おそらく分譲時に開業した診療所である。
京葉道路と交差し、バスは南に歩を進める。松江にて突き当たりを左折し、今井街道を今井方面へ向けて走っていく。一之江駅北にて環七通りへ右折し、一之江駅となる。
一之江駅からは環七通りをひたすら南下する。江戸川区内では、水路や運河を水の流れる公園にした「親水公園」を多く目にする。長島町交差点で葛西橋通りを横切ると、まもなく終点葛西駅前となる。

亀29 なぎさニュ-タウン⇔亀戸駅[都バスで東京発見]

亀戸駅から西葛西駅を通り、なぎさニュータウンまでを結ぶ路線

亀29 なぎさニュ-タウン⇔亀戸駅(経由)西葛西駅・境川 葛西営業所

路線keyword:葛西橋,なぎさニュータウン,江戸川区の住宅・団地群


江戸川区の千葉県境寄りに建つ高層住宅・なぎさニュータウンまでのアクセスラインであるが、日中は全本数の半分が亀戸駅-西葛西駅間の運行となる。
亀戸駅から明治通りを南下し、境川までは都07系統と同じルートを走る。境川で清洲橋通りへと左折し、葛西橋手前にて右左折を繰り返し、荒川と中川を葛西橋で渡る。江戸川区に突入する。
宇喜田を出ると右折するのであるが、この右折の仕方が面白い。その方法は乗ってからのお楽しみ。そして、突然団地の中を縫うように走り、西葛西駅となる。
左折して、8車線の広い道路を東へ走り、途中で右に曲がる。住宅街の中をジグザグに走行していき、団地が現れると堀江となる。このあたりの風景は、東京のベットタウンという様相を呈しており、日中に乗車すると牧歌的なのんびりとした雰囲気を味わうことができる。
環七通りと交差して、直進すると高層住宅の建ち並ぶ、終点なぎさニュータウンとなる。

 

錦28乙 東大島駅⇔平井駅[都バスで東京発見]

江東地区防災拠点(亀戸・大島・小松川地区)を走る路線

錦28乙 東大島駅⇔平井駅(経由)小松川保健相談所 葛西営業所

路線keyword:江東地区防災拠点(亀戸・大島・小松川地区),中高層住宅,平井の商店街,小松川


錦28乙系統の東大島駅バス停は小松川口にある。目の前には小松川パークマンションがそびえ立ち、少し歩くとスーパー堤防に整備された荒川土手にたどり着く。スーパー堤防とは高規格堤防とも呼ばれ、河川の後背地が低地帯である場合に、計画の規模を上回る洪水による堤防の破壊を防ぐため、市街地と堤防とを一体的に整備したものである。つまり、市街地側に緩やかに傾斜する堤防の上に住宅等が建っているのである。こうすることで堤防の強度が増す。
東大島駅を出ると、左手に旧中川、右手に高層住宅がそびえる。高層住宅には雁行した屋根が付けられており、最近造られた高層住宅であることがうかがえる。この辺りは、住宅と工場が密集し火災の延焼を防ぐ施設がない荒川と墨田川に囲まれた江東デルタ地帯の一部であるため、大震災の防災上の対策から、東京都の江東再開発基本構想による江東地区防災拠点(全6ヶ所)「亀戸・大島・小松川地区」の指定を受けた地域である。この地区の開発は、市街地再開発事業によって、道路・公園・河川の整備をすすめると共に、不燃化、避難場所や避難道路などを整備している。その市街地再開発事業によって整備された中高層住宅街の中をバスは走る。
小松川保健相談所で上下線のルートが分かれる。京葉道路を横切ると、細い一方通行路の商店街の中を速度を落として走る。そして、終点平井駅に到着する。

西葛27 西葛西駅⇔臨海町二団地[都バスで東京発見]

西葛西駅から高層住宅団地の合間を走っていく路線

西葛27 西葛西駅⇔臨海町二団地(経由)紅葉川高校 葛西営業所

路線keyword:江戸川陸上競技場高層住宅群,葛西下水処理場,高層住宅群


右を見ても高層住宅、左を見ても高層住宅、葛西クリーンタウンの団地の中を走っていく路線である。朝夕のみ葛西下水処理場に立ち寄る。
高層住宅の中にバスは入った。ボールを持った少年、自転車に乗った子供たち、買い物袋をぶら下げた主婦、学校帰りの学生・・。朝夕は疲れ切ったお父さんの姿が多いのだろう。
団地を抜けて、荒川の手前で左折する。左手にはJ2リーグのFC東京の試合がよく行われていた陸上競技場がある。橋を渡ると、新左近川マリーナが見え、レジャーボートが係留されている光景が目に入る。
バスは左折し、紅葉川高校を過ぎて、ループ運行となり、葛西市場が右手に現れてぐるりと回って終点となる。

亀26 今井⇔亀戸駅[都バスで東京発見]

亀戸と千葉県境近くの今井までを結ぶ路線

亀26 今井⇔亀戸駅(経由)一之江駅・東小松川一 臨海営業所

路線keyword:千葉県境,今井,一之江・松江・小松川


かつては上26系統の上野公園-亀戸駅と同じ路線であったが、亀戸駅で分割されて現在の姿になった。さらに、バスに転換になる前には、都電ではなく、トロリーポール路線として走っていた歴史ある路線でもある。
隣の旧江戸川を渡ると、すぐそこは千葉県浦安市となる今井の操車場よりバスは発車する。新中川をすぐ渡り、屋形船や小型のレジャーボートの係留を見て、一之江駅となる。延々と商店街の続く2車線の道路を、一之江、松江、小松川と走っていく。
京葉交差点で京葉道路に左折し、あとは錦25系統と同じルートを走る。
小松川橋で中川と荒川を渡り、京葉道路をひたすら西に向けて走る。終点の一つ手前の停留所、水神森にてほとんどの乗客が下車してしまう。バスは、右折レーンに入って、明治通りへと右折すてすぐ亀戸駅前となるのであるが、この右折に時間がかかるため、勝手知った乗客達は、ひとつ手前で下車して、駅まで歩いていくのであった。

秋26 葛西駅⇔秋葉原駅[都バスで東京発見]

秋葉原と葛西とを結ぶ東西に横断する路線

秋26 葛西駅⇔秋葉原駅(経由)境川・浜町中の橋 葛西営業所

路線keyword:秋葉原電気街,日本橋町,清洲橋通り,碁盤目道路,葛西橋


都心から東方向に隅田川・荒川・中川を超えて江戸川区まで走る路線バスは、この秋26系統と草28系統の神田駅・葛西車庫線の2系統のみである。かつては上26系統も上野公園・亀戸駅・今井間を一本で結んでいたが、現在は亀戸駅で分割されて上26・亀26となってしまった。そのようなことから、秋26系統は都心と江戸川区とを一本で結ぶ貴重な路線である。
休日の歩行者天国実施時を除いて、バスは電気街に囲まれた秋葉原駅前(西口)のサトームセン前の小さな広場より発車する。サトームセンのCMソングが繰り返し流され、メロディーを覚えた頃にバスは発車した。
狭い駅前を抜けて右側に派手なネオン看板が建ち並ぶ秋葉原・電気街を見て左折、中央通りへ入る。神田川を万世橋で渡り、右手に交通博物館の新幹線の先頭車両を眺めて、須田町、神田駅前となる。かつては、この区間も休日には歩行者天国となって、上野広小路から銀座八丁目までの南北に長い歩行者専用道路(プロムナード)が続いていた。しかし、現在は周辺道路の渋滞等によって万世橋・日本橋間が廃止され、東洋一の長さと言われていた歩行者天国が分断されてしまった。
神田駅から浜町中の橋まで、往路復路が別れて都内では珍しい五車線一方通行道路を走っていく。右左折を繰り返し、日本橋馬喰町、日本橋横山町、東日本橋と衣料・繊維・化粧品・小間物・文具・雑貨・呉服等の中小の問屋街の広がる地域を通過する。首都高速の下をくぐって、隅田川を鋼製の吊り橋である清洲橋で渡り、清洲橋通りを東へと進む。「清洲橋」とは江東区清澄の「清」と中央区日本橋中州の「洲」をとってと名付けられたものである。
清澄、白河、扇橋と墨田区・江東区の碁盤の目状に整然と道路の入った地域を東に走っていく。この街路網は関東大震災後の震災復興計画によって造られたものである。
貨物線のガード下をくぐって境川となり、明治通りと交差する。北砂、東砂を通って旧葛西橋交差点でバスは右折し、荒川を葛西橋で渡るために1本南側の葛西橋通りに向かう。このまま直進すると荒川土手に突き当たり、川を越えることはできない。葛西橋行のバスは右折せずに直進して葛西橋詰下にある停留所に向かう。
葛西橋通りに入って荒川(放水路)を渡る。荒川も下流部になると北区・足立区で見られるような土手・堤防の内側(専門用語では堤外地と言う)に芝生の広がるオープンスペースがなくなり、堤防の中は全てが水面で覆われている。右手には地下鉄東西線のワーレントラス型鉄橋が見える。続いて堤防を挟んで中川(放水路)を渡って江戸川区となる。
団地やマンション等の高層集合住宅を多く目にするようになる。葛西車庫を右手に見て、長島町交差点にて右折、環七通りとなって南下すると、終点葛西駅バスターミナルに到着する。
葛西は、かつてより水田の広がる地域だった。しかし、昭和30(1955)年代から都市化の波を受け始め、地元の漁業組合が共同漁業権の放棄を東京都と取り決めたことによって海岸の埋め立てが承認され、さらに、昭和44(1969)年の営団地下鉄東西線の開業によって、地域の開発に拍車がかかったところである。

錦25 葛西駅⇔錦糸町駅 [都バスで東京発見]

葛西と錦糸町を結ぶ地味な地域住民路線

錦25 葛西駅⇔錦糸町駅(経由)船堀駅・亀戸駅通り 臨海営業所

路線keyword:京葉道路,錦糸町,小松川橋


葛西駅バスターミナルを出発すると環七通りを北上し、長島町交差点を左折して葛西橋通りを走ったかと思うと、すぐに右折する。葛西保健相談所停留所を出ると、超カマボコ型の橋で新川を越え、三角停留所となる。商店の点在する道路を走り、船堀小学校にて船堀街道へ右折して都営地下鉄新宿線船堀駅となる。船堀駅周辺は、団地やマンションなどの高層住宅が多く目に付く。
バスは船堀街道を直進して北上し、東小松川交差点にて京葉道路に左折する。小松川橋で中川・荒川を渡り、あとは錦糸町駅まで京葉道路を西に直進するだけである。左手には再開発された小松川地区の高層住宅群が見える。沿線には高層住宅が多く、バスの中から10階建て以上の団地やマンションをあちこちで見ることができる。
亀戸を通り、右手に映画館等が入る東京楽天地ビルが現れると終点錦糸町駅前に到着する。

平成12年12月12日のダイヤ改正で、FL01系統というフレキシブルバスが登場した。これは、錦糸町駅をでると水神守・船堀駅のみの停車、船堀駅から葛西駅までは各停留所に停車する急行バスであり、京葉交差点を通過しないルートを走っていく。運行は土日のみとなっている。側面の方向幕が錦25と同じであり、違いといえば朱色で「FL01」と表示されているだけなので、いつもの普通のバスかと思いこんで乗ってしまう乗客が多く、運転手さんがマイクでしつこく案内している。系統番号を、「急行××」としなかったのは何故なのだろうか。おそらく、他の急行バスと違って、運行経路が違うために区別したのだろうと思うが・・。

葛西24甲 船堀駅⇔ なぎさニュータウン[都バスで東京発見]

葛西・宇喜田界隈となぎさニュータウンを走る地域住民路線

葛西24甲 船堀駅⇔なぎさニュータウン(経由)宇喜田小学校・葛西駅 臨海営業所


船堀-葛西駅 未乗

葛西駅より環七通りをそのまま南下する。左手には総合レクリエーション公園が現れる。堀江団地にてバスは左折し、旧江戸川ほとりに位置するなぎさニュータウンを目指して東に進む。南葛西小学校を通って正面にに高層住宅群が現れると、終点なぎさニュータウンに到着する。なぎさニュータウン北側にバスの操車所があり、発車を待つバスが数台待機している。この辺りは飛行機の進路にあたるのか、空を見上げると大きな音と共にジャンボ機が空を飛ぶ姿を確認することができた。

亀24甲 葛西橋⇔亀戸駅[都バスで東京発見]

団地やマンション群の中を葛西橋まで走る路線

亀24甲 葛西橋⇔亀戸駅(経由)西大島駅 葛西営業所

路線keyword:団地マンション群,葛西橋,中小工場地帯,大島・東砂


亀戸駅を出ると明治通りを南下し、区民センター前である西大島駅で左折する。新大橋通りをしばらく走ると、大島駅前となり、ずらりと並ぶ大島6丁目団地群が現れる。団地やマンションが多い。そして、荒川(旧中川)の手前の大島8丁目でバスは右折し、再び南に進路を向ける。亀24乙系統の東大島駅行きはこのまま直進し、Uターンして駅前ロータリーにはいる。
左手には大きな再開発の工事が見える。東砂を走り、中小の工場群が現れて、荒川に架かる葛西橋の西詰めにて、終点葛西橋となる。

葛西22 葛西駅⇔一之江駅[都バスで東京発見]

江戸川区南東部の長閑な雰囲気の残る路線

西22 葛西駅⇔一之江駅(経由)雷 臨海営業所

路線keyword:旧江戸川,新中川,千葉県との県境,畑,赤い水門,くねり狭路


葛西駅から旧江戸川の西縁を通って一之江駅までを結ぶ路線である。沿線はかつてからの農村地帯であり、宅地化が進行する中にポツリポツリと畑が姿を現す路線である。
葛西駅を出発すると環七通りを南下して、仲町西組にて2車線の道路に左折する。仲町東組の次は雷となる。「雷」と書いて「いかづち」と読む。90度の直角カーブを左に曲がり、雷上組となる。「○○組」といった停留所名が続いている。車窓にはネギ・ナス・トマト畑が時々現れ、畑の隣にマンションが建つ光景が現れる。長閑さの中にも首都圏の住宅地としての宅地化が進行している地域である。
旧江戸川に架かる浦安橋の橋詰下をくぐり、バスは旧江戸川沿いを北上するが、堤防が邪魔をして川面は見えない。旧江戸川の対岸は千葉県浦安市・市川市となる。旧江戸川は大正8(1919)年に篠崎二丁目から別れる放水路が完成したことから、放水路を江戸川本流とし、かつての本流を旧江戸川としたものである。
江戸川五丁目よりカーブが多くなり、下今井になると右手には大きな江戸川清掃工場の煙突と旧江戸川と新中川の2つの川筋が現れる。ここは新中川が旧江戸川に合流する地点である。瑞江中よりバスは右折して新中川を瑞穂大橋で渡り、左手には立ち並んでいる赤い水門の姿を間近で眺めることができる。
今井にて左折し、今度は瑞江大橋で再び新中川を渡る。右手にはプレジャーボートの係留場(ここは暫定的に開設された場所である。現在、新川において平成12(2000)年の河川マリーナ開設を目指して護岸整備が行われている。)が、左手には夜の営業を待つ「あみ達」の屋形船納涼船が数隻係留されていた。そしてバスは、終点一之江駅のバスターミナルに到着する。

新小21 西葛西駅⇔新小岩駅[都バスで東京発見]

新小岩-西葛西で江戸川区を縦断する路線

新小21 西葛西駅⇔新小岩駅(経由)小島・船堀駅 臨海営業所

路線keyword:船堀街道,狭路,江戸川区縦断


江戸川区はどちらかというと南北に広がりをもつ地域である。東西方向の交通は、JR総武線や都営新宿線、営団東西線、JR京葉線が走っているため便利なのであるが、南北方向の交通は非常に不便である。それを補完しているのが都営バスであり、この路線も非常に本数が多くなっている。区役所本庁舎に用事のある時には欠かせない交通機関である。
西葛西駅前は大きな道路がなく、路上駐車の多い狭い2車線道路を走っていく。船堀街道に出ると北に向かって走っていくが、宇喜田の行橋公園前になると船堀街道から外れて北葛西の住宅街の中を走っていく。急行00系統の急行バスは、北葛西には寄らず船堀街道を直進して船堀駅に向かう。左手に中川・荒川土手のコンクリートブロックの護岸が見える。
再び船堀街道に戻って橋を渡り船堀駅となる。乗客が入れ替わる。
ひたすら北上し、松江・東小松川界隈を走り、京葉道路と交差して江戸川区役所前となる。そしてまもなく終点新小岩駅となる。

西葛20乙 西葛西駅⇔葛西臨海公園駅[都バスで東京発見]

西葛西駅から葛西市場・トラックターミナルを通って葛西臨海公園駅までを結ぶ路線

西葛20乙 西葛西駅⇔葛西臨海公園駅(経由)中央卸売市場葛西市場 臨海営業所

路線keyword:中央卸売市場葛西市場,葛西トラックターミナル(流通業務団地),葛西臨海公園


朝は通勤通学客のために本数が多いが、日中には2~30分間隔になってしまう。臨海3丁目で別れて臨海車庫へ行く便もある。
西葛西駅を出ると南へ進み、右手に新田の団地を見ながら緩やかなカーブを走っていく。中葛西7丁目で右折し、大きな通りへと出る。中左近橋で川を渡ると、真新しい中央卸売市場葛西市場が現れる。葛西市場では主に青果を取り扱っている。
このあたりからトラックが多く目につくようになる。直進すれば臨海車庫となるが、バスは左に曲がり、左手に市場が見え、続いて葛西トラックターミナルとなる。団地から倉庫とトラックの殺伐とした風景に様変わりする。
葛西トラックターミナルは、「流通業務市街地の整備に関する法律」に基づいて、東京都が整備する5地区の流通業務団地のひとつである。道路交通の円滑化と流通機能の向上を図るため、都心に集中している卸売業、倉庫、トラックターミナルなどの流通業務施設を都市高速道路と主要環状道路との結節点に近い区部周辺部に一体的に立地させて整備しようというものである。5地区とは、南部(京浜2区)、西北部(板橋)、東部(葛西)、北部(足立)、西南部(未完成)であり、北部の足立流通業務団地は里48系統の終点「足立流通センター」のことである。
葛西流通業務団地は、全面積49.2ha、そのうちトラックターミナルが18.5ha・460バース、卸売市場が7.5ha、倉庫が9.2ha、卸売業が6.9haとなっている。
突き当たりを右折し、首都高速湾岸線とJR京葉線の高架下を通り、南国を思わせるヤシ科の街路樹が植わる曲線道路を走ると、終点葛西臨海公園駅となる。左手には、広大な葛西臨海公園が見え、その奥には葛西臨海水族館がある。

西葛20甲 西葛西駅⇔なぎさニュータウン[都バスで東京発見]

西葛西駅から新田住宅を通ってなぎさニュータウンまでを結ぶ路線

西葛20甲 西葛西駅⇔なぎさニュータウン(経由)新田住宅・堀江団地 臨海営業所

路線keyword:中葛西・南葛西,団地群,狭路


西葛西駅を出発すると南へ向けて走り、すぐに高層住宅の団地群が目に入る。新田住宅を右に見ながら緩やかな左カーブの2車線道路を走っていく。段々と道が狭くなり、右に曲がったり左に曲がったりして、中葛西・南葛西の住宅地の合間を走っていく。堀江団地を過ぎ、環七通りと交差すると南葛西小学校となる。サッカーの漫画「キャプテン翼」を見ていた人は、「南葛西」を「なんかつにし」と呼びたくなってしまうだろうが、「みなみかさい」である。そして、高層住宅群が正面に見えると、終点なぎさニュータウンとなる。

新小20 東新小岩四丁目⇔一之江駅[都バスで東京発見]

江戸川区北部を環七通りで縦断する路線

新小20 東新小岩四丁目⇔一之江駅(経由)新小岩駅北口・鹿本中学校 臨海営業所

路線keyword:環七通り,くねり狭路,ビニールハウス


この路線は京成バスとの共同運行であり、そのうえ本数が少ないので、都営バスで乗車しようと思う場合は捕まえにくい路線である。
新小20系統の一之江駅バスのりばは、バスターミナルのりばより少し離れた駅ビルの裏手に存在する。一之江駅を発車するとすぐに環七通りに入り、北を目指して進んでいく。首都高速の一之江ランプを過ぎ、一之江一丁目交差点で京葉道路と交差する。ネギやトウモロコシの植わる畑が時々横切っていく。駐車場と化したオープンスペースが目立ち、環七通り沿線の中で比べると建物の密集密度が低い方である。
大杉、松本、上一色と通過し、JR総武線を越える陸橋は渡らずに横の側道に入って、JR線の線路にぶつかると左にバスは曲がる。狭くくねった道路となり、23区内の都営バスにしては珍しく、白い破線が道路中央に入っている追い越し可能な道路を走っていく。ビニールハウスが過ぎ去っていった。
新小岩四丁目を出ると葛飾区となって、商店街の中をやはり狭い二車線道路で走っていく。朝の時間帯にはこの区間は新小岩駅北口を起終点とするループ運行となって、右回りのみの運行となるのだが、理由は道路が狭いために朝の混雑時はバス同士がすれ違えなくなるからではないか、と推測する。
新小岩駅南口にはバスターミナルが存在するが、このバスは入らずにJR線のガードをくぐって新小岩駅北口の停留所となる。終点まではあと4つであるが、それでも10名程の乗客が乗ってきた。京成バスも含めたバス路線図を眺めてみると、新小岩駅から東新小岩方面に向かうバスは都営バス(新小20・新小24・新小29甲乙)しか走っていない。
巽橋にて右折し、蔵前橋通りへ入る。東新小岩一丁目、東新小岩三丁目となり、朝のループ運行の時間帯には小松橋北交差点で右折してJR線の陸橋を渡り、一之江駅へと向かう。普通の時間帯では東新小岩四丁目を始発として、今通ってきた道を反対側に走り、新小岩駅北口に寄る通常のルートとなる。京成バスは東新小岩三丁目が起終点となり運行している。つい最近までは本系統の都営バスも東新小岩三丁目を起終点としていた。
右手前方にマクドナルドが見えると、その交差点を右折し狭い道をちょっと入ったところに都バス操車所があって、終点東新小岩四丁目となる。京成バスが東新小岩四丁目まで乗り入れないのは、自社の折返し施設がないためだと憶測する。操車所は、住都公団のエステート東新小岩の低層(5階建て)住宅が背後に建ち並ぶ、ひっそりとした佇まいの所にある。