「千代田区」タグアーカイブ

東京キャラクターストリート(東京駅一番街)【東京考察#349】

Tokyo Character Street (Tokyo Station No.1 Street)

東京キャラクターストリートは,東京駅八重洲口に広がる「東京駅一番街」の地下1階・日本橋側(北側)に設けられている販売エリアで,テレビ局のオフィシャルショップやウルトラマンなどの人気キャラクターを集めて販売しているエリアである.30あまりのショップが並んでおり,子供のおもちゃやお土産を買いたいときには寄ってみるといい.レゴショップ,クレヨンしんちゃん,トミカ,プラレール,スヌーピー,ムーミン,どんぐり共和国,NHKキャラショップ,ハローキティ,プリキュア,ポケモンなどなど,珍しいところでは松竹の歌舞伎グッズの店もある.
なお,おもちゃを買いたくないときは子供と一緒に通ってはいけない.ダダをこねられて必ず1つは何かを買わされる羽目になってしまう.

東京駅一番街の地下1階にお店が並んでいる.

レゴブロックは子供に人気.最近はアウトレットモールからショップが撤退しているのでありがたい.全国11店あるレゴショップのうちの一つ.

クレヨンしんちゃんオフィシャルショップ.

プレミアムポップアップストア.ディズニーなどをキデイランドが販売するショップ.

東京キャラクターストリート.

秋葉原の風景【東京考察#333】

Scenery of Akihabara


アニメも多くなった秋葉原駅前

 


 昔の秋葉原といえばイコール電気街というイメージだった.いまはヨドバシやビックカメラ,ヤマダ電機などの家電量販店が立地しているが,まだこれほど家電量販店が一般的ではない頃は,電化製品やパソコンといえば「秋葉原に行って買う」というのが定番だった.値引き交渉を行って少しでもいいものを安く買うのが秋葉原であった.その後,オタク文化が台頭してくると秋葉原の様子も変化していった.家電→パソコン→アニメ→メイド喫茶・・・.そして近年は外国人観光客の増加により,品質の高い電化製品を秋葉原で購入する客層も増え,電気街という顔も残しつつ,ニューカルチャーを発信し続ける秋葉原である.そんな近年の風景を撮影してみた.

昔ながらのパーツ売り場は健在.
これこそが秋葉原という感じがする.

家電の広告ではなくアニメの広告が目立つ.
これも秋葉原文化.

外国人観光客の購買も増え,
銀聯カードのマークを見る機会も増えてきた.

ラオックス前では,大型バスからぞくぞくと
中国などからの観光客がビルの中に入っていく.

若者の行列.新作の発売でもあるのか.

ツクモ,あきばお~
こちらはパソコンの店.
 
グッズ売り場.
中野ブロードウェイと通じるものがある.

秋葉原駅ホームの牛乳スタンド「酪」【東京考察#332】

The Milk shop at Akihabara Station


JR秋葉原駅総武線ホームの牛乳スタンド

 


 JR秋葉原駅総武線ホームには昔から営業している牛乳スタンドがある.「ビンの牛乳」というといまどきはあまり流行らないのではないかと感じるものであるが,店を眺めていると次から次へと牛乳が売れているではないか.多いときには3000本も売れるのだとか.大沢牛乳が経営をしていて,1950(昭和25)年から秋葉原駅ホームにて営業を行っている.昔は,いろいろな駅に牛乳スタンドがあったように記憶しているが,今となっては秋葉原駅のスタンドは貴重な存在である.販売している牛乳の種類も数が豊富で,なかには福島県郡山市の酪王牛乳のカフェオレまで売っている.注文を受けると素早く商品を出して,おつりを渡し,次々と客をさばいている.パンも販売しているので,「パンと牛乳」といったオーソドックスな組み合わせで腹を満たすこともできる.ちなみに,牛乳スタンドは秋葉原駅の総武線ホームの上下線それぞれに設置されていて,6番線の牛乳スタンドが「MILK SHOP 酪」,5番線の牛乳スタンドが「ミルクスタンド」(どちらも大沢牛乳)となっている.6時30分から21時まで営業.
 
様々な種類の牛乳が売られている

注文されるとビンのふたを素早く取って渡してくれる

総武線ホームにある.写真左側.
(こちらは6番線(千葉方面)の牛乳スタンド「酪」)
反対側の5番線にも牛乳スタンド「ミルクスタンド」がある.

酪王牛乳のカフェオレも売っている!

TOKYO Me+(東京ミタス)【東京考察#323】

Tokyo Me+ (Tokyosta_Yaesu-gate)


TOKYO Me+

 


 「TOKYO Me+」と書いて「東京ミタス」と呼ぶ.ここは,東京駅一番街の中にあったおみやげプラザをリニューアルして,2013(平成25)年11月にTOKYO Me+(トウキョウミタス)としてオープンしたおみやげ販売エリアである.リニューアルのコンセプトとして,東京の定番みやげに加えて,東京のさまざまな魅力を感じる商品を取りそろえて幅広いニーズに対応できるエリアにするとのことで,都内で人気のあるパティシエやショコラティエがプロデュースするスイーツの店舗を集積し,東京の老舗の味や雑貨を集積した「のれんてみやげ」ゾーンを新設,佃煮や扇子,風呂敷等の伝統的な味や雑貨も取り揃え,おみやげのみならず自分のためにも気軽に買える商品を取りそろえたとのこと.31店舗(H25.11現在)が入っている.
ちなみにこちらの開発は,東海旅客鉄道(株)(JR東海)の100%出資子会社である東京ステーション開発(株)が運営を行っている.

東京駅八重洲口の北側にある.

東京駅一番街の中のひとつが,TOKYO Me+である.
東京駅一番街は,JR東海の100%子会社が運営している商業エリア.

31店舗(H25.11現在)が入る.

おみやげ・スイーツなど女性好みの品揃え.

東京ミルフィーユは人気おみやげの一つ.

チョコファウンテンもあった

東京駅八重洲口「グランルーフ」【東京考察#322】

Tokyo Station Yaesu-gate (Tokyosta_granroof)


東京駅八重洲口のグランルーフ


 東京駅八重洲口が新しくなった.最近,赤煉瓦駅舎の復原をはじめ,なにかと丸の内側の再開発が話題となっていた東京駅であったが,八重洲口側も負けてはいない.2013(平成25)年9月,グラントウキョウノースタワーとグラントウキョウサウスタワー(つまりは,八重洲口の北側と南側)をつなぐ空間に,大屋根・ペデストリアンデッキ・店舗・高速バスのりば等で構成される「グランルーフ」が完成した.開発面積は約14,000m2,長さ約230m・高さ約27mの屋根をはじめ,最大幅約9mのペデストリアンデッキによって,開放的な空間に生まれ変わった.
「光の帆」をデザインモチーフとした大屋根,賑わい空間と歩行者ネットワークを形成するペデストリアンデッキにより,「先進性」「先端性」を象徴する八重洲口の新たなランドマークとなっている.ペデストリアンデッキ上の壁面緑化・ドライミストの設置,大屋根に降った雨水や中水を植栽へ利用し,環境負荷の低減にも貢献している.
また,東京駅周辺の交通の円滑化,鉄道と二次交通との円滑な乗り換え,歩行者空間の拡充を目的として,八重洲口駅前広場整備を進めている.交通広場の奥行きを約32mから約45mに拡大され,タクシープール及び一般車乗降場が新たに整備され,バス・タクシーを南側,一般車を北側に配置して,車両動線を明確に分離している.

八重洲口の駅構内もすっきりときれいになった.
 
駅構内から外に出ると開放的な空間の高速バスのりばがある(南側).

2階へ上がるとペデストリアンデッキとなる
 
ペデストリアンデッキはこんな感じ.壁面緑化がされている.
 
2階からバスのりばを眺める.
 
高速バスチケット売り場
 
地下にある飲食店街.

多くの旅人を乗せて,高速バスは発車していく.

マーチエキュート万世橋(旧万世橋駅)【東京考察#320】

The mAAch ecute Kanda manseibashi(Old Manseibashi station)


マーチエキュート神田万世橋


 マーチエキュート神田万世橋は,2013(平成25)年9月にオープンした商業施設である.JR中央線の御茶ノ水~神田間には旧万世橋駅があったが,1943(昭和18)年に閉鎖されていた.しかし,旧ホームや階段が当時のまま残されており,併設されていた交通博物館の閉館によって再開発が行われ,中央線の高架下と旧万世橋駅の遺構を活用したマーチエキュート神田万世橋がオープンしたのである.
旧万世橋駅の開業時に造られたホーム部分は「2013プラットホーム」として整備されて電車が展望できるデッキとなっており,カフェデッキも併設されている.神田川の流れとともに旧万世橋駅の遺構がよみがえって,オシャレな空間が演出されている商業施設である.
ちなみに,肉の万世は,交差点を挟んだすぐ向かいのビルとなっている.

神田川の流れが,またいい空間を演出している.

反対側にまわると,商業施設が軒を連ねる.
赤煉瓦のアーチ形高架橋がいい雰囲気.

2階のカフェと展望デッキへは行列が...

当時のままの旧万世橋駅ホームへの階段
1912階段と名付けられている
(1912(明治45)年の開業当時に造られたため)

このタイルも建設当時のもの.
 
展望デッキでは,中央線が通ると間近に見ることができる.
なかなか面白い演出である.隣にはカフェが併設されている.
 
こちらは「1935階段」
(1935(昭和10)年に交通博物館が建設されたときに設置されたもの)

マーチエキュート神田万世橋の入口
 
高架下の空間を有効に使って商業施設としている.

お店の上に鉄橋の落橋防止装置がある.

背後のビルはJR神田万世橋ビル.
もともと交通博物館があったところ.
マーチエキュート神田万世橋とは隣接している.

JR神田万世橋ビルの前には,
当時の交通博物館の写真が置かれている.懐かしい.

KITTE<キッテ>(丸の内)【東京考察#319】

Kitte(Marunouchi)


丸ビルから見たKITTE
旧東京中央郵便局の面影を残す
屋上にはKITTEガーデンがある


 旧東京中央郵便局の局舎だったところに2013(平成25)年3月にオープンしたのがKITTE(キッテ)である.日本郵便が手がけた商業施設なので,その名もキッテとなっているが,ネーミングは「切手」と「来て」の2つの意味からつけられたという.ファサードなど旧東京郵便局の建物を一部保存・再生して造られており,JPタワーのうち地下1階から6階までがKITTEとしてのフロアとなる.食品販売や物販店舗,飲食店舗など計98店舗が出店しており,なかでも全国ご当地銘品フロアなど郵便局ならではの個性的なお店も存在している.丸の内にまた新たな商業エリアがオープンし,ますます魅力アップの丸の内エリアである.
 
三角形になっているフロア内である.
吹き抜けとなっていて,空からの光が降り注ぐ.

上から見るとこんな感じ.

光が差し込む5階フロア
レストランが中心である.
 
木目調で落ち着いた空間となっている.

さすが日本郵便のKITTE
東京中央郵便局,ゆうちょ銀行本店も
そのまま機能している.(1階)
 
旧郵便局長室を開放している.(4階)
窓の外には赤煉瓦の東京駅赤煉瓦駅舎が見える.
 
観光ビジネス情報センター
東京シティアイ(インフォメーション)
東京に関する様々な情報を得ることができる.
隣にオープン式のカフェが併設されている.(地下1階)

全国各地から選りすぐりのショップが集結する
「KITTE GRANCHE(キッテ グランシェ)」。

復原された東京駅赤煉瓦駅舎(丸の内口)【東京考察#316】

Tokyo Station red brick station building (Marunouchi exit)


復原された東京駅赤煉瓦駅舎

 


 2012(平成24)年10月に東京駅赤煉瓦駅舎(丸の内口)が復原された.赤煉瓦駅舎は1914(大正3)年に辰野金吾の設計により創建され,来年(2014年)には創建100周年を迎える.1945(昭和20)年には戦災によって南北ドームと屋根などを消失し,戦後は3階建ての駅舎だったものを2階建てとして復原していた.それを今回,駅舎の耐震化工事とあわせて,歴史的建造物を恒久的に未来へ残すために,戦前の姿に戻したのである.
新しく復原された駅舎を外で見ていると,2階が3階になっただけなのかと思ってしまうが,見えない地下部分も大きく変わっている.これまで松杭による基礎で赤煉瓦駅舎はささえられていたが,地下1~2階に駐車場を新設して場所打ちコンクリート杭を用いた基礎として,さらに免震装置を設置して,さらなる大規模地震に恒久的に備えられるようにしている(そもそも関東大震災でも崩れていないので,松杭でも耐震性強度の効果は発揮していたと思われる).
東京駅赤煉瓦駅舎は,国の重要文化財に指定されている.

復原された赤煉瓦駅舎.
3階部分(小窓のところ)が復原されている.
 
丸の内北口側
ドームも復原された.
 
丸の内北口側のドーム内部

丸の内北口には,セブン銀行のATMの他に,
世界最大級の外貨両替専門店であるトラベレックス(Travelex)がある.

丸の内中央口近くにある正面.
まっすぐ垂直線上に皇居がある.

赤い矢印から上が復原された3階部分.
煉瓦の色が若干違うのが見て取れる.

東京ステーションホテル入口
一度でいいから泊まってみたい.

南方面を望む

丸ビルから見た赤煉瓦駅舎

秋葉原駅ビル「アトレ秋葉原」【東京考察#306】

The Akihabara station shopping building “atre akihabara”


生まれ変わった秋葉原駅

 


 JR秋葉原駅が生まれ変わった.かつてはアキハバラデパートという駅ビルだったが,解体による改築工事により,2010(平成22)年11月19日に今風の「アトレ秋葉原」になった.私が育った頃の秋葉原といえば電気街というイメージであり,ヨドバシカメラやビックカメラが新宿や池袋にオープンしてからは,家電の街としても地盤沈下しているような感じのところであったが,最近はアニメやメイドカフェ,AKB48などに象徴されるように,オタク文化を含めたサブカルチャーの聖地として大変貌している.さらに,秋葉原クロスフィールドやヨドバシカメラマルチメディアAkibaがドカーンとオープンしたこともあり,ITやエレクトリックの電気街としても,外国人観光客が訪問する観光地として復活しているように感じる.
そしてアトレ秋葉原のオープンであるが,男性のみならず,女性の訪問も見られるようになった秋葉原であることを意識してか,今までの秋葉原ではあまり見られなかったオシャレな店舗が入居している.周辺には紳士服の店なども出店されており,秋葉原に集まる様々な客層を目当てに,電気業界のみではない様々な業種の店舗が見られるようになっている秋葉原である.

電気街口改札前の入口.
アキハバラデパートの跡地は,「atre1」としてオープンしている.
(atre2は昭和通り口にある旧アトレヴィ秋葉原)

ハンズビー

ABCマートやユニクロも入る
 
ナチュラルハウス,成城石井も.
秋葉原で,若い女性をターゲットにした店舗展開は,
ある意味,画期的なこと.秋葉原も変わった.

かつて総武線から階段を下りてつながっていた改札口が復活している

カフェ.今までの秋葉原にはないオシャレな感じである.

ヨドバシカメラマルチメディアAkiba
杭打ち機が見えているので,手前にビルが建ち,
まもなくこの絵もとれなくなるだろう.
(山手線・京浜東北線ホームより撮影)

 

宇宙航空研究開発機構情報センター(JAXA i)【東京考察#301】

Japan Aerospace Exploration Agency Information center (JAXA i)


宇宙航空研究開発機構情報センター


 宇宙航空研究開発機構情報センターは,空と宇宙をより身近に感じてもらえるようにと,宇宙航空研究開発機構(JAXA)が丸の内オアゾ2階に開設している展示スペースである.館内は,宇宙開発における活動記録の他に,実物のLE-7Aエンジンやロシアのソコール宇宙服が展示されていたり,宇宙を紹介するパネルが置かれていたりと,ふらりと立ち寄ってみるのに面白い展示スペースである.入場が無料というところも気軽に訪問できてよい.丸の内オアゾの中にあることもあって,結構子供達も含めて見学している人が多かった.
ただ,2010年4月26日に行われた事業仕分け第2弾において,この施設は「丸の内に常設しなければならない理由が不明」,「年間 1億円かけるなら、他にもっと良い広報の方法があるのでは」などとして,廃止の結論が出されている.壮大な宇宙への夢と希望を伝える施設として,展示そのものは残して欲しいと思う.そして,2010(平成22)年12月28日,閉館となった.

丸の内オアゾ(OAZO)の1階から,エスカレーターで上がると情報センターがある.

まずは宇宙服がお出迎え.
顔を入れて記念撮影することができる.

これが実物のLE-7Aエンジン.
説明員の人が丁寧に解説を行っていた.

映像でのコーナーもある.

お土産品に「宇宙食」が売っていた.

今話題の,小惑星探査機「はやぶさ」の模型

 

丸の内イルミネーション(丸の内仲通り)【東京考察#291】

The Marunouchi illuminations ( Marunouchi Nakadoori )


丸の内仲通りのイルミネーション

 


 毎年恒例となっている「丸の内イルミネーション」.2009年は11月12日から2月14日(日)のバレンタインデーまでの期間中に行われている.丸の内から有楽町にかけての丸の内仲通りを中心として約1.1kmにわたってLEDの電飾が施されている.シャンパンゴールド色のLEDが約85万球飾られており,さらにクリスマスまでは「Bright
Christmas」と題して,丸ビルと新丸ビルにおける7周年を祝う花をモチーフとした装飾が行われている.
丸の内イルミネーションであるが,もともとは1999(平成11)年からの年末年始恒例イベントであった「東京ミレナリオ」が開催されていた場所である.しかし,東京駅丸の内口の赤煉瓦駅舎の復元工事に着工することにより,美観が損なわれることや,資材置き場,警備上の問題等により,2005年から06年の開催を最後として東京ミレナリオは休止となってしまい,この丸の内イルミネーションが期間延長されて行われることになった.2011(平成23)年には赤煉瓦駅舎が竣工し,3階建てとなって復元されることから,是非とも東京ミレナリオを復活して,さらに美しいイルミネーションを再び見てみたいと思う.

丸の内仲通り
木々にLED電球がつけられている

ウインドーからも優しい色がこぼれている

丸の内は看板のない景観となっており,
アジアの雑多な景観とは違って個人的に好きである.
 
丸の内ブリックスクエアー

工事のためコーンが置かれている丸の内南口前
後ろの新丸ビル中層階にイルミネーションがある
 
再開発計画により取り壊されている東京中央郵便局の建物
保存について色々と話題になったが,既に時計の針が外されていた.
現在は,日本郵便による超高層ビル(仮称:JPタワー)が2013(平成25)年に完成している.

丸の内ブリックスクエアー【東京考察#288】

The Marunouchi Brick Square


丸の内ブリックスクエアー正面入口

 


 丸の内ブリックスクエアーは,丸の内パークビルディング内に2009(平成21)年9月にオープンした商業エリアである.三菱地所では1998(平成10)年から丸の内一帯の再開発に取り組んでいるが,この第2ステージの第1弾として三菱商事ビル,古河ビル,丸ノ内八重洲ビルの立て替え再開発によってできた.同時に,丸ノ内に最初に出来た赤レンガ造りの「三菱一号館」も美術館として復元され,これらが一体となってオシャレな空間がうまれた.最近の丸の内界隈は,無機質なオフィス街から高級ブティックなどが入るオシャレな商業エリアに変身してきており,東京駅赤煉瓦駅舎の3階部分の復元など,今後も変貌が期待できるエリアである.看板のない丸の内を歩いていると,日本の雑多な街並みとは違った気分を味わえる.
 
オープンから日が浅く,大勢の人で賑わっている丸の内ブリックスクエアー

「一号館広場」は緑で覆われていて,
疲れたらちょっと休憩できる.

英国風の庭園らしく,バラが咲いている.

オープン式のレストラン
 
柱が植生で覆われているのが面白い.
 
室内は,新丸ビルに雰囲気が似ている.
電球色で統一されている.

エレベーターは新しいものであるが,
階数表示がレトロな矢印の表示盤となっている.

地下1階のレストランフロアー
 
復元された「三菱一号館」
背後は丸の内パークビルディング.
丸の内ブリックスクエアーは,この三菱一号館とパークビルディングの間にある.

明治時代後期には三菱が開発した赤煉瓦街が形成されていて,
「一丁倫敦(いっちょうろんどん)」と呼ばれていた.
三菱一号館は,1894年(明治27年)に竣工し,1968(昭和43)年に解体され,現在復元された.


三菱一号館の中には,カフェが入っており,
2010年には美術館がオープンする.

横断歩道を渡ると,三菱東京UFJ銀行(旧三菱銀行)の本店がある.

観光路線バス「東京・夢の下町」【東京考察#282】

Torism local bus “Tokyo and The downtown of the dream”


観光路線バス「東京・夢の下町」

 


 初めて東京を訪れる人でも気軽に都内の名所を巡れるように,2008(平成20)年4月より都バスで運行を開始した路線バスが「東京・夢の下町」号である.東京駅丸の内北口から日本橋,須田町(秋葉原電気街),上野公園下,菊屋橋(かっぱ橋入口),浅草雷門を経由して両国駅前までを結ぶ路線で,9時から18時まで30分間隔で運行されている.近年増加している外国人観光客にも対応できるように,車内放送やTVモニターでは日本語・英語・韓国語・中国語による案内がされ,車内に置かれている案内パンフレットも他言語版が用意されている.一般の都バスと同じ扱いなので,一日乗車券やパスモなどのIC乗車券でも乗れる.車両デザインは,首都大学東京との産学連携によるオリジナルデザインのバスを使用し,車体はステンレス製で塗装がないものとなっている.
 
車内に付いているTVモニター
映像と共に多言語で案内が流れる

車内 基本的には横に向いて座るロングシートタイプ

出入り口脇には,多言語のパンフレットが置かれている.

こちらは英語版のマップ

ホテルニューオータニの日本庭園(紀尾井町)【東京考察#268】

The Japanese garden in Hotel New Otani ( Kioi-cho )


ニューオータニの日本庭園


 ホテルニューオータニは,紀尾井町にあるホテルで,「御三家」と呼ばれる高級ホテルである.1964(昭和39)年に東京オリンピックにおける外国人受け入れを目的として現在の本館がオープンした.その後,1974(昭和49)年に別館のタワー棟(ガーデンタワー)も建設されている.江戸時代には,近江彦根藩の井伊家屋敷があったところで,さらにその昔は,加藤清正公の江戸屋敷であった.昭和に入り,伏見宮邸であった日本庭園を戦後外国人の手に渡ろうとしていたところ,ホテルニューオータニの創業者大谷米太郎氏が惜しみ,政府の要請もあって1946(昭和21)年に譲り受けて 改修した庭園が現在のホテルニューオータニの日本庭園となっている.
広さは約40,000m2で,本館とタワー棟に接している日本庭園は,両館を結ぶ通路2階にあるガーデンラウンジからも窓越しにダイナミックに眺めることができ,ホテルニューオータニ東京の名所として,外国人観光客にも喜ばれている.春夏秋冬,日本の四季も味わえる日本庭園である.ちなみに住所の「紀尾井町」とは,紀伊徳川家,尾張徳川家,そして井伊家の頭文字をとって,明治5年に付けられた町名である.

まずは,ホテルニューオータニ本館

こちらが,ガーデンタワーと呼ばれるタワー館

日本庭園のマップ
  
Japanese Garden

日本庭園内に離れのレストランがあって,庭を眺めながら食事をすることができる.
(ただし,ちょいとお高めであるが・・・)

滝も流れている(写真の方はシンガポールからこられたとのこと)

滝の上はこうなっている

ビオトープも創出されていた

2階のガーデンラウンジ
窓越しに庭園がみられる(珈琲1杯1200円也)

創業者大谷米太郎氏の銅像
ひっそりとしたところに設置してある

外堀土手を歩く(四ッ谷~紀尾井町)【東京考察#267】

Walking on the Sotobori-dote ( Yotsuya – Kioi_cho )


四谷土手上の桜並木


 四ッ谷駅から上智大学脇を通り,紀尾井町のホテルニューオータニまで,春になると桜が満開となる外堀土手がある.地下鉄丸ノ内線四ッ谷駅の地上ホームから眺めると,上智大学のグランドの後ろに,この外堀土手が眺められる.江戸城の外側の堀であった「外堀」であり,もちろん昔は水路であったものだが,現在は埋め立てられてグランドなどになっているものである.都心の中の隠れたオアシスとして,四ッ谷からニューオータニを通って赤坂まで,ぶらっと散歩するのも悪くない.

土手の下は,上智大学方面への道がつづく(ソフィア通り)

階段を上って,土手の上に登る

松なども植わる土手上
 
土手の上から,上智大学のグラウンドが見える

ソフィア通りに面している上智大学正門.
レンガ造りの1号館は改修中であった(右側足場).

遠くには迎賓館が見える.
左側の森は東宮御所のある赤坂御用地.

四ッ谷では地下鉄丸ノ内線が顔を出す

外堀散歩のルート案内道標があった

階段を下りたらホテルニューオータニが見えてきた

大丸リニューアル(東京駅八重洲口)【東京考察#247】

Daimaru renewal ( Tokyo station Yaesu-guchi )


大丸1階入口
(1階にいわゆる「デパ地下」がある)

 


 東京駅八重洲口では再開発が続いている.大丸は東京駅八重洲口の鉄道会館内に1954(昭和29)年にオープンし,東京駅の顔となっているデパートであるが,JR東日本や民間ディベロッパーが中心となって東京駅周辺で進めている東京ステーションシティ(Tokyo
Station City)の再開発によって完成したグラントウキョウノースタワの低層部に移転し,2007(平成19)年11月6日にリニューアルオープンとなった.特徴として,いままで「デパ地下」として地下にあるのが一般的だったお土産やスイーツなどの売り場を1階にもっていき,これから新幹線に乗る旅行客がお土産を買いやすいような配置としている.お弁当などの食料品は地下1階で販売している.化粧品売り場は近くで働くOLのために43ブランドに増やして充実を図っており,ここでは2階全フロアーが化粧品売り場となっている.旧デパートの建物(鉄道会館)は閉鎖しており,いずれ取り壊されて跡形もなくなる.跡地には新たにビルは建てられずに「グランルーフ」と呼ばれるデッキでノースタワーとサウスタワーのツインタワーが結ばれることとなる.2013年完成予定.丸の内口の赤煉瓦駅舎復活と合わせて,東京駅周辺が一体となった「Tokyo
Station City構想」が着々と実現していく.
 
1階のコンコース

1階の様子

かつての大丸デパートの建物(鉄道会館)地下は
閉店したテナントもあり,工事中となっている.

かつての大丸1階はシャッターが閉まっている

左が大丸が入っていた鉄道会館.
右の高層ビルがグラントウキョウノースタワの建物.

閉じられたシャッターに貼られていたポスター

 

東京駅グランスタ(東京駅エキナカ)【東京考察#246】

Tokyo station “GRANSTA”


東京駅地下にあるグランスタ

 


 かつての東京駅構内といえば,おみやげ屋も少なく,ビジネスマンの乗換駅,そして新幹線などの列車にのるために,休日などには家族でただ電車を乗り換えるための空間というイメージが強かった.東京駅で食事やおみやげを買うときは,八重洲口の改札を一旦出て,大丸デパートや八重洲地下街へ行っていたものである.しかし,JR東日本では近年「エキナカ」として,駅構内へ商業スペースを展開する事業を積極的に行っており,この東京駅の地下も「エキナカ」として2007年10月25日にオープンしたものである.駅構内は人が必然的に集まってくる空間であり,これからも他の駅でこの「エキナカ」は増えていくようである.まるでデパ地下の様相を呈している.営業時間は8:00(一部7:00)~22:00(日祝21:00)まで.

1階コンコースから地下へはエスカレータで降りれる

エスカレータで地下へ

色々な店が並んでいる.
駅構内なので,改札を出ずに買い物ができる.
 
パンやお酒などのお店

お弁当やお総菜を専門に売るフロアー
名店の味が弁当で味わえる
 
洋菓子やフレッシュジュースの店

「飲む酢」の店は大人気
 
「銀の鈴」待ち合わせ場所
昔は1階の八重洲口にあったが,今は地下に移動している

八重洲地下中央口の先にグランスタがある

有楽町イトシア【東京考察#242】

Yurakucho ITOCiA

マルイがあるイトシア
上層部はオフィスとなっている


 有楽町イトシアは,有楽町駅前第1地区第一種市街地再開発事業として施工された再開発事業(約1.5ha)で,1980(昭和55)年に都市計画決定して以来,ようやく2007(平成19)年10月にオープンした施設である.有楽町マルイやイトシアフードアベニュー,レストランなどがあるイトシアプラザ,ミニシアター系のシネカノン映画館,そして10階以上の上層階はオフィスが入居している複合開発である.この再開発が行われる前は,小さな建物が密集して商業地を形成している地域だった(No.161 「有楽町駅前第1地区市街地再開発事業(従前の姿)」).地下には今話題のクリスピードーナツも入っており,早速1時間以上待ちの大行列となっていた.この再開発の完成により,有楽町駅からイトシアを通り,マリオンを抜けて銀座までの道のりがより楽しいものとなった.

半分は見覚えある景色である
フルーツの切り売りをしている果物屋(右側一帯)は変わっていない.
有楽町駅からマリオン方面への道

上の撮影位置からもう少し左に移動して引いて撮影した
背景右の建物はマリオン

マルイの入り口

駅前には広場ができた.
かつてここは道路が走っていて,横断歩道を渡った記憶がある方も多いはず.
道路は廃止されて,歩行者に優しい空間となった.
背景は東京交通会館.

JR線のガード下
かつてここも道路だったが,今は歩行者専用となった.
ビッグカメラ(旧そごう)へも行きやすくなった

JR有楽町駅(中央口)の姿は全く変わっていない.
この写真の反対側の風景が一変しているのである.

ビッグカメラ側から見たガード
レンガ造りのガードが歴史を感じさせてくれる.

新丸の内ビルディング 【東京考察#221】

The Shin-marunouchi building


オープンしたばかりの
新丸の内ビルディング

 


 2007年4月27日に,新しく生まれ変わった新丸ビルが誕生した.「新丸ビル」と頭に「新」がつくので,かつては「丸ビル」と呼ばれていた建物を新しく建て直したように思うかもしれないが,そうではなく,この場所にかつて建っていたビルも「新丸ノ内ビルヂング(昭和27年竣工)」と呼ばれていて,そのビルを新しく再開発したものが,この新丸の内ビルディングである.丸ビルは,新丸ビルの道路を隔てた南隣りに建っており,こちらは,一足早い2002年9月に再開発ビルとしてオープンしている.
もともと,この丸の内一帯は,明治時代に欧米のようなビジネスセンターを建設する構想を,軍用地の払い下げを受けた三菱財閥によって進めらたところで,旧丸ビルは大正12(1923)年に,旧新丸ビルは昭和27(1952)年に完成した.かつての丸の内地区では,高さや看板の規制により,統一したスカイラインのある景観に優れたビジネス街が形成されていたが,規制緩和によって高層ビルが建てられるようになり,建物の老朽化もあって,このような新しい再開発が次々と行われているのが,今の丸の内地区である.
新丸の内ビルディング(三菱地所)は,地上38階,高さ198mで,かつての新丸ビルの高さである31m以下の低層部の商業ゾーンと,高層部のオフィスゾーンに分かれている.新丸ビルでは,丸ビルのように最上階部への商業施設は設けていない.商業施設は,30代から40代の大人をターゲットにしているとのことで,インテリアも落ち着いていて,大人の雰囲気を演出する空間となっている.なお,丸ビルも新丸ビルも,商業施設のオープン時間は午前11時からなので,お間違いなく.
 
地下道(地下鉄の駅)から直結している
 
1階のエントランス

電球色の柔らかい照明が空間を暖かくさせている
木目を使用するのが,最近のインテリアの流行のようである

こちらも地下1階の飲食店街
 
壁に掛けられているスタンド照明がいい

このように床も木の素材が使われていて,
木の温もりと照明の電球食によって,和やかな雰囲気となっている

各フロアーにはソファーが設けられている
疲れたら足を休ませることができる
 
上階のレストラン街
明るい光りが入ってくる

店舗の窓からは,隣のオフィスビルが見える

アフタヌーン・ティー・ルームからは
皇居の緑を眺めることができる
 
2階フロアーからは
東京駅の赤煉瓦駅舎を眺めることができる
3階建てへの復元工事が行われる

その景色の拡大版
背後に見えるビルは八重洲口の再開発ビルで
東京駅周辺は超高層ビルの開発ラッシュである

2階から1階へ下るエスカレータより撮影
アーチの空間と照明がレトロな感じでいい

1階入口側から見たフロアー

この低層部の建物の高さが,
かつての新丸ビルの高さである31mとなっている
つまり,昔の高さ規制の限界値
商業施設は,この低層部に入っている

昔の東京駅丸の内口は,休日にこれだけの人出はなかった

無料巡回バス(運賃地域企業負担のバス) 丸の内・日本橋・お台場【東京考察#216】

The free round route bus


バス停

 


 新しい形態のバスとして注目されるのが,この無料巡回バスである.現在,走っているのは東京駅周辺の「丸の内地区(丸の内シャトル)」と「日本橋・京橋地区(メトロリンク日本橋)」,そして観光スポットとしても脚光を浴びている「お台場地区(東京ベイシャトル)」である.運行はオープンスカイバスを走らせている日の丸リムジンで,いずれの路線も10~20分間隔,20時頃まで運行されている.
なんといっても特筆されることは,誰が乗っても「無料」ということで,このバスの運行費用は,運行路線近辺にある地元企業が協賛しているのである.そのため,バスの車内には協賛企業のCMが流され,パンフレット類が置いてある.無料だと逆に何かあるんじゃぁないかと尻込みしてしまうが,押し売りや強制的な入会勧誘などは一切なく,普通の路線バスと同じように乗車できるので,誰でも安心して乗車できる.
バスはニュージーランド製のハイブリッドバスを導入しており,段差のない低床式でもあるため,非常に乗り降りも楽である.料金をとらないために路線バスとしての位置づけができないことから,バス停が道路に設置できない,駅前ターミナルに乗り入れできないなどといった制約がある.そこで,バス停は協賛企業の敷地内に設置し,駅の近くに協賛企業のバス停名等で停留所を設置したりしている.
東京駅から日本橋や京橋まで行きたいとき,また丸の内・大手町の皇居周辺まで行きたいとき,歩くと遠いお台場を周遊したいときなどは,この無料バスは重宝する.

環境にやさしいバスを導入している
 
バス停は,このように協賛企業の敷地内に置かれている
ちょっと目立たないので,バス停を探すときは建物の側を探すようにする

 

東京大神宮(恋愛成就祈願)【東京考察#213】

The Tokyo Grand Shrine (The love prosecution prayer)


東京大神宮


 東京大神宮は,東京における伊勢神宮の遥拝殿として明治13年に創建されたものである.もともとは,日比谷に存在(日比谷大神宮)していたが,関東大震災後の昭和3年に現在の飯田橋に移転(飯田橋大神宮)して,戦後は「東京大神宮」と称するようになった神社である.結びの働きを司る「造化の三神」が祀られていることから、最近は若いカップルなどに「縁結びの神様」として知られるようになり,恋愛を成就させたいカップルが数多く見受けられている.
また,東京大神宮は日本で最初の神前結婚式を執り行ったところとしても有名で,現在でも伝統的な神前結婚式を挙げることができる.結婚式・披露宴などを行う「マツヤサロン」も併設されている.

本殿
 
恋愛成就を祈願した絵馬が数多く納められている
「○○と結婚できますように・・・」などといった具合に

それほど広い境内ではない
本殿から入口の門を眺めたところ

飯田橋駅から徒歩5分程度
ちょっと分かりづらいところにある
このように緑の繁みが見えたら神社である

秋葉原クロスフィールド【東京考察#209】

Akihabara Cross Field


秋葉原UDXの建物

 


 かつての神田青果市場(大田市場の完成によって移転)の跡地は,しばらくの間,だだっぴろい駐車場と広場となっていた.電気街の秋葉原に隣接するこの敷地に,これまで培われてきたIT産業等の集積を活かして,秋葉原には存在していなかった学術的なことも含めた産学連携機能,コンベンションホールなどの集客機能,情報ネットワーク機能,オフィス機能などを集積し,IT産業の拠点を目指して行われた再開発が「秋葉原クロスフィールド」である.2006年3月9日にグランドオープンした.
秋葉原クロスフィールドには,「秋葉原ダイビル」と「秋葉原UDX」の2つの高層ビルからなり,オフィスやコンベンションホール,飲食店街などが入っている.また,UDXの地下には秋葉原では最大級の約800台が収容できる24時間駐車場もオープンし,秋葉原らしくおさいふ携帯やETCシステムを使ったチケットレス,QRコードで駐車位置が確認できたりするシステムが導入されている.
パソコンの街に,新たな風を吹かせる再開発として注目されている.

秋葉原駅前からはエスカレーターと歩道橋で結ばれている
 
エスカレータを上がると,左手にダイビル,正面にUDXの建物が現れる
(左:ダイビル 右:UDX)

UDX2階の柱にあるLED?広告
面白いのは天井部分にも広告が流れているところ

AKIBA INFO.
無料で入ることができ,秋葉原の歴史などがパネルで展示されている

AKIBA_SQUARE (アキバ_スクエアー)
展示スペースとして利用できる.
施設名にアンダーバー_が入っているところが面白い

AKIBA_SQUARE で行われていたマレーシアフェア
 
レストラン街「ICHI」
「ICHI」とは青果市場のあったことから由来している
秋葉原にこういったレストラン街はなかった.

エスカレータ前にあった情報掲示板
DVD売れ筋ランキングが効果音とともに流れていた.
効果音があるところが,いかにもIT拠点的なインフォメーション.

UDX4階にある「東京アニメセンター」
日本アニメの最新情報を国内外に向けて配信する一大拠点だとか
IT関連施設だけではなく,ちゃんとアニメ関係も入っているところがすごい

1階にはスーパーマーケットも入っている
都心らしく店内は狭くて商品陳列の密度が高い

山手線・京浜東北線のホームから見たクロスフィールド
ホームからよく見える.

明治生命館【東京考察#205】

The Meiji Life Insurance Co. building


背後に「丸の内マイプラザ」が建った
明治生命館


 明治生命館は,1934(昭和9)年に完成した洋風建築物である.昭和に建てられた建物としては初めて1997(平成9)年に国の重要文化財に指定されている.主なデザインは古典主義様式でまとめられており,圧巻なのは5階までを貫いているコリント式の柱が建ち並んでいる外観である.戦時中は館内の金属の多くが供出され,戦後はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による接収が行われ,1956(昭和31)年にアメリカ軍から返還されるまで,対日理事会が現存する会議室で行われていた.(参考までに,マッカーサーがGHQ本部を置いたのはここではなく,近くの第一生命館である) その後,2001(平成13)年からのリニューアル工事によって,隣接する30階建ての明治安田生命ビルの完成(2004年)とあわせて「丸の内マイプラザ」として一体的な開発が行われ,古き良き建物を可能な限り忠実に残して「明治生命館」は残り続けている.
ちなみに,明治生命は明治以降の丸の内地区の開発を行ってきた旧三菱財閥グループであるが,2004年1月に旧安田財閥グループの安田生命と合併し,明治安田生命保険相互会社となっている.しかし,この建物の名称は「明治安田生命館」とせず,「明治生命館」としているところに,三菱グループの譲れない心の魂みたいなものを感じる.
この明治生命館は,土曜日と日曜日の11時から17時まで,入場無料で一般公開されている.

コリント式列柱の建ち並ぶ外観
目の前に国道1号・日比谷通りが走る
写真の裏手には皇居のお堀がある
 
重厚のある外観である.
ランタン型の照明器具も渋い

入口の文字が「館命生治明」となっている

土日のみ,見学コースが設けられて会議室などに入ることができる.
入場無料.
 
「エレベータで2階へ」との警備員さんの指示により受付のある2階へと向かった.
エレベータは東洋オーチス(現日本オーチス)社製のクラシックなもの
1階ホールにあるシグナルコントロール盤は貴重な操作盤だとか.
つまり1階の操作盤で呼ボタンに応じて3台の籠を運転管理していた.

受付でバッチをもらって見学者ルートへ
電球の明かりが,ほんのりと暖かい感じである
 
2階から1階までは吹き抜けとなっており,
1階は明治安田生命の「丸の内お客様ご相談センター」となっている.
平日は,ここがお客様との相談窓口となる
大理石がふんだんに使用されている

GHQ接収時代に,米・英・中・ソの4カ国代表による
対日理事会が開催された会議室
最高司令官のマッカーサーもこの部屋で会議に参加した

応接室
 
食堂.右の写真は食事を運ぶ配膳用のリフトらしい.

1階は,お客様ご相談センターとなっている.

 
東京駅丸の内口近く(三菱ビル)から無料巡回バスでくることもできる
丸の内マイプラザで下車.バスは15分間隔.
日の丸自動車興業㈱で運行

メイドな街・アキバ(秋葉原の点景)【東京考察#187】

Room maid town at AKIBA ( The staffage at Akihabara )


駅前でチラシを配るメイド

 


 「電気の街」から「メイドの街」へ.秋葉原ではどこもかしこもメイドになっている.上の写真は秋葉原駅前でメイドカフェの宣伝チラシを配布するメイドである.どちらも笑顔で楽しそうに喋っている.「メイド」を英和辞典で調べてみると(国語辞典には載っていない),「①お手伝い・女中,②(文語)少女・娘・未婚の女性」とある.メイドカフェに入ると「ご主人様いらっしゃいませ~」と出迎えてくれて,色々と世話をしてくれるところに癒しを感じるところが受けているらしい.つまり「萌え~(もえ~)」ということである.ちなみに,「萌える」を辞書で調べてみると,「芽が出る.萌(きざ)す.芽ぐむ」とあり,「萌す(兆す)」を調べると,「若木の芽がわずかに出る.芽生える」となっている.つまり,「萌え~」という時は当て字で,癒されるといった意味は全くない.新種文化の造語である.今はカフェ以外にもマッサージなどにも「メイド」ブームが巻き起こっている.そんな今の秋葉原の写真をパソコン街と共に撮ってみた.
 
メイドがレジを打つ輸入食品の店
毎日ではないらしいが出勤しているときは看板がでる.
(メイドの撮影は禁止)
 
メイド整体サロン
整体マッサージもメイド仕立て
 
メイド足モミサロン
足裏マッサージもメイド仕立て

今の秋葉原にはアニメショップもよく見られる

パソコンに関する部品を売っている

掘り出し物を探し出す
女性のショッピングと通じるものがある

「萌バーガー」
なんでも萌えをつけている

路地裏の風景

秋葉原駅前で歌を歌うアイドル?に群がる群衆

駅前は,メイドでいっぱい.
いつからこのような街になったのか.

スカイバス東京ツアー(オープンバス観光)【東京考察#181】

SKY BUS TOKYO TOUR (The open bus sightseeing)

ドイツ製のオープンバス

バスのりば

 


 ロンドンやパリなどに行くと屋根のない2階建てバスのツアーバスを見かけることができるが,東京にもこのオープンバスが走っている.東京駅丸の内南口から歩いて数分のところにチケット売り場とバス乗り場があり(丸ビルとなりの三菱ビル前),皇居をぐるりとまわり,国会議事堂,霞ヶ関,銀座を走り,約45分かけて再び東京駅に戻ってくるルートを走る.大人1,500円で,午前10時から午後6時までの毎時1時間ごとの出発となっている.屋根なしオープンということもあり運行当初は4月から10月までとなっていたが,現在は通年運行となっている.外国人観光客のために,英語・中国語・韓国語によるマルチランゲージシステム(つまり無線付きのイヤホンを貸し出す)も行われている.
なかなかこのオープンバスのツアーは面白い.高層ビルが建ち並ぶ東京をバスの中から見上げて眺めるのも楽しいものである.また,皇居の広々とした空間と,緑の街路樹の中を快走するのも爽快である.最後には,バスの高さギリギリ(3.8m)のJR線ガード下をくぐり抜け,スリルも味わうことができる.道を歩く人とバスの乗客達が手を振って,お互いコミュニケーションをとる光景も見られ,非日常の楽しい連帯感を味わうこともできる.なお,運行は「はとバス」ではなく,「日の丸リムジン」で行っているのでお間違いなく.はとバスの窓口に行ってもチケットは買えません.

チケット売り場(三菱ビル1階にある)

チケットを買うと,うちわとマップがもらえる

外国人観光客も多い 係員さんは浴衣を着ている

オープンバス2階席

ガイドさんも浴衣で案内

大手町のビル街 読売新聞本社前

皇居の中を走る緑のトンネルを快走する

東京FM (半蔵門)

皇居をパチリ

国土交通省 (霞ヶ関)

国会議事堂を真正面に見て

銀座4丁目交差点を曲がるバス(動画)


銀座の中央通り 歩行者天国の時は通らない

八重洲口のビル群
近年のビルはガラスばっかり

丸の内口赤煉瓦駅舎

GIOSK・ジオスク【東京考察#179】

The kiosk + Giants shop


GIOSK


 キオスク(KIOSK)とジャイアンツショップ(GIANTS SHOP)を混ぜ合わせたもの,それが「GIOSK・ジオスク」なのである.東京駅の八重洲口改札の手前駅構内に存在しており,キオスクでもあるので新聞やガム・週刊誌などの商品ももちろんならべてある.その中に東京読売巨人軍のグッズも売っているのである.駅構内でひときわ目立つオレンジ色の店舗なので,すぐに「これだ!」と発見することができるだろう.ちなみに,キオスクではこのように企業と広告協賛を結んでラッピング広告を行ってアンテナショップとしているところがいくつかあり,田町駅には森永商品やグッズを売っている「キョロスク」,新宿駅には「湖池屋KIOスコーン(こいけやキオスコーン)」(期間限定:平成17年10月31日まで),東京駅八重洲北口にはKIOSK de Meiji「チョコスク」などがある.都内を歩いて見つけてみるのも楽しい.

2007年時点で,すでに閉店している.


GIANTSグッズは左側

店の前にはジャイアンツ戦のカレンダー

横から眺めてみると

東京駅八重洲地下街【東京考察#178】

The Tokyo station Yaesu basement shopping district


メインアベニュー


 東京駅の地上に降り立つとオフィスビルばかりで手頃な商店が少ない感じがする.実は,地下に大々的に商業施設が広がっているのである.八重洲地下街は日本最大級の地下街で,レストラン・薬局・靴屋・服屋・郵便局・本屋・土産物屋とありとあらゆる商店が建ち並んでいる.オープンして40年が経過した.とにかく,東京駅でちょっとした買い物や飲食をしたいときは,迷わず八重洲口の地下街へ直行するとよい.

レストランの一覧表 昼時には人だかりができる

広い地下街には,通りごとに名前が付けられている

同じ景色なので地図を見ながら移動しないと迷う

東京駅から直結している

こちらはレモンロード

つくばエクスプレス開業4日前の秋葉原駅【東京考察#177】

Akihabara station before 4 days of Tsukuba Express practicing


生まれ変わった秋葉原駅東側


 平成17年8月24日,つくばエクスプレスが開業した.つくばエクスプレスは,東京(秋葉原)とつくば学園都市(延長58.3km)とを結ぶもので,首都圏新都市鉄道株式会社の第三セクターが運営している.構想から約20年の歳月を要し,常磐線の混雑緩和等を目指して開通したものである.つくば学園都市には国の研究機関が集まっており,今までは東京駅八重洲口から10分おきぐらいにでている高速バスがメインの交通機関だったので,この開通で大変便利になった.つくばといえば「筑波万博」が思い出される.もう20年も前のことであるが,中学校で社会科見学として行ったものであった.
開通4日前に秋葉原駅に行ってみると,定期券の前売りということで駅入口までが開放されていた.というわけで,その開通4日前の模様でお伝えする.

この入口だけが開放されていた

エスカレータを降りると,発車式の準備が行われていた.

奥には式典会場のイスが見える

駅前にはヨドバシカメラが9月末にオープンする予定

駅前広場も整備されバス停はこちらに移される
背後のビルは電気街側の再開発
 
電気街口(西側)も変わりつつある.建設の進むITセンター

でも,駅そのものの雑然とした感じは変わりない

電気街では垂れ幕を作って歓迎ムード

 その後,9月16日にヨドバシカメラAKIBA店がでっかくオープンした.その模様をお送りする.ヨドバシカメラの秋葉原進出は,いままでオタクの街に変貌してしまった秋葉原に再び多様な世代の客層を呼び戻し,既設の電気街との相乗効果による新たなIT・電気街としての位置づけが期待されている.

垂れ幕もさがり大きなビルとしてオープン レストランや書籍もある

とにかく凄い人である

つい1ヶ月前までは人通りがなかったのに
突然の賑わいようである

ヨドバシカメラ 1階前

 

東京国際フォーラム【東京考察#172】

Tokyo International Forum


ガラス棟・会議室


 東京国際フォーラムは,現在は西新宿に移転した都庁の跡地に建てられた国際的なコンベンションセンターであり,大小7つのホールと33の会議室があるガラス棟,展示ホール,ギャラリーなどを備えている.1997年1月にオープンした.設計は,日本初の国際設計コンペによって行われ,50カ国395点の作品の中からアメリカ人建築家ラファエル・ヴィニオリ氏の設計が選ばれた.3600枚のガラスを用いたガラス棟が大きな特徴で,全長210m,地下1階から地上7階まで吹き抜けになったガラス空間は圧巻させられるものがある.また,ガラス棟の中空にはスロープ・ブリッジが設けられていて,ちょっとした空間歩行を味わうことができる.が,一歩足を踏み出すと足がすくわれる感じがして,高所恐怖症の人にはちょっと歩けない散歩ルートであろう.
レストランや相田みつを美術館などもあるので,銀座や有楽町に来たついでに,ブラッと立ち寄ってみるのも面白い.
ちなみに,会議室約50m2の午後1~5時までの4時間利用で約25,000円である.あの立地条件の良さを考えれば,ホテルなどに比べるとリーズナブルな値段である.施設の運営管理は,東京都が51%株主として出資している(株)東京国際フォーラムが行っている.利用料金・施設仕様は全てホームページにて公開されている.

1階の地上広場

これがガラス棟.3600枚のガラスが用いられている.
会議室は右手側の建物の4~6階に33室そろっている.
 
空中スロープ・ブリッジ
散歩コースとなっているが,歩くと足がすくむ.

会議室が並ぶ

会議室・ホール使用予定を知らせる電光掲示板がある
まるで空港のチェックインカウンターのよう

展示ホールBの入口

一般公開されていない展示使用の場合は,
ここから先へは入れない.

使用されていないときはこんな感じ.

ヘミスフィア・サークル
イギリスの芸術家リチャード・ロングの作品

地下2階にある展示ホールは
シースルーで内部を外から見下ろすことができる.

相田みつを美術館

丸の内オアゾ【東京考察#163】

Marunouchi OAZO


夜の「丸の内オアゾ」


 旧国鉄本社跡地を中心として交通公社ビルヂング・丸の内ホテル・東京中央ビルヂング・丸の内センタービルディングの敷地を利用して,三菱地所など6社が共同して進めている再開発が「丸の内オアゾ」である.オフィス,ホテル,商業施設が入っており,新丸ビルに続いて,丸の内の新たな再開発エリアが誕生したといったところであろう.
 
1階は吹抜空間の通路となっている
エスカレーターから窓の中も覗けます
エントランスを上から撮影
 
エレベータの外側にガラスがない
そして,ロープがカゴの上にないエレベーター(でも油圧式ではない)
景観上すっきりしている
宇宙航空研究開発機構の展示室
(現在は事業仕分けにより閉鎖された)
テナントに丸善が入っている
洋書の充実度では有名な書店
地下は東京駅と大手町とを結んでいるため人の流れがある