「渋谷区」タグアーカイブ

渋谷ストリーム【東京考察#353】

SHIBUYA STREAM

渋谷ストリーム

渋谷ストリームは,現在は地下へと移った東急東横線渋谷駅のホームと線路跡地及び周辺地区を再開発したもので,2018(平成30)年9月13日にオープンした.ビルは地上35階,地下4階(高さ約180m)であり,事務所のほか商業店舗,ホテル,ホールなどを備えている.また,ビルの再開発とあわせて,隣に流れる渋谷川のリニューアルや代官山方面への遊歩道の整備も行われ,とてもオシャレな空間へと変貌している.


地下鉄渋谷駅から直結している.渋谷駅16b出口.

エスカレータを上って1階へ.

稲荷橋広場.ビルへ向かう階段が広がる.

脇を流れる渋谷川.壁面を川の水が流れており,アートとなっている.本物の川の水が流れているため,ちょっと臭いが漂うところは愛嬌.

自撮り観光スポット.

渋谷川を灯りでつなぐ「ツナグアカリ」.夜になると灯りがともって幻想的な空間となる.期間限定のイベント.

ビル壁面から草が生えているぞ!!

この形,見覚えのある方も多いのでは.かつて東急東横線渋谷ホームがあったところ.2013(平成25)年3月に地下鉄副都心線との直通運転によって地下にホームが移動したが,この構造物はそのまま残された.


1989(平成元)年に撮影したかつての渋谷駅

ホーム跡地.歩ける.さらにまっすぐ進むと,渋谷ストリームのビルに入ることができる.

かつて線路のあったところには,線路のラインが引かれている.

こちらは1番線.ビルの中まで突き進む線路.

こちらは3番線.

館内の案内図.線路跡には「STREAM LINE」と書かれている.

レストランなど店舗が建ち並んでいる.通路にはかつての線路跡が示されている.

3階から隣のJR線を眺めてみると,埼京線のホーム工事が行われていた.山手線と平行に並ぶように工事を行っている.

オフィス棟はまだオープンしてなかった.

ビルを抜き抜けて歩いて行くと,代官山方面への遊歩道に抜けられる.

かつては渋谷川に沿って,高架橋で東横線が走っていた.そして今,遊歩道となって憩いの場となっている.

線路跡のモニュメントと渋谷ストリームのビル.

ストリームとは「川・流れ」が言葉の意味.

渋谷ヒカリエ【東京考察#318】

Shibuya Hikarie


渋谷ヒカリエ

 


 かつては映画館や都内初のプラネタリウムなどがあった東急文化会館であったところを再開発し,地上34階・地下4階の複合施設となったものが「渋谷ヒカリエ」である.2012(平成24)年4月にオープンした.ミュージカル劇場やイベントホールなどを設置し,東急百貨店がプロデュースした商業施設が入っており,さらに高層部はオフィスとなっている.ヒカリエの地下近くには地下鉄副都心線・東急東横線乗り入れに伴う地下ホームが建っているが,地下ホームからJR線への乗り換え通路については現在工事が進められており,これが完成すればJR渋谷駅とヒカリエが一体的となって結ばれてさらに便利になるだろう.

JR渋谷駅とは2階通路で結ばれている.
今のところ仮設のような感じ.
 
東京証券取引所で見るような円形の電光掲示板がある.
くるくる回りながらインフォメーションを流していて面白い.

地下鉄銀座線が真横を通過する.

商業施設はこんな感じ.
地下3階から5階まではShinQsとなっている.

11階にあるシアターオーブ(Orb)のエントランス
本格的ミュージカルホール

オフィスゾーンに入るにはセキュリティーゲートを通過する.

ここにもあったシースルーエレベーター

イベントホールでは
47都道府県別ギフトのデザインミュージアムを開催していた.
 
福島県は,日本三大ラーメンの一つ
喜多方ラーメンの9種食べ比べセット

眼下には,いまは使われなくなった東急東横線の
渋谷駅ホームの屋根が見える.ここも再開発される予定.(渋谷ストリーム
 
渋谷ヒカリエ前出入口は将来的に地下でつながって便利になる.

地下からの入口

代々木公園【東京考察#304】

Yoyogi Park


代々木公園の噴水


 代々木公園は,広さ54.1haで東京ドーム11個分の広さを持つ公園で,東京都が管理している.地図を見ると明治神宮と隣接していて,一体のように見えるが,明治神宮と代々木公園は歩いて行き来できるようにはつながっていない.1909(明治42)年に陸軍省が代々木練兵場を新設し,敗戦後はアメリカ軍に接収され宿舎施設のワシントンハイツとなって,1964(昭和39)年には東京オリンピックの選手村となって,1967(昭和42)年に現在のような都市公園となって開園した.
代々木公園と聞くと,駅からちょっと遠くて気軽に行けないイメージがあった(私の勝手な固定観念である)が,山手線の原宿駅から歩いて3分ほどで原宿口に到着し,気軽に散策することが出来る.園内を横断して,地下鉄千代田線の代々木公園駅か,小田急線の代々木八幡駅を利用して帰ることも可能.

原宿口
お金のかからないデートコースとして,若者にも人気.
ランチボックスをもって芝生の上で「お食事」,なんていうのもいいかも.
夜景の素敵なフランス料理だけが全てではない!
ちなみに,午後5時から午前5時までは入園不可.
 
都心では貴重な緑のオープンスペースである.
ビニールシートを敷いて,ゆっくりと食事をしている人が多い.

オリンピック選手村当時の宿舎(オランダ選手が利用)が保存されている
 
バードサンクチュアリでは,野鳥の観察も出来る.
アマチュアカメラマンも多く撮影しているポイント.
野鳥の好む実ができる木を植えて柵で囲っている.
 
噴水のある噴水池

サルスベリの花

ビルやコンクリートに囲まれた都会にいると
緑に囲まれた空間に身を置いて,ぼーっとしてみたくなる.

中央広場
思い切り遊べる.砧公園と並んで,このような空間があるのは貴重である.

木陰では,管楽器などの練習をしている人も多い.
近隣に音を気にしないで思い切り練習ができる.しかもお金がかからない.

サイクリングコースも整備されている

代々木公園イメージマップ
上側が原宿駅 下側が代々木公園駅,代々木八幡駅

帰りは小田急線の代々木八幡駅から新宿へ.
ちょっと細い道を歩かなければならないため,地図を見て駅を探した方がよい.

東京メトロ副都心線【東京考察#261】

Tokyo Metro Fukutoshin-Line


副都心線(写真の車両は東武鉄道)


 東京メトロ副都心線は,2008(平成20)年6月14日に池袋~渋谷間が開通したことにより,和光市から渋谷まで全20.2kmが全線開通した地下鉄路線である.池袋から渋谷駅の間は,ほぼ明治通りの下を走っており,新宿三丁目では伊勢丹と高島屋とが地下道で直結されている.地下鉄では珍しく急行運転を行っており,途中の東新宿駅では通過用の待避所が設けられている.路線カラーは茶色(ブラウン).13号線が路線番号である.この地下鉄開通を最後に,東京メトロの新線開通は終了する.新たな路線計画はない.
もともと,東京メトロ有楽町線が東武東上線と西武有楽町・池袋線との間で直通相互運転を行っていたが,小竹向原と新線池袋間の地下鉄完成により,新線池袋まで乗り入れていた.そして今回の副都心線の開通により,両路線からの直通運転が副都心線まで行われるようになった.
将来は東急東横線との直通相互乗り入れが予定されており,2012(平成24)年度の開通に向けて,東横線の渋谷駅移設の工事が行われている.これにより,横浜から新宿・池袋が私鉄でも結ばれるようになる(JRでは既に湘南新宿ラインとして運行されている).
ちなみに,副都心とは東京都の市街地整備の一環として掲げられた8つの「副都心」のことを指す.都心に集中する(ここでいう都心とは大手町などの東京駅周辺(千代田区・中央区・港区)の本社業務の集中している地区を指す)業務機能の受け皿として,また各地域の商業や文化,生活などの広域的な拠点として設定された地域で,新宿の他に,池袋,渋谷,大崎,錦糸町・亀戸,上野・浅草,そして臨海副都心(お台場)が存在する.副都心線は,このうち3つの副都心を貫通していることになる.

ホームにはホームドアが付いている

渋谷駅は島式ホームが2つ(線路は4本)ある構造だが,
中央の2本の線路はまだ使用されていない.
東急東横線が乗り入れるときに使われる.

そのため,こんなアングルの写真が撮れたりする.
 
渋谷駅は安藤忠雄氏の設計により
大きな宇宙船の中に駅があるイメージだとか.

上から吹き抜けを通して,下のホームを眺める

新正面改札口

表参道ヒルズ(旧同潤会青山アパート)【東京考察#194】

Omotesando Hills ( The place which was the Dojunkai Aoyama apartment in the past )


生まれ変わった表参道ヒルズ

 


 表参道ヒルズは,日本で最初の鉄筋コンクリートアパートメントだった同潤会青山アパートの跡地に建てられた再開発ビルである.地上6階,地下6階からなり,設計は建築家・安藤忠雄氏によるもので,本館内は表参道と同じ傾斜角度を持つスパイラルスロープによって,独特な建物内部の構成がなされている.また,同潤館と呼ばれるエリアは,かつての同潤会青山アパートの一棟をリメイクしてそのまま再現させており,大正時代に建てられたアパートメントの狭い空間を肌で感じ取ることができるようになっている.同潤会青山アパートは,貴重な建築物であることから保存を望む声が大きかったが,使用(居住)する側からすると,風呂なし,アンペア不足,漏水,老朽化といったことから,現在となっては陳腐化が否めない建物であった.その建築遺産を,そのまま再現しているところに,この表参道ヒルズの素晴らしさがある.新しいものと古いものとをうまく融合させている.
 → 
左側がかつての「同潤会青山アパート」,右側が今の「表参道ヒルズ」.
建物の高さは,ケヤキ並木との調和を考えて,昔とほとんど同じ.

原宿駅から歩いてくると,いきなりジュエリーショップとなる.

建物の前には「水(せせらぎ)」が流れている

ドアの取っ手が面白い.
「ドルチェ&ガッバーナ」の店

本館の入り口 ここから中に入る

これが噂の「スパイラルスロープ」
ずっと歩いていくと,いつのまにか上の階に到着する

ショップウインドーの下を見ると,
スロープに傾斜のあることがわかる

こちらがそのまま再現された「同潤館」
 → 
左がかつて,右がリメイク後
 
階段の最上階 本館との連絡通路がある

ドアの大きさがなんともいい

裏側

同潤館1階部分のテナント内部
これから入居するらしい

地下鉄表参道駅方面から撮影した
取り壊し前の同潤会青山アパートはこちらへ.
No.5  No.105

代官山の点景【東京考察#176】

The staffage in Daikanyama


路地裏的な街並みにオシャレな店がある


 オシャレな店が路地裏的な街並みの中に建ち並んでいるのが代官山である.下北沢や自由が丘と街の形体は似ている.人間の尺度にあったヒューマンスケールの6m道路の脇に,個人ブティックなどがポツポツと点在しているところに,代官山の迷宮的な魅力がある.

ブティックなどが並ぶ

こういう坂道が突然出てくるとなんだか楽しい

マンションの1階もこんな感じに
 
楽しい路地裏

なんか突然ジャパニーズ!?
 
代官山といえば,同潤会代官山アパートであった.
今,その跡地には「代官山アドレス」の再開発ビルが建っている

ちょっとコーヒーでも

東急東横線代官山駅

駅構内に「コスメキッチン」がある

駅前をでると「Calvin Klein」が.

ゲルマニウム温浴

何ですか,これ?

ハチ公バス(渋谷区コミュニティーバス)【東京考察#175】

Hachiko bus (Shibuya Ward community bus)


可愛らしい「ハチ公バス」


 渋谷区役所が地域の裏路地的な道路を結ぶバスとして,平成15年3月末からコミュニティーバス(通称「ハチ公バス」)を2ルート走らせている.恵比寿・代官山方面ルートの循環バスは「夕やけこやけルート」と呼ばれ,こちらの運行は東急トランセが行っている.コミュニティーバスは,今までの路線バスではバス停の距離が遠すぎて不便だけど歩くにはちょっと時間がかかるといった地域のニーズをカバーするもので,地域のお年寄りや子供などに利用しやすいよう配慮がされており,運賃100円(ワンコイン)となっているのも手軽に乗れるようにと設定されているものである.運行ルートは,渋谷区役所前を起点として,恵比寿駅・恵比寿ガーデンプレイス・代官山駅をぐるりと「8の字」にまわる循環バスで,途中の交わる点である恵比寿区民施設停留所(8の字の真ん中にあたるところ)では,乗り換え券をもらって乗り換えることができる.バスは小さくて可愛らしい忠犬ハチ公をデザインしたもので,バス1台がやっと通れるような狭い道を右に左に曲がりながら走っていき,まだ真新しいからかバスが通過すると子供達が振り返っている.

低床式バスで乗り降りも楽にできる

小さなバスである

車内の様子

代官山の街中を走るハチ公バス

NHKスタジオパーク【東京考察#174】

The NHK studio park(At Shibuya Ward Jinnan)


渋谷のNHK放送センター


 NHKは「日本放送協会」といい,受信料でまかなわれている公共放送である.NHKには,国民の生命・財産を守り,公共の福祉,文化の向上に貢献するという使命があり,地震や台風など緊急時をはじめとした信頼性の高いニュース,人々の心や暮らしを豊かにする質の高い番組,障害のある方や高齢者の方に向けたきめ細かな放送サービスを行うこととしている.そのような公共性の高い放送局であることから,放送法第32条第1項では「NHKの放送を受信できる受信機を設置した者は、NHKと受信契約をしなければならない」と定められており,政府や企業などの特定のスポンサーに頼ることのない「財政の自立」が必要となることからコマーシャルを行うことを禁止し,受信料で運営することを決めている.(HNKホームページより抜粋) 近年の不祥事によりNHK受信料の不払いが増えているようだが,正確な情報を伝える公共性の高い放送局を維持していくためには,受信料の徴収はやむを得ないことである.
さて,そんな渋谷のNHKには,一般公開されている「スタジオパーク」という見学コースがある.さすがはNHKといった感じの展示内容となっており,デジタル放送技術の説明や,ニュース映像のスタジオ体験,ドラマでの撮影風景など,お台場のフジテレビの軽いノリとはまた違ったNHK独特の雰囲気で放送局を堪能することができる.見学が終わったら,「レストランスタジオカフェ」で特別定食を食べるとまた面白い.入場料が大人200円,高校生150円,中学生以下は無料というのも良心的な設定である(受信料を払っているのだから当然か?).障害者は無料となる.

まずは「ウエルカムスタジオ」で
ハイビジョンの大画面に自分たちの姿が映し出される.

自分の姿をカメラで撮ってくれる

2011年には今のアナログ波の放送は中止され全てがデジタル放送となる.
その仕組みなどわかりやすく展示されている.

大河ドラマ「義経」コーナー

体験スタジオQでは,実際のニュース原稿を読むアナウンサー体験や
お天気キャスター体験をすることができる.

お天気キャスターを体験している小学生

今話題の韓国ドラマコーナーもある.

4つのスタジオを見学することができる.
ここから先は撮影禁止である.
ちょうど朝の連続テレビ小説「ファイト」の撮影をやっていて,
駒乃屋で緒方直人と酒井法子が並んで3人目の赤ちゃんを抱いていた.
すごいのは,リハーサル中の3つのカメラの映像を全てノーカットで流していること.
ここにくれば,リハも含めた配役達の素顔の表情を見ることが出来る.
 
出口のところにある「スタジオカフェ」
1日限定30食の「義経御膳」「静御膳」「ファイト御膳」がお奨め.
ご当地の名産食品をならべている御膳.

これは「静御膳」 1,280円也.
正直言ってうまかった!

渋谷駅からは直通の循環バスが走っている.
大人150円

イルミネーションの渋谷【東京考察#160】

The illuminations at Shibuya


渋谷ハチ公前

 


 クリスマスシーズンが近づくと,渋谷の街はイルミネーション一色で彩られる.原宿表参道のケヤキ並木のクリスマスライトアップが,近隣住民の苦情によって廃止となってしまったので,この周辺でイルミネーションが見られるのは渋谷となっている.しかし,新宿では南口の高島屋タイムズスクエアなどによるサザンライツが開催され,六本木ヒルズでもイルミネーションが開催されるなど,どこへ行っても東京はクリスマスムード満点となっており,不況どこ吹く風,といった感じである.そんな渋谷の点景をどうぞ.

スクランブル交差点から109(マルキュー)を眺める

渋谷センター街入口
下に見える黒い部分は全て人の群れ
やっぱり渋谷はエキサイティングな街である

道玄坂方面

文化村通り
イルミネーションも凝っている

センター街

広告専用の光るトラック

ハチ公前からスクランブル交差点を眺めると
オーロラビジョンが3つもある.どれを見ればいいのか.

渋谷スペイン坂【東京考察#138】

The Shibuya Spain slope


スペイン坂通り(開店前)

 


 渋谷という街は坂の街である.渋谷駅が谷底となっており,あとは外に向かうし従って徐々に上り坂となっている.そんな坂の地形をうまく利用して歩行者専用の道路があり,路地裏的な幅員の道路にびっしりとお店が張り付いている通りが「スペイン坂」である.なんともロマンチックな名前が付けられており,このヒューマンスケールの狭い道幅が,魅力を増幅している.頂上には東京FMのスペイン坂スタジオがあり,運が良ければガラス張りの放送室から人気のミュージシャンのライブ放送を見ることができる.スペイン坂を最初発見するのは難しいかもしれない.センター街を突っ切って右に曲がって,ハンズの手前で右に入る.ロフトの先のパルコの手前で左に曲がる.地図を見ながらたどり着きましょう.


スペイン坂
途中階段になる


上から下を見るスペイン坂
まだ午前中の開店前なので人通りが少ない


頂上にはミニシアターがある


そして,東京FMのスペイン坂スタジオ
パルコの1階にあたる

渋谷ハチ公前【東京考察#137】

Shibuya Hachiko


忠犬ハチ公


 渋谷ハチ公前はあまりにも有名な待ち合わせ場所である.週末の夕方となると,溢れんばかりの人だかりができていて,相手を探すのにも一苦労する場所である.そのため,待ち合わせを指定するときは,「喫煙所の近く」とか,半蔵門線(田園都市線)の階段の上あたり,とかハチ公前でもさらに細かい場所を指定しないといけない.
ご存じの方も多いと思われるが,忠犬ハチ公は大正12年秋田県で生まれた秋田犬で,農業土木の博士であった上野栄三郎に飼われていたが,先生が亡くなってからも毎日渋谷駅前で先生の帰りを7年間も待ち続けていたという実話があり,これが人々に感銘を与えて銅像が造られたものである.しかも,この銅像はハチ公が生きているときに造られており,ハチ公の目の前で除幕式が行われている模様の写真が残っている.生きているうちに銅像が建ってしまうのだから,偉大な犬である.戦時中には金属回収令により撤去されてしまったため,今の銅像は昭和23年に再建されたものである.ハチ公は昭和10年3月に11歳で一生を閉じたが,ご主人である上野先生のお墓の隣(青山墓地)に分骨が埋葬され,ハチ公の亡骸ははく製として上野の科学博物館に保存されている.


詳細地図


ハチ公前広場
夕方になると大混雑する(この中に小さくハチ公が見えます!)


今は喫煙所もできた


ハチ公前広場


スクランブル交差点・センター街方面を見る


「地下鉄階段の下から5段目」などといった待ち合わせ方法も・・・


JR線を降りて最初に見える風景


実は,こんな平和の銅像もある


もうひとつの待ち合わせ場所である「モアイ像」
ハチ公前とは京王井の頭線を挟んだ反対側にある

取り壊された同潤会青山アパート【東京考察#127】

Demolished The Dojunkai Aoyama apartment


歩道橋からの風景
かつてはここにアパートがあった

 同潤会青山アパートは,No.5,No.105,(No.11)で取り扱ってきた.ついに取り壊しが決定し,今は更地となっている.2003(平成15)年12月末の風景をどうぞ.


このとおり,建物は無くなり,囲いがされて工事中である


工事の仮囲いは,以前のアパートを思い起こさせるような
ツタによるイメージアップが図られている.


完成予想図

明治神宮【東京考察#126】

Meiji Shrine


南神門にある鳥居

 


 明治神宮は初詣参拝客数ではいつも全国1位になる神社である.外国人観光客の姿も多い.明治神宮は,第122代の明治天皇とその皇后である昭憲皇太后をお祀りする神社で,大正9年11月に創建された神社である.こちらの明治神宮は「内苑」と呼ばれ,本殿や神楽殿などがあり,総面積約70万m2の明治神宮の杜が鬱蒼と茂っている.一方,絵画館やスポーツ施設を備える「外苑」は青山に存在している.都心の真ん中に,これだけの森が存在していることは,貴重なオープンスペースであり,野鳥の宝庫でもあろう.


原宿駅から続く「南参道」


檜造りの名神鳥居としては日本一の大きさ
高さ12m 柱間9.1m 柱の径1.2m 笠木の長さ7m


正月になると厄年の垂れ幕が必ず掲げてある


奉納されている菰樽(こもだる)


お札・お守りは巫女さんが売っています


来年の干支「猿」の絵馬が飾ってある


本殿


祈ります


西参道


これが現代の風景である.

竹下通りから裏原宿,そして表参道【東京考察#107】

Takesita-Dori to Ura-Harajuku , And Omote-Sando

 


 竹下通りは全国各地から若者が集まってくる商業エリアである.かつては歩行者天国のタケノコ族などを生み出した若者の街であるが,今となっては年齢層が下がり,渋谷よりもさらに若い中学~高校生をターゲットにした感のある地域で,いろんな雑貨を求める人々でごった返している.その竹下通りを突き抜けると,最近流行になった「裏原宿」と呼ばれる地域となり,ここは裏路地にこじんまりとショップを出している店が次々と集まって,いつの間にか街全体がヒューマンスケールの迷宮ショッピングゾーンとなっているようなところ(下北沢や自由が丘に似ている)である.表参道交差点までの点景をどうぞ・・・.


★ 竹下通り ★


クレープ店は相変わらず人気

 
今話題の「サイクリングタクシー」
乗り込むのに狭そうである


竹下通り


クレープ飲食禁止!! 衣服商品につくのだろう!
この他に,「しゃがみ込み禁止」というのもあった!


声をかけられたらまず注意!
でも,「原宿でスカウトされた」という芸能人は多い!


竹下通りの喧噪


★ 裏原宿 ★


裏原宿も人でいっぱい!


竹下通りに比べると普通っぽい街並み


落書きがすごい自動販売機


同潤會アパートも近くにあります


★ 表参道 ★


明治神宮(原宿駅)から続くケヤキ並木


これ,工事現場を囲む仮囲い板
さすがは表参道.ライトアップまでされる.


明治通りと交差する表参道交差点には
石灯籠が建っている.
もちろん明治神宮へ続く参道である.


★ おまけ ★


原宿駅前! この集団は一体!!??

 

取り壊し決定後,冬の同潤会青山アパート【東京考察#105】

DOJUNKAI Aoyama Apartment in the winter after the demolition decision

 

 同潤會青山アパートはNo.5のページでも紹介しているとおり,日本で最初に建てられた鉄筋コンクリートアパートである.平成14年末,この青山アパートも取り壊されることが決定し,安藤忠雄氏設計による再開発ビルに生まれ変わることとなった.入居者は続々と退去しており,いまなおギャラリーなどをオープンさせている店は,数少なくなった.平成15(2003)年1月の同潤會青山アパートの様子をお送りする.


ギャラリーなどの入居者はすでに移転を始めている


すでに中は空っぽ!


まだ階段の電球がついているところもあった


玄関扉.まだオープンしているギャラリーもある.
ガラス部分の装飾がなんともいい.


すでに退去が進んでいる部分は,居住者以外立ち入り禁止となっている.


窓枠の改造の痕は歴史を物語っている
でも,後は解体を待つのみなのである


閉店セールをやっているショップ.


空っぽになったアパート
どこかもの悲しい


行き交う人々の賑やかさとは対照的に,
あとはただ取り壊されるのを待つアパートメントである.
どのくらいの人々が,このアパートの存在を意識しているのだろうか.


背面.

 このアパートをまだご覧になっていない方,まもなくギャラリーが閉店し建物の中にも入れなくなります.是非一度,急いで足をお運びください.

松濤(渋谷の高級住宅街)【東京考察#92】

Shoto(High-class residential street)

 


 渋谷駅のハチ公口をでて,人々で溢れかえるスクランブル交差点を渡り,109を眺めながら文化村通りを歩いていく.とにかく渋谷のエネルギーはすごい.肩と肩をぶつけ合いながら,雑踏の中を歩いていくと,オーチャードホール,文化村のある東急百貨店前となる.そして,その百貨店の裏手にまわると,雰囲気はがらりと一変する.

このギャップは何なのだろうか?

大きく立派な建物が建ち並ぶ,静閑な高級住宅街「松濤(しょうとう)」である.
すぐ隣には,円山町というかつての花街だったラブホテル街も存在する.渋谷の繁華街,円山町のホテル街,そして高級住宅街の松濤と,三者三様の街並みが歩いて10分程度の範囲内に存在しているところに,この地区の面白さがある.とにかく,歩いて街全体の空間を実際に感じてみましょう.



高級住宅街には緑が多い
塀も「生け垣」となっている


都知事公館
石原都知事はいるのか?


観世(かんぜ)能楽堂
能楽を堪能するには抜群の環境である

 


戸栗美術館

国立能楽堂(千駄ヶ谷)【東京考察#90】

The national Nho hall(at Sendagaya)

 


  国立能楽堂は「能」「狂言」を演じる舞台として,樹齢400年の尾州檜を床材に使用した能舞台をもつホールである.定例公演,普及公演,企画公演などが月4日間公演されている.千駄ヶ谷駅を降りて,閑静な街並みの中に能楽堂があり,静かな「能」を鑑賞するにはもってこいの環境である.


正門からジャパニーズカルチャーである


チケット拝見


ロビーは「木」を基調とし,落ち着いた空間となっている


座席は能舞台を取り囲むよう扇形に配置されている
脇正面は横からの鑑賞であるが,
橋掛かりと呼ばれる渡り廊下のような補助舞台を歩く役者を間近で見ることができる
一番安いのは中正面の席 全591席


正面から見た舞台
左奥の揚幕から橋掛かり(廊下のような舞台)を通って演者がでてくる
能舞台は三方を開け放し,後座のうしろには老松・若竹を描くことになっている.
さらに正面先には階段をつけ,右に高欄をつける.
4本の柱も必要で,その柱に囲まれた空間が本舞台と呼ばれる .


能舞台の説明(広辞苑より)


脇正面からみた舞台


中庭もある


私的コラム「とでも、とでも。」より能に関するところを抜粋

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「神・男・女・狂・鬼」   Date: 2002-11-26 (Tue)

このタイトルを見て何だかわかる人は相当なジャパニーズカルチャー通である.「神(しん)・男(なん)・女(にょ)・狂(きょう)・鬼(き)」,これは「能」の番組構成上の分類を表しており,それぞれが初番目・二番目・三番目・四番目・五番目といった「五番立て」の曲柄のことである.現在は,五番立てで上演されることは少ないが,二幕以上の上演の時は,この順番に従って上演される.

初番目物「神」:脇能.神体を主人公として天下泰平,五穀豊穣を願う.
二番目物「男」:修羅能.源平の武将の亡霊たちによる修羅の苦患と敗北者の滅びの美学.
三番目物「女」:鬘物.王朝の優美な女性たちや天人などが織りなす幽玄の美.
四番目物「狂」:雑能.悲しみ,怒り,怨念,嘆き,執心など,人間の持つ情念を描いたドラマ.
五番目物「鬼」:切能.鬼・天狗・神・妖精などがダイナミックに活躍する華やかな舞台.

この中で,最も演目が多く,現代でも人気があるのは「四番目物」である.人間の怨念や母親の子供へ対する愛情,罪などを扱っており,今なお現代人に通じるものがあって,昔も今も人間の心の根底には普遍的なものが流れているんだな,と感じる演目である.

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

国立能楽堂へ ~9月普及公演  Date: 2002-09-15 (Sun)

最近「ジャパニーズカルチャー」の世界にどんどんはまりこんでいる僕である.歌舞伎を見ているうちに,歌舞伎のルーツはなんだろうか,と思った.歌舞伎は江戸時代に行われていた大衆劇であるが,平安時代の公家のあいだで見られていた楽劇が「能」であり「狂言」である.そんな,日本文化の真髄とも言うべき「能」を見てみることにした.

能の公演は,各流派のもっている能楽堂で行われているが,東京千駄ヶ谷には国立能楽堂があって,月に4日間の公演を行っている.土曜日に見れるのは「普及公演」のみで,他の「定例公演」や「企画公演」は平日の夜に行われているため,遠方からの人は国立能楽堂での鑑賞の機会はとても少ない.門構えといい,建物の作りといい,そして中に入ったときのぬくもりのある木目の空間といい,日本文化を満喫できるような施設である.さらに,中庭があって,心の落ち着きを取り戻すことができる.

2つの題目があって,最初が狂言の「蝸牛」,2つめが能の「梅枝」である.
「蝸牛」は狂言であり言葉も難しくなく,見ていて理解ができる.「でんでんむしむし,でんでんむっしむっし!」「風も吹かずに・・・」といったやりとりが滑稽で,カタツムリと間違えて山伏を連れて帰ってくる戯け者のお話であった.国立能楽堂は歌舞伎座のように広いわけではなく,間近に役者を見ることができるのであるが,腹の底から響き渡るような大声を上げているのには驚いた.歌舞伎座では後ろの方でしか見たことがないので気づかなかったが,役者はそうとう大きい声をあげているのである.
そして,能の「梅枝」である.鼓と笛の雅楽とともに,そろりそろりと役者が入ってくる.主役(シテ)は「お面」をかぶり,そろりそろりと演じていく.何を言っているのか,正直わからないが,560円のパンフレットには台本が記載されているので,それを見ながらだと,難解な古文も多少は理解ができるようになる.高校生のときもっと「古典」の勉強をしておけばよかった.古文なんて何に役立つのだろうと思い,赤点まで取るほどに勉強をしない科目であった.「・・・なりにけり」や「・・給うぞや」などと終止形や連体形などといったかすかな記憶の言葉が沢山でてくるのであった.

スピードが求められる現代に生きているものにとって,この「能」のスピードはとても緩やかに感じる.最初に歌舞伎を見たときに「なんてまったりと表現する演劇だろう」と思ったのだが,能を見ると「歌舞伎はなんてダイナミックで大衆に受ける演劇だろう」と思ってしまう.「静の舞台」である.これが能の幽玄である,ということなのだろうか.扇子を持って優雅に踊る.京都の龍安寺にある石庭に何か通じるものがあるな,と感じた.

幕引きもまた独特である.演じ終わるとそろりそろりと主役(シテ)が時間をかけて去ってゆく.この間,場内は全くの沈黙である.咳をしようものなら館内中に響き渡ってしまう.そして脇役(ワキ,ワキツレ)もそろりそろりと去っていき,笛や太鼓・地謡の人々が去っていく.なんとも楽しい宴が終わってしまった侘びしい余韻を充分感じ取れるほどの「間」である.現代の演劇では,幕をさーっと引いて舞台を隠してしまって幕を終わらせるが,歌舞伎俳優が花道をそろりそろりと去っていくように,能も舞台に通じている廊下をそろりそろりと去っていくのであった.館内に案内放送もなく,舞台が終わるとお客もすーと席を立ち上がって,そろりそろりと帰っていった.

ジャパニーズカルチャーの真髄をちょっとだけ,かいま見れたような気がする.歳を取ると日本文化に回帰するようになるのだろう.ということは,あと10年もするとカラオケで演歌を歌うようになるのだろうか・・・?

東急トランセ(ミニバス)【東京考察#49】

The minibus at Daikanyama

 

 東急トランセ・代官山循環線は、渋谷駅から代官山を循環して戻ってくる小型の路線バスであり、平成10年7月より運行を開始している。「路線バスでは2~3停留所の距離だけれど、歩くと15分以上はかかる」といった距離の地域の裏通り的な狭い道路(路地といったほうが適切か)を走っていく。料金は150円(休日は100円となる)。武蔵野市でムーバスという100円の近距離バスを走らせたところ、これが好評を得て全国的に近距離のミニバス運行に火がついている。このようなミニバス(コミュニティバス)は、現在あらゆる都市で試験運行が行われているように思う。今後の去就に注目したい。
さらに、この東急トランセの特徴は、運転手がすべて女性であるということ。女性らしいきめこまやかなサービスが見られるに違いない。

 

渋88甲 渋谷駅-東京駅南口[都バスで東京発見]

渋谷から青山アンティーク通り・六本木を経て新橋駅(東京駅=廃止)までを結ぶ路線

渋88 渋谷駅⇔新橋駅北口(経由)麻布台 渋谷営業所

路線keyword:渋谷・青山・六本木・麻布,東京タワー,ロシア大使館


渋谷駅・東京駅間は本数が非常に少なく、平日の日中は1時間に1本、休日でも4~50分に1本の割合で、乗りにくい路線である。渋谷・東京タワー間を結ぶ渋88乙系統は頻発している。
東京中央郵便局の重厚な建物の前を発車し、はとバスのりばを通過して、東京国際フォーラム前を左折する。鍛冶橋で今度は右に曲がり、銀座新橋を目指す。
プランタン銀座、西銀座宝くじチャンスセンター、ソニービルを見て、数寄屋橋交差点を通過する。そして、新橋となる。新橋駅北口バス停前に「新橋モダン食堂」という昭和初期を彷彿させるような看板のお店がある。外堀通りを走り、虎ノ門で左折する。
虎ノ門にはオフィス街が建ち並ぶ。日本ガス協会ビルディングの入口にはガス燈が2つ建っており、風情を醸し出している。
馬の鞍のような形をした飯倉交差点で左を眺めると、東京タワーの超アップが現れてバスは右折する。東京タワーからやってくる渋88乙系統は、ここで合流し渋谷まで同じルートを走っていく。ロシア大使館が左手に現れて、麻布台となる。
ここからは乗客、街を歩く人々ともに外国人が多くなる。そして六本木。街がにぎやかである。六本木通りに左折して渋谷に向かうが、西麻布をでると高樹町交差点でアンティーク通りに右折して青山通り(国道246号)に向かう。骨董品通りであるが、青山の骨董品と聞くと非常に高級な感じがする。
8車線の広々とした青山通りを走って、終点渋谷駅となる。

平成12年12月、新橋-東京駅間が廃止され、乙系統であった麻布台-東京タワー間も廃止された。

田87 渋谷駅⇔田町駅[都バスで東京発見]

三田・白金・恵比寿・東を走って田町と渋谷を結ぶ本数の多い路線

田87 渋谷駅⇔田町駅(経由)恵比寿駅・魚らん坂下 渋谷営業所

路線keyword:白金,恵比寿ガーデンプレイス,北里研究所,慶應義塾大学


地下鉄の過疎地域を走ることから、乗客数・本数ともに多い路線である。田町駅のバス乗り場は、第一京浜に面した西口側と港区スポーツセンターのある東口側の2ヶ所存在するが、本系統は第一京浜側の東口にバス停がある。
田町駅を出発するとバスはすぐに左折し、第一京浜から細い道路へと入っていく。慶応大学の学生が闊歩する町中を走り、国道1号の大きな通りに出ると、右手に慶應義塾大学が現れる。
三田界隈を走り、魚らん坂下となって桜田通りと交差し、2車線道路へ直進する。右手に北里大学研究所が現れ、バスは白金界隈をくねくねと走っていく。
外苑西通りを横切り、恵比寿界隈に入る。左手にサッポロビール恵比寿工場跡地を再開発した恵比寿ガーデンプレイスの建物群が見えて、最寄り停留所である恵比寿四丁目となる。商店・飲食店街が続き、しばらく走ると恵比寿駅となる。
明治通りに左折して、終点渋谷駅前まで都06系統と同じルートを走っていく。

池86 東池袋四丁目⇔渋谷駅東口[都バスで東京発見]

渋谷-表参道-新宿-池袋のラインを明治通りで結ぶ路線

池86 東池袋四丁目⇔渋谷駅東口(経由)池袋駅東口・新宿伊勢丹 早稲田営業所

路線keyword:明治通り,新宿伊勢丹,高島屋タイムズスクエア,サンシャイン60,表参道,ハチ公前


東京でも有数な繁華街である渋谷・新宿・池袋を明治通りで結び、便利な路線のように思えるが、それ故に道路の渋滞も激しく、移動には時間のかかることが多い。
本系統と早81系統の早大正門行は、渋谷駅東口のバスターミナルからは発車せず、駅北側の三和銀行前(渋谷駅西口停留所)か東急イン前(渋谷駅東口停留所)のバス停から乗車することになる。渋谷駅を発車すると、左手に宮下公園が現れる。流行発信の街・渋谷から表参道までを結ぶ明治通り沿線には、さすがにお洒落なショップ・レストラン・ブティックが建ち並んでいる。
クリスマスシーズンになると電飾をつける立派なケヤキ並木の続く道路と交差すると、右手に原宿プラザ、左手にラフォーレ原宿が見えて表参道停留所となる。この辺りは土休日になると人々でごった返している。パレフランスの手前が原宿通りであり、左手に一瞬見ることができる。そして、神宮前一丁目となる。
神宮前一丁目を過ぎると、パタリと店がなくなって、賑わいのないビルの建ち並ぶ街並みがしばらく続く。千駄ヶ谷、北参道と過ぎると、再び街並みが賑やかになり、左手に東急ハンズや紀伊国屋書店がテナントとして入る高島屋タイムズスクエアの建物が過ぎ去って、JRAウインズ新宿前の新宿四丁目停留所となる。
左手に新宿駅南口ルミネを望むことができる甲州街道を横切り、右手に丸井が見えて、左手に新宿伊勢丹が現れると、新宿通りを横切って新宿伊勢丹前の停留所に到着する。
新宿五丁目交差点で靖国通りと交差し、バスは明治通りを北に進む。新宿の賑やかな街を抜けだし、左手に早稲田大学理工学部が現れて都立障害者センター前となる。
高戸橋交差点を過ぎると、右手に都内で唯一残った都電荒川線の線路が現れて、神田川を高戸橋で渡り、学習院下停留所となる。都電の停留所も右手にあって、乗換に便利なところである。学習院大学は左手の台地上に存在する。そして、バスは坂を上って千登勢橋をくぐり抜け、都電は右手に別れていき、左手に西武百貨店が現れると、池袋駅東口となる。
かつての本系統は池袋サンシャインシティーまでを結んでいたが、池袋駅東口・サンシャインシティ間に乗客がいなかったからなのか、現在は区間が変更され、バスの操車所が存在する東池袋四丁目という半端な行き先となった。
バスは池袋駅東口にて右折する。左手にサンシャイン60の超高層ビルが立っているが、周囲に高い超高層ビルが立っていないので、一際目立つ存在である。首都高速5号線の高架の下を走り、都電荒川線東池袋四丁目停留所と都電線路の手前にて、バスは終点となる。
せっかくの機会なので、サンシャインシティーについて記述する。サンシャインシティーは、昭和46(1971)年の東京拘置所(戦後米軍に接収されて以来「スガモ・プリズン」と呼ばれていた)の足立区小菅移転に伴ってできた跡地を再開発したところであり、昭和53(1978)年に地上60階、240mの日本一(当時)の超高層ビル・サンシャイン60が完成し、同時にサンシャインプリンスホテル・ワールドインポートマート・専門店街アルパ・プラネタリウム&国際水族館などを備えた複合施設である。サンシャインシティーは、池袋の地位向上に大きく貢献した開発である。

早81 早大正門-渋谷駅東口[都バスで東京発見]

渋谷から早稲田大学まで裏道を縫うようにして走る路線

早81 早大正門⇔渋谷駅東口(経由)四谷三・千駄ヶ谷駅 小滝橋営業所

路線keyword:早稲田大学,表参道のケヤキ並木,狭道,千駄ヶ谷界隈


渋谷駅ではターミナルに入らず、三千里薬局付近の西口、東映映画館前の東口に停車するループ運行となる。渋谷を発車すると左手に宮下公園を見て、おしゃれな店舗の続くケヤキ並木の道路をバスは快走する。表参道となり、かつてはクリスマスの電飾ツリーで名所となっていた通りを通って原宿駅前となる。近隣住民からの反対運動により、クリスマス時の電飾は中止となった。
左に明治神宮の森、右に竹下通りを見て、千駄ヶ谷に入ると、街並みは一変して落ち着いた雰囲気となる。仙寿院下のガードのコンクリート壁面には、芸術的なペイントアートが数多く描かれている。バスはぐるぐる迂回するように2車線の狭い道を走り、東京体育館・国立競技場が見えて千駄ヶ谷駅となる。
新宿御苑の東側を通り、四谷4丁目で晴海通りをちょいと走り、消防署前で外苑東通へ左折する。防衛庁を右に見て左折、かつてフジテレビ本社のあった河田町となり、東京女子医大前となる。
このあたりの道は狭く曲がりくねっている。車内のおばあちゃんたちからは「このあたりは戦争でやけなかったのよ」といった会話が聞こえてくる。若松町、喜久井町、馬場下町と過ぎ、早大正門となる。

茶81 渋谷駅⇔御茶ノ水駅(順天堂病院)[都バスで東京発見]

青山を突き抜けて番町を走る路線

茶81 渋谷駅⇔御茶ノ水駅(順天堂病院)(経由)青山一丁目駅・神保町 渋谷営業所

路線keyword:青山界隈,青山通り,番町,順天堂病院,靖国神社,本屋街・学生街


御茶ノ水駅行のバスは、渋谷駅東口の都営バスターミナルの最前端部分から発車する。宮益坂を登りながら渋谷の繁華街を走り、国道246号線・青山通りと合流する。あとは三宅坂の手前の最高裁判所まで、都心部では珍しく8車線もある広々とした青山通りを東に進んでいく。
右手に青山学院大学が現れて表参道となり、お洒落な店の多く集まる青山界隈となる。表参道交差点で左を眺めると、クリスマスの電飾ツリーで有名なケヤキ並木と道路左右に建つ石灯籠が目に入る。青山三丁目交差点左前方には、ファッションショッピングビルの草分け的存在である青山ベルコモンズが通り過ぎ、神宮外苑にほど近くなって外苑前となる。青山二丁目交差点で左を見ると、神宮外苑絵画館前に延びる立派なイチョウ並木が続いており、軸線を持つ美しいビスタ景観を見ることができる。
青山一丁目を過ぎると、左手に森が出現する。東宮御所、三笠宮邸、寛仁親王邸、秩父宮邸、迎賓館の存在する赤坂御用地である。そのうちの三笠宮邸、寛仁親王邸、秩父宮邸は青山通りのすぐ近くに建っており、入口の門前では警視庁の警備員の姿を見つけることができる。
赤坂見附交差点を陸橋にて通り過ぎ、陸橋の上からは右手に東急ホテル、左手にホテルニューオータニ・赤坂プリンスホテルのビル群を眺めることができる。地下鉄永田町駅を通り、最高裁判所手前でバスは左に大きく曲がる。直進すれば皇居に突き当たって三宅坂となる。
右手に石造りの堅牢な建物である最高裁判所(1972(昭和47)年完成)の裏を眺め、ほんの一瞬であるが国立劇場(1966(昭和41)年完成)の裏手の昇り旗を見ることができる。バスは路上駐車の多い2車線の道を北に進む。そして坂も多くなり、坂を下って一番町、坂を上って三番町の停留所となり、左手には大妻女子大学が現れる。
番町は、江戸期において旗本の多く居住武家地であったところであり、戦前までは華族をはじめ高級官僚等の邸宅の多いお屋敷町であった。現在でも都心有数の超高級住宅街として、独特の落ちつきのある界隈である。バスは再び下って、再び上って靖国神社交差点を右折、靖国通りへ入る。
左手は、終戦の1945(昭和20)年までに戦争などの国事で倒れた約250万人の霊をまつる靖国神社である。坂を下ると、右手には日本武道館への入口でもある北の丸公園の入口・田安門が現れ、千鳥ヶ渕のお濠が見える。
営団地下鉄東西線九段下駅を通り、古本屋や本屋の連なる神田・神保町の本屋街を通り抜けて駿河台下を左折し、明治大学を左に眺めて学生街を走るとお茶の水橋の橋上に停留所のあるJR御茶ノ水駅前となる。眼下にJR中央・総武線と神田川を眺めることができる。バスはここで終点とならず、そのまま直進して東京医科歯科大学を右手に見ながら、左手に順天堂病院が現れると終点となる。

平成12年12月、唯一青山通りを走る路線であったが、廃止された。

渋66 阿佐ヶ谷駅-渋谷駅[都バスで東京発見]

渋谷駅と阿佐ヶ谷駅を幹線道路で結ぶ路線

渋66 阿佐ヶ谷駅⇔渋谷駅(経由)新高円寺・代田橋 杉並営業所

路線keyword:渋谷の雑踏と狭路,井の頭通り,甲州街道,阿佐ヶ谷のけやき並木


渋谷駅から阿佐ヶ谷駅までを、山手通り、甲州街道、環七通り、青梅街道を走って結んでいるが、見せ場は渋谷駅を出発してすぐやってくる。一時期、廃止の話が持ち上がったが、地元からの強い反対があって現在に至っている。京王バスと共同運行しているが、渋谷周辺の渋滞を考えると、廃止したい気持ちもわからないではない。
阿佐ヶ谷行きは、東急バスや京王バスの発車する西口からとなる。銀座線のガードをくぐり、北口ハチ公前広場を右に見て、スクランブル交差点を通過する。周りを見ると、人、人、人。さすがは渋谷である。しかし、この路線はこれだけで驚いていてはいけない。西武百貨店にて左に曲がり、一方通行の井の頭通りへと入っていく。非常に狭い通りで、ましてや渋谷一の繁華街・センター街が近くにあるため、道路には溢れんばかりの人の山となっている。人、人、人、人、人、人、人。そんな中を、大型バスがゆっくりと進んでいく。高い位置から、渋谷の雑踏を眺めることができる。よくこんなところを走って行くな、といった感じである。日本一の若者文化の発信地・渋谷をどっぷり感じることができるであろう。東急ハンズ横を過ぎ、宇田川町となり、NHK放送センタースタジオパークの裏を走って、代々木公園を右手に見ると、左折して富ヶ谷となる。休日はここまでで30分である。
小田急線代々木八幡駅となり、山手通りを北へ走っていく。首都高速環状線のための用地買収が進んでいるようで、一部工事を行っている区間もある。初台にて甲州街道へ左折し、東京オペラシティー、新東京国立劇場を右手に見て、西に走っていく。ここから先は、幹線道路の単調な車窓が続く。代田橋(大原)にて環七通りへ右折し、ますます単調な車窓に。高円寺陸橋で青梅街道へ左折し、杉並区役所で右へと曲がる。
ここから阿佐ヶ谷駅までは立派なけやき並木が続く道路で、昼間でも日陰となるほど道路を覆うほどの枝振りとなっている。まもなく終点阿佐ヶ谷駅となる。

学06 恵比寿駅⇔日赤医療センター[都バスで東京発見]

恵比寿駅と日赤医療センターを結ぶ学バス路線

学06 恵比寿駅⇔日赤医療センター(経由)東4丁目 渋谷営業所

路線keyword:日赤医療センター,狭路


広尾にある日本赤十字医療センターまでを結ぶ路線である。日本赤十字看護大学があるため学バスとなっているのであろう、大人170円で乗ることができる。日赤医療センターへのアクセスの他、東地区や広尾地区の住民にとってのアクセス路線ともなっている。恵比寿駅からの他に、学03系統の渋谷駅からも路線も存在する。
日赤医療センター前の鬱蒼と繁る緑のロータリーをまわり、門を出る。広尾の落ち着いた住宅地の狭路を走り、東4丁目で左に曲がる。あとは恵比寿駅を目指してまっすぐ走り、明治通りと交差して、終点恵比寿駅となる。

都06 渋谷駅⇔新橋駅[都バスで東京発見]

古川に沿って港区の交通不便な地域を走る都市新バス路線

都06 渋谷駅⇔新橋駅 (経由)天現寺橋・赤羽橋 目黒営業所

路線keyword:古川,麻布十番・広尾界隈,「○○橋」停留所のオンパレード,明治通り,グリーンエコー


渋谷-新橋間には、六本木・溜池経由の都01系統(グリーンシャトル)と天現寺橋・赤羽橋を経由する本系統の2路線が存在する。本路線はかつての橋85系統であり、交通不便な一の橋(麻布十番)などの地域を走ることから、乗客数の多い路線である。
新橋駅を発車すると、ゆりかもめ・東京臨海新交通の高架橋下から第一京浜(国道15号)を南に走っていく。都営地下鉄浅草線大門駅を通り、首都高速が上に覆い被さり、左手川面に屋形船の浮かぶ古川を金杉橋で渡って右折する。
バスはここから終点渋谷駅まで、古川(渋谷川)沿いをずっと走っていく。本路線の停留所の名前は古川に架かる橋名を付けたものが多く、半数近くが「○○橋」という停留所名になっている。古川は、新宿御苑の池を水源とする渋谷川、明治神宮内苑の南池を水源とする南の池川、代々木公園西側の宇田川がそれぞれ渋谷駅付近にて合流して渋谷川となり(渋谷駅から上流は全て暗渠となっている)、天現寺を通って青山墓地付近を水源とする川を合わせて古川となる。南麻布・麻布十番・三田・浜崎橋ジャンクション下を通って東京湾へ注いでいる。
左手に済生会中央病院が現れて赤羽橋、東京専売病院が現れて中の橋、古川を一之橋で渡って一の橋・麻布十番となりバスは左折する。古川も直角に川筋を変えて流れている。一の橋では営団地下鉄南北線の駅工事を行っており、将来は「麻布十番駅」として地下鉄が開業する予定である。(H12,9開業)
この辺りは地下鉄のアクセスの良くない地域であり、それ故に四方八方から多くのバス便が設定されている。一の橋を通るバスは6系統存在し、その行き先を全て挙げてみると、東京駅、新橋駅、田町駅、品川駅(品川車庫)、五反田駅、目黒駅、渋谷駅、新宿駅、四谷駅となり、多くのJR線の駅に向かうことができる。
麻布十番とは、延宝3(1675)年の幕府が古川の改修工事をしたときの十番目の工区であり、さらに後の将軍の南麻布の別荘建設に伴う工事で、この地域から十番組の人手を出したことから、十番と呼ばれるようになった。現在も麻布十番商店街は山の手の高級地にある下町的な商店街として麻布十番温泉と共に賑わっている。
二の橋・三の橋と過ぎて、古川橋にて明治通りに右折する。ここが明治通りの起点である。バスは古川と首都高速に沿って、四の橋、光林寺と走り、天現寺橋となる。道路拡張工事の進む広尾五丁目、広尾一丁目を過ぎて渋谷橋となる。東となって、沿道に飲食店等の商業施設が多くなると、明治通りの上下線が分かれて、その中央部分に都バスのターミナルが現れて、終点渋谷駅前に到着する。

都01 渋谷駅⇔新橋駅[都バスで東京発見]

都市新バスの老舗、渋谷・六本木・溜池・新橋と結ぶ成績優秀模範路線

都01 渋谷駅⇔新橋駅(経由)六本木・溜池 渋谷営業所

路線keyword:渋谷,赤坂アークヒルズ,六本木・西麻布,霞が関ビル,新橋,車内混雑,
グリーンシャトル


現在では、日本各地で見られるようになり珍しい存在ではなくなったバスロケーションシステムであるが、バスの運行を適切に行うためにコンピュータによる運行管理を導入し、停留所にバスの接近表示や所要時間等を表示するバスロケーションシステムを、都バスで最初に導入(昭和59(1984)年設置)したのが本路線である。運行本数、乗客数ともに優秀であり、理想的なバス運行を行っている。沿線に西麻布・六本木などの繁華街、赤坂アークヒルズ・溜池・虎ノ門などの業務オフィス地域を抱え、渋谷・新橋からその地域までの地下鉄によるアクセスが不便であることなどから、本系統を利用する乗客が多い。渋谷から六本木へ行くには、このバスに乗るのが一番便利な行き方である。
渋谷駅バスのりばの足元には、整列乗車のために白のラインが描かれており、乗客の列の誘導を行っている。先発のバスの後ろには既に次発のバスが待機しており、バスが発車するとすぐに次のバスがやってくる。乗客も途切れることがなく、ポツリポツリとやってきて、座りたい人は列の最後尾に並び、急いでいる人は先発のバスに乗り込んでいく。バス停に貼り付けてある時刻表には、驚くほど数字がびっしりと並んでいる。
若者の街・最先端の流行を生み出す渋谷を出発し、青山通り(国道246号)を少し走って、そのまま六本木通りを首都高速3号線とともに直進する。お洒落な店が時々現れて、後ろへ過ぎ去っていく。南青山をバスは快走する。
西麻布にて外苑西通りと横切り、しばらく走ると六本木の中心・六本木交差点を通過する。夜ともなると人垣が途絶えることがなくなり、渋谷などと同様に24時間眠ることのない賑やかな繁華街である。各国大使館などの人々が居住する地域と近いこともあって、外国人の姿も多く目にする。
赤坂になると、右手に森ビル・サントリーホールなどがある赤坂アークヒルズのインテリジェント・シティーが現れる。そして、溜池交差点にて外堀通りに右折する。
左手が霞が関、右手が虎ノ門である。左手には特許庁が現れ、続いて日本初の超高層ビル・霞が関ビル(1967(昭和42)年オープン)が少し奥に現れる。国立教育会館・虎ノ門ホールと文部省が左手に見えて虎ノ門交差点となり、桜田通り(国道1号)と交差する。
虎ノ門を過ぎると看板を付けたビルディングが多くなり、後ろを振り向けば道路の軸線上に霞が関ビルが存在している。霞が関ビルがオープンした頃は周りには高いビルがあまりなく、目立った存在だっただろう。そして、JR線のガード下を通って右に曲がると、終点新橋駅の銀座口・汐留口側に到着する。

渋谷スクランブル交差点と渋谷センター街【東京考察#7】

The scramble crossing and Centergai in Shibuya

 


 とにかく,ハチ公前のスクランブル交差点は,渡るたびに人とぶつかって非常に疲れる場所である.そんなスクランブル交差点を,東急百貨店(JR渋谷駅)と京王井の頭線渋谷駅とを結ぶ通路から撮影してみた.






渋谷センター街入口のスクランブル交差点前の点景をどうぞ.

  

  

  

同潤会・青山アパート【東京考察#5】

The DOJUNKAI apartment at Aoyama

 

 同潤会は、現在の都市基盤整備公団の前身であり、関東大震災後における大量の住宅供給を目的として、義捐金から出資して造られた外郭団体であった。この同潤会は1930年から40年にかけて住宅供給計画・住宅団地計画の上で、技術的に重要な特筆すべき点があげられる。それは、鉄筋コンクリート造のアパートを大量に取り入れた点である。この青山アパートは昭和2年に建設され、実に70年以上に渡って建ち続けている貴重な鉄筋コンクリート造りのアパートなのである。

2002年10月末,安藤忠雄氏の設計による地上6階,地下6階建てのガラス張りビルに建て替えられることが公表され,2003年春までには取り壊されることが発表された.一部保存も検討したが構造的に問題があるとのことで,造りを復元することで現在のアパートの面影を残すこととなった.またひとつ,鉄筋コンクリートの歴史的なアパートメントが消えることになる.築70年余り,日本の建物は70年程度で終わりのようである.



表参道のケヤキ並木にとけこむ同潤会アパート


おしゃれなギャラリーに改装している。レトロな建物が実によくマッチしている


階段を照らす電球が何ともいえない


この同潤会アパートに突きつけられている問題が、老朽化による建て替えである。テレビのドキュメンタリーなどにもたびたび登場しているアパートであり、今後の集合住宅の老朽化問題を考える上で、先駆的な事例として注目されているところである。そんな中、この青山アパートもついに取り壊しが決定され、このアパートを見られる日もそう長くはなくなった。


  
階段と入口。  手すりが木製であり、電球が裸である。


1階の表札。「第拾号館、壱階、貳階」と書かれている。



建物の裏側。改造の跡が年月の経過を物語る。


四角い穴は、ダストシュートの排出口。建築年は昭和2年である。