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うつくしま・みずウォーク2012やないづ大会(柳津町)【会津考察#30】

The Utsukushima water walk 2012 in Yanaizu town


うつくしま・みずウォーク
赤べこの郷・やないづ大会

 


 うつくしま・みずウオーク2012柳津大会は,柳津町・福島民友新聞社・読売新聞社・福島中央テレビ・福島県ウオーキング協会による実行委員会の主催で2012(平成24)年6月2日に開催されたウオーキング大会である.日本市民スポーツ連盟認定大会,健やか爽やかウオーク日本1800認定大会となっている.2012年に開催される「みずウオーク大会」は,この柳津大会のほかに福島大会・三春大会・西郷大会・いわき大会の5大会が開催されており,柳津大会はその一連の大会の一つである.
今年は15kmコースが復活し,7kmコースと10kmコースとあわせ,3コースの設定となっている.私は手軽な10kmコースに参加し,赤べこ発祥の地・虚空蔵尊のある町として知られる柳津町を満喫した.天候にも恵まれ,主催者発表によると約2000人の参加であった.
 
スタートは道の駅「会津柳津」
国道252号は,参加者の車で大渋滞していた!
受付でエントリーを済ませる.

さすが,赤べこ発祥の地.
ステージ脇には巨大な赤べこがあった.

靴や帽子を忘れても,即売会が行われているので安心.
 
約2000人の参加.大勢の人で賑わった.

スタート直後,只見川の堤に向かって歩く.

只見川に沿って歩く.

田んぼの中も歩く.
 
東北電力の柳津発電所(柳津ダム)
発電開始は1953(昭和28)年8月.最大出力75000キロワット.

福島県は元気です!

婦人会によるサービス.

只見川と棚田.
赤い橋は国道252号の瑞光寺橋.
 
正面は虚空蔵尊(左写真)
只見川に沿った遊歩道を歩く(右写真)
 
そうめんの差し入れ(月見亭).

ちょっと登りが続く.

お坊さん(一休さん?)がお出迎え.
 
JR只見線の線路が見えてくると会津柳津駅.
  
会津柳津駅では,柳津名物の粟まんじゅうが振る舞われた.

粟まんじゅうの老舗菓子店では行列ができている.
 
階段を登ると,福満虚空藏菩薩圓藏寺(虚空蔵尊).

虚空蔵尊(こくぞうそん)からの眺め.

酒屋さんではビールも.

ゴール到着.
 
ゴールでは,やないづ汁が振る舞われ,
抽選会で景品があたることもある.
 
配布されたもの.
【公共交通案内】
●会津若松駅から JR只見線 会津柳津駅下車 大会当日は無料送迎バスあり

石部桜(会津五桜)【会津考察#29】

Ishibe cherry tree (One of five Aizu cherry trees)


石部桜

 


 石部桜(いしべざくら)は,会津五桜にあげられる桜(エドヒガンザクラ)の銘木であり,中世会津の領主・葦名氏の重臣であった石部治部大輔の庭にあった樹であると言い伝えらており,「石部桜」の名もここからきている.幹が8本に分かれている大樹で,樹齢は約600年,田んぼの中にぽつんと1本立っている姿はとても様になっている.東日本大震災から1年が経過した5月のゴールデンウィーク,今年は寒い日が続いて桜の開花がゴールデンウィークまで大幅にずれ込み,天候にも恵まれて多くの観光客が訪れていた.通常の見頃は4月中旬から下旬となっている.
来年の2013(平成25)年に放送されるNHK大河ドラマ「八重の桜」のオープニングの桜の木に,この石部桜が使われるらしく(今は,使われています!),テレビクルーが田んぼの中で撮影を行っていた.放映が楽しみな「八重の桜」である.田んぼの中に1本ぽつんと立つ石部桜=ハンサムウーマンとして気丈に生き抜いた新島八重(八重の桜),こんな構図ができあがるかもしれない.
 
観光客専用の市営無料駐車場
(飯盛山北駐車場,4月~11月 8:30~17:00 小型15台駐車可)
車の場合,ここに停めて歩いていくと便利
 
初めは,住宅地の中を歩く
 
そして,田んぼの中を歩いていくと・・・

石部桜に到着

田んぼのなかに1本ぽつんと立っている
桜が咲くと,ひときわ目立つ存在に
 
樹齢600年の巨木,枝分かれした幹は支柱で支えられている

周囲の田んぼは個人の所有地
警備員の人が見張りをしている
【公共交通案内】
●会津若松駅から 周遊バス・あかべぇ乗車 飯盛山下下車 徒歩約15分 (逆回りの周遊バス・はいからさんでも下車可能)

白河見聞録【#1-#13】[一括掲載]

(このページは2011年~2012年に掲載したものです)

No.13 白河よ,ありがとう(最終回)

短い期間ではありましたが連載を続けてきたこのコーナーも,今回が最終回となってしまいました.白河らしい出来事,住んでみないとわからないこと,白河の情報を少しでも多くの方に知ってもらいたくて,情報を発信しました.ご訪問してくださった方々に改めて感謝いたします.また新たな地域の新・見聞録を立ち上げますので,他ページ共々,今後ともよろしくお願いします.(2012,03)

No.12 ホームセンター「カンセキ」

新白河の白河信用金庫本部の裏手にホームセンタ「カンセキ」がある.本社は栃木県宇都宮市にあるホームセンターであり,福島県内には白河市と会津若松市に店舗を構えている(かつては会津田島にもあったが閉店となった).白河店の場合,大通りより中に入った分かりづらくて,入りにくい場所にあり,店舗の大きさもそこそこなのであるが,玄人好みの品揃えと,駐車場からもすぐに店内に入れるとあって,コアなリピーターが結構多いとのことである.そして,スマイルカードのポイントが曜日によって違っていて,土日は2倍,たまに5倍となるときがあって,年2回は10倍セール(つまり購入価格の10%付与)となるから見逃せない(2月11日を挟んだ前後数日間は10倍セールであった).灯油販売もあるので,10倍のときに購入すれば,お得感倍増である.(2012,02)

No.11 白河だるま

2月11日の建国記念日に,毎年開催されているのが「白河だるま市」である.白河藩主であった松平定信が,花市で縁起物のだるまを販売するため,お抱えの絵師である谷文晁(たにぶんちょう)に絵付けさせたものが始まりとのことで,眉は「鶴」,ひげは「亀」,あごひげは「竹」,耳ひげに「松」と「梅」を図案化しており,「鶴亀松竹梅」が特徴となっている厄除け・開運・家内安全などをかなえる縁起物のだるまである.白河だるま市は白河駅前の天神町・中町・本町に貫く目抜き通りに約700店の露天が並び,今年も約15万人の人出があり賑わっていた.
さて,白河だるまは,毎年一つずつ大きなサイズのだるまを買っていくのが慣わしとなっているそうで,どのくらいサイズがあるか調べてみると,実に18種類のサイズがある.大きいものは「特大」で高さ93cm,値段が5万円也.次に「大福」で75cm・2万8千円也.順に,「一番」「二番」「三番」「大のい」「い(35cm・5,600円)」「ろ」「は」「に」「ほ」「へ」「と」「ち(20cm・2,000円)」「り」「ぬ」「る」「小(8.5cm・300円)」と続く.慣わしに従えば,全部そろえるのには18年かかるということになる.
白河だるまは,渡辺だるま製造所と佐川だるま製造所の2カ所で作られている.一番見分けがつくのが「唇の形」だそうで,だるまの形をした白河だるま市のポスターは,毎年それぞれの製造所のものが交代で使われている.だるま市では,だるまを値切るのもOKとのことで,値切れば値切るほど福がやってくるとの言い伝えもある.だるま市が終わると,春の訪れを感じる白河の風物詩であった.(2012,02)

No.10 南湖公園

白河の観光名所といえば,小峰城とともに南湖公園があげられる.白河藩主・松平定信公が1801年に水利開発等のために築造した回遊式自然庭園で,南湖という名は小峰城の南の湖という意味でつけられたと言われている.日本最古の公園であり,日本で最初に周辺整備を行った貯水池(つまり日本最初の公園整備を行ったダム)としても知られている.1周約2kmである.周囲には,松平定信公を祀る南湖神社や,松楽亭と茶室秋水庵がある日本庭園・翠楽園もあるが,なんと言っても南湖公園名物は小粒の「南湖だんご」.松平定信公により南湖公園造築の際に,この公園を作る職人の方に振る舞われたことがはじまりとされている.南湖のほとり,南湖神社の入り口のところで,南湖だんごを販売するお店がいくつか並んでいるが,店ごとに味は若干異なっており,あん・みたらしをはじめ,ゴマ・みそなどの味が楽しめる.公園も,神社も,だんごも,すべてが白河藩主・松平定信公にちなむところが「南湖」なのである.松平家にあやかろうと,今年の初詣は南湖神社で御祈祷をしていただき,1年の無病息災,家族の健康増進,厄除け(厄年なので)を南湖で願ったのであった.(2012,01)

南湖だんご

No.9 中町小路「楽蔵(らくら)」

白河は城下町であり,奥州街道の玄関口として賑わっていた.白河駅近くの中町通りはかつての奥州街道がそのままの形で残っているところであり,その一角に蔵をイメージして2011(平成23)年6月にオープンした施設が「楽蔵(らくら)」である.テナントが9つ入っていて,喫茶コーナー「ひなのや」・渡辺だるま屋,アップルツリー(フェアトレード店)・ひだまりうさぎカードショップGACHI・白河ラーメン「いまの家」・カフェ「アル・コニーズ」・白河見聞館とおみやげ寄合い処・和食「花蕗」・農産物直売所「り菜あん」である.白河が凝縮されているところなので,白河に立ち寄った際には必ず足を運んでみることをお勧めする.だるま屋さんでは,実際にだるまを店内で制作しているところも見られる.2月に開催される白河だるま市は,この楽蔵の場所を中心に開催され,この場所でだるまが販売されるので,名実ともに白河の歴史を楽しむことができる施設である.駐車場は中町通り側に5台程度,裏側に5台程度止められるのだが,満車の時は白河駅の交番裏にある無料の市営駐車場に止めて,歩いてくることも可能である(駅から徒歩5分).
白河にきて感じたことなのだが,白河の街中にこれほど多くの歴史的な施設が点在して,蔵が多く残っている街だとは,正直白河に住むまで気がつかなかった.白河は歴史を感じさせる素材が豊富なのである.素材の生かし方とPR次第によって,福島市や郡山市の比ではないくらい,白河を楽しめる観光を演出できる街であると感じる.(2012,01)

No.8 えきかふぇSHIRAKAWA(JR白河駅の駅カフェ)

JR白河駅は1921(大正10)年に完成した三角屋根の木造駅舎である.吹き抜け部分にはステンドグラスがはめ込まれていたりと,なかなかオシャレな造りとなっている.「ステンドグラスのある赤瓦の屋根の大正ロマン漂う駅舎」として,東北の駅百選に選定されている.駅舎からホームにかけての通路や,ホームで木造の柱が立ち並んでいる風景も,駅舎とともに,なんとも歴史を感じさせてくれて心が和む.
そんな白河駅の中に「えきかふぇSHIRAKAWA」がある.オープンは2009(平成21)年9月で,白河市中心市街地活性化基本計画の白河駅舎活用事業で整備を行ったとのことである.朝はモーニングセット,昼にはランチセット,もちろんケーキセットもある.なかなかオシャレな空間で,電車やバスの時間待ち,そしてちょっとお話をしたいときに,とても便利な喫茶店である,そして,店内には白河周辺の物産を販売するコーナーもあって,なかなかお客を飽きさせない.駅前の交番裏に無料の市営駐車場もあるので,電車を利用しなくても気軽に利用することができる.
面白いメニューとして,土日限定の「白河だるまバーガー」がある.今回は平日に行ったので食べることができなかったが,次回行ったときには絶対に白河だるまバーガーを食べてみたい!営業時間は8時~19時.定休日は不定とのこと.(2012,01)

No.7 白河市立図書館が新しくオープン

2011(平成23)年7月,これまで市役所隣りにあった図書館が閉鎖となり,白河駅の西側に新しくオープンした.愛称は「リブラン-Libran」.東日本大震災の影響で4月のオープンから遅れること3ヶ月,ようやく待望のオープンとなった.新しい建物とあって,中は明るくて開放的でとても快適である.本の貸し出しは21日までとなっているが,1人あたりの貸し出し冊数は「貸出期間内に読める冊数」となっているところ,借り手側のそれぞれのニーズにあわせている(自動貸出端末もある).館内ではインターネットにつながれたパソコンがあるほか,公衆無線LANも完備されている(ただし,コンセントがないためバッテリーを充電してこなくてはならない).
2階の北側は,窓側にずらっとテーブルと椅子が並べてあるカフェのような造りになっていて,窓の外にはJR東北本線と白河駅,そしてその背後に小峰城(石垣が崩れてしまってはいるが)が眺められるのは面白い.1時間に数本しか電車はこないが,大宮の「テッパク」に子供を連れて行かなくてもここで電車を見せることが可能であり,また鉄道ファンの隠れた名所となりそうである.東北新幹線が開業する前の東北本線だったら,さぞかし色々な特急や急行が見られて面白かったと思ってしまう.
1階にはカフェも併設されているので,ちょっとしたケーキと飲み物をとることもできる.なんといっても感心したのは,いまもっとも市民の関心事である放射能や原発事故をテーマにした本や雑誌が置かれている「原発事故コーナー」という特設のコーナー(棚)が設けてられてあったこと.新聞は地元紙や全国紙のほかに,栃木県に近いということもあって栃木県の地元紙「下野新聞」も置かれていた.白河駅から徒歩5分という好立地にあって,このような図書館が白河にあることを嬉しく思った.
開館時間は平日(火~金)10時~20時,土・日・祝9時30分~18時,休館日は月曜日(祝日の場合は開館して翌日休館),館内整理日(毎月第一水曜日,祝日にあたる場合は翌日),年末年始,特別整理期間.蔵書数は図書12.3万冊,雑誌161タイトルとなっている.(2012,01)

No.6 雷の通り道「白河」

この話題,夏に更新しようと思っていたら,冬になってしまった.夏に夕立が「ザーッ」と降ると,雷がセットになって「ゴロゴロ」と鳴り出す.白河は雷の通り道であるとのこと.地元の人の話だと,特に○○地区から△△地区に雷が流れていく,××地区ではいつも雷が落ちる(なのでテレビが何台も壊れた!),などといった情報も持っている.もともと北関東地方では雷の通り道として有名で,栃木県の宇都宮は「雷都」として知られているし,群馬や茨城も上昇気流によって発生した雷が利根川沿いに東に移動していくということで知られている.白河の場合も,この群馬県や栃木県で発生した雷雲が,那須連邦からの風にのってやってくるのだという.白河のパチンコ屋にいたときのこと.いつの間にか外では激しい大雨になっていたらしく,「只今,外では落雷が発生しております.落雷による保証はしておりませんので,ご了承ください」との館内放送が流れた.白河らしい?案内サービス.夏の夕方のパチンコは,大当たり中も雷が落ちないことを祈りつつ,あまりにもすごい夕立と雷だったので,途中で切り上げて自宅に帰った夏の思い出であった.(2012,01)

No.5 フリーペーパー「ワンダフル」

ホットペッパーやシティー情報などの雑誌がない白河地方で,似たような媒体として,毎月1日に発行されているクーポン付きのフリーペーパー「ワンダフル」がある.たべる,きれい,いやし,あそぶ,くらしの5つの項目からページが構成され,それぞれお店の紹介とクーポン券が記載されている.配布している地域は,白河市・西白河郡・東白川郡(一部除く)・須賀川市・岩瀬郡・石川郡となっており,県中地方の須賀川市以南の地域が読者エリアとなっている.発行は人材・求人や広告業などを手がける(株)マザールという会社で,こちらの会社では須賀川市釈迦堂川花火大会の会場管理等も請け負っていたという.発行部数は合計約5万5千部で,そのうち約4万7千部が福島民報と福島民友の地元誌新聞折り込みによる配布となっているので,結構奥様方の目には止まっていると思われる.1月号のテーマは「新年会特集号」.全国チェーンの居酒屋から,へぇ~こんな店があるんだ,と意外な発見もあったりする.パソコンのホームページでもクーポンをゲットできるので,折り込み広告が入らない地域の方も,白河に御用のある方は調べてみる価値あり!(2012,01)

No.4 3つの大型ショッピングセンターが勢揃い

白河市の人口が約6万人,西郷村の人口が約2万人,この規模の街並みにしてはスケールの大きいショッピングセンターが3つもある.これはとても便利.なにしろ人口比にして広大なショッピングセンターなので,日曜日に行っても人口密度が低くてらくらく買い物ができる.
まず,西郷村の国道4号沿いにある「イオン西郷ショッピングセンター」.イオン白河西郷店を中心に専門店街などで構成されていて,大きな箱形の建物の中に入っているショッピングセンターである.2011(平成23)年3月にジャスコからイオンへ店名を変更している.ショッピングセンター全体の店舗面積は23,686m2である.
つぎに,新白河駅近くの国道289号沿いにある「メガステージ白河」.ヨークベニマル,ゼビオ,ヤマダ電機,ユニクロ,100円ショップなどの店舗が,駐車場を中心としてロの字型に構成されているショッピングセンターである.店舗面積の合計は17,816m2である.
さらに,メガステージ白河の国道289号向かい側にあるのが「ベイシア白河モール」である.群馬県高崎市に本社のあるベイシアグループのショッピングセンター「ベイシア」,ホームセンターの「カインズホーム」,家電の「ベイシア電器」,カー用品店の「オートアールズ」などが,それぞれ別棟で大きな建物の中に入っている.店舗面積の合計は16,093m2である.
このように,15,000~20,000m2クラスの大型ショッピングセンターが3つも存在していて,それぞれがそれほど距離も離れていない場所にある(メガステージとベイシアはお向かいさん)ので,住民としてはとても便利な白河である.それぞれのショッピングセンターの詳細は,また後日照会!(2011,10)

No.3 白河地方の総氏神様・鹿嶋神社

白河市内で大きな神社といえば鹿嶋神社である.白河駅の東方向,阿武隈川のほとりに鬱そうと茂る森(山)が見えたら,そこが鹿嶋神社となっている.770年(宝亀年間)に光仁天皇の御代を祀り、811(弘仁2)年に坂上田村麻呂が常陸国鹿島大明神(現茨城県の鹿島神宮)を勧請した神社で,白河地方の総鎮守となっている.1910(明治43)年に火災にあって建物・備品のほとんどを焼失しているが,その後再建されて現在に至っている.西暦で奇数の年には,日本三大提灯祭りの一つとして,白河提灯祭りが開催されているが,2011年の提灯祭りは東日本大震災により次年(2012年)開催することに順延された.参道には立派な杉並木が一直線にならんでいて,荘厳な雰囲気を醸し出している.そして社殿に向かう参道の途中に石造りの太鼓橋(神橋)がかけられていて,とても絵になる風景である.
そして,パワースポットとして崇められているポイントが2カ所ある.ひとつが,本殿西側に立っている樹齢1000年といわれている杉の大木(ご神木)で,さすがにでかい!もうひとつが,磐座(いわくら)と呼ばれる大きな岩で,ご神木の脇にパイプ階段があって足場の悪い山道を少し歩いていくと,紙垂(シデ)が巻かれた大岩が現れる.古代からの祭祀が行われた聖地といわれていて,なんか不思議なパワーをもらった感じになる.
駐車場はそれほど広くなく,県道から狭い道で入るしかないので,初詣時やお祭りの時はとても混雑しそうな鹿嶋神社である.(2011,10)

No.2 ゴミは指定袋に入れて

アパートの管理人さんから,「ゴミは指定の袋に入れて出してください」とのこと.これまで5回引っ越しをしているが,最近ではスーパーや市販の半透明の袋でも大丈夫な自治体が多くなっている.管理人さんも建前上話しているだけで,実際は市販の半透明ゴミ袋でみんな出しているのだろうと思いきや,ゴミ出しの日に集積場をのぞいてみると,みんな白河市民は律儀に指定ゴミ袋に入れて出しているではないか.これはまずいと思い,さっそくゴミ袋を買ってきた(全6種類,合計120枚分,計3,540円)のだが,驚いたのはその種類の多さと値段の高さ.きちんと分別すれば同じ種類の指定袋を利用してよいわけではなく,きっちり種類ごとに袋がわかれているのである.
具体的にみてみる.燃えるゴミ(大)1,100円(赤文字),燃えないゴミ(大)1,240円(黒文字),ペットボトル(大)360円(オレンジ文字),プラスチック類(大)360円(紫文字),かん類・金属類240円(青文字),びん類240円(緑文字),すべて20枚入りで,半透明ではなく中身がすっかり丸見えの透明ゴミ袋.大サイズといっても45リットルも入らないような大きさなのだが,この大きさで燃えるゴミ袋が20枚で1,100円とは,ちょいと驚きだった.値段をよく見てみると,資源ゴミとしてリサイクルできるものは240円や360円と大変安く,燃えないゴミに至っては1,240円と割高となっている.
白河市のゴミ収集は,西白河地方衛生処理一部事務組合により白河市・西郷村・泉崎村・中島村・矢吹町の5市町村をまとめて行っている.1995(平成7)年には西白河地方クリーンセンターが建設されているが,ゴミ袋の売り上げはゴミ処理経費の一部として使われているのだと思う.指定ゴミ袋を買わなければならないので,ゴミを増やさないようになったかなと少しは思うが,今のところ実情はゴミ袋が破ける寸前までパンパンに押し入れて出すようになった次第である.(2011,09)

No.1 東北の玄関口「白河」へ

白河市は東北の南の玄関口である.福島県浜通り地方の勿来関(なこそのせき),山形県日本海側地方の鼠ヶ関(ねずがせき)とならんで,奥州三関の一つに数えられる白河の関所が置かれていたところである.白河市の人口は約6万4千人,東北新幹線・新白河駅のある西郷村の人口は約2万人,あわせて約8万人となっている.白河は小峰城を代表とする歴史漂う観光素材が残り,一方で,首都圏から新幹線で1時間半程度の距離であることから,企業の工場などによる進出が盛んなところでもある.コンパクトな街並みは快適な暮らしを営む上で心地よいスケールであるように感じる.これから,白河の見聞録をシリーズで掲載します.お楽しみに・・・.(2011,08)

(このページは2011年~2012年に掲載したものです)

福島見聞録【#21-#41】[一括掲載]

(このページは2008年~2011年にかけて掲載したものです)

No.41 「福島市」よ,ありがとう(最終回)

4年間とちょっとにわたり連載を続けてきたこのコーナーも,今回が最終回となってしまいました.「福島市」らしい出来事,住んでみないとわからないこと,福島市の情報を少しでも多くの方に知ってもらいたくて,情報を発信しました.また,このコーナーには色々な方からメールや励ましをいただくことが多く,大変励みになっていました.ご訪問してくださった方々に改めて感謝いたします.また新たな地域の新・見聞録を立ち上げますので,他ページ共々,今後ともよろしくお願いします.

No.40 イトーヨーカドーのネットスーパー

イトーヨーカドー福島店では、インターネットから注文をして、当日に宅配してくれるサービス「ネットスーパー」を行っている。これがとても便利。1日3回の配達時間があって、9時までに申し込むと12:00~15:00に、12時までに申し込むと15:00~18:00に、15時までに申し込むと18:00~21:00の間に配達をしてくれる。体調が悪いときや、小さな赤ちゃんがいて外出ができなときなど、とても重宝する。配達料金は315円必要となるが、4000円以上購入すれば無料となる。4000円以上と聞くと高いように感じるが、ついつい多めに買ってしまって4000円をすぐに超えてしまう。料金の決済方法は、クレジット払いの他に、配達時の代引きもある。商品を選ぶときはすべての商品に画像写真がついているため、とてもわかりやすくなっている。ただ、気をつけなければならないのは、商品の大きさが画像からだけだとわからないので、購入してみたら超ミニサイズの醤油だった!なんてこともある。何ミリリットルといった数字もチェックして購入ボタンを押すようにしたい。また雨や雪の日などは申し込みが多いため、早めに配達数に達してしまい、申し込み締め切り時間前に×印がついてしまうこともあるので注意。(2011,02)

No.39 福島県ご当地手帳「ふくしま手帳」

福島市にある日新堂印刷所からご当地ネタを集めた手帳が販売されている.その名も「ふくしま手帳」.大きさはB6版160ページで,面白いのは1週間ごとの週間スケジュールを記入する日付欄ごとに,ご当地ネタを小さい文字で掲載しているところにある.例えば,「かつて東北のシカゴと言われた郡山市は,今では東北のウィーンと呼ばれている」,「ドクターヘリは時速約200kmで運航.福島県立医科大学から吾妻小富士までわずか約6分で到着!」,「相馬市名物「青海苔アイス」は潮の香りが漂う通好みスイーツ」などといったコメントが365日分掲載されている.それだけではなく,福島県概要や福島県お出かけマップとして県内の地図がついているほか,ふくしまキャラ図鑑として市町村ホームページなどを参考に公共性の高い物を中心として選んだキャラクター一覧が(何の役に立つかは?)掲載されている.手帳を購入すると,編集室行きのはがきが差し込まれていて,あなたの福島ネタ募集(2011年5月31日締め切り)としてご当地ネタが募集されている.ということは,来年も同じような手帳が発行されるということであり,みんなで造り上げる手帳が来年にも発行されるに違いない.価格は980円.購入は福島県内の書店の他に,インターネットでも購入することが出来る.話のタネにお一ついかがですか.(2011,01)

No.38 MAXふくしまオープン

曽根田にある旧さくらの百貨店跡地にダイユーエイトをキーテナントとする「MAXふくしま」がオープンした.1階に食品の「フードマックス」をはじめ,飲食,薬品,日用品など,2階には家具,文具類などのホームファッション,100円ショップ,バイキングレストランなどが入っている.さくらの百貨店が撤退してから約5年半の間は,5階のワーナーマイカル映画館のみが営業しており,4階以下は閉鎖されていた.これで中心市街地の活性化に一役買うだろうと思われる.
先日,平日の夕方に行ってみたところ,平日は高校生が多く利用していたように感じた.4階には自習室もあって,高校生の遊び場としても活躍しそうである.中心市街地の衰退の原因は,マイカー利用によって郊外の商業施設に皆,足を運ぶようになったためで,利用者は車を持たない学生が相対的に多くなるのは必然のことかもしれない.
そして日曜日,再度MAXふくしまに足を運んでみた.駐車場は満車で入るのに一苦労.中は大勢の人で賑わっていた.まず1階から覗いてみる.
1階はダイユーエイトMAX福島店となっていて,薬(ドラッグエイトMAX)と,食品(フードMAX)と,花(フラワーMAX),そして幸楽苑などが入るフードコートのコーナーがある.ダイユーエイトと聞くと日曜大工用品を中心に販売するホームセンターをイメージしていたが,品揃えは全く違っていると言っていい.フードMAXの品揃えはスーパーと同じである.
そして2階には,生活雑貨やインテリア,文具を売っているダイユーエイトOne’s MAXと100円ショップダイソーがある.100円ショップは想像通りの店内であるが,One’sMAXは,LOFTのような黄色を基調としたカラーで,カラフルに商品が並べられており,ユニクロの生活雑貨版といった感じがする.季節柄,クリスマスグッズを多く販売していた.2階には台湾雑貨を売っている五福もある.
3階は専門店街で生活雑貨などを売っているが,巨大室内遊園地のUS.LANDがある.入場料が必要であるが2時間で980円(子供)となっている.
そして4階は「A・O・Z」と書いてアオウゼのフロアーとなっている.アオウゼとは「みんなで会おうぜぃ!」という意味で付けられたのかと思うが,多目的的ホールや音楽スタジオなどがある市民の交流スペースとなっている.欲を言えば電気屋さんがあればよかったのになぁ,と思ったところであった.(2010,12)

No.37 バスICカード「NORUCA(ノルカ)」

福島交通の路線バスにICカードが導入された.その名も「NORUCA(ノルカ)」.郡山地区の路線バスには既に導入されていたが,今回は県北の福島市でも使えるようになったもので(といってもシステムの変更により,既に持っていた郡山地区の人もICカードの変更が必要となった),整理券を取ったりせずに「ピッ」とタッチするだけでバスに乗れるようになり,定期券としても使えるのでとても便利である.せっかくなので,JRのSuicaとしても使えるように出来ればいいのに(福島駅もSuicaが使用できる)と,素人ながら思ったのであるが,Suicaと大きく違う点は,バスICカードの場合はチャージしたときに1割分のおまけが付くところである.つまりこれまで回数券を買ったときに1枚多くついていたおまけと同じ額が,ICカードでも踏襲されているのである.そのため,このバスICカードでJRに乗れるとなると,値段の割引が違ってくるために相互利用ができないのである.JR(Suica)もバス(Pasmo)も両方乗れる東京ではどうかというと,チャージの時に割引加算額がない方式であったが,その代わりパスポイントによってバスに乗ったときにだけのポイント制度が設けられている.いずれ,Suicaのように電子マネーとしても利用できるようになると,財布の中に色々なカードを入れなくて済むようになるのでありがたい.(2010,12)

No.36 飯坂電車に乗って片岡鶴太郎美術庭園へ

福島駅から飯坂温泉までを結んでいる電車に,福島交通の飯坂線というローカル私鉄がある.地元では飯坂電車,略して「いいでん」と呼ばれている.車で行けば20分程度で飯坂まで行けるのであるが,たまにはのんびり飯電に乗ってぶらりと出かけるのも悪くはない.飯坂温泉駅の一つ手前に花水坂(はなみずざか)駅があって,そこで下車して2分ところに片岡鶴太郎美術庭園があるので行ってみることにした.
飯坂電車の福島駅は,駅ビルの北側に改札口があって,保原・梁川方面へ向かう阿武隈急行電鉄と同じホームから発車する.左が阿武急,右が飯電の線路となる.やってきた電車はステンレスの2両編成,どこかで見覚えのある車両だと思ったら,これは東急電鉄で活躍していた車両だとのこと.車内に入ってもドアの形など,東急の雰囲気がいまでも残っている.ドアが閉まり発車した.
車掌さんが,前に行ったり,後ろに行ったり,忙しい.ドアの開閉は運転手さんが行っているが,切符の回収と販売を車掌さんが行っているため,駅の改札口に一番近いドアのところで待機していて,ドアが開くとすぐに下車した乗客の切符を回収し,笛を吹くと運転手さんがドアを閉めるようになって発車,そして,乗ってきた乗客の切符を販売する.
途中で列車がすれ違う駅があるが,乗客の乗降が終わると発車時間がきていなくてもとりあえずドアは閉めてしまう.そして反対側に交換列車が来ると発車していく.これは,運行時間の遅延防止,切符回収の際のチェック判断を早めるため,引き返しの乗り換えを防止するためか.桜水駅には車庫があって,東急独特のディスクブレーキが車輪のところで銀色に光っている.桜水を過ぎるとくだもの畑が広がる田園地帯となるが,車輪が刻む線路の音が不規則に「ガタン,ガタン,ガタン・・・」と連続するところ,ローカル私鉄ならではである(つまり,線路のつなぎ目が短いということ).医王寺前,そして車窓から片岡鶴太郎美術庭園が見えると,花水坂駅となる.
片岡鶴太郎美術庭園は,飯坂に本社のある(株)松屋(県内のミスタードーナツのフランチャイズなどを行っている会社)が運営している美術庭園で,美術館のほかに,菓匠「吉兆松屋」や「松屋レストラン」が併設されている.美術館に入館するには大人950円が必要となるが,美術館に入らずにショップだけを見ることも可能である.落ち着いた和の空間を演出しており,ぶらり立ち寄るのも楽しい.(2010,10)

No.35 あぶくまの里納涼列車「ほろにが号」

福島駅を18:24に出発し,宮城県丸森町のあぶくま駅まで約30分揺られて,駅舎に併設されている産業伝承館内で,生ビールと焼肉が食べ放題となる臨時列車がある.その名も「ほろにが号」.福島駅では缶ビール2つとおつまみをもらって阿武隈急行線の電車に乗り込む.ほどよく酔いが回ったところで,あぶくま駅に到着し,蔵王高原のハーブ豚焼肉が食べ放題となる.約1時間30分の時間が経った20:33に帰りの臨時列車が発車して福島駅には21:11に戻ってくることが出来る.宴会会場には冷房が入っておらず(屋内),なかなか暑い中での納涼パーティーなのであるが,到着する頃には生ビールがすでに席に用意されていて,すぐに乾杯をすることができる.豚肉・やさいセットが食べ放題,生ホルモンはなくなり次第終了,飲み物は生ビールの他に焼酎(冷),日本酒(冷),ソフトドリンクがある.そのほか,おにぎりやアイスは有料で販売されている.途中で抽選会があったり,カラオケが行われたりと,大変賑やかなパーティーであったが,参加している客層は会社の暑気払いなどといった団体がほとんどなので,カップルなどでの参加にはちょっと不向きである.運行は,6月末から9月上旬までの毎週金曜日(設定のない日もある)で,1人3,600円,毎回定員100名となっている.食べ放題,飲み放題でこの値段はお得である.(2010,08)

No.34 JR東日本の旅行商品「TYO」

福島駅のみどりの窓口に行くと,旅行商品のパンフレットがズラズラと並べられている.JR東日本が企画している「びゅう」ブランド旅行商品のツアーとなっているが,その中で「TYO」という旅行商品がある.TYOはTokyoの略で,まさしく地方発東京方面行きの旅行商品の総称となっているのだが,新幹線で東京方面に行こうと思っているのであれば,断然このTYO旅行商品に申し込んで行った方がお得である.
TYOの旅行商品には色々なテーマが設定されていて,ホテルがついた1泊2日のコースや,日帰りのコースなどバラエティー豊富に揃えられている.例えば,ディズニーリゾートに行きたいのなら「東京ディズニーリゾートの旅」,鉄道博物館に行きたいのなら「鉄道博物館日帰りツアー」,東京の話題のスポットに行きたいのなら「東京スニーカー」,女性のエステなどが付いた「きれいになろう」,グリーン車利用のちょっとリッチな東京の旅「東京コンシェルジュ」など,様々なニーズに合わせてツアーが設定されている.
私が見た中で最もお得な商品をいくつかご紹介する.
連休の谷間の土曜日など,あまり利用者のいない日に設定されることが多い商品が「TYOトレイン」で,東京行きの新幹線は専用の臨時列車(上野9:38着)を走らせて,帰りは列車限定のやまびこ号で帰ってくるというもの.2010(平成22)年夏には,7月24日と9月25日の土曜日に設定されていて,1泊2日コースでは最も安いプランで芝パークホテル宿泊で12,100円となっていて,日帰りコースの場合は上野アトレで3000円分のお買い物券がついて10,600円(買い物券を差し引けば実質7,600円で新幹線往復できることになる)となっている.
日帰りの商品でお得なプランは「TYOでハッピー1day」という商品で,新宿プリンスホテルのランチバイキングクーポン券付きの場合は13,700円,プランタン銀座・SHIBUYA109・アトレ上野などで3,000円分のお買い物券が付く場合は14,400円となっている.買い物券3,000円を差し引くと実質11,400円で往復できることとなる.
福島駅から東京駅まで往復かかる通常の運賃は,新幹線の普通車指定席を利用した場合17,200円,JR・福島交通の高速バスを往復割引で利用した場合8,600円,さくら交通のツアーバスを利用した場合5,600円となっている.福島駅から東京まで高速バスだと約5時間もかかることを考えると,福島駅から東京まで2時間もあれば東京駅に到着することができる新幹線を利用することが時間の有効利用から考えても得策かと思われ,その場合はこのTYO商品に申し込んで新幹線を利用した方がお得である.なお,注意点としてTYO商品は2名以上となっている(TYO東京ひとり旅という商品もあるが,これは割高となっている)ことと,旅行商品への申し込みとなるため,宿泊ツアーの場合は20日前から,日帰りツアーの場合は10日前からキャンセル料が発生するという点にある.賢く利用して楽しい夏休みを.(2010,07)

No.33 いかにんじん

福島県の北部地方で伝わる郷土料理に「いかにんじん」というものがある.正直,はじめていかにんじんを出されたとき,なんの変哲もない,細く切った「するめ」とにんじんの千切りが混ぜられて皿に盛られているだけの料理だったので,なんなんだろうこれは?という感じであった.食事の時などに酒のつまみや,ご飯のおかずのちょっとした一品として出されるのである.食べてみると,これまた素朴な味,まぁ,いかと人参だな,という感じなのである.ところが,各家庭では普通に,簡単に作られている料理なので,度々出されるのであるが,そのたびに,このシンプルな味に洗脳されていき,無性に食べたくなってくる.いかにんじんの作り方は,各家庭によって異なっているが,基本は,するめと人参を細く切って,醤油と日本酒とみりんで味付けしたもの.晩秋から冬にかけて作られている.松前漬けの原形とも言われているが,家庭によってよっては,松前漬けのように昆布や数の子を入れるところもある.最近は,福島県内の物産プラザなどでレトルトパックに入ったいかにんじんも販売されているので,機会があったらお試しを.(2010,06)

No.32 FMポコのJ-WAVE(福島コミュニティーFM)

福島市を中心に放送されているコミュニティーFMが「FMポコ」である.周波数76.2MHZ,1996(平成8)年に開局し,出力は10W,高湯温泉のあたりにアンテナが立っているらしい.スタジオは置賜町にある.福島市を中心に放送されているFM局であり,地元情報発信として貴重なFM局であるが,車通勤をしていないため,なかなか地元番組を聞く機会が持てない.休みの日に車で遠出するときは,たいてい福島市外に向かうため,FMポコにダイアルを合わせていると,すぐに市外になって聞こえなくなってしまうため,最初からふくしまFM(全県放送のFM局)を選んでしまう.だからといって,FMポコの放送を聞いていないかと言えば,ラジオを聞くことが好きな僕としては,そんなことはなく,夜の時間帯に東京のJ-WAVEと同時放送されている番組をよく聞いている.特に休みである土日の夜は電気を消してフトンにごろんとなりながら,このFMポコ(つまりはJ-WAVEなのであるが)の番組をまったりと聞くのが,リラックスできてストレス解消になる.
お気に入りの番組を2つほど紹介します.
土曜日の21時からは, ジャズピアニストの小曽根真さんがパーソナリティーとなっている「OZ MEETS JAZZ」.毎週テーマ毎にジャズの演奏を流して,わかりやすく紹介する1時間の番組で,小曽根真さんの軽快なトークがまた聞いていて心地よい.ジャズファンにとっては,遠くのジャズライブハウスまで行かなくとも,毎週気軽にジャズが聴けて嬉しい番組である.
日曜日の21時からは,八木亜希子さんがパーソナリティーとなっている「東京コンシェルジュ」.六本木ヒルズなどを開発した森ビルディングが提供で,東京の新しい話題やエンターテイメントなどの情報を,J-WAVE本社スタジオのある六本木ヒルズから伝える番組で,旬の話題やコンサート,歌舞伎まで,東京のエンターテイメントなどについてゲストを迎えながら紹介している.コマーシャルの時に入る「東京コンシェルジュ」とフランス語っぽく入るジングルなんか聞いていると,「さすがぁ~オシャレだなぁ」と感心してしまうが,東京のレアな情報も含めて知ることが出来て面白い.番組終了の時間になるとBGMが流れるが,これを聞くと「あ~,また休みが終わってしまったか~」と寂寥感がこみ上げて眠りにつくのであった(この番組は,現在はFMポコでは放送されていない).是非,布団に入って電気を消してお試しを.(2009,10)

No.31 ペットワールド「アミーゴ」がオープン

南沢又の西道路沿いにペット専門店となる「ペットワールドアミーゴ」がオープンした.ダイユーエイトのホームセンターでもペット類は取り扱っていたが,さらに商品を充実させたペット専門店となっている.犬や猫はもちろんのこと,熱帯魚,鳥,ハムスター,うさぎ,そして,は虫類までもが販売されており,非常に珍しい種もあるので,店内を歩いているとさながら小さな動物園に来たように感じる.熱帯魚に関して言うと(かつて飼っていたのが唯一これ!),グッピーやネオンテトラといった定番のみならず,赤いシュリンプ(小エビ)など珍しいものもあり,また水草も様々な種類が販売されているので,見ているだけでも飽きずに楽しめる.熱帯魚は,おとなしいものや凶暴な性格などがあって,一緒の水槽で飼うことができるものとできないものがあり,また,水草は成長が早いものや水質管理が必要で成長に手間がかかるもの,すらっと長いものや横に広がっているものなど,特色やデザインなどがいろいろあって,自分だけの美しい水中の世界を創造したい衝動に駆られてくる.値段を見てみると,犬や猫は1匹10万円,高級魚は数万円など,ペットの値段もなかなか高いんだな,と感じた.(2009,10)

No.30 花見山とまちなか周遊バス「ももりん号」

今年も花見山のシーズンがやってきた.桜が満開となる4月中旬の週末は,大勢の人で賑わう福島市である.2009年は4月11日・12日であった.4月中は交通規制がかけられて,花見山のある渡利周辺は一般車の通行制限や駐車禁止があり,マイカーできて花見山を見る場合は,あぶくま川河畔にある親水公園に車を置いて,JRバス東北のシャトルバスに乗り換えて移動しなければならない.周辺は大渋滞となる.また,福島駅からは福島交通の臨時バス「花見山号」が約20分おき(最も混雑する週末は,増発されてピストン輸送となる)に運行されており,マイカーで来るよりも電車バスを利用した方が,アクセスは便利であるように思う.
春になると約20万人以上が訪れる花見山であるが,この観光客を福島市内へいかに誘導するかが課題となっていた.花見山は見るけれど,あとは他へ行ってしまうといった具合である.そこで,今年から福島市内の観光地を回るまちなか周遊バス「ももりん号」が4月の期間限定で運行を開始した.9:15~16:45までの運行で30分間隔(12~13時は60分間隔),御倉邸や福島競馬場,古関裕而記念館,花の記念館,県立美術館などを,反時計回りにぐるりと走って結んでいる.4月12日の日曜日に乗車したときはボランティアガイドも車内に乗車して観光地を案内しており,福島市内の新たな発見があって大変よいものであった.通常は大人300円で1日乗り放題となっているが,今日(12日)は特別キャンペーンだったからなのか,花見山から福島駅に向かうバスに乗車するときにスタンプラリーのパンフレットとともに,無料で乗車できる優待券を配布していた.古関裕而記念館や花の記念館も,今年4月から入館無料となっており,ぶらりと散策しやすくなっている.さらに福島駅前の仮設花見山案内所では,1000円のチケットを販売して周辺の加盟飲食店で特典付きの食事クーポン券(1000円)としてランチが食べられるキャンペーンをやっていた.JR福島駅の発車メロディーも古関裕而氏が作曲したものに変更されており,福島市が一丸となった観光PRの気運を感じた.(2009,04)

No.29 茶房「ダンケシェーン」

中合デパート2番館の3階に茶房「ダンケシェーン」がある.このダンケシェーンは,福島駅東口から置賜町に向かう路地で開いているアイスクリーム屋が出している喫茶店で,このアイスクリーム屋は夜遅くまでオープンしていることから,サラリーマンにも人気があると巷で言われているお店である.このアイスクリーム屋が出している中合内にある喫茶店(茶房),どのメニューも美味しそうなのであるが,お薦めはトーストセット(700円)である.小さく正方形に切られたパンが4つ,そして,サラダと飲み物(コーヒーか紅茶)が付くが,このパンがとても美味しい.出来合いの味といった感じではなくて手作りパンの味で,バターの塗られたパンとジャムがたっぷりのったパンがそれぞれ出され,決して大きなサイズではないが,小腹が空いたときにはちょっとした軽食となる.コーヒー・紅茶はおかわり自由なので,これまた嬉しい.ケーキセット(700円)やパフェ,クロワッサンなども美味しそうで,百貨店の中にある喫茶店としては値段も手頃なので,買い物帰りに立ち寄ってお茶するのもたまにはよい.(2009,02)

No.28 オンドルがある焼肉店「アンドン」

福島の飲み屋街といえば置賜町.ここにある本格的な韓国焼肉のお店が「アンドン」である.入口を入ると韓国語の自動案内で「アニョアセヨー.○○○」と声が流れ,まるで韓国に来ている雰囲気となる.出される料理も韓国の味そのままのようで,韓国の人も懐かしの味付けを食べに足を運んでくるに違いない.そして,なんといっても特に冬,嬉しいのは「オンドル」が完備されている点が素晴らしい.オンドルとは床暖房のことで,韓国ではどこでも見られる暖房形式である.ポカポカの床の上で焼肉を食べることができるのである.韓国の冬は寒いので,薪や藁を燃やして床下に熱を供給する床下暖房が普及していた.今では温水式の床下暖房となっているが,それを福島市で体験できるのは非常に興味深い.ちなみに,壺漬けカルビが美味しかった.(2009,02)

No.27 伊達の蜜桃(モモのシーズン到来)

福島といえばフルーツ王国,サクランボ,リンゴ,なし,ブドウ,モモ.その中でも人気が高いのが「桃」である.桃は今が一番の収穫期.7月から9月にかけてが桃のシーズンであるが,中でも甘くて人気の高い「あかつき」と呼ばれる品種は,8月上旬から下旬にかけて,まさに今が旬なのである.
さて,福島市の北に接する伊達市にあるJA伊達みらいでは「伊達の蜜桃(だてのみつもも)」として,期間限定の甘さにこだわった桃を出荷している.糖度が最高となる期間に店頭に並ぶもので,あかつきの中で糖度が15度以上の桃を厳選し,千個に1個の割合でしか出荷されないとか.地元のJA直売所や通信販売でも販売しているが,ヨークベニマルのスーパーでも2個売りで売っていた.この蜜桃は8月中旬頃にしか手に入らない.買って食べてみた.やはり,甘い.桃は,いつ食べても美味しい.食べる1~2時間前に冷蔵庫でちょっと冷やして食べるのが一番美味しい食べ方となる.ちなみに,福島で桃が本格的に栽培され始めたのは約100年前の明治30年代とのこと.残り少ない桃の収穫時期に,もっともっと桃を食べようっと!(2008,08)

No.26 福島わらじまつり

毎年8月上旬に福島市で開催されるお祭りが「わらじまつり」である.今年(2008年)は8月1日(金)と2日(土)にわたり開催された.江戸時代から300余年の伝統がある「信夫三山暁まいり」に由来して開催されるのが「福島わらじまつり」で,初日は,長さ12m重さ2tの日本一の大わらじを会場に奉納したあと「平成わらじ音頭」にあわせて華やかな踊りが続く.わらじ踊りは福島市内の企業などがチームをつくって踊りに参加しており,1時間毎に1部(18時~)と2部(19時~)で構成されている.そのあとには,色とりどりのコスチュームを着た若者やサークル団体などによってヒップホップの軽い音楽に合わせて自由に踊る「ダンシングそーだナイト」が続く.2日目には,わらじ競争とダンシングそーだナイトの第2部が繰り広げられ,暑い熱い夏の祭りが催される.駅前通りと信夫通り(国道13号)の交差点には,大型液晶ビジョンがついたステージが設けられ,「わらじ~!わらじ~!」と大きなかけ声と共に,熱気ムンムンの踊りが繰り広げられる.踊りそのものもそんなに難しい感じではなく,市民が気軽に参加できるようなもので,青森のねぶたや,秋田の竿燈などのような「見せる祭り」というよりは,市民が参加して自らが楽しむタイプのお祭りであった.わらじ踊りは最後の5分間だけ,一般の観客も参加することが可能となっている.
また,わらじ祭りに引き続き,3日(日)に山車フェスタが開催された.市政100周年を記念して昨年行われた山車フェスティバル,福島市内の各町内会の山車が勢揃いするとあって,こちらも迫力ある山車の練り歩きが今年も見ることができた.(2008,08)

No.25 吾妻小富士の雪うさぎ(残雪)

福島県と山形県にまたがる吾妻連峰(吾妻山).その中の吾妻小富士の山肌に,春になると雪解けとともに徐々に姿を現すものがある.それは「うさぎ」である.地元では「吾妻の雪うさぎ」と呼ばれており,春の訪れを告げる風物詩であるとともに,農家の人々が種まきを始める時期であることから「種まきうさぎ」とも呼ばれているという.うさぎの耳がピンとたったような残雪姿は,寒い冬から暖かい春へ向けて,気持ちを明るくさせてくれるものである.これから,様々な花が咲き乱れ,草木が芽吹いてくるのである.桜の名所として有名となった「花見山」も桜のシーズンへ向けた準備が着々と進んでおり,賑やかで華やかな季節がもうすぐやってくる躍動感が伝わってくる.ところで,この雪うさぎをモチーフとしたお菓子が,福島市にある丹治製菓から発売されている.その名も「あづまの雪んこうさぎ」.100%果汁のフルーツゼリー(やや硬めのゼリー)をホワイトチョコレートでくるんだもので,ゼリーの酸味とチョコレートのマッチが面白い.チョコレートでくるんでいるのであるが,お茶にも合うお菓子である.白桃とリンゴの2種類がある.6個入り630円でインターネット販売も行っている.(2008,03)

あづまの雪んこうさぎ

No.24 福島フォーラム(映画館)

福島市には2系列の映画館がある.ひとつはワーナーマイカル福島であり,曽根田の旧さくら野百貨店5階にあって1998(平成10)年にオープンした比較的新しいシネコンである.そしてもうひとつの映画館が,同じく曽根田に昔からある「福島フォーラム」である.ワーナーマイカルが完成したときは,時代に取り残されたような雰囲気のフォーラムから客足が遠のいたときもあったと思うが,3ヶ月以内に3回来場すると1回無料となるポイントカードの発行や単館ムービーの上映などで映画ファンの心を繋ぎ続けている.特に単館映画・B級映画の上映に関しては,福島県内で最も多くの作品を上映していると思われ,映画ファンとしてはありがたい限りである.大資本の映画会社が製作したストーリーが,必ずしもメッセージ性の高い内容になっているかといえば,そうとも言えず,お金をかけれなくても内容の濃い映画がある.単館映画にはそのような作品が多い.決してオシャレで綺麗とは言えない映画館であるが,頑張ってもらいたい映画館である.無料駐車場あり.FAXサービスあり.スクリーンは72席から153席まで合計6つあり,3つの建物に分かれている.(2008,2)

No.23 焼き鳥文化

無性に食べたくなるときがある焼き鳥.福島市にも数多くの焼き鳥店が存在しており,「福島焼き鳥党」という名の,焼き鳥を食べて焼き鳥を語る市民の会が設立されているほど,焼き鳥を愛している人が多く住んでいる.昨年の9月末には福島競馬場において,全国やきとり連絡協議会に加盟している全国7都市の名物やきとりを中心に一同に集めて販売した「第1回やきとリンピック」が開催され,多くの人で賑わっていた(来年は室蘭市で開催予定).また,今年の1月末には福島市やきとりキャンペーンソング「やきとりじいさん」のCDが発売され,焼き鳥の話題に事欠かない福島市である.そんな福島市の焼き鳥であるが,私が連れて行ってもらったことのあるお薦めの店を2つほどご紹介する.
1店目は「とも江」.福島銀行本店の裏手にある小さな焼鳥屋で,夕方5時過ぎるとすぐに店が満席となってしまう.メニューはドイツ語で表現された6種類の焼き鳥(全て豚)と酒のみ,それ以外では最初にお通しとして漬け物が出されるだけで,まさに串に刺さった焼き鳥通にはたまらない店である.熱燗はアルマイトで温められた日本酒が出され,熱燗党にはこれまたさらに,たまらないらしい(私は焼酎党である).もう1店は「鳥安」.東北電力の裏手奥に入っていった陣馬町の一軒家で営業しており,全国やきとり協議会の発起人となった方が店主を務めている.焼き鳥もさることながら,鳥わさや鍋,鶏の焼き物,水炊きなど鳥料理全般を扱っており,味の評判は高い.焼き鳥のPRに関して,精力的に活動をされているお店のようである.
商業や経済を牽引している郡山市に対して,福島市は県庁所在地・官公庁街としての性格が高い街であり,東京の新橋駅前的なサラリーマンの要素が高い地域なのかもしれない.それが焼き鳥文化の形成に多少なりとも寄与してきたのかなとも思う.ただ,最近は女性にも焼き鳥が人気となっており,福島焼き鳥党の党首も,公式ホームページによると女性である.福島市にお出かけの際は,やきとり文化を煙と共に是非どうぞ.(2008,02)

No.22 峠の力餅小旅行(奥羽本線峠駅)

12時54分,米沢行きの2両編成普通列車が福島駅を発車した.これから板谷峠を越えて米沢まで向かう奥羽本線の電車である.福島から米沢までの普通列車は1日6往復のみ,普通列車だけで見ればローカル線の部類に入る区間である.(同じ線路を走る山形新幹線は米沢まで停車せずに峠を登っていく).庭坂駅を出発すると右カーブとなって右手に福島盆地を眺めながら,上り勾配となって景色が一変し,峠へ挑むこととなる.板谷峠は新幹線開業前までは4連続のスイッチバックの駅(赤岩駅・板谷駅・峠駅・大沢駅)があったことで知られており,そのうちの一つである峠駅(山形県)では,駅前にある峠の茶屋がホームで「峠の力餅」を販売していることで全国的に有名な駅である.この峠の力餅の歴史は古く創業は明治27年,奥羽本線が開通したのは明治32年であった.当時の峠駅は蒸気機関車の給水・石炭を補給する駅として設けられた.板谷峠の勾配は最大38‰(パーミル)で,現在のJR線では最高勾配となっている.技術が進んだ今となっては,新幹線の開業によってスイッチバックも廃止されたが,峠の力餅のホームでの販売は現在でも細々と続けられているのである.
13時23分,峠駅に到着した.大きなスノーシェルターに包まれたホームは昼でも薄暗い.停車時間はわずか30秒,「ちから~もち~」と叫びながら販売員の声がホームと車内に響いていた.峠駅で下車しない人にとって,この短い時間で車内から降りて力餅を買うには,駅に着いたら素早くホームに降りて購入しなければならない.峠の力餅をホームで販売しているのは,9時~18時頃に到着する3往復のみである.値段は12個入りで1000円.
さて,私は米沢まで乗り通したのではなく,峠駅で下車した.というのも,13時28分に福島に戻る普通列車が反対側のホームにやってくるのである.ゆっくりと力餅を購入し,販売の人と共に反対側のホームに電車がやってくるのを待っていた.福島駅13時57分到着,小一時間の力餅の旅であった.家に帰って,上品で柔らかい真っ白な力餅をほおばった.(2008,01)

峠の力餅
峠駅ホーム

No.21 円盤餃子

餃子といえば宇都宮を思い浮かべるかもしれないが,実は福島にも餃子の専門店が多いことは,全国的にあまり知られていない.福島の餃子は戦後に満州から引き上げてきた人々によって飲食業を始めたのがきっかけで,現在まで受け継がれているのだという.福島市商店街連合会ではふくしま餃子の会における「ふくしま餃子めぐりマップ」を作成(15店舗が掲載)し,福島市の名物としてPRを図っている.福島市の餃子店の多くでは,薄く引いた油でさらりと「焼く」というよりは,たぷたぷの油に餃子を浸して「揚げる」といった感じの餃子で,フライパンの丸い形に餃子をきれいに並べて,そのままひっくり返して円形のお皿に盛りつけることから「円盤餃子」とも呼ばれる.まるで花びらのようである.あつあつでカリカリの餃子を酒のつまみとして一杯やるのが,福島流餃子の食べ方である.円盤餃子のお店は夕方からの営業しているところが多く,注文も一皿単位である.餃子とライスといった雰囲気ではない.(2008,01)

(このページは2008年~2011年にかけて掲載したものです)

鳩の街通り商店街【東京考察#312】

Town mall of the Hatonomachi street


鳩の街通り


 「鳩の街」と聞くと平和を連想するほのぼのとした名称であるが,ここは近くの玉ノ井(現東向島5~6丁目)と同様に特殊飲食店街,いわゆる赤線地帯として栄えていたところである.1958(昭和33)年に売春禁止法が施行されて,玉ノ井と同様に全ての業者が廃業し,今ではその赤線地帯としての面影はほとんどなくなって住宅や商店街となり,鳩の街という名称が残っているのは,この商店街とその道路名(鳩の街通り)のみとなっている.
鳩の街通り商店街は,鳩の街通りに連なる商店街であるが,道幅も戦後からそのままの狭さで,「昭和レトロの街」としてPRをしている.一歩路地裏にはいると,迷路のように入り組んだ道路が残り,街歩き・路上観察・散歩ファンにとっては,なかなか奥深い地域である.

車がやっと通れる狭い道路に商店が密集している.
しかし,シャッターを下ろしたままのお店も多い.

昭和レトロな感じ

左側の部分は,かつてお店をやっていた感じ.

かつて電気屋さんだったところもシャッターが閉じている.
SONYの「NY」の看板がかけている.

国道6号・水戸街道からみた鳩の街通り商店街

東向島1丁目側の電柱.
反対側は向島5丁目.

向島百花園【東京考察#311】

Mukoujima flower garden


向島百花園の入口


 向島百花園は,江戸時代の1830年頃に骨董商を営んでいた佐原鞠塢が,草花鑑賞を中心として開園したものであり,四季百花の乱れ咲く園という意味でつけられたとされている.梅の名所として知られる向島百花園であるが,今では四季を通じて花が咲くようになり,江戸時代から今に残る花園としては唯一のものである.1938(昭和13)年に東京都に寄付され,1978(昭和53)年に国の名勝・史跡に指定されている.面積10,886m2,開園時間9時~17時(入園は16時30分まで).入園料大人150円.

都立向島百花園

梅が咲き始めている
  
江戸時代の開園当初は,梅360本が植えられていた.

園内には石碑が29基ある.撮影時は修復中だった.

池もある

東京スカイツリーも見える.

お休み処もある

梅洞水(井戸)

谷中七福神めぐり(天王寺・護国院・不忍池弁天堂)【東京考察#310】

The Yanaka Seven Gods of Good Luck traveling


七福神

 


前のページへ(No.309 谷中七福神めぐり(修性院・長安寺))
 谷中七福神は江戸最古の七福神と言われている.七福神めぐりとは「恵比寿」・「大黒天」・「毘沙門天」・「弁財天」・「福禄寿」・「寿老人」・「布袋尊」の七神が祀られている寺社をめぐって,家内安全や商売繁盛,縁結びなどの「万幅招来」を祈願するために,室町時代に京都から始まって,江戸時代に全国に広まり,お正月に参拝するものである.この期間には御神体を御開帳し,御朱印を授けてもらえる.七福神は人々に幸福をもたらす神として古くから信仰の象徴とされていて,この谷中七福神巡りを終えたあとの心のすがすがしさ,心のスッキリ感は何とも心地よい.
谷中七福神の御開帳,御朱印は,1月1日(元旦)~1月10日まで(2011年以降.かつては1月15日まで実施していた),時間は9時~17時まで行われる.谷中七福神御朱印和紙1000円をまずは購入(各寺で購入できる)し,各寺で御朱印を受ける際に200円ずつ納める.総距離は約5kmとなっていて,単純に計算すると約1時間30分で歩けそうであるが,寄り道などしていると結構時間の経つのが早くて,最低でも時間は3時間程度を見ておいた方がよい.(時間が短いと,御朱印をもらうためだけに急いで歩いているだけの感じがしてしまい,歩くことが楽しめなくなると思う)


長安寺→天王寺 (約0.3km 約6分)

長安寺から天王寺までは谷中霊園の中を歩いていく

霊園内の天王寺駐在所にて左に曲がる

谷中霊園・ソメイヨシノの桜並木の中を歩く
静かな環境の中,両側には墓地が広がる
<毘沙門天・びしゃもんてん>
⑤天王寺・てんのうじ
ご利益:威光

天王寺.実は,日暮里駅の横(の坂の上)にある.

毘沙門天が祀られている毘沙門堂
このお堂は1961(昭和36)年に完成した.
1957(昭和32)年の放火によって焼けてしまった五重塔の残材で建てられている.

釈迦如来座像がある.
江戸時代には,徳川幕府公認の富くじが行われ賑わっていた.


天王寺→護国院 (約0.9km 約17分)

谷中の街を歩いていく.

谷中らしい建物が見られる

<大黒天・だいこくてん>
⑥護国院・ごこくいん
ご利益:富財


護国院の正式名称は「東叡山護国院大黒天」と呼ばれ,別名「東叡山釈迦堂」である.
寛永寺の子院となっており,1630年に開基した.

護国院本堂


護国院→不忍池弁天堂 (約1.1km 約21分)

ゴールを目指して,ひたすら歩く.
上野高校前の専用歩道橋.
だんだん日も暮れてきた.

上野公園に入ると,あと少しだ.
 
レンガ造りの古い建物の横を通り,
清水坂を下がっていく.

森鴎外居住の跡となっている鴎外温泉
(水月ホテル鴎外荘)

上野動物園のモノレールが見えてくると,
不忍池弁天堂はもうすぐだ.

不忍池の真ん中に島があり,そこに弁天堂がある.
<弁財天・べんざいてん>
⑦不忍池弁天堂・しのばずのいけべんてんどう
ご利益:愛敬

参拝の行列ができていた.
午後5時で閉まってしまうので,御朱印を先にもらって列にならんだ.
17時まであと20分となっていた.

不忍池弁天堂 本堂

甲府鳥もつ煮の屋台には行列ができていた



全部揃った,谷中七福神御朱印和紙.
田端駅を14時に出発し,終了したのは17時であった.

お寺でもらえる地図
JR田端駅でも,JRのパンフレット地図が配られている.

谷中七福神めぐり(修性院・長安寺)【東京考察#309】

The Yanaka Seven Gods of Good Luck traveling


前のページへ(No.308 谷中七福神めぐり(東覚寺・青雲寺))
 谷中七福神は江戸最古の七福神と言われている.七福神めぐりとは「恵比寿」・「大黒天」・「毘沙門天」・「弁財天」・「福禄寿」・「寿老人」・「布袋尊」の七神が祀られている寺社をめぐって,家内安全や商売繁盛,縁結びなどの「万幅招来」を祈願するために,室町時代に京都から始まって,江戸時代に全国に広まり,お正月に参拝するものである.この期間には御神体を御開帳し,御朱印を授けてもらえる.七福神は人々に幸福をもたらす神として古くから信仰の象徴とされていて,この谷中七福神巡りを終えたあとの心のすがすがしさ,心のスッキリ感は何とも心地よい.
谷中七福神の御開帳,御朱印は,1月1日(元旦)~1月10日まで(2011年以降.かつては1月15日まで実施していた),時間は9時~17時まで行われる.谷中七福神御朱印和紙1000円をまずは購入(各寺で購入できる)し,各寺で御朱印を受ける際に200円ずつ納める.総距離は約5kmとなっていて,単純に計算すると約1時間30分で歩けそうであるが,寄り道などしていると結構時間の経つのが早くて,最低でも時間は3時間程度を見ておいた方がよい.(時間が短いと,御朱印をもらうためだけに急いで歩いているだけの感じがしてしまい,歩くことが楽しめなくなると思う)


青雲寺→修性院 (約0.1km 約2分)

青雲寺から修性院までは,細い路地を歩いてすぐのところにある.
100m約2分でつく.

塀に布袋尊のイラストが現れたら修性院となる.
<布袋尊・ほていそん>
③修性院・しゅしょういん
ご利益:大量

修性院の入口.
江戸時代,このあたりは「ひぐらし(日暮らし)の里」と呼ばれ,
花を楽しむ人々で賑わったところでもある.
修性院も,青雲寺とともに,花見寺として賑わっていた.

修性院の本堂.
参拝と御朱印をもらう人々で賑わっている.
布袋尊は約200kgもあるという巨大なもので,存在感がある.
「ひぐらしの布袋」として本堂内にて拝むことができる.
 
境内に移動カフェがある.コーヒー200円
日蓮宗のロータスカフェ.お寺とカフェのコラボレーション.


修性院→長安寺 (約0.7km 約13分)
 
修性院を出てすぐ左側に「富士見坂」がある.
今でも上にあがると,富士山が軸線上に見える.

残念ながら富士山は望めなかった.霞がないと,
街灯の富士山デザインの所(ビルとビルの間)に見える.

密集した住宅街となっている西日暮里

そして,谷中銀座となる.
外国人観光客もチラホラ歩いていて,
下町情緒たっぷりの商店街である.

階段を登って振り返ると,
よくテレビでもおなじみの「夕焼けだんだん」の風景となる.
猫がひなたぼっこしていた.

谷中の標記は,さすが多言語.

谷中らしい建物が現れてきた.
<寿老人・じゅろうじん>
④長安寺・ちょうあんじ
ご利益:長寿

長安寺には寿老人が祀られている.
1669(寛永9)年老山和尚による創建.
長安寺の寿老人は,徳川家康が納めたと言われており,等身大の寄木彫刻である.

乳母車を押して,子供達と一緒に,
家族連れで回っている人も見かける.

本堂内で御朱印をいただく.
次のページへ(No.310 谷中七福神めぐり(天王寺・護國院・不忍池弁天堂))

谷中七福神めぐり(東覚寺・青雲寺)【東京考察#308】

The Yanaka Seven Gods of Good Luck traveling


七福神

 


 谷中七福神は江戸最古の七福神と言われている.七福神めぐりとは「恵比寿」・「大黒天」・「毘沙門天」・「弁財天」・「福禄寿」・「寿老人」・「布袋尊」の七神が祀られている寺社をめぐって,家内安全や商売繁盛,縁結びなどの「万幅招来」を祈願するために,室町時代に京都から始まって,江戸時代に全国に広まり,お正月に参拝するものである.この期間には御神体を御開帳し,御朱印を授けてもらえる.七福神は人々に幸福をもたらす神として古くから信仰の象徴とされていて,この谷中七福神巡りを終えたあとの心のすがすがしさ,心のスッキリ感は何とも心地よい.
谷中七福神の御開帳,御朱印は,1月1日(元旦)~1月10日まで(2011年以降.かつては1月15日まで実施していた),時間は9時~17時まで行われる.谷中七福神御朱印和紙1000円をまずは購入(各寺で購入できる)し,各寺で御朱印を受ける際に200円ずつ納める.総距離は約5kmとなっていて,単純に計算すると約1時間30分で歩けそうであるが,寄り道などしていると結構時間の経つのが早くて,最低でも時間は3時間程度を見ておいた方がよい.(時間が短いと,御朱印をもらうためだけに急いで歩いているだけの感じがしてしまい,歩くことが楽しめなくなると思う)


田端駅→東覚寺 (約0.4km 約8分)

まずは,JR田端駅(北口)からスタート
改札口前には「谷中七福神巡り」の張り紙が貼られていた.
改札を出て左に歩いていくと,福禄寿が祀られている「東覚寺」がある.

<福禄寿・ふくろくじゅ>
①東覚寺・とうがくじ
ご利益:人望


室町中期の1491(延徳3)年に創建された寺.
写真にちょっと赤く写っているのは,一対の仁王像であり,
病の場所に赤紙を貼ると治ると言われている「赤紙仁王」.

入って左手の建物で,七福神の描かれた和紙(1000円)に
ここの御朱印(200円)が押された御朱印和紙を購入した.
御朱印和紙を購入すると,谷中七福神のマップももらえる.
これを見ながらゴール(上野不忍池弁天堂)を目指すことになる.

東覚寺本堂.中に御開帳された福禄寿が祀られている.
このお寺の福禄寿は杖と宝珠を持って,金襴の冠をかぶっており,両手で経巻を握っているとか.
 
東覚寺本堂の細い脇を通ると,裏側に日本庭園がある.


東覚寺→青雲寺  (約1km 約18分)

マップを見ながら住宅街の中を歩いていく

地図にも記載されている「千歳湯」
右側にある煙突が途中でなくなっているので,
廃業しているのかと思ったが,今はガスで湧かしている銭湯とのこと.

御朱印和紙は,折り目をつけたくないので,
このように丸めて持ち歩いた.
筒があると便利かも.

狭い路地を左に曲がると旗が見えて青雲寺となる.
<恵比寿・えびす>
②青雲寺・せいうんじ
ご利益:正直

青雲寺の本堂.
中に恵比寿神が祀られていて,御開帳時には拝むことができる.
宝暦年間(1760年頃)に興されたと伝えられているが,
現在の本堂は,第二次世界大戦の空襲で焼失したため,1960(昭和35)年に再建されたもの.
 
御朱印をもらうところには行列ができる.
本堂で参拝してから御朱印の列に並ぶ.

御朱印の他に「スタンプ」もある.
御朱印は200円かかるが,スタンプは無料で押印できる.
両方押している人も多かった.

私の御朱印和紙.
2つの七福神を拝んだ.あと5つ.
次のページへ(No.309 谷中七福神めぐり(修正院・長安寺))

2010年師走の東京スカイツリー(建設中)【東京考察#307】

“Tokyo skytree” in the end of the year in 2010 ( Now constructing)

 


 着々と建設が進んでいる東京スカイツリー.2010(平成22)年の師走のスカイツリーをお届けする.第2展望台も見えてきて,アンテナ部分の建設が634mを目指してこれから進む.高さは約500m(写真撮影当時)に達している.

隅田公園西岸から撮影した東京スカイツリー
鉄橋は東武鉄道の橋梁.

隅田川西岸は,桜のシーズンには
お花見スポットとして有名である.

カメラを構える人が多い.

水上バスのりばがある吾妻橋
撮影する人など人で賑わっている.
浅草にとっても,スカイツリーは大きな起爆剤.

みんなスカイツリーを見ている(撮影)している人

 

秋葉原駅ビル「アトレ秋葉原」【東京考察#306】

The Akihabara station shopping building “atre akihabara”


生まれ変わった秋葉原駅

 


 JR秋葉原駅が生まれ変わった.かつてはアキハバラデパートという駅ビルだったが,解体による改築工事により,2010(平成22)年11月19日に今風の「アトレ秋葉原」になった.私が育った頃の秋葉原といえば電気街というイメージであり,ヨドバシカメラやビックカメラが新宿や池袋にオープンしてからは,家電の街としても地盤沈下しているような感じのところであったが,最近はアニメやメイドカフェ,AKB48などに象徴されるように,オタク文化を含めたサブカルチャーの聖地として大変貌している.さらに,秋葉原クロスフィールドやヨドバシカメラマルチメディアAkibaがドカーンとオープンしたこともあり,ITやエレクトリックの電気街としても,外国人観光客が訪問する観光地として復活しているように感じる.
そしてアトレ秋葉原のオープンであるが,男性のみならず,女性の訪問も見られるようになった秋葉原であることを意識してか,今までの秋葉原ではあまり見られなかったオシャレな店舗が入居している.周辺には紳士服の店なども出店されており,秋葉原に集まる様々な客層を目当てに,電気業界のみではない様々な業種の店舗が見られるようになっている秋葉原である.

電気街口改札前の入口.
アキハバラデパートの跡地は,「atre1」としてオープンしている.
(atre2は昭和通り口にある旧アトレヴィ秋葉原)

ハンズビー

ABCマートやユニクロも入る
 
ナチュラルハウス,成城石井も.
秋葉原で,若い女性をターゲットにした店舗展開は,
ある意味,画期的なこと.秋葉原も変わった.

かつて総武線から階段を下りてつながっていた改札口が復活している

カフェ.今までの秋葉原にはないオシャレな感じである.

ヨドバシカメラマルチメディアAkiba
杭打ち機が見えているので,手前にビルが建ち,
まもなくこの絵もとれなくなるだろう.
(山手線・京浜東北線ホームより撮影)

 

羽田空港国際線旅客ターミナル【東京考察#305】

The Haneda Airport international flight terminal


羽田空港国際線出発ターミナル

 


 2010(平成22)年10月21日,羽田空港に新国際線旅客ターミナルがオープンし,あわせて新滑走路となるD滑走路も供用を開始した.マスコミで連日報道されていたこともあって,オープンから1~2ヶ月たった今でも,日本人による見学者が後を絶たない.外国人観光客を意識して造られた商業施設も,専ら日本人観光客であふれかえっている.しかし,今後,羽田空港を利用した外国人は増加してくることは間違いなく,2011年2月末時点では世界17都市と結ばれる.さらに,2013(平成25)年度には,国際線ターミナルと搭乗口が北側に拡張される予定であり,都心と海外がますます身近になってくる.

羽田空港国際線出発ロビーへのアクセスの良さは,
モノレールに乗らないと体験できない.
浜松町からモノレールで出かけよう.空港快速で13分.
 
浜松町からやってくるモノレールのホームは,
国際線ターミナル側に到着するので,そのまま改札を出ると出発ロビーとなる.

モノレール改札から出発ターミナルまで写真をつなぎ合わせてみた.
とにかく,改札を出たら,すぐそこは出発ターミナルなのである.
このアクセスはすごい.ここはターミナルでは3階になる.
 
カウンターのある出発ロビー
ソウル,台北などアジアの都市が多い

4階に昇るエスカレーターは長蛇の列ができている.
ほとんどが見学者.
 
江戸小路と呼ばれる日本文化をイメージした商業エリア(4階)
とにかく日本人の見学者で混雑している.
 
面白てぃしゃつ屋では,色々な日本語の入ったTシャツを売っている.

能舞台をイメージしたステージ.イベント用か?
 
チェックインカウンターで荷物を預けるコンベアーのところに
段差がないのも,羽田国際線ターミナルのよいところ.
 
5階には,「TOKYO POP TOWN」として,
銀座博品館のレーシングパークやハローキティーなどの
アミューズメント施設もある.プラネタリウムのカフェも.
 
5階には展望デッキもある.右写真の奥には国内線ターミナルが見える.
 
2階は到着ロビー.落ち着いた雰囲気でシンプルな空間である.
 
国際線,国内線1,国内線2のターミナルは,
無料のシャトルバスで結ばれている.

京急で来た場合は,地下2階から大型のエレベーター4基で出発ロビー3階まで直行できる.

代々木公園【東京考察#304】

Yoyogi Park


代々木公園の噴水


 代々木公園は,広さ54.1haで東京ドーム11個分の広さを持つ公園で,東京都が管理している.地図を見ると明治神宮と隣接していて,一体のように見えるが,明治神宮と代々木公園は歩いて行き来できるようにはつながっていない.1909(明治42)年に陸軍省が代々木練兵場を新設し,敗戦後はアメリカ軍に接収され宿舎施設のワシントンハイツとなって,1964(昭和39)年には東京オリンピックの選手村となって,1967(昭和42)年に現在のような都市公園となって開園した.
代々木公園と聞くと,駅からちょっと遠くて気軽に行けないイメージがあった(私の勝手な固定観念である)が,山手線の原宿駅から歩いて3分ほどで原宿口に到着し,気軽に散策することが出来る.園内を横断して,地下鉄千代田線の代々木公園駅か,小田急線の代々木八幡駅を利用して帰ることも可能.

原宿口
お金のかからないデートコースとして,若者にも人気.
ランチボックスをもって芝生の上で「お食事」,なんていうのもいいかも.
夜景の素敵なフランス料理だけが全てではない!
ちなみに,午後5時から午前5時までは入園不可.
 
都心では貴重な緑のオープンスペースである.
ビニールシートを敷いて,ゆっくりと食事をしている人が多い.

オリンピック選手村当時の宿舎(オランダ選手が利用)が保存されている
 
バードサンクチュアリでは,野鳥の観察も出来る.
アマチュアカメラマンも多く撮影しているポイント.
野鳥の好む実ができる木を植えて柵で囲っている.
 
噴水のある噴水池

サルスベリの花

ビルやコンクリートに囲まれた都会にいると
緑に囲まれた空間に身を置いて,ぼーっとしてみたくなる.

中央広場
思い切り遊べる.砧公園と並んで,このような空間があるのは貴重である.

木陰では,管楽器などの練習をしている人も多い.
近隣に音を気にしないで思い切り練習ができる.しかもお金がかからない.

サイクリングコースも整備されている

代々木公園イメージマップ
上側が原宿駅 下側が代々木公園駅,代々木八幡駅

帰りは小田急線の代々木八幡駅から新宿へ.
ちょっと細い道を歩かなければならないため,地図を見て駅を探した方がよい.

銀座テラス(銀座三越9階)【東京考察#303】

GINZA Terrace (Ginza Mitsukoshi 9th floor)


屋外の銀座テラス

 


 2010(平成22)年9月11日に増床工事によって新館を建ててリニューアルオープンした銀座三越.その9階に「銀座テラス」と呼ばれる公共広場がオープンした.この増床工事は,都市再生特別地区の指定をうけて開発されたもので,東京都では初めて適用された開発となっている.9階に公共性の高い広場(銀座テラス)を設けることによって,来訪者のくつろぎや憩いの空間を提供し,容積率などの緩和が認められてより自由度の高い開発ができるようになっている.
東側の新館は,もともと建っていた別館を取り壊して,本館と別館との間にあった区道を付け替えて,その上部を繋げることによって,本館+新館が一体となるように増床工事がされた.そして,その9階部分に,本館の屋上部分と,新館の屋内部分とをあわせて「銀座テラス」と呼び,憩いとにぎわいの空間が創られている.屋内部分が1,400m2,屋外部分が1,600m2のあわせて3,000m2の銀座テラスとなっており,134席の休憩スペース(無料)やインフォメーション,乳幼児用の休憩室なども設けられている.

9階銀座テラス
木目を基本とした落ち着いた空間となっている

無料の休憩スペースがある
歩き疲れた体を休めるのにはちょうど良い

みのりカフェも併設されている

インフォメーションもある
 
外に出ると,テラスという名にふさわしい空間がある

芝生の緑を眺めながら,一休みもできる
 
銀座出世地蔵尊が置かれている
明治時代からの面影を伝える貴重なものだとか.

和光の時計台がちょっとだけ見える

WILLERバスターミナル新宿西口(新宿住友ビル1階)【東京考察#302】

WILLER bus terminal Shinjuku western exit (Shinjuku Sumitomo buil. 1F)


WILLERバスターミナル新宿西口


 路線バスの高速バスよりも格安の値段で提供されている高速バスとして,募集形企画旅行のツアーとして催行される高速ツアーバスが各地で運行されている.その催行会社の一つにWILLER
TRAVEL(ウィラートラベル)がある.全国100都市を70路線250便で結ぶ高速ツアーバスのネットワークを持っているが,今回,そのバス会社の東京のバスターミナルとして,2010(平成22)年4月,新宿住友ビル1階にオープンした.
路線バスの高速バスは運行を国に申請して運行されている(途中,渋滞しているからと言って走る道路を変更することが原則できない)のに対し,高速ツアーバスは旅行ツアーとして募集を行っているので国への運行申請などは必要なく,渋滞があったら別の道を走るなど臨機応変にバスを運行させることが可能であるが,駅前のバスターミナルなどに入ることができないため,貸し切りバス専用の駐車場や民間施設の駐車場などを借りて乗客の乗降をしなければならない点がある.この新宿西口バスターミナルも,超高層ビル街の新宿住友ビル1階をバス待合所のターミナルとして,2階にある正面バス駐車場から乗降して出発するようになっている.

中に入ると,チケットカウンターとチェックインカウンターがある.

売店もついている

カラフルなデザインの椅子

全国に高速ツアーバスは運行されている

乗車ゲートがA~Dまで4つに分かれている
  
バスに乗るときは,外を歩いて階段を登るか,
ビルの中のエスカレーターで2階の正面前駐車場に移動する.

バスは駐車場から出発

住友ビルの中空吹き抜け
別名三角ビルとも呼ばれている.
51階に無料展望台がある.

宇宙航空研究開発機構情報センター(JAXA i)【東京考察#301】

Japan Aerospace Exploration Agency Information center (JAXA i)


宇宙航空研究開発機構情報センター


 宇宙航空研究開発機構情報センターは,空と宇宙をより身近に感じてもらえるようにと,宇宙航空研究開発機構(JAXA)が丸の内オアゾ2階に開設している展示スペースである.館内は,宇宙開発における活動記録の他に,実物のLE-7Aエンジンやロシアのソコール宇宙服が展示されていたり,宇宙を紹介するパネルが置かれていたりと,ふらりと立ち寄ってみるのに面白い展示スペースである.入場が無料というところも気軽に訪問できてよい.丸の内オアゾの中にあることもあって,結構子供達も含めて見学している人が多かった.
ただ,2010年4月26日に行われた事業仕分け第2弾において,この施設は「丸の内に常設しなければならない理由が不明」,「年間 1億円かけるなら、他にもっと良い広報の方法があるのでは」などとして,廃止の結論が出されている.壮大な宇宙への夢と希望を伝える施設として,展示そのものは残して欲しいと思う.そして,2010(平成22)年12月28日,閉館となった.

丸の内オアゾ(OAZO)の1階から,エスカレーターで上がると情報センターがある.

まずは宇宙服がお出迎え.
顔を入れて記念撮影することができる.

これが実物のLE-7Aエンジン.
説明員の人が丁寧に解説を行っていた.

映像でのコーナーもある.

お土産品に「宇宙食」が売っていた.

今話題の,小惑星探査機「はやぶさ」の模型

 

ローカル線に乗って[銚子・犬吠埼へ#1]

郡山(福島県)から銚子・犬吠埼に行くのに,最も時間が早いのは,東北新幹線に乗って東京駅で銚子行きの特急に乗り換えて向かうのが一番速い.しかし,直線距離で見たときに一番近いのは,水郡線に乗って水戸で乗り換え,鹿島臨海鉄道に乗って鹿島神宮で乗り換え,そこからローカルバスに乗って銚子駅まで向かうルートである.
のんびり沿線の風景を味わいながら,ローカル線に乗って銚子・犬吠埼へと向かった.

旅のスタートとなる
郡山駅の水郡線ホーム3番線

(旅行年月:2010年5月)


■水郡線でのんびりゆったり(郡山→水戸)■

郡山駅の水郡線ホームは,2・4番線ホームを東京寄りに歩いていった端っこの方にある.今は3番線となっているが,昔は「3番線」と言わず「水郡ホーム」となっていたが,2007年から旧1番線が廃止されて欠番になっていたものを直したことにより,「3」の数字が与えられるようになった.

新型のディーゼル車両で,車内は広々と快適なローカル線である.郡山9:18発の水戸行きで,水戸到着は12:39着,およそ3時間20分も乗車することになる.

水郡線の車窓は,のどかな田園風景が延々と続く.車窓の変化が乏しいので,まさに「のんびり・ゆったりローカル線の旅」となる.

矢祭山の近くになると,久慈川に沿って走る区間となり,車窓に変化がある.
久慈川は,八溝山の北側(福島県側)を源流として,福島県の東白川郡と茨城県を流れて太平洋に注ぐ河川である.

矢祭山駅の裏手には,矢祭山という山がある.標高は383m,南側一帯は矢祭山公園で,サクラやツツジ,紅葉の名所となっている.水郡線の沿線風景で,唯一観光地らしい車窓の広がるところで,ある意味「ハイライトの区間」といってもいい.ちなみに,もったいない図書館や住基ネットに繋がないといったことで話題となった「矢祭町」がここである.

福島県から茨城県に入り,お昼が近づいてきたので,郡山駅で買っておいた駅弁を食べることにした.弁当は「福島まるごと辨當」.お弁当で味わう美味しい福島フルコースと書いてあって,表紙には三春駒や唐人凧が描かれている.メニューもきっちり書かれていて,「郡山のあさか舞こしひかりの鮭親子めし」「郡山の鯉の甘酢あん」「伊達鶏のてりやき」「いわきの目光唐揚げ」「天栄村のお漬物」「福豆屋自家製牛糸こん煮」「山の幸 細竹・栗・山菜」となっている.うまかった.

■鹿島臨海鉄道に乗り換えて(水戸→鹿島神宮)■

水戸からは,真っ赤な車体の鹿島臨海鉄道に乗り換えて,鹿島神宮を目指した.地図を眺めると,太平洋沿岸を走っているのであるが,車窓から海が一望できる区間はほとんどなく,海が車内から見られないのはちょっと残念であった.

しかし,今日は鹿島サッカースタジアムでアントラーズの試合があるようで,車内は赤い帽子や,赤いシャツを着たサポーター達で満席であった.

鹿島臨海鉄道はJR線ではないため,郡山駅で切符を購入できなかったが,水戸駅の発車ホームがJR線と同じであったため,車内で精算するように駅員さんから言われた.車掌さんから乗り越し精算を行うと,昔懐かしの「ぱちん,ぱちん」と紙にパンチで穴を開ける乗り越し精算切符が手渡され,ノスタルジックな気分になった.

 

試合開催日は,臨時駅となる鹿島サッカースタジアム駅に停車し,ほとんどの乗客がここで降りていった.

■ローカルバスで銚子へ(鹿島神宮→銚子)■

鹿島神宮駅から銚子へ行くには,JR線鹿島線と成田線に乗って行く方法がある.しかし地図を見てみると,利根川と鹿島臨海工業地帯に沿って国道が走っており,ここを走るバスがあるのではないかと時刻表を調べてみたら,関東鉄道のバスがありました!
土休日は1日6本で,利根川経由と海岸経由とある.次のバスは14:35発の海岸経由銚子行き,バスで向かうことにした.

バスは,いたって普通の路線バス.これで銚子まで1時間40分かかる.料金は1,360円.

鹿島臨海工業地帯の中を走っていく.かなり荒涼とした風景.

「海岸経由」となっていたので海の風景を期待したが,こちらも海沿いは走らず,ちょっと内陸の道を走っていく.

そして,利根川の最も河口寄りにある「銚子大橋」を渡ると,茨城県から千葉県となり,終点銚子駅となる.

16:15 銚子駅到着

銚子漁港・醤油の街[銚子・犬吠埼へ#2]

■銚子漁港■

銚子電鉄に乗って観音駅から歩いて10分程度のところに銚子漁港(第一卸売市場)がある.日本有数の水揚量を誇る港で,2006年は全国1位の約26万トンであった.

「夕陽と銚子漁港」
思わず写真を撮った.夕陽がとてもきれい.

■近くの海鮮店で「大はまぐり」を食べる■

銚子では,はまぐりも多くとれるとのことで,名物となっているが,お店ではまぐりを注文してみると,これがでかい!イメージしていたものとは違っていた.写真で見ると,あまり大きさが実感できないかもしれが,右上のレモンと比較してみても大きいのである.(皿も大きかった)銚子に来たら,是非大はまぐりを.

やっぱり刺身の盛り合わせは外せないでしょう! ネタも新鮮で美味しい.

カレイを揚げたものに,キノコと大根おろしのみぞれをかけた料理.これもうまかった.

机の調味料のところには「醤油」が2種類置かれていた.「ヤマサ醤油」と「ヒゲタ醤油」.銚子は,醤油の街としても有名なのであった.

■醤油の街・銚子(ヒゲタとヤマサ)■

銚子沖は,暖流と寒流がぶつかり合うので,夏涼しく,冬暖かく,湿度が高いという気候となっており,これが,醤油を醸造する際のこうじ菌などの活動には最適とのことで,江戸時代の初期にヒゲタやヤマサといった醤油造りが始められるようになった.さらに利根川の水運を利用して江戸へ運ぶのにもよい場所であった.
銚子駅のベンチにも,ヒゲタしょうゆ,ヤマサしょうゆの記載があるものが多くある.

銚子駅から西に向かって道路を歩き,南側に線路を渡って歩いて15分ほどで「ヒゲタ醤油」となる.1616(元和2)年創業.事前に電話連絡を入れれば(直前でもOK)無料で中を見学することができる.ただし,土日祝日は,映画上映と史料館のみの見学であるため,フレスコ画を見ることはできない.
通常よりもお得な値段で醤油を買うこともできる.「たまごかけご飯にどうぞ」「銚子ヒゲタ刺身醤油」「ヒゲタ醤油」の3本セットを買って帰った.

今度は,銚子駅から東側に歩いて10分ほど(銚子電鉄仲ノ町駅からも近い)で「ヤマサ醤油」となる.1645(正保2)年創業.こちらも事前に電話連絡を入れれば無料で工場見学をすることができるが,工場休業日は映画上映のみとなる.
ちなみに,うすくち醤油とは,塩の量が少ないという意味ではなく,色が薄いという意味で,塩の量はむしろ多いことを初めて知った.

ヤマサ醤油で販売していた「しょうゆソフトクリーム」.見た目,モカソフトクリームのようだが,味は間違いなく醤油味,甘しょっぱい感じで美味しかった.ヤマサの方が,見学者が多かった.

工場見学の最大の楽しみが記念品.醤油工場では,PRビデオ(上映映画)を見終えた見学客に対し,子供も含めて一人ひとつの醤油がプレゼントされた.
ヒゲタとヤマサの2カ所回れば,2本GETすることができる.(写真左がヒゲタの本膳,右がヤマサ醤油の記念品)

銚子電鉄・ぬれ煎餅[銚子・犬吠埼へ#3]

■銚子電鉄■

銚子電鉄は,関東地方の最東端に位置するローカル私鉄で,銚子~外川間の6.4kmを約20分で結んでおり,1923(大正12)年に開業している鉄道である.
しかし,2006(平成18)年に当時の社長の約1億円にのぼる横領が発覚し,モータリゼーションによる乗客減もあって,倒産寸前の状態になった.さらに,国土交通省の監査による,線路や踏切などへの改善命令も出され,車両の法廷検査の費用も必要となり,社員の給料さえも全額払えない状況になった.
そこで,副業として販売していた「ぬれ煎餅」を売ることにしたが,当初は売り上げが思うように伸びず,資金不払いが発生してしまう状況に陥っていたときに,インターネットへ「ぬれ煎餅を買ってください.電車修理代を稼がなくちゃいけないんです」と書き込みを行ったところ,大きな反響を呼び,テレビなどでも取り上げられて,爆発的な売り上げを記録した.それにより電車の点検費用をまかなうことができ,線路などの施設の更新を行うことができ,今年夏には,車両の更新(中古ではあるが)も行うことができ,廃止を免れて銚子の街をのんびり走り続けているという鉄道なのである.

銚子駅改札口
片道切符は自動券売機で購入できるが,往復乗車券や1日乗車券は,銚子電鉄の車掌からしか購入できないため,そのまま駅員に断って改札内に入ってホーム(2番線の先)に行くことができる.

JR線の2番線ホーム先にある銚子電鉄のホームのりば.Suicaのタッチする機械が置かれている.

洋風の駅舎になっているが....塗装が剥げていて,銚子電鉄らしい.

銚子電鉄1000形
どこかで見たことがある車両.そうです,昔の地下鉄銀座線の車両を利用している.

車内で購入した片道切符.

車内にはゲーム「桃太郎電鉄」((株)ハドソン)から応援している広告が貼られている.車両のラッピングもこのとおり.

車内の壁の非常用補助ランプ,地下鉄銀座線は駅に到着する前に車内のライトが消えていたので,そのときに「ピカ」と光っていたのを思い出す.

キャベツ畑の中を走っていく.

■ぬれ煎餅・犬吠駅■

ぬれ煎餅は,犬吠駅舎の中で販売している.ただ,ぬれ煎餅はここでしか買えないわけではなく,街中のコンビニでも販売している.

目の前で実演して販売している.
1日乗車券を購入していれば,1枚無料でもらうことができる.

ぱりっとしておらず,しっとりしているぬれ煎餅.私としてはこちらの方が好みの食感である.

ぬれ煎餅には3種類の味があって,濃い口の「普通味」,うす口の「うすむらさき味」,甘口味の「甘じょうゆ」とある.

犬吠駅
壁のタイルは剥がれ落ち,廃車となった電車はかろうじて展示館として利用されているようだが,会社の経営状態が如実に表れているように感じる.

 

廃車を利用した「銚子の観光案内」

■昭和初期の電車■

この電車(700形),1942(昭和17)年に製造された電車で,いまだに現役で働いているのには驚かされる.しかし,この電車も老朽化によって国土交通省から業務改善命令がでており,2010(平成22)年7月に,代替車両の譲渡をうけてついに引退となった.2010年のゴールデンウィークにはかろうじて廃車前に最後の運行を行っていた.

床が木の電車.昔の電車やバスはみんな床が木だった.

この電車は,1949(昭和24)年製造の800形.すでに車体は錆だらけ,ボロボロなのである.

車内はこんな感じ.このレトロな車両を見に銚子電鉄まで訪れる観光客も多い.もちろん冷房は付いていない.

外川駅に置かれている700形.
既に引退しているが,駅の奥の引き込み線に置きっぱなしである.

同じく,外川駅に置かれているユ100形で,国鉄貨車を改造して造られたオープン式のトロッコ客車.当時NHKで放送されていた澪つくしから命名された「澪つくし号」という名前が付いている.ただし,現在は安全面の都合により休車となっている.

外川・犬吠埼[銚子・犬吠埼へ#4]

■外川の街■

銚子電鉄終点となる外川駅.外川は坂道の街としても知られ,1958(万治)年から6年あまりの歳月をかけて造られたとのこと.外川(とかわ)駅は,NHKの朝の連続テレビ小説「澪つくし」のロケ地となっていたところで,昭和時代の雰囲気を残すローカル線の駅舎である.

駅舎内の出札口も木造で,レトロな雰囲気を残している.

外川は坂の街として,坂道からは海が見え,道路は碁盤の目状になっている.石畳の坂道が残っている.

魚問屋が外川ミニ郷土資料館をオープンさせており,中にはいると,漁業の歴史などが写真と共に展示されている.入場無料で気軽に立ち寄ることができる.

豆腐屋さんの建物の壁面.「フ」が10個で・・・.

■犬吠埼■

犬吠駅から歩いて数分,海が見えてきた!

犬吠埼湧水.こんなに海の近くでわき水が湧いているのはなんか不思議である.

左に犬吠埼灯台が見えてきた.

犬吠埼灯台は,1874(明治7)年に完成した灯台で,高さ約27m,約35kmまで光が届く灯台である.現在は,船舶に気象を提供したり,人工衛星(GPS)の誤差情報を提供したりしているといい,真っ白な灯台が海を見守っている.

犬吠埼灯台の麓から見た海岸線.

イタリア街(汐留シオサイト5区)【東京考察#300】

The Italian town ( The Shiodome Siosite 5 Block )


イタリア街


 イタリア街(シオサイト5区)は,汐留の土地区画整理事業の再開発によって誕生した街区である.線路東側の国鉄貨物跡地の再開発にあわせて実施した再開発であるが,イタリア街のある西側は昔からの地権者がいる地域であった.そこで新たな街づくりを進めるに当たって,銀座や六本木とは差別化された街として「イタリア」を目指すことになった.この街づくりを進める上で,参考にした街が,イタリア北部にあるレッジョ・エミリアという人口14万人の都市であるという.

ファミリーマートもイタリア風の外観に

イタリア風
  
この街区に入ると,イタリアにタイムスリップしたようになる.

花壇も置かれている

後ろの建物がイタリア街の建物

線路を越えると,港区立イタリア公園がある

銀座ライオンのビアホール(銀座7丁目店)【東京考察#298】

The beer hall of Ginza lion


銀座ライオンの生ビール(中)
注)待ちきれず一口飲んだ後に撮影

 


 銀座ライオンの銀座7丁目店は,1934(昭和9)年に大日本麦酒(現サッポロビール)本社社屋として誕生した建物の1階にオープンしたビアホールで,それ以来70年以上も同じ建物内で変わらず営業を続けているビアホールである.ホールには,菅原栄蔵氏が日本で初めてガラスモザイクを用いて製作した大壁画が描かれている.「銀座ライオン」とは店の名前のことで,会社の名前は「サッポロライオン」となる.もともと1899(明治32)年に「エビスビアホール」として銀座新橋側に日本初のビアホールを日本麦酒がオープンさせたのが始まりで,ライオンという名は1911(明治44)年に現在の銀座5丁目店の場所に「カフェー・ライオン」を開店したときから続いている名前である.2009(平成21)年現在,創業110周年,銀座7丁目店ビアホールは75周年となっている.
銀座ライオンというと,銀座7丁目店のビアホールがあまりにも有名であるが,全国各地に店舗をもっている.ビアホールに入ると,仕切りなどのない大きな建物の中に,丸い机と椅子が並べられており,ビール片手に語り合う人々の声が,高らかに場内に響き渡っている.

銀座ライオン 銀座7丁目店

入口は行列が出来て順番待ちとなっている.
1階がビアホールで,2階はビアホールではなくて「ビアレストラン」となっている.

銀座ライオンのビアホール(銀座7丁目店)
昭和の香りが漂っており,正面にはガラスモザイクの大壁画がある

天井 白熱灯の色合いが,またいい雰囲気を醸し出している
 
側面の壁画上部には,必ず「虫?」が描かれている.

なんとも,いい雰囲気である.

ソーセージとザワークラウト(キャベツの漬け物)

時間限定でしか食べられない「ローストビーフ」
月から土曜日は17:30と20:00,日・祝日は15:00と17:30のみ焼き上がる

コースター

東京スカイツリーインフォプラザ(建設中)【東京考察#299】

The Tokyo Skytree information plaza ( Now constructing )

 


 東京スカイツリーは,着々と建設工事が進んでおり,5月上旬現在では370mとなっている.2012(平成24)年春オープンの予定だが,建設中のスカイツリーを一目見ようと,多くの観光客が押上・業平橋地区に押し寄せている.そのような状況もあり,2010(平成22)年4月からオープン前の2012年3月までの予定で,東京スカイツリープロジェクトの情報発信のためのインフォメーションセンターがオープンした.ビルの1階フロアーを利用して写真や模型などを展示しており,開館時間は10:00~17:00(最終入館時間16:40),月曜日(祝日の場合は開館)や年末年始(12月29日から1月4日)は休館日となっている. 個人の見学は無料であるが,10名以上の団体は団体専用の有料案内メニューが用意されている.
あわせて,2010(平成22)年5月のゴールデンウィーク中の様子をお送りする.
 
東京スカイツリーインフォプラザ
東武鉄道業平橋駅前にある.混雑するときは並んで入場する.

完成したときの景観シミュレーションが貼られている

現在の建設高さが矢印で表示されている

映像で紹介されているが,ちょっと画面が小さくて低い位置にあり,見づらかった.
工事中の仮設の展示室という感じは否めない.

ショーウインドウには,模型も展示されている.

 
ゴールデンウィーク中の高さは368mだった.
1枚の写真では,縦にしても入りきれなくなっている.

パトカーも駐車している車を放送で注意している

浅草通りの人通りも,心なしか多くなっているような気がする.

北十間川沿いは,大勢の見学者がいた

10~16時利用可能な仮設トイレも設置された.
後ろはスカイツリーの根もと.

路地裏からスカイツリー.やはり,でかい!

後ろの橋(京成橋)の上からも,大勢の人が上を見ている.

花園神社(新宿)【東京考察#297】

The Hanazono shrine ( Shinjuku )


花園神社境内

 


 花園神社は,内藤新宿と呼ばれていた宿場町の時代から,新宿の総鎮守として存在していた.敷地内では演劇などの催し物も開催され,伊勢丹や歌舞伎町などのアジア最大の歓楽街にある貴重なオープンスペースである.

靖国通り沿いにある入口

建物の間を歩いていく

烏や鳩を避けるためか,網が張られている

朱塗りの拝殿

ビルに囲まれている花園神社

貴重なオープンスペースである

西新井ラーメン(西新井駅構内立ち食いラーメン)【東京考察#296】

The Nishi-arai Ramen noodle ( The eating at a stand in the station premises)


西新井ラーメンの看板

 


 西新井駅のホームに降りると,「ぷ~ん」とスープの香りが漂ってくる.西新井ラーメンは,東武鉄道伊勢崎線の西新井駅構内ホームにある立ち食いラーメンで,1969(昭和44)年に東武鉄道の東武ラーメンとしてオープンしており,下りの3・4番ホームの階段下にある.昔,小学生の時に西新井に住んでいたことがあって,25年ぶりくらいにこのラーメンを食べてみたが,その当時と味は変わらなかった.味は,今流行の凝ったラーメンではなく,昔ながらの東京の醤油ラーメンであるが,駅のホームでキーキー音をたてて停車する東武電車の音を聞きながらすするこのラーメンは,とてもうまい!のである.ラーメンの値段が1杯400円(2018年9月現在は450円.2019年2月現在は500円)というのも嬉しい.

場所は,西新井駅の下りホームの階段下にある.
  
3・4番線の階段下にある.
店の目の前にあったベンチはなくなってしまったが,
カウンターでの立ち食いは8人程度まで可能である.
(ちょっと離れれば,待合いベンチがある)

食券を買ってカウンターで渡す
ラーメン400円 チャーシューメン600円 ミソラーメン600円,カレーラーメン400円 ワンタンメン450円 ワンタン400円,コーンラーメン450円 カレーライス400円 ミニカレーライス300円,キムチラーメン500円 ねぎラーメン450円 モヤシラーメン450円,メンマラーメン 450円 かけラーメン330円 ライス200円 玉子50円,(夏期のみ:冷やし中華600円 ざる中華400円 氷イチゴ・メロン150円),大盛りは現金払いで+50円
(2010年3月現在の料金)
ちょっと気になるのが,夏期メニューの「氷イチゴ・メロン」.

2010年2月17日より全品50円値下げが断行され,前の値段に戻った.(しかし,2018年9月現在,+50円アップされており,2019年2月現在,さらに+50円アップされて,ラーメン500円となっている)
 (2018年9月現在の料金)
すべて50円値上がりした.
ラーメン450円,チャーシューメン650円,ワンタンメン500円,カレーライス450円,ワンタン450円,みそラーメン650円,コーンラーメン500円,メンマラーメン500円,もやしラーメン500円,ねぎラーメン500円,キムチラーメン550円,カレーラーメン450円,冷やし中華650円,ざる中華450円,ミニカレーライス350円,氷イチゴメロン200円(2019年2月現在,さらに+50円アップされてラーメン500円となっている)

カウンター上部に並ぶメニュー写真

麺のみの「かけラーメン」は330円也.
かけラーメンは,立ち食いそばの「かけそば」と同じ発想.
(2018年9月現在,このメニューはありません)

これが「西新井ラーメン」.チャーシューもほど良い大きさ.
生麺からゆであげ,スープやチャーシューは手作りの本格的なラーメンである.
このラーメンをデジカメで撮影しようとしたところ,
お店のお姉さんが,どんぶりを動かしてくれて,
「チャーシューを手前にすると綺麗にとれるわよ.チャーシューがかわいそうだから」
といって,チャーシューが手前にくるようにしてくれた.
ラーメンに対する愛情が,長年の変わらぬ営業の秘訣であると感じた.

素朴な味わいの東京ラーメンといえる西新井ラーメン.
40年以上続く,懐かし味が楽しめる.
年中無休(正月のぞく).営業時間7:30から20:30頃まで.


[一口コラム] 懐かしの東武電車

○昔の東武電車は,停車したときにゴムのようなものが焼ける独特の匂いがホームに充満していましたが,新しいステンレスの車両になってから,匂いはなくなりました.
○さらに,クリーム色の時代には床が木でできた電車も走っていて, なんとも時代に翻弄されない奥深い東武沿線を,醸し出していました.
○昔の西新井駅では,電車が到着すると,独特の低音で案内放送をする駅員さんがいて, 「にしあらい~,にしあらい~,にしあらいです.大師線乗り換え~,にしあらいです. 西新井の次は,草加にとまります.途中の竹の塚,谷塚には止まりません.4番線,準急,幸手行きです」 と独特のリズムで案内が流れていました.
○時代は流れ,半蔵門線・東急田園都市線との直通運転が開始されてから,準急は急行へと名前を変え,駅の案内放送も,自動放送に変わっていきましたが,この西新井ラーメンの味だけは,脈々と受け継がれています.
○西新井駅は,複々線となって外側の線路を走っている急行・区間急行・準急・区間準急と 内側の線路を走っている各駅停車とが同じホームで乗り換えることができるため,この乗り換え時に西新井ラーメンを食べる人もいます.
○これからも,末永く東京ラーメンの素朴な味を残して欲しいお店でした.

貨幣博物館(日本銀行分館)【東京考察#295】

The Currency museum ( The annex of the Bank of Japan )


日本橋にある貨幣博物館


 貨幣博物館は,日本銀行金融研究所が行ってきた収集・研究等を展示している博物館で,古代から現代まで,そして世界の貨幣についてわかりやすく展示している.1985(昭和60)年に開館した.日本橋三越のある中央通りからちょっと入ったところの日本銀行脇にあるので,あまり目立たない感じ(重要文化財の日本銀行は目立つが)なのであるが,展示してある内容はボリュームがあって,結構興味深くお金の歴史を知ることができる.9:30から16:30(入場は16時)まで,月曜・祝日が休館日.入場無料.館内撮影は自由.

貨幣博物館の入口
入場無料なのが嬉しい

日本最古の通貨として社会科で習った「和同開珎」
しかし,富本銭が最古とする説もでてきているが,こちらはまだ証明されていない.
 
江戸時代から出てきた大判・小判

時代ごとに展示がされている

江戸時代から紙幣の原形が作られていった
(一番左の上下ふたつは会津藩のもの)

懐かしいお札

ずらずらとお札が並べられている
 
ちょっとした体験コーナーもある
左:一億円を持ってみませんか!
右:大判の重さを体験できるコーナー

館内の展示を見ていて感じたのは,貨幣が歴史的に転換しているときというのは,
財政危機という時代背景があって,いつも変化が起こっている.
今の財政状況が続くと,今後大きな変革期が訪れることを歴史は物語っている.

お土産コーナーでは,野口英世のタオルなどを自動販売機で売っている.

  
隣にある日本銀行旧館.国の重要文化財に指定されている.

会津絵ろうそくまつり【会津考察#28】

The Aizu picture candle festival


鶴ヶ城

 


 会津絵ろうそくまつり(ゆきほたる)は,毎年2月の第2金・土曜日の夜に開催されている冬の祭りで,500年以上受け継がれてきた会津の伝統工芸品である「絵ろうそく」を,鶴ヶ城や御薬園で灯すお祭りである.絵ろうそくを知っていただこうと,2000(平成12)年に御薬園で初めて開催されたのが始まりで,今では鶴ヶ城や街なかで絵ろうそくの幻想的な灯火が,2日間点灯している.
会津の「絵ろうそく」とは,今から500年ほど前の領主・芦名盛信が漆樹の繁殖栽培を奨励して漆器の製造と共に,その実からとれる最上級の木ろうから「ろうそく」を作らせたことから始まる.その後,蒲生氏郷や保科正之による会津産業の振興のため,会津塗りやろうが多く生産されるようになった.そして,江戸時代には,参勤交代の際に献上品として「南天と福寿草(難を転じて福となす)」が描かれた絵ろうそくを献上したところ,時の将軍綱吉に喜ばれ、会津絵ろうそくは広く世間に知られることになる.主に,神社仏閣への奉納や高級な贈答品として使われるなど上流社会で愛用され,婚礼の際には一対の会津絵ろうそくが灯され,また,花のない会津の冬には仏壇に供える花の代わりに絵ろうそくを飾るようになったといわれている(会津絵ろうそくまつり実行委員会ホームページより抜粋).
(鶴ヶ城会場)

かわいい灯籠

メッセージの書かれた灯籠が迎えてくれる

優しい灯の「会津絵ろうそく」

中学生の製作による灯籠
 
四角い灯籠もある

絵ろうそく点灯中は,係員が定期的にろうそく芯の清掃を行っている.

(御薬園会場)

鶴ヶ城会場から御薬園会場へは,100円のバスに乗って移動する.
もともと,この絵ろうそくまつりは御薬園から始まった.

竹筒に灯された蝋燭

御茶屋御殿では琴の演奏が行われていた
(御薬園の写真は,暗くてうまく撮影できなかった)
【公共交通案内】
●会津若松駅から 周遊バス・ハイカラさん乗車 鶴ヶ城下車・御薬園下車

目黒川沿いの風景(中目黒)【東京考察#294】

The scenery of Meguro riverside ( Naka-meguro )


中目黒の目黒川


 池尻大橋駅から目黒駅あたりにかけての目黒川には,約830本のソメイヨシノが植えられている.中目黒駅周辺の目黒川沿いには,おしゃれなカフェやショップがポツポツと点在しており,静寂な界隈をぶらり散策すると楽しい.

ソメイヨシノが植えられている
 
目黒川の両側には道路があって,散策することができる.
  
ショップが並んでいる

ふるさとの川案内図として目黒川の案内がある
多くの橋が架かっている
 
川を渡る橋の欄干部分には,ショップを案内する看板が立っている
 
ちょこちょこ現れるショップ散策が楽しい

桜が満開の時に再び来てみたい場所である

元祖有名駅弁大会(京王百貨店)【東京考察#293】

The famous packed lunch for travelers rally ( Keio Department Store Co.,Ltd. )


京王百貨店の催事場


 全国の有名駅弁を集めて実演販売するイベントが,毎年冬に新宿の京王百貨店で行われている.このイベントは1966(昭和41)年に冬のお客様が集まらない時期の集客をねらって始まったもので,今年(2010年)で45回目を迎える.京王百貨店では最も集客力のあるイベントであるという.イベントのタイトルで「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」と記載されているとおり,駅弁のほかに全国の名産品を集めた特産品も合わせて販売されている.駅弁の種類は約200種類,期間中には約40万個の駅弁を売り上げるという(2009年).例年,実演販売の売り上げ1位は,北海道函館本線「森駅」の「いかめし(500円)」であり,約5万個を売り上げる.2010(平成22)年は,1月7日~19日まで実施され,営業時間は10時~20時(最終日は17時まで)となっている.

とにかく会場内はすごい人.

駅弁の販売.隣のブースで実演を行っている.

「女将さん奮戦記」と題して,料亭旅館の技とおもてなしの心が駅弁になったもの.
郡山駅の秘伝・豚肉の女将漬辨當を売っていた.

会場内.緑字の看板は全国特産品の表示

駅弁のグッズを売るコーナーもある.
いかめしTシャツもあった.

有名駅弁のチラシ

さよなら公演中の歌舞伎座(東銀座)【東京考察#292】

The last Kabukiza Theater ( Higashi-ginza )


歌舞伎座正面入口


 2010(平成22)年4月をもって,今の歌舞伎座での公演は歌舞伎座建て替え工事のため一時休演となる.昨年2009(平成21)年1月より「歌舞伎座さよなら公演」が行われているが,いよいよ残すところあと4ヶ月となった.今の歌舞伎座は,1924(大正13)年に建設された建物がもととなり,1950(昭和25)年に改修を行ったものである.実際に中に入ってみると,独特の雰囲気で歴史の趣が伝わってくるのであるが,建物の老朽化が激しくて耐震上も懸念がされており,ご年配の方が観劇することが多いにもかかわらず館内は段差が多くてエレベーターなどはついておらず,幕間の時間にはトイレに大行列(特に女性)ができて次の公演開始までに戻れない,椅子(特に3階席)が窮屈で勾配の関係から前の人の頭で舞台がよく見えない(花道はしょうがないが)など,いろいろと懸念されている状況であった.
歌舞伎は重要無形文化財に指定され,ユネスコにも世界無形文化遺産として登録されており,また歌舞伎座の建物も国の登録有形文化財に登録されているため,日本文化の趣と伝統がある歌舞伎座の建物建て替えに意義を唱える話も聞かれるが,今の歌舞伎座の雰囲気を残しつつ,後世に語り継いでいける歌舞伎として,新たな建物の完成に期待をしたい.外観デザインは現在の歌舞伎座を継承したものとし,劇場の規模(客席数や舞台寸法)は今のものとほぼ同じものとする予定になっている.地下鉄東銀座駅からも直結されるようになり,駐車場も併設されるという.2010(平成22)年5月から着工し,竣工予定は3年後の2013(平成25)年春とのことである.休演中は新橋演舞場などで代替公演が行われる.

正面入口脇にはカウントダウンの電光掲示板が設置されている

お正月なので鏡餅があった

さよなら公演限定の「どら焼き」
  
歌舞伎座内の点景

思い出の歌舞伎俳優の写真が貼ってある
 
この歌舞伎座も見納めである

公演後にて. ライトアップされた歌舞伎座正面
2013(平成25)年の春,新オープンの予定である.